SEO作業を効率化するためのツールセット

一週間ご無沙汰してしまったので今週はSEOの記事を大目にいきたいと思います。まずは米国でもトップレベルのSEOエキスパート、ロス・ハッジスによるSEOの作業を効率化するための各種ツールの紹介を。この手のツール、日本でも米国でも相当な数がありますが、その存在を知らずに無駄な手動作業に時間をかけているケースも意外とあったりするかもしれません。英語圏のツールではありますが、日本でも使えるものも多いと思いますし中級者以上の方の参考程度に。 — SEO Japan

様々なレベルの技能によって、 「優秀」なSEOのプロの称号を得られる。才能は関係ない。優秀なインハウス、エージェンシー、リンク構築、あるいは、コンピュータ科学の学位を保持するSEOのエキスパートは、その他の検索業界のエキスパートよりも深くアルゴリズムのことを理解している。

この傾向は10年が経過しても、ほとんど変わっていないだろう。上位30位からトップ 3を切り離す持ち味が、この全ての要素に詰まっている。しかし、他にもこれから変化する – そして、変化を続ける – ものはある。この要素は、現在、上位と中位の違いになっている。 それは、SEOの弱点を除去するスキルである。

規模の経済

SEOのあらゆるプロセスにおいて、データを入力するタイプのタスクに時間を費やさなければならなくなる時がある – ハッキリ言ってしまうと、考えなくても出来る作業のことだ。しかし、検索の分野の規模はあまりにも大きいため、少数派に属するプログラミングの苦手なSEOのプロ、そして、比較的若い世代にとっては、この作業は弱点の一つになり得る。また、この弱点は、許容できる範囲に収まっていないと言えるだろう。

SEOの担当者によって、このような弱点には差がある – 一部のSEOのスタッフはテキストブローカー等のツールの存在すら知らず、オープンサイトエクスプローラやアーティクルスピニング用のソフトウェアを利用していないが、一流のSEO業者は、遥かに低い価格でアウトソースすることが出来る時は、eメールの収集等のデータを集めるタスクを外注している。

SEO業界の大勢の仲間に話を聞いたところ、このような知名度の高い、スケーラブル(拡大縮小可能)で時間を節約することが可能なツールの知識が、人によってまちまちである点に私は気づいた。ニーズがないために、生産性の欠点を抱えていることが多い – 例えば、質を優先したリンク獲得戦略を策定しているなら、Raven SEOを使って、リンクのレポートを自動化する手法は、絶対に必要だとは思えないのだろう – ただし、確実に時間は増えていく。同じように、eメールのリンク構築が、当該の分野では現実的ではないなら、Mechanical TurkELance等のサイトを活用する戦略により、必要としている適当な300本のeメールを苦労することなく集めることが出来ると言われても、いまいちピンとこないだろう。

このような小さな差が、様々なプロセスで生じている – 今後、弱点が発生する穴を見つけることで、あらゆるSEOのエキスパートが、メリットを見出し – 解決に乗り出すようになるだろう。

今後、“優秀な”SEOになるには

現在、このような弱点 – そして、弱点を除去するスキル – は、検索結果に大きな影響を与える可能性がある。この類のデータ入力のタスクは、多くのSEOのプロセスを遅らせている – インターンにeメールの収集させるとしても、大きな変化をもたらすハイパーテキストを生成する他の作業に、インターンを当たらせることが出来るかもしれないのだ。

SEOのツールは日々進化している。このツールの役目は、弱点を除去することだ。5-10年以内に、SEOの弱点の問題は解決されるだろう – そのため、生産性を最大化することで得られる競争上のメリットは、少なくなる。しかし、現時点では、このメリットは実在する。大きな違いをもたらすことが出来るはずだ。一ヵ月に得るリンクの本数が100本から150本に、200本に、そして、300本に増やすことが可能だ。長期的な視点で考えると、プロセスのタイムロスを探し出し、除去し、取り組みを拡大し、より多くの時間をリンクの獲得に費やす方針は、絶対に必要である。

多くのエージェンシーや会社が、独自のテクノロジーを使って、このような弱点の多くを克服している。しかし、その多くは流出するか、あるいは、公開されているツールに取って代わる運命を迎えることになるだろう。 そのため、待つのではなく、今のうちに答えを出しておくことで、今後の競争力を確保する効果が見込める。

私の“弱点”のプロセスにも確実に幾つか穴がある – 皆さんにも同じことが言えるのではないだろうか。以下に、すぐに特定することが可能なSEOの弱点に有効に作用するツールを紹介していく。 また、現在の弱点も挙げていく – これには、皆さんに救済策を教えてもらう、または、SEO業界が解決する必要があるとアピールする意味もある。ジレンマの多くは、実は高度なエクセルの数式で解決することが出来る可能性がある – 解決策を知っているなら、是非、知らせてもらいたい。もちろん、効率/使いやすさを考慮して、ウェブアプリを作ってくれても構わない。

他にもプロセスがあるなら、あるいは、私が見過ごしているなら、指摘してほしい – その時点でリストに加え、また、希望する人には、リンクジュースを少し提供する。

サイトの評価

サイトの作成

競合者リサーチ

リンク構築

メンテナンス/レポート

このリストには幾つか問題がある – まず、もっと効率良く上記のプロセスを実行するツールが他にもある可能性がある点だ。また、皆さんがSEOの担当者として経験している可能性がある、あるいは、実際に経験したことがある弱点を見過ごしているかもしれない。いずれかのケースに思い当たる点があるなら、是非、連絡を取ってもらいたい。私は時間をかけてこのリストを拡大/改善していくつもりであり、今後、SEOの弱点に遭遇する度に更新していく。

「苦労なくして、苦労はない」と言う格言があったような気がする。

イメージ: The New Yorker


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「Scaling SEO by Eliminating Pain Points」を翻訳した内容です。

若干、リンク寄りの記事ですが(スミマセン、記事も少し古いです)、あなたの知らなかった・使えそうなツールはあったでしょうか?ツールを使うかどうかはともかく、作業プロセスの整理にもなる記事でした。 — SEO Japan [G+]

SEOの過当競争がもたらすオーソリティの肥大化

Googleのアルゴリズム進化で過度なリンク構築手法が大幅に制限されつつある最近のSEO。できればするべきでないとわかっていても、やらざるえないという理由でリンク構築合戦的な装いもあったこれまでの順位争いを冷静に分析した記事を。– SEO Japan


数年前、季節によって収益が大きく変動するクライアントを担当したことがあった – と言うよりも、このクライアントが属する業界では、アグレッシブなリンク構築の手法が必要とされる、季節限定の強烈なラッシュが存在した。同じ分野に、特定のタイプのSEOが過剰に存在する状況であった – 現在、私はこの類の分野をCompetitive Backlink Crossover: CBC(競合する被リンクの重複)と呼んでいる。私が採用された時、次のような状況であった:

  • 同分野の全てのサイトが、2ヶ月間でターゲットのページに対するページのオーソリティが15ポイントも急増するほど、有料リンクを詰め込み、積極的にリンクを買い、借りていた。
  • 同分野の全てのサイトが、短期間で1万ドルを超える予算をリンクの購入に費やしていた – 恐らく、2万 – 3万ドルの間であったと思う。
  • 同分野の全てのサイトが、コストを除き、リンクを獲得する壁がない状態で、競合者が買ったリンクを積極的に買い、全く価値をもたらさずに、オーソリティを肥大化させる現象が起きていた。
  • 同分野の全てのサイトが、借りることで、リンクの大半を構築していた。その結果、多額の資金を投じているものの、純粋なオーソリティの獲得はサイト全体で非常に少なかった。

