ボストン・ダイナミクスのSpotとPepperのロボット軍団が福岡PayPayドームでソフトバンクホークスを応援

NPB(日本プロ野球)の試合の魅力は、フィールド上でのプレーだけではない。しかし、誰もいない球場でプレーする新型コロナウイルス(COVID-19)の時代には、どうすればいいのだろうか。韓国のKBOリーグや短縮開催されるMLBを含む多くのリーグによる、座席上の人形のダンボールの切り抜きは、非現実的な体験を身近なものにしようとする試みである。

一方、日本はシュールさへと向かっている。福岡ソフトバンクホークスは、おなじみの2種類のロボットに応援を手伝ってもらった。ソフトバンクのPepperとソフトバンク傘下のBoston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)が開発したSpotが今週の楽天イーグルスとの対戦で、応援席を形成したのだ。このパフォーマンスは2020年7月末まで実施される。

ソフトバンクにによると「Spotがスポーツイベントでダンスを披露したのは初めて」だという。ボストン・ダイナミクスのロボットは最近多くの仕事を引き受けており、25年以上の同社の歴史の中で初めて売りに出された。建設とセキュリティがこのロボットの主な用途だが、ソフトバンクがショーにも興味を持っているのは明らかだ。一方、ソフトバンクが2015年に買収したAldebaran Robotics(アルデバラン・ロボティクス)が開発したペッパーは、接客業界で活躍している。

7月下旬に米国で開催されるMLBの短縮シーズンでは、多くのチームがボール紙の切り抜きでスタンドを埋めている。Oakland A’s(オークランド・アスレチックス)は、等身大の人形ダンボールにファンが自分の肖像を展示する有料サービスを発表した(Oakland Athleticsリリース)。

原文へ
(翻訳:塚本直樹 Twitter

脳卒中経験者の歩行機能を「即座に改善」させるRoboticの外骨格スーツ

ハーバード大学とボストン大学による新たな小規模研究では、脳卒中経験者によるソフト外骨格スーツの使用を目標としている。研究の目的は、片側の筋肉や手足に悪影響を与える麻痺の一種である片麻痺の患者のリハビリに、この技術がどのように影響を与えるかを実証することだ。

これまでのところ、結果は有望なようだ。研究に参加した6人の患者のうち、歩行速度が平均0.14m/秒改善された。また、6分間で平均32mの距離を歩けるようになり、1人は100m以上歩けるようになったという。

外骨格スーツは小型て柔らかく、バッテリーを含めた重量は約11ポンド(約5kg)だ。電子機器以外は基本的に布製で、着用者の腰にアクチュエータが取り付けられる。また、ケーブルが足首の動きを補助する。このシステムは体の左右両方に装着できる。

「脳卒中を患った人の大半は、歩くのが遅く、また遠くまで歩くことができない。理学療法後により速く、遠くまで歩けるようになることは、患者と臨床医の双方が望む最も重要な結果の1つだ」。研究の共著者でハーバード・ウィス大学の教職員であるLou Awad(ルー・アワド)氏は、リリースで述べている。「研究で発見されたスピードと距離の改善レベルは、トレーニングなしで即効性のある効果を期待していた我々の予想を超えており、外骨格スーツ技術の有望性を実証している」「脳卒中を患った人の大半は、ゆっくりと歩くため遠方まで移動できない。理学療法後のより迅速でより長い歩行は、患者と臨床医の両方が望む最も重要な結果の1つである。治療によって速度も距離も変化しなければ、治療が有効であるとは考えにくい」。

アワド氏によると、チームは研究室外の環境での結果を調査することに注力しているという。研究チームの研究成果はIEEE Open Journal of Engineering in Medicine and Biology(OJEMB)に発表された。

原文へ

(翻訳:塚本直樹 Twitter