いいね!でお金がもらえるSNS「Poplle」が課金なしで好きなユーザーの応援や支援を実現

リクポは7月18日、同社が運営するSNS「Poplle」(ポップル)て「お金のいらないクラウドファンディング」を実現する機能「いいね!ギフト」をリリースした。

ポップルはいいね!をお金に変えることができるSNSで、「自分がいいね!」をしても「他の人をいいね!」をもらっても必ず1円ぶん受け取れる点が特徴。セブン銀行のATMで現金として引き出したり、さまざまな商品やサービスと交換をしたりすることもできる。

今回、「いいね!」を他のユーザーにプレゼントをすることで、「お金のいらないクラウドファンディング」を実現。一般的なクラウドファンディングの仕組みでは、他のユーザーを支援する際に自分がお金を払って支援を行うが、この機能を使えば現金を使わずに自分の好きなユーザーの活動を支援できるという。

同社は2018年8月にEEIスマートエナジー、環境エネルギー投資、アイスタイル、アドウェイズ、マネックスベンチャーズ、アイエスジーエス1号、SMBCベンチャーキャピタルから総額約2億3000万円の資金調達を実施している。

 

いいね!がお金になるSNS「Poplle」に“スタンプ投稿”でお金がもらえる新機能

いいね!をお金に変えることができるSNSとして2月に紹介した「Poplle(ポップル)」。同サービスに、特定のスタンプをつけて写真を投稿するだけでお金がもらえる新機能が加わったようだ。

運営元のリクポは4月26日、Poplleにおいて「広告スタンプ」機能を新たにリリースしたことを明らかにした。セブン&アイ・ホールディングスと連携し、本日から同機能を活用した取り組みも始めるという。

Poplleは「自分が送ったいいね!」や「他の人からもらったいいね!」がお金になるSNS。1いいね=1円換算で、合計500いいね!がたまるとお金を引き出すことができる。

以前リクポ代表取締役CEOの木崎智之氏に話を聞いた際に、オリジナルの広告モデルを検討していると話をしていたけれど、それが今回加わった広告スタンプということなのだろう。この機能はユーザーが特定のスタンプをつけて写真を投稿するだけでお金がもらえる仕組みだ(特許出願中とのこと)。

従来のSNSではインフルエンサーなどに広告料を支払って自社商品の広告を依頼するケースが一般的だったが、広告スタンプではユーザーが自発的にスタンプを利用して自身のコンテンツ(写真)と広告を一体化して投稿する。

リクポによるとこの機能によって企業から個別で案件を受けることなく誰もがインフルエンサーのようにお金をもらえることが可能になり、企業としては特定のインフルエンサーに依存せず自社商品の認知拡大が見込めるという。

まずはセブン&アイ・ホールディングスと広告スタンプ機能を用いた連携を実施。同社が4月26日から5月6日の期間で実施する「アプリでゲット!純金小判が毎日もらえるキャンペーン」の認知拡大を目指す。

いいね!1回で1円もらえるSNS「Poplle」が公開

Twitterにしろ、Facebookにしろ、Instagramにしろ、ユーザーが何らかのコンテンツを投稿して楽しむSNSの多くには、お互いの投稿内容に対して「いいね!」とリアクションできる機能が搭載されている。通常このいいね!は金銭的な価値を伴うものではないが、もし「いいね!でお金がもらえるSNS」があったらどうだろうか。

本日2月26日にローンチされた「Poplle(ポップル)」はまさにそのような思想から生まれたサービスだ。

少なとくも現時点におけるPoplleの機能はかなりシンプル。写真や動画といったコンテンツを投稿できるほか、フォローをすることで他のユーザーのコンテンツをタイムライン上で楽しめる。少し言い方は良くないかもしれないけれど、ごく普通のSNSだ。

そんなPoplleのウリは、いいね!を通じてお金がもらえること。具体的には1いいね!= 1円換算で、500いいね!(500円)が貯まると振込申請をしてお金を引き出せる。

他ユーザーからもらったいいね!はもちろん、自分が送ったいいね!も対象。リリース時点では1日に自分からできるいいね!の上限は5回までで、自身の投稿に押すことはできないという。

またアカウント作成時にSMS認証が、振込申請時に身分証明がそれぞれ必要になるため「1人で複数のアカウントを作り、相互にいいね!をし合って荒稼ぎする」こともできない。投稿できるコンテンツ数も1日30件までとなる。

Poplleを開発したのは、“検索不要”のサロン予約アプリ「requpo(リクポ)」や自撮りが売れるSNS「selmee(セルミー)」を手がけるリクポ。同社代表取締役CEOの木崎智之氏によると「多くの人が結構な時間をSNSに割いている。それならSNSをやるだけで少しでもお金を稼げて、(そこで稼いだお金を)他のことに使えると楽しいのではないか」という考えが根本にあるようだ。

2018年11月にリリースしたselmeeは「自撮り」にフォーカスを当てることで、その考えを実現しようとしたサービス。1ヶ月目の流通総額は数十万円に及ぶなど一定数のユーザーに利用されたものの、課題も見つかった。

「特にある程度の影響力のあるユーザーが投稿すると、確かに買われる。ただヒアリングをすると『買ってくれる人の負担が大きくなる』『投稿しすぎるとお金が欲しいだけとの見え方が強くなる』といった理由で投稿数をセーブするように気をつけているという声が多かった。そもそも自撮り以外のコンテンツについてはバンしないといけないこともあり、自撮りを売る以外の方法で、かつ誰もお金を減らさずにすむ仕組みを作りたいと考えた」(木崎氏)

selmeeでは一部肌の露出の多い写真や動画が投稿され、運営側のチェックにより非表示にしていたものもあったそう。それも踏まえてPoplleでは投稿時の自動画像認識の技術を取り入れ「エログロ等の不適切なコンテンツは自動で認識して投稿されない仕組み」を作った。

ちなみにいいね!をもらった人だけでなく、送った側もお金をもらえる同サービス。どうやって収益を上げるのかが気になるが、マネタイズの手段は広告とのこと。ただし一般的なSNSの広告に加えて、Poplleだからこそできるオリジナルの広告モデルを検討しているそう。こちらについては特許も出願中だという。

正直、僕はPoplleがどのくらいのユーザーに使われるのか、予想がつかない。今までもたくさんのSNSが登場してきたが、実際にそれなりの数のユーザーに日々使われているサービスはほんの一部だ。いいね!でお金をもらえることが使われ続ける理由になるのか、疑わしい部分もある(もちろんもらえる金額にもよるのだろうけれど)。

ただ、今世に広がっているプロダクトだって、必ずしもローンチ当初から多くの人の共感を得られていたわけではない。「お金をもらえるSNSと、そうでないSNS。せっかくならお金をもらえる方を使おう」と思う人も一定数いるのかもしれない。

この辺りは木崎氏自身も「確証はないので、(機能面や細かい仕様を含め)ユーザーの反応を見ながらブラッシュアップしていきたい」とのこと。「フックとして『いいね!でお金がもらえる』機能を訴求しつつも、仮にお金がもらえなくても使ってもらえるくらいのUXを提供していきたい」という。