このような状況に身を置かれたクライアントと関わったのは、この時だけだが、同じような環境 – あるSEOのタイプ、つまり、“競合者分析”のエキスパートのおかげで、極端にオーソリティが肥大化する環境 – に直面するサイトは他にも多く存在するはずである。

この「競合者分析」を行うSEOは、独自の被リンクを獲得するスキルを持っていないことが多く、有料リンク、ディレクトリ、そして、ゲスト投稿等の取り組みによって、その他のサイトからドメインのオーソリティを構築する戦略を採用している。効果は高いものの、「オーソリティの肥大化」は、もともとのサイトのオーナーにダメージを与えることで有効に働く。とりわけ、競合者リサーチのスキルを少しでも持つ別のSEO業者も同じ分野に参入し、競合する被リンクの重複を増やそうとしているなら、尚更マイナスの影響は大きくなる。

このような状況になると、この一見“旨みのある”ドメインオーソリティ/ホームページのオーソリティが、実際のレベルをはるかに超えてしまうことになる – なぜなら、SEO業者なら、全く同じリンクを自動的に模倣することが出来てしまうからだ。そのため、この分野全体が、リンクを吸い上げる行為に走り、名前だけの製品を除き、実際のコンテンツが作られなくなる状態に発展する。そして、アグレッシブな競合者分析が行われている分野で生き残るためには、このプロセスを続けなければならなくなるのだ。

二次的なマーケットの成長

当然だが、この現象で得をするのは、多額の予算を割いて、サイトの価値を維持し、競争に負けないためにリンクの購入に走らなければならないサイトのオーナーではなく、サイトのオーナーにリンクを売る/再現するために仕事(ゲスト投稿)を命じる側の人達である。そのため、メリットは、リンク販売のシステムに流れ(特に旅行、ファイナンス、デザイン)、サイトのオーナーは、価格を上げる一方、コンテンツの作成に対するコストを下げるようになる – 検索エンジンにアピールするためだ。その結果、「高いオーソリティ/ページランク/関連性」と考えるゴミのようなものを得るために必死に争う、流動的で、安定感に欠ける環境が生まれる。言うまでもなく、競合者も同じリンクを獲得していることが原因である。

この「オーソリティの肥大化」のシステムは、他の業界には存在せず、嘆かわしいシステムだと言わざるを得ない。劣悪なリンク、三流のコンテンツ、さらには、SEOの利鞘を少なくしつつあるリンクの売買にプラスに働くシステムで汚染された、薄いインターネットを生み出すからだ。遅かれ早かれ(現在のよに)、マーケットは、「反転」することになる。つまり、賢いアフィリエイト/サイトのオーナーが、同じシステムでウェブサイトを複製しようと試み、より大きなリスクを冒して上位へのランクインを狙う代わりに、競合者分析に力を入れているウェブマスターにリンクを売る行為に焦点を絞る状況である。

ファイナンス業界では、現実にこの現象が起きており、The Yakezieと呼ばれる複雑な個人のファイナンスネットワークによって、事実上、SEO離れが促されている。また、パディー・モーガン氏が、平均的な有料リンクの合計を$285と算出した旅行業界でも同じことが起きている。

モーガン氏が受けた金額は、法外な金額であり、下手な交渉の結果であることを指摘しておく。しかし、交渉スキルを持たない状態で(そして、予算が経営陣に承認されている状態で)、闇雲に有料リンクを求める人が増えると、誰もが軟弱な土台の上に高い建物を作ろうとするシステムが生まれてしまう。

ペンギンさんの登場

「オーソリティの肥大化」、そして、この現象が作り上げたマーケットは、ペンギンアップデートが初めて導入された時、その複雑さ、および、後退する(そして、進化する)運命が明らかになった。グーグルによって、サイトワイドリンクが撃退されると、さらに悪い方向に向かっていくとになった。マーケットの多く、- そして、当該のマーケットを支えていたサイト - が大きなダメージを負ったのだ。

しかし、グーグルの狙いとは裏腹に、ウェブは今でも自己中心的であり、リンクエコノミーは生き残っている – 有償のゲスト投稿、有償のインフォグラフィックの投稿、そして、有償のブログの記事の投稿は、効果的に行い、以前のような堕落した態度を改善して行えば、今後も、少なくとも部分的にグーグルに支持してもらえるはずである。

オーソリティの肥大化も健在であり、“うわべだけ”のブロガーで構成された貪欲なネットワークによって、予算は食いつくされつつある。この現実、そして、現状では、当該の分野を動かす肥大化したオーソリティに身を任せることは出来るものの、ランキングを持続させるための労力は、費やす価値はないと言わざるを得ない。例えば、もともと自分のリンクが掲載されていたウェブサイトが、基礎的な競合者分析のスキルを持つ別のSEO業者に強奪される前に、その価値を確保することに成功している、もしくは、競合者が、競合者リサーチが実施する価値のある戦略であることを理解しているSEO業者を雇うことが出来ないほど、競合するサイトがひどい等、あまりにも多くの要素を自分に有利な状況に導かなければいけないためだ。

現実として、部分的なオーソリティの肥大化が、遅かれ早かれ発生する。「キーワードディレクトリ」の検索は必ず行われるだろう。行わなければ、負けてしまうからだ。それでも、リンクレポートを月末に投稿する際に、あるいは、リンクのリストを使って打ち合わせを行う際に、リンクが今後競合者が獲得する可能性が高いことを理解したところで、前に進めるわけではなく、むしろ、泥沼にはまるだけである。SEOを雇う価値がある分野のウェブサイトにとって、このタイプのリンクは、すぐに明らかにされ – その結果、妥協点に戻るか、もしくは、収益の反転をさらに活性化させ、実際には2人目のリンクを獲得するサイトに損失をもたらすディレクトリに対する価格は、釣り上げられることになる。

オーソリティの肥大化を回避する

SEO業者は、オーソリティの肥大化を回避するため、出来ることは全て実施するべきである。基本的には、怠惰な姿勢が原因で発生する行為である – 競合者/似た分野を楽に吸収してリンクを構築しようとしているのだ。先ほども申し上げた通り、競合者が持つリンクを自分のサイトでも手に入れる行為は、ある程度は、実施するべきである。そして、この行為が既に根付いている分野では、積極的に実施しなければならない。

しかし、その他の分野では、競合者リサーチを介したオーソリティの肥大化は、今のところ起きていない。そして、未来のウェブマスターのROIを重要視するなら、回避するべきである。このような分野のコンテンツは、今でも重要な価値がある。価値がなくても、独自の、真似できない手法でリンクを構築している(スパムに近いとしても)。しかし、特定のタイプのSEO – 競合者リサーチによるリンクの獲得を得意とするSEO – が分野に参入し、同様のSEO業者がさらに集まってくると、ランキングを落とした3位、4位のサイトが、SEOに力を入れ、SEO業者を雇い、利鞘がなくなるまで、オーソリティを肥大化させる、潰し合いが行われる。

このような状況は、明らかに収益を大幅に減らし、たとえ利益が新たなプレイヤー(リンクを販売するマーケット等)に動いていても、全く魅力はない – 醜いサイトワイドの有料リンクや、作者の経歴欄のトピックから外れたリンク等。

軟弱なコピー可能なリンクプロフィールではなく、再現不可能なリンクプロフィールを作る

同じように、ある程度関連性のある競合者から補助的なリンクを奪い、新たな分野に反映させるスキルを持つ、優秀なSEOのエキスパートなら、まずは立ち止まって考え直すべきだと私は思う。60を超えるドメインオーソリティを構築し、「こんなにすごいリンクは絶対に手に入らない」と競合者に思わせるようなリンクプロフィールを構築することで、評価、才能、そして、敬意を得たはずである。サイトワイドのブログロールで構成される80以上のドメインオーソリティでは、このうような評価は得られない。同様に、真似することが出来ないリンクを持つサイトに対して感じる劣等感も、この点のリンクプロフィールからは感じられない。

私なら、長期的にクライアントの利鞘を減らすことになる、競合者と被リンクが重複するリンクが90%を占める、退屈で、余分な80のドメインオーソリティよりも、競合者に真似することが出来るリンクが一つもない、ドメインオーソリティが60のサイトをまずは構築する。自分自身の競合者リサーチのスキルを近隣の分野に解放せずに、このルートを辿ることが可能である。多くのリンクを得ることが出来ても、質は低く、短期的に利益を増やす以外はメリットはない。この手法に頼ると、最終的に分野全体からSEOの利益を枯渇させてしまうことになる(そして、その他の分野の収益まで食ってしまう)。

ディレクトリに手っ取り早くリンクを加える方が、簡単だと感じるかもしれないが、後にリンクレポートを振り返り、競合者が全てのページに存在し、あらゆる「関連するブログ」が有料リンクファームのように見えることに気づいた時、後悔するはずである。

SEOのエキスパート(そして、ウェブマスター)は、容易に再現することが出来ない独自のコンテンツを作ることで、現在、そして、今後、最大限の収益を得ることが出来る。これなら、維持することが可能であり、そもそも、楽しいはずだ。もちろん、収益を自分のものにすることが出来る点も嬉しい。競合者からリンクを盗んでも構わないが、競合者に盗まれるリンクを構築する行為だけは止めてほしい


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「Authority Bloat: An SEO Industry Problem」を翻訳した内容です。

これまで有料リンクを購入する際に「皆がやっているからやらないと上がらないので仕方なくやる」という建前というか本音が存在していたのもまた事実と思いますし、そんな時代を懐かしく思い起こさせる記事でした。今でも多少はそういう面もあると思いますが、今後部隊をコンテンツマーケティングに変えて同種の争いが行われていくのでしょうか? — SEO Japan [G+]

許されるブラックハットなSEOとは

Googleのスパム取締りアルゴリズムがかつてないほど進化した今日、インターネット上、または各種検索イベントでもいわゆる「ブラックハット」系の話は余りされなくなりました。以前であれば「タブーだが実は効果がある」というようなSEO裏街道の話だったのが、今や大半のブラックハットSEOは「実践すれば即ペナルティ」ですし当然といえば当然。そんな中、「許されるブラックハットSEO」という衝撃的なタイトルの記事を発見、しかも筆者が毎回レベルの高い記事を書いているロス・ハッジスということで早速紹介したいと思います。 — SEO Japan

ミスター・カッツを呼ぶ前に、ブラックハットの“アイデア”が変化してきたことを知ってもらいたい。以前、ブラックハットと言えば、理想の製品を届けるためにユーザーエクスペリエンスを完全に破壊する形で、上位にランクインすることを目指す、検索エンジンを徹底的に操作する取り組みのことを指した – キーワードでのランキングを高めることのみを意図して、キーワードスタッフィング、クローキング、サイトワイドリンクを行う取り組みが横行していたのだ。

しかし、ミスター・カッツ、そして、カッツ氏率いるウェブスパムチームが、スパム対策を強化していくにつれ、ブラックハットの“ブラックハットらしくなくなり”、やがて、リンクを買う行為に限定されるようになった。以前も申し上げた通り、個人的には浅はかな考え(日本語)だと思う。そのため、この記事では、多くの価値をもたらしている、そして、今後もさらに多くの価値をもたらしてくれるであろうドメインに対して、上述のリンクを埋め込みつつ、ターゲットを絞った、目障りなことが多い、営利目的のアンカーテキスト/おきて破りのバーティカルリンクを提供する行為について考えていきたい。

サイトの価値 – 釣鐘曲線

Alexander Graham Bell Curve

大きな力には、大きな責任がつきものである、と、スパイダーマンのキャラクター、ベンおじさんは語っていた。多くのウェブサイトが、上の釣鐘曲線の餌食になっている – ページランク、または、それ以外の何らかの形で価値を獲得して、サイトを収益化すると、ウェブマスターは、自分が有利な立場にいると考えるようになる。すると、収益を得るために、あらゆる手段に手を出すようになる。その結果、サイトの価値を失い始めていくのだ。

大量のテキストリンクを売る – または営利目的のアンカーテキストリンクを掲載すると、読者からの信頼感が揺らぎ、トラフィックを失い、自然のリンクを獲得することが出来なくなる。 同様に、アルゴリズムの怒りを買い、検索エンジンの視点で見た実際の価値を失う可能性が高くなる – 当然ながら、この2つの要因は絡み合っている。その結果、高いページランクによって得た権威を失い、ウェブマスターは、金銭的な価値を扱うことが出来なくなり、全ては灰と化す。そのため、徐々にランクが落ちるのではなく、急降下することが多い。

ページランクの価値がもっと広い範囲にわたっていたら、そして、頻繁に更新されていたら、どうなっていただろうか?もしかしたら、ウェブはもっと良い世界になっていたのかもしれない。ベンおじさんの余命が、あとどれぐらいなのか、私達には分からないため、この議論は、また別の機会で取り上げるとしよう。

これはSEOにとってジレンマである。SEOのエキスパートは、このようなサイトの黄金時代に採用されることが多い – 何らかの形で営利目的のアンカーテキストを受け入れる決断を下したばかり等、この手のアンカーテキストを売って、収益を得ることで、どんどん下り坂を転がっていく以前の、アルゴリズムの価値が最高点に達している状況である。そのため、SEOの担当者は、時間の経過とともにリンクが価値を増していくようなケースに巡り合うことはない。SEO業者は、このようなジレンマに何度も悩まされているのだ。理想を言えば、ドメインの価値を理解していないナイーブなウェブマスターと仕事をしたいところだが、このような状況は通常長続きはしない。突然、オープンサイトエクスプローラヤフー!サイトエクスプローラに突然現れ、ピラニアが血に吸い寄せられるように、競合者が続々と群がってくる。ランキング1位のサイトがリンクを張っているなら – 1位を獲得するために競合者も同じことをするのは当然だ。

これは厄介な問題である..

それでは、SEOの当事者は何をすればいいのだろうか?営利目的のアンカーテキストは、競争の激しいキーワードで上位にランクインするために必要だが、もともと持っていた価値を失ってしまったウェブサイトにリンクを張ってしまうことがある。このようなリンクを価値が下がるのではなく、堆積されていく場所に張ることができれば最高である。

信じるものは救われると言うが…

サイトの色、ヒートマッピング & リーズナブルサーファー

The Predator surfing the web.

営利目的のアンカーテキストは、目につく。ブログで見かけると、嫌な気分になる。ハッキリ言って、目障りだ。当然、マイナスに働き、最悪の場合、ユーザーを遠ざけてしまう。 問題は、必ずしもハッキリと表面上には現れることがない点である。そのため、多くの優れたサイトでは何の問題もなく見えるため、読者は気づかない。ただし、フッターの奥深くや右下のサイドバーに隠されている、リーズナブルサーファーのような状態を指しているのではない。あくまでも、ウェブ上でとりわけトラフィックの多いサイトの一部で、読者の目の前で、価値を動かしているケースのことである。

なぜこのような現象が起きるのだろうか?サイトがボタンの色を変えて、コンバージョン率を50%高くすることが出来るのと同じ仕組みである – オーディエンスは、特定の要素に引き寄せられるため、ウェブサイトは、オーディエンスの習性を活用し、アンカーテキストのリンクをユーザーの視点が集まらない場所に配置しているのだ。

グーグルが、クリックのパターンにおいて、このような行為を検知し、ユーザーにとって役に立たない領域のリンクの価値を減ずることが出来ると主張する人がいるが、私はその反対だと思う。 グーグルが、サイトごとに、正確にこのような行為を特定していると考えるのは、グーグルが、スカイネット(ターミネータに登場するコンピュータ)に等しいと言っているようなものだ。リーズナブルサーファーモデルがグーグルに導入されており、フッターのリンクが、記事の本文中のリンクほど大きな価値をもたらしていない点を特定することが出来ると言う意見には、私も賛成する – しかし、私の裸の写真でリンクを張り、一番目のリンクにクリックを集めているので、二番目のリンクの方が価値が高いと指摘するのは、人類史上最も進んだテクノロジーだと言わざるを得ない。アルゴリズムは優秀だが、まだこのレベルには達していないはずだ。

また脱線してしまった。ベンおじさんにはあまり多くの時間が残されていないので、本題に戻らせてもらう。グーグルがどのようにリンクを解釈しているにせよ、重要なのはユーザーの行動である。特定のセクションから視線が離れる状況では、有料リンクは目立ってしまう。フッターやサイドバーの隅よりも大きなダメージをもたらすだろう。なぜなら、「このウェブマスターは狡猾」だと思われると、機械的にユーザーを失ってしまうからだ。

ただし、もちろん限界はある。このようなリンクからユーザーの視線を自然に動かすサイトでは、有料リンクが自然に存在するように見える。それでも、20本の営利目的のアンカーテキストのリンクが主要な領域に配置されているなら、必ず見つかる。しかし、その他のリンクとミックスさせ、サイトは今まで通りの取り組みを行っているなら – 優れた、価値をもたらすリンクを自然に獲得している – やはり実施する価値はあるのではないだろうか。

SEOコンサルタントは、この点について考える必要がある。営利目的のアンカーテキストをこのサイトで自然に掲載したとしても、このサイトの未来に影響を与えるようなことになるのだろうか?私の視線は自然にどこに引き寄せられるのだろうか?通常のトラフィックは、この点に関してどのように感じるのだろうか?リンクを評価する際は、いろいろなことを考えなければならない。

ブログのアーカイブに配置されたリンク

時折、ブロガーは、友達のリクエストに応え、アーカイブを過去に遡り、古い記事にアンカーテキストを挿入することがある。メリットは明らかである – ユーザーは、このような記事にアクセスすることはほとんどなく、検索のトラフィックがコンバートする確率が低い(購読)ことを除けば、有力なサイトの記事にリンクを加える費用対効果のメリットは明白だ。

(ブラックハット推進派にとって)許し難いのは、この行為に、有料リンクが全く関わっていないことだ – このようなリクエストをするには、深く、個人的な関係が必要とされるためだ。「ブログアーカイブ」のブローカーは存在しない。現在の定義に則れば、これ以上の“ブラックハット”はない。

このような状況では、この手のリンクは、引き続きリンクを獲得しているホームページからの“1度限り”の取り組みであり、読者は内部で起きている有害な行為には気づいていない。やはり、この行為は、人気の高いウェブサイトで頻繁に行われている。くまなく調べていくとポルノのサイトですら見つけることが出来る。実際に私は見つけたことがある。つまり、このレベルまで堕落する可能性があるのだ。

しかし、クリーンな場合もある。友情/ドメインのオーソリティを苦労して獲得したはずである。友達からリンクを求められたら、私ならAptus保険短期の健康保険のサイトにリンクを張る。友達に手を貸しただけであり、特にやましい気持ちはない。金銭的なやり取りもない。

それは広告?いいえ、画像リンクです

バナー広告が必要だろうか?ただし、ハイパーリンク化されたバナー広告とは、異なる手法がある。イメージのalt tagをキーワードに代えて、アンカーテキストのメリットを元のウェブサイトにもたらす行為は、質の高いシグナルとまではいかないまでも、間違いなく遥かに自然に見える。

質の高いサイトは、広告を掲載しているため、ナイーブな読者にとっては、SEOの価値を得ることが主な目的のリンクは、通常のアドセンスの広告のように見える。間違いなく、この戦略を利用するほど賢いウェブマスターは、“広告”収入を最大限に増やしながら、イメージを維持するスキルを持っているはずである – 少なくとも、帳簿には広告と記載したいはずである。

サービス/推奨広告のプロバイダー & SEO

サービス/ソフトウェアのプロバイダーは、自分のウェブサイトでペナルティーを受けることなく、製品を購入した顧客について堂々と語ることが出来る、ユニークな権利を持っている。アンカーテキストを利用することは出来ないかもしれないが、「イメージのalt」タグの例を見れば分かるように、ソフトウェアを買った人/推奨広告を提供した人に対するメリットとして、容易に実施することが出来るだろう。このような顧客の推奨広告は、サービス/ソフトウェア製品に関して、中途半端な取り組みに終始していたSEOに精通する企業にとって、“転機”となる可能性がある。

あの大手SEO会社のRavenは、私に推奨広告を求め、昔務めていた会社にリンクを張ると提案していたが、思い切りしくじっていたため、私は怒りに任せて、巨大なアフィリエイトのイメージをサイドバーに掲載した。もちろん、これは皮肉だが、リンクの提案が行われた2週間、この証言広告からは、まったくリンクが届かなかった。私は本当にRavenが好きになった。

P.S. – Ravenへ、 Internet Marketing Tools

SEO業者は、クライアントのサイトを上位にランクインさせるためには、何でもしなければならない点を受け入れている、同じような人達を顧客に持つことが多い。ある時点までは、オーディエンスは、あからかさまなアンカーテキストの提案の多くを受け入れる。事実、ある有名なSEO関連のブロガーは、先週、ポルノサイトにリンクを張っていた – それでも、200本を超えるリツイートを獲得していた。さすがに私はポルノサイトは避けるが、これは実際の出来事であり、受け入られている事実には、良質なコンテンツを嫌うSEOブロガーの懐の深さがよく現れている。

サービスのプロバイダー – およびインターネットマーケティングサービスのプロバイダー全般 – は、 – オーディエンスの怒りを買うことなく、劣悪なサイトに自然にリンクを張ることが出来る点を知ってもらいたい。その後も、自然なリンクは引き続き引き寄せられてくる – コンテンツがリンクに値することが条件だが。

ブレンドされた営利目的のアンカーテキスト

時々しか発生しないため(偶然のこともある)、これは最も強力な戦略だと言えるだろう。ブロガーは、URLやウェブサイトを「Tシャツ」や「すごいコンピュータ」のようなアンカーテキストを基に描写する – なぜなら、理に叶っているためだ。そのため、トピックが関連する、一度きりのアンカーテキストのリンクは、オーディエンスに確実に受け入られれる。また、とりわけ強力なキーワードをターゲットにする多くのホームページに対して、グーグルが「最適なURLの取得」を行うきっかけを作ったのが、この行為である可能性もある。なぜなら、トピックが関連していても、あまり理屈に合わないウェブサイトにリンクが向けられることがあるためだ。

SEOにとって問題なのは、妥協点がほとんどないことだ – 上述した指摘をウェブマスターに納得させるのは困難であり、要請をしたところで、常軌を逸した、暴挙だと見なされるのがオチである。試したいなら、1本ではなく、数本のリンクを引き出してみよう – 恐らく、同じような考えを持つSEOのスタッフによって、多くの営利目的のアンカーテキストのリンクが続くようになり、その結果、リンクを掲載したサイトと共にリンクの価値が減っていく“釣鐘曲線”の餌食になるだろう。運良く(もしくは、巧みに)この取り組みに賛同してくれるウェブマスターを見つけたなら、金メダルクラスの価値のあるリンクを獲得したようなものだ。

価値が上がるリンク

他にも戦略はあるかもしれない。その中には、グーグルのウェブマスターガイドラインで承認されていない行為を必要とする戦略もあるだろう。そのため、細心の注意を払って、行動してもらいたい。ただし、この記事からは、「リンクの価値が時間の経過とともにどのように変わるのか」を真剣に考えてもらいたい。価値は上がるのだろうか?下がるのだろうか?上がるプロセスを促すには、どうすればいいのだろうか?

リンクが掲載された後に、ウェブマスターに対してメッセージを綴り、ウェブマスターの見方を「ゴールドを得るために対価を支払う」から変えて、リンクをゴールドにする取り組みを推薦することが出来る日はやって来るのだろうか?自分がSEOサービスで生計を立てていることを忘れるべきではない – 助けてくれた人に力を貸すことで、自分が得をするのだ – その後、そのリンクが最大の価値を得られるように、今度は助けてもらうことが可能になる。

利益はゼロサムゲームではない – 他のサイトを助けて、自分のリンクの価値を積み重ねていってもらいたい。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「How To Act Blackhat And Get Away With It」を翻訳した内容です。

どれもSEOを意図していたとしてもブラックハットかといわれると、グレーゾーンでもないような、ただ大量にやってしまうと一気にグレーゾーン越えする可能性もなくはないものでしょうか。最近のゲストブログ取締り問題にしても日本はともかく英語圏では一大SEO産業と化していましたし、その結果を受けての大掛かりな取り締まりだったわけですし。SEOに限らず、何毎もほどほどの範囲でやっておくのが無難とはいえそうです。それとは別にリーズナブルサーファーとGoogleの評価について書かれていた部分もナルホドと思わせる点が多分にありました。「Googleはそこまでリンクを意識して評価している」ということは簡単ですが、実際の現実性考えると様々な障壁が技術面、リソース面でありそうですし。とはいえ、いずれはそれこそスカイネットのような人工知能ロボットが各サイトでクロール&悪質なSEOが行われていないかチェックしに訪れる、ような時代が来るのでしょうか。。。今も半分似たようなものですけどね。 — SEO Japan [G+]

ウケるSEOブログの作り方

海外では以前から多数存在するSEO関連のブログ、SEO Japanでもその多くを紹介しています(最近、更新頻度が少なめで恐縮ですが・・・)。コンテンツマーケティングが普及してきたのか、日本でも最近になってSEOブログが増えてきたと思いますし、その多くは海外ブログに引けを取らない充実の内容なのは、翻訳記事をお茶を濁しているSEO Japanにとっては羨ましくもありますが、日本のSEOシーンにとっては喜ばしいことですね。今回は米国の人気SEOブログの筆者がSEOブログの課題やあるべき姿について書き下ろした非常に興味深い記事を紹介します。盛り上がりつつある日本のSEOブログシーンをさらに盛り上げるヒントが隠されているかも? — SEO Japan

SEOブログはつまらない。インターネット上には、SEOを取り上げるブログが多数存在するものの、その多くは同じ情報を何度も何度も取り上げているだけである。事実上、情報がリサイクルされているのだ。90%が他人の受け売りのこともある ? 私はこのトレンドを「SEO情報のロングテール」と呼んでいる。

このテールは、必要以上に長い。

ある意味、このSEOブログのスタイルは、受け入れられていると言える。正直に言うと、私も同罪である。現在、Single Grain SEO blogの立ち上げに取り組んでおり、このブログでは、出来るだけこの不名誉を回避する努力をしている。しかし、この恥ずべきスタイルのブログは、クライアントにとって有益であり、私達がターゲットにしているオーディエンスの大半を占める、情報を持たない人達に基本的な情報を与えることが出来る。だからと言って、面白くなるわけではない。優れたブログは、情報を紡錘で巻き取り、セーターを編み、その後、裁断して、再び紡錘に巻き込む行為とは一線を画している。

優れたブログは無限に続く

最高のブログは、– 生きている間に、全てのトピックを網羅することが出来ない — 無限、もしくは、無限に近い情報を取り扱っている。無限に近い情報は、必然的にコンテンツが個性的になり、質が高く、面白く、その結果、卓越したブログを生み出す。

残念ながら、無限に続くトピックは、稀である。トピックによって差はある。SEOの範囲は、ブログで取り上げる価値があるものの、SEO業界の人間にとっては、ほとんどの場合、戯言にしか聞こえないほど限られている。 範囲が広くなればなるほど、独自のコンテンツをもたらす変化は増え、そして、独自のコンテンツが出来上がる確率は高くなる。SEOから、インターネットマーケティング、そして、マーケティングへと幅を広げていくと良い。

しかし、ジレンマを抱えることになる。範囲を広げていく際に、広げる範囲が狭過ぎることもあれば、あまりにも広げ過ぎて、誰にも気に留めてもらえなくなることもある。近寄り過ぎると、結局、同じことを何度も繰り返すことになる。中間に位置することが、個性を出す上で、意見を混合する上で、そして、ブログを改善する上で、有効に働く。

ブログで無限に宣伝を行いたいなら、「人」を取り上げるべきだ。60億人が、ランダムに一度に交流する混沌とした環境が生まれているため、「人」の話題は、ブロガーにとって、無限大の可能性を秘めている。人をトピックに取り上げれば、差別化を行うことが出来る。なぜなら、例えば、ジョージア州のアトランタで、ピーナッツバタートーストをミームとして、CDを宣伝するパンクロッカーに出会ったストーリーのように、ブロガーが属する世界において、記事の取り上げる話題は、必然的に独自の話題になる。

反対に、SEOの基本やSEOのみを取り上げれば、退屈なブログが出来上がってしまう。 SEOは無限ではないためだ

この分野で取り上げるトピックには限りがある。検索エンジンは、特定のアルゴリズムのレベルを除いて、特に心配する必要があるテーマではない。リンク構築の手法は、分野によって異なる。しかも、大半のリンク構築の業者が、利用することが出来ないものばかりである。SEOブロガーとして、オーディエンスの好奇心を誘い、斬新なストーリーを提供し、認められるには、「人」を意識する必要がある。

最新のニュース企業批判自社のアプリを作り、記事で取り上げる取り組み有名なSEOのプロへのインタビュー…このような取り組みによって、印象に残り、紹介する価値のあるブログを作り出されている。ベストプラクティスを何千回も繰り返す行為に甘えていたSEOブログの世界では、「人」を取り上げる以外の選択肢は見当たらない。

それでも、重要であることに変わりはない

「人」は大事だ。話をするのも重要だ。その結果、新鮮さを維持することに成功し、ネットワークが生まれ、最終的にリンクにつながる。作業を中断して、ある程度関連性があり、創造力を多少刺激する記事を読む行為は、考えている以上に重要度が高い。MozSEOBookOutspoken Mediaが新しい記事を投稿すると、ワクワクする。それぞれ、独特のスタイルを持っている。このようなサイトの記事を読むと、1日を乗り切る力が湧き、創造力が活性化されていく — 無限のポテンシャルを秘めていると言える。

