会員制スタートアップに経営分析ダッシュボードを提供するChartMogulが$2.2Mを調達

SaaSのスタートアップを作りたいんだけど、あらゆるものがすでに作られている、とお感じのあなた、まだ余地はある。既存のSaaSスタートアップのためのサービスを作ればよいのじゃ。それを現にやっているのが、ドイツ・ベルリンのChartMogul、同社は各種の会員制サービスにアナリティクスを提供している。

同社はこのほど、Alven Capitalから220万ドルの資金を調達した。この投資には、既存の投資家Point Nine Capitalとエンジェルたちも参加した。〔2015年のシードラウンド

いまどき、会員(&会費)制でサービスを提供しているネット上のスタートアップは少なくない。会費制で定期的に品物を届けるeコマースもあるし、有料制のサービスもある。会員制というビジネスモデルの魅力は、うまくいけば月々の売上が安定しているし、固定客がつくことだ。

でも、実際に売上や顧客数を分析し管理しようとすると、経理や統計の素人には難しい。そこでChartMogulは、ユーザー企業のデータをすべてもらって、それらを分析した結果を専用のダッシュボードで返す。すると、月々の売上の変動、正味のキャッシュフロー、顧客一人あたり売上、時系列の各種コホート分析などなどが画面上で視覚的に分かるようになる。

課金請求サービスのデータをExcelへインポートすれば、かなりの分析はできるが、ChartMogulはもっと高度なデータ分析APIを持っている。

ChartMogulはStripe, PayPal, Braintree, GoCardlessなどの決済サービスにアクセスできるから、あなたご自身が毎月のデータをChartMogulにアップデートする必要はない。でも、無名に近い…ChartMogulがサポートしていない…マイナーな決済サービスを使っている方は、そこからCSVファイルをもらって、ChartMogulにアップロードすればよい。

名前とオーダーを決済IDに結びつけることもできるし、IntercomやMailChimpのデータも使える。そしてたとえば、顧客と売上内容を結びつけることができる(誰が何にいくら払ったのか)。また顧客をさまざまな特性別に分類して、彼らに合った勧誘メール(マーケティングメール)を送ることもできる。

ChartMogul自身もSaaSだから、同社もやはり自分のサービスを使って売上や顧客のビヘイビア(定着率など)を分析しているだろう。またChartMogulは、標準的な会計報告も作れるから、おたくの経理士も満足するだろう。

ChartMogulは、小企業は無料で使えるが、毎月の顧客が1000人を超えれば、1000人ごとに月額100ドル、という料金になる。今度の資金は、社員増とアメリカにオフィスを持つこと、そして新しい機能の開発に充てる予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa