ディスプレイのエキスパートRaymond SoneiraがiPad Proの画面を世界最高とべた褒め

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タブレットなど手持ち型のデバイスのディスプレイの品質や性能が気になる方は、DisplayMateのレビューを読んだことがおありだろう。そしてそこの社長Ray Soneiraが最近評価したのは、iPadの新型機iPad Pro 9.7″だ。

お忙しい方のために、その結論だけを: “これまでにテストしたモバイルの液晶ディスプレイの中ではずばぬけて圧倒的に高性能”。

タブレットをあまり使わない方でも、あるいはAppleという企業を好きでない方でも、iPadに使われているディスプレイのクォリティーを批判するのは難しい。それは、最初のXGAのころから良い。iPad Pro 9.7″もその例外ではないが、それだけではなくて、最高のそのまた最高なのだ。

色の精度は“本物と区別できない”し、色域は標準のsRGBと新しくてより広いDCI-P3(4Kテレビ用)をどちらも完全にサポート。iPadの上で、色の再現性が重要な研究者やプロの人たちでも仕事ができる。スケッチやお絵かき用にも、SurfaceやWacom的タブレットよりこちらを好む人がいるのも理解できる。だからアーチストにとっても嬉しいデバイスだろう。

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この図は、iPadがサポートしている二種類の色域規格を示す。通常、ディスプレイの実際の三角形は、理論的な色域とこれほど完全には合致しない。この図では規格とiPad Pro 9.7の実際が完全に一致しているから、図が見づらい。ディスプレイのクォリティーが最高、ということ。

画面の反射は、ぼくのいちばんの苦手で、iPadの鏡のようなスクリーンもぼくの目の敵だが、iPad Pro 9.7″では大幅に改善されている。明るい環境光は、画像に悪影響を与えないために、効果的に拡散しなくてはならない。この新しいiPadはそれを、今出回っているどんなタブレットやスマートフォンよりもずっと上手にやる。

最高明度は、そのほかのiPadよりも20%高い。環境光が多いところで便利だが、ディスプレイをほぼ常時、やや暗くして、電池寿命を稼げる副作用もある。ただし電力効率はiPad Air 2と変わらない。

白色点とカラーバランスを環境光に応じて調整できる機能に対して、Soneiraは、反対はしていないが、好みの効果に調整できる能力がユーザーに必要だ、と言っている。でも、ぼく自身は反対だ。トーンカーブや色の暖かさが途中で変わるようなディスプレイは、頭にくる。だからぼくは最初に、それをoffにする。

DisplayMateの本文記事を読めば、テストのセットアップや応答曲線について、詳しいことが分かる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))