「人」を取り上げるには、割と勇気がいる。反論される可能性があるためだ。しかし、それも、面白味の一つだと言えるだろう。言い返す必要がある。なぜなら、言い返すたびに、新しい何かが生まれる。オーディエンスは、その「新しさ」を求めている。

そして、この「新しさ」こそが、ブログで取り上げる価値があるトピックだと言える。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「The Real Reason SEO Blogging Sucks」を翻訳した内容です。

タイトルと比較して、いきなり世の中のSEOブログにダメ出しな冒頭でしたが汗、これからSEOブログを立ち上げようと思っている方、現状のSEOブログの方向性に悩んでいる方に何かヒントになる点はあったでしょうか?実際、アプローチ次第ではまだまだ開拓の余地があるSEOブログ界隈だと思いますし、新たなライターの登場に期待したいですね。

私の場合は、2002年初めに勢いで20~30ページの(多分日本初の)SEO情報サイトとしてSEO Japanを立ち上げましたが(当時の記事)、その頃はブログ自体存在しなかったですし、その後も旬な情報を提供し続けるのは結局海外情報の受け売りな部分が多く更新も大変だし辛いな、、、と考え10年近く(汗)全く更新していませんでした。2010年から志向を変えて海外イベントのリアルタイムレポートという形で復活させましたが、すぐに記事ネタに枯渇し海外ブログの引用記事に走ろうかと思いましたが、そもそも単純に海外の人気ブログを翻訳紹介すればいいのでは?と思い立ち、幾つかのブログに連絡を取ってみた所、意外と快諾されたので今に至る次第です。ただの翻訳ブログのくせに偉そうにするな!と文句をいわれることもありますが、まぁ、この路線は路線でそれなりに需要もありますし、自分自身が勉強を続ける源にもなるので良いかとは思っています。

と、何故か自身の告白になってしまいましたが、日本オリジナルの素晴らしいSEOブログも次々と生まれているようですし、今後の発展に期待したいですね! — SEO Japan [G+]

コンテンツの4分類とリンク獲得力との関連性

これからのSEOは単純な外部リンク施策でなくコンテンツマーケティングが大事、とはいわれますが、後者にしても結局かなりの部分で被リンクを集めることが目的だったりするのもまた事実。「コンテンツの質が重要」ともいわれますが、今日のソーシャル中心のウェブにおいて、コンテンツのカテゴリ毎にリンクの獲得力に差があるのもまた事実。今回はそんなコンテンツとリンクの関係を図表にし、解説した記事を。あなたのコンテンツ構築の参考になるヒントがあるはず。 — SEO Japan

理想を言えば、検索エンジンは、コンテンツの「強さ」でランク付けを行うべきである。検索エンジンのアルゴリズムは、良質な文法、優れたデザイン、そして、配送費と製品を検知することが出来るほど賢くあってもらいたい。ビジュアル検索サービスのLike.comをグーグルが買収したことで、良質なデザインを特定することが出来るようになると考えられるものの、専門家の多くが、この方針への直接的な行動が、必ずしも差し迫っているわけではないと考えているように思える。

事実、優れたコンテンツが上位へのランクインの近道だとつぶやく、まるで反対の世界にこの業界は押し込められている。 検索においては、それぞれの分野が異なる特徴を持ち、優れたコンテンツを検索エンジンのランキングに反映させる力は、ウェブサイトのタイプによって、大きく左右される。サイトに対するポテンシャルは、サイトによって異なるものの、あまり魅力的ではない分野のサイトが、より魅力的な分野のサイトを簡単に上回る可能性がある — これはその他の分野とは異なり、大きな制限がないだけである。

コンテンツのリンクの有効性とは、良質なコンテンツが直接リンクをもたらす力であり — また、コンテンツが、別のサイトでも同じように優れている場合、リンクを獲得し、上位にランクインする力にどれぐらいの違いがあるかを示す。この投稿 — サイトのタイプの分類の後 — では、特定の分野が、多数のリンクを獲得する際にプラス、もしくは、マイナスに作用する理由と経緯を詳しく説明していく。まずは、図の左側に位置する最も魅力の高い「ソーシャルなブログ」を取り上げ、最も恐ろしい「ソーシャルなタブー」を最後に紹介する。

1. ソーシャルで、フレッシュなコンテンツに力を入れたサイト

このタイプのウェブサイトは、記事を用いる従来型のブログとは異なるカテゴリーに振り分けられることもがるが、常時アップデートされ、そして、頻繁に新しいコンテンツが投稿されるため、ブログ扱いされることもある。 I Can Has Cheezburgerは猫の写真を頻繁に投稿している。面白く、ユーモアに溢れた写真が大量のリンクをもたらす。同じように、New York TimesTechCrunchも毎日複数の新鮮なニュース記事を投稿している — その多くは、質が高く、報道する価値があるため、他のブロガー達がこぞってリンクを張る。

このタイプのブログは、コンテンツを常時アップデートしているため、ビジターは頻繁にサイトにアクセスし、毎回、新たな発見をする。つまり、その他のタイプのコンテンツとは異なり、継続的にリンクをもたらすポテンシャルを持っていると言えるだろう。New York Times等のサイトは、1つのブログから多数のディープリンクを集める可能性がある — この類のリンクを得るポテンシャルがあるこそ、インターネット上で最もリンクを張ってもらえるサイトとして君臨しているのだ。

2. ソーシャルで、静的なコンテンツを持つサイト

このタイプのウェブサイトに該当するのは、話題にされるものの、再びアクセスしてもらい、新しいコンテンツを見つけてもらうためのフレームワークに欠けた製品サイトである。このようなウェブサイトの多くは、ブログを持っているものの、製品に焦点を絞っているため、先ほど紹介したソーシャルなブログと比べると、バイラルな効果を生み出す力は劣る。時折、良質なインフォグラフィックや関連する記事を投稿して、リンクを集めることが出来るものの、ソーシャルなブログとは異なり、怒涛のリンクの波を作ることは、不可能に近い。

しかし、この類のソーシャル製品ウェブサイトは、インターネット以外の場所で話題にされることがあり、ウェブサイトが存在するだけで、質の高いコンテンツに対して複数のリンク — オンライン、オフラインの双方 — が寄せられることもある。Best BuyFry’sSony等がこのタイプのウェブサイトに該当する。CafepressSavingsZappos等のインターネットeコマースサイトも同様に優れた製品記事にリンクを向けてもらえることがある。大学のウェブサイトやウェブアプリのスタートアップ等もこのカテゴリーに振り分けられる。

3. 割とソーシャルなサイト

割とソーシャルな静的なサイトは、分野が関連しているために、リンクを引き寄せるタイプのサイトである。例えば、このタイプのサイトは、家の建て方、Tシャツの縫い方等のガイドを作るものの、引き寄せられるのは一定のタイプのユーザーのみであり、バイラル化する力はない。そして、上述した2つのタイプのサイトよりも、得られるリンクの本数が少ない。ユーザーベースが広ければ広いほど、そして、話題に上げてもらえればもらえるほど、リンクを獲得する力は高くなる。

ウェブサイトのタイプのフローチャートにおいて、好ましくないタイプに向かうにつれ、獲得可能なリンクは — たとえコンテンツが優れていても — 少なくなる。例えば、Burial Insurance,MedigapStreamline Refinanceのサイトが、特定の基準に基づいて、リアルタイムで保険の価格を比較することが出来たら、便利なサイトになるはずである。しかし、少数の多岐にわたるニュースサイトを除くと、ほとんどリンクは期待できない。一方、「ソーシャルで、静的なコンテンツを持つサイト」のカテゴリーに進み、旅行比較サイトに注目すると、比較機能だけで大量のリンクを獲得していることが分かる。

このような保険の比較機能が存在すると言うことも可能である — 誰も話題にしていないため、知らないだけである — ただ単に気にしていない、そして、知人の中にその情報を必要としている人が少ないためだ。

4. タブー

インターネットには「地下」が存在する — カジノ、ローン、ポルノ等の分野である。このタイプのサイトは、最高のコンテンツを作るポテンシャルを秘めているものの、そのコンテンツが人気を得ることはない。ポルノやカジノ等の一部のサイトは、 — 特に親しい友人のみに良し悪しを伝える — 独特の「密かな」バイラル化をもたらす力を持っている。しかし、このタイプの知識の壁により、一般的に広まる可能性は低くなる。 つまり、コンテンツからリンクを獲得することは不可能であり、検索エンジンが、どのサイトが優れているのかを判断する手掛かりが存在しないことになる — なぜなら、コンテンツを好きなことを公言する人がほとんどいないためだ。

そのため、コンテンツの作成が、このような分野で勝敗を分けることはない — リンク構築の取り組みに資金を相互的に投じる力を除けば、オンページのコンテンツとは関係のないリンクでリンクプロフィールの95%を操作しているサイトが、勝利を収めることが多い(ある意味、とてもクリエイティブだと言うことも出来る)。

教訓

それでは、ウェブマスターやSEOの担当者は、ウェブサイトの4つのタイプのカテゴリーから何を学ぶことが出来るのだろうか?自分のウェブサイトにとって、最も重要なポイントに焦点を絞って、時間を費やすべきである。ソーシャルで新鮮なコンテンツに力を入れているなら、– 検索エンジン経由のトラフィックを得るため、そして、ウェブサイトを成功に導くため — 優れたコンテンツを構築することだけに時間を注ぐべきである。ソーシャルの度合いが薄いウェブサイトの場合は、– 少なくともリンク構築に関して — オンページのコンテンツの作成に多くの時間を投じることで、ユーザーがサイトに戻ってくるかどうかを評価しなければならない。

下の表は、SEOの担当者として、リンク構築にどれだけの時間を費やすべきかを表している。科学的な根拠に基づいているわけではないものの、ずる賢く、操作する力をリンクに変える取り組み、そして、コンテンツをリンクに変える取り組みにどれだけ力を入れるべきかを判断する材料にはなる。残念ながら、この2つの取り組みの間には大きな違いがあり、賢くこの2つの道を行き来することを私は薦める。

 

ポルノやカジノ関連のウェブサイトを作るつもりでも、ユーザーを維持するために優れたコンテンツを提供しなければならない。しかし、コンテンツを通してリンクを獲得することは出来ない。 そのため、このタイプのウェブサイトのデザイナーは、SEO部門から完全に切り離すべきである。

一方、例えば、病気やローンを取り上げるサイトの場合、コンテンツに関する要求はほとんどない — 無難なコンテンツを作り、多少オンページSEOに力を入れ、ユーザーをコンバートするデザインを実装するだけでよい。このタイプのサイトのビジターの大半は、頻繁にアクセスするわけではないため、オンページのコンテンツは、基本的に不要である。

ローン関連のウェブサイトにおいても、SEOのスタッフは、質の高いコンテンツの作成について、デザイナーと会話を交わす必要はない — ユーザーをコンバートするサイトの構築に力を入れるだけである。リンク構築スタッフは、自分達のウェブサイトとは関係なく、ウェブサイトでリンクを操作する方法を探るべきである — 提携、リンクディレクトリ、アーティクルディレクトリ、そして、言うまでもないが、有料リンクが、例として挙げられる。タブーのウェブサイトでは、– 有料リンクかどうかに関わらず、操作こそが、リンク構築そのものである。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「Content Link Efficacy: Understanding Why Great Content Fails」を翻訳した内容です。

キレイに整理されており色々ヒントになる点が多い記事だったのではないでしょうか。サイトやビジネスの種類によってコンテンツを活用してもリンクが得られにくいケースはあると思いますが、ここに書かれている分類をヒントにその中でも何かリンクを獲得していけるような(と書くと、SEOのためだけに聞こえますが、結果ソーシャルで拡がりユーザーを獲得していける)コンテンツ企画を考えていきたいものです! — SEO Japan [G+]

リンク構築で「コンテンツ・イズ・キング」は絶対か?

新会社設立等で更新が止まっていたSEO Japanですが、翻訳記事も溜まっていますし今後は質優先できちんと更新いきます!ということで、まずはリンクに関する話題を。今後のリンク構築には「コンテンツの質が重要」という話はよくありますが、素直に納得してしまいそうなこの「コンテンツ・イズ・キング」説を改めて考え直してみた記事を米国SEOエキスパートのブログから。リンク獲得の具体的手法も満載、SEO担当者にはきっと役立つ内容です。 — SEO Japan

コンテンツが全てではない。コンテンツ以外にも力を入れるポイントはある。実際に、コンテンツが全く重要ではないケースもある。

「コンテンツは王様」と言う格言は的を射ているとは思うが、世界で君主制を用いる国は44ヶ国のみであり、世界のごく一部でしかこのシステムの意図は伝わない

私が以前投稿したコンテンツのリンクの効き目に関する記事を読んだことがあるなら、リンク構築全般に対して、コンテンツに過大な期待をする行為が、いかに滑稽であるかを理解しているはずだ。例えば、保険に関するウェブサイトで、最高のコンテンツを作成しても、 I Can Haz Cheeseburger(動物の面白い写真を紹介するサイト)の最高のコンテンツと同じ結果が得られるわけではない。実際に、「良質なコンテンツを作る」以外の様々な要素によって、リンク構築は構成されている。そもそも、「コンテンツは王様」と言う考え方によって、実際の功績よりも遥かに多くの功績をコンテンツに与えている。その結果、最低限レベルのコンテンツを使って、しかも、お金をかけずに大量のリンクを構築する実力を持つ、クリエイティブなリンク構築のエキスパートが適切に評価されない事態に発展している。

価値提案が王様

リンク構築における「王様」はコンテンツではない。確かに、コンテンツは重要だが、重要度が高いのは、ソーシャルメディアが活躍する分野においてである。しかし、本当のリンク構築の王様は、全体的な価値の提案だ。リンクを求めて、リンクを得られるかどうかは、価値の提案 – つまり、コンテンツとマーケティングの組み合わせにかかっている。そして、価値の提案が、実際のウェブサイトとは全く関係のないケースが非常に多い。そのため、「コンテンツは王様」と唱えながら朽ち果て、多くのリンクを見逃しているサイトが続出している。

リンクを獲得するモデルを構築する

「コンテンツは王様」と言う考え方の甘さを、合理的に理解したなら、リンクを獲得する方式、つまり、リンク構築モデル全般について話を進めていこう。リンク構築モデルには、2つの側面 – 価値の提案 & ウェブマスターの心理 – で構成されており、ハイパーリンクを獲得するかどうかは、この2つの側面にかかっている。

価値の提案

まずは、価値の提案から見ていく。価値の提案は、リンクを独占的に獲得するポテンシャルを持っている – 親交があるかどうかで、あるいは、良質なウェブサイトを持っているかどうかで決まる。しかし、大方、リンクの価値を判断する上で、この2つの側面は連動して作用する。例えば、事業保険のウェブサイトのオーナーが、ニューヨークタイムズに1000ドルを提示しても、良い返事はもらえないだろう。しかし、100万ドルを用意したら、サイトをフィットさせるべく、努力するのではないだろうか。同様に、サンフランシスコ在住で、優れた営利目的のウェブサイトを運営しているなら、サンフランシスコに関するブログからリンクを得られる可能性は高い – 一方、サンフランシスコ在住ではなく、また、良質なウェブサイトも持っていないなら、リンクを獲得することは不可能に近い。

マネー

価値提案の中で、最も問題視されており – 間違いなく、最も効果が高いのは、マネーである。その他の価値提案とは、一線を画している。当然ながら、グーグルは、この手法に真っ向から反対しており、追放される可能性がる。先週のSMXカンファレンスで、ビングは必ずしも有料リンクを敵対視しているわけではなく、テーマとは全く関係のないリンクを問題視していると指摘していた。身に覚えがあるだろうか?

倫理および潜在的なリスクに対する直感を基に、どんな結論を出すにせよ、価値提案としてのマネーは、今後もリンクを獲得する手法として、その他の手法をリードしていくだろう。 キャッシュが提示される状況では、コンテンツの重要性は非常に低い – 許容の範囲内であること、または、妥当であることぐらいしか問われないはずだ。「質の高さ」は重要視されない。

お金を使ってリンクを獲得する上でのヒント:

  • グーグルアラートで「Sponsorship opportunity」、「Thanks to our sponsors」 & 「donate to our charity」を設定する。この3つの検索は、素晴らしい慈善活動を支援する、自然で有償の“無料”のリンクに対する最新の結果を提供する。
  • スポンサーにイベント/チャリティーを提示する際は、プライスアンカリングを利用する。プライスアンカリングとは、すなわち、購入を交渉する際の基本価格を設定する手法である。サイトにスポンサー料金を掲載していても、まるで相手の基本価格を見ていないかのような雰囲気で、大幅に低い価格を提示して、交渉に入るべきである。価格を高くすると同意してもらえなくなると恐れ、この価格を受け入れてもらえることは多い。また、反対されても、通常よりも低い価格を提示されるはずだ。
  • スタンブルアポンの広告プログラムを使って、バイラルトラフィックを獲得する。ソーシャルメディア向けが良いコンテンツなら、スタンブルアポンの広告機能を使って、コンテンツのページビューを増やし、その後、売り込むと、バイラル化に大きく貢献する。
  • BBBTRUSTe & PR.comを持つリスティングを買う。BBBとTRUSTeは、もともと大きな価値を持つ強力なリンクを提供している – しかし、ユーザーの信頼を高めて、コンバージョンを改善する効果が見込めるバッジも提供している。ブランドのシグナルを重要視しているなら、この2本のリンクによって、サイトの登録に求められるスタンダードを満たしていることがユーザーに伝わり、さらにサイトをプッシュする効果が見込める。PR.comは、ターゲットを絞ったアンカーテキストを用いて、プロフィールのリンクを掲載し、さらに、追加料金を払えば、プレスリリースを広めてもらえる。

場所

ほとんど利用されていない価値提案もある。その一つが、場所である。場所は、地域のブログ、地域のディレクトリ、商工会議所、フォーラム等のリンクを獲得するために、利用することが出来る。

場所を使って、リンクを獲得する上でのヒント:

 

アウトバウンドコンテンツ

アウトバウンドコンテンツとは、自分のサイト以外の場所に提供する、何らかのコンテンツやアイテムを指す。アウトバウンドコンテンツには、ゲスト投稿、インフォグラフィック、ホワイトペーパー、ウィジェット等が該当する。自動車保険のウェブサイトを運営していようが、ニューヨークタイムズを運営していようが、提供するコンテンツが十分なパワーを持っているなら、劣悪なウェブサイトを上回り、リンクを獲得することが出来る可能性がある。

アウトバウンドコンテンツを使って、リンクを獲得する上でのヒント:

  • インフォグラフィックを使ってリンクを構築する方法」を紹介したジャスティン・ブリッジズ氏の投稿に目を通そう。
  • 出来るだけ大きなマーケットに対して、アウトバウンドコンテンツを作成する。例えば、「一流の子育てブログ」に対するウィジェットは規模が大きく、成功する確率は高くなる。一方、「一流のNY ジェッツのブログ」のウィジェットの規模は小さく、手に入れられるリンクの本数は遥かに少なくなるだろう。範囲を出来るだけ広くすることで、見返り、そして、キャンペーンを成功に導く可能性を高めることが出来るのだ。しかし、ウィジェットが、「格好いい音楽のサイト」並に一般的なら、ターゲットのサイトに対して、特別なグループの一つに盛り込まれていることを伝えるべきである。あまりにも範囲を広くすると、逆効果なのだ。ウィジェットが「音楽サイト – Top 25」であったら、“エゴ”ベイトとして十分に機能するだろう。
  • 出来るだけコンテンツの掲載を容易にする。私はデザイナーに対して、ウィジェットの配信プラットフォームを作る際の参考として、SEOMozのWeb2.0バッジのページを紹介したことがある。様々なサイズと形のバッジを作り、さらに、切り取り & 貼り付け用のコードを提供することで、投稿する際のハードルを出来るだけ低くすることが出来る。ブログの記事に対しては、グーグルドキュメントを使って、誰でも – マイクロソフトのオフィスを持っていないユーザーも – アクセスすることが可能にするか、もしくは、単純にコンテンツをeメールで送信することを薦める。

友情/事業提携

ビジネス上の付き合いであれ、個人的な付き合いであれ、親しい人にリンクを要請しよう。関係が強ければ強いほど、サイトに掲載してもらいやすい。

友情/ビジネスを使って、リンクを獲得する上でのヒント

  • ブログのアーカイブのリンクを要請する。確かに疑わしいものの、このタイプのリンクは、友人のワインに関するブログで、事業保険のサイトにリンクを張る行為に対して感じる抵抗を少し下げられるだろう。たいした価値をもたらさないが、Wine Library TVHealthy Hearing等のオーソリティサイト上のリンクを獲得することが出来るなら、話は別だ。
  • 時々リンクを求める。友人に毎回リンクを求めるべきではない。良好な関係を壊したくないなら、たまに要請するべきである。そして、その他の価値提案を加える必要がある – 例えば、私は友人のインターネットマーケティングに関するサイトで、自分のウェブサイトを自然に取り上げる手段として、ゲスト投稿を提案したことがある。こうすることで、抵抗を抑え、複数の価値提案を活用することが可能になる。
  • エクセル文書を作って、リンクのチャンスを記録する。この点は、サーチエンジンランドに投稿した記事「ブラックリスト」で触れたことがある。ハード(実際に面会する)であれ、ソフト(eメール)であれ – 関係構築を介して、最終的にリンクを獲得することが出来る、リンクの機会を積極的に管理する。エクセル文書で整理することで、リンク構築のポートフォーリオに新たにウェブサイトを加えた際に、チャンスを逃さない環境を作り出すことが出来る。構築した関係から価値を入手するため、この文書を何度も利用することが可能だ。

エゴベイト / Ego Bait

価値の提案の中で、最も目立つ(そして、最も効果が高い)重要度の高いエゴを引き出す取り組みは、リンクを獲得する上で、大いに役立つ。リンクを求めるメールで相手のサイトをべた褒めする行為、業績を認めるバッジ、そして、コンテンツで言及し、その後、作者に知らせる手法は、効果的である。

エゴベイトを使って、リンクを獲得する上でのヒント

  • 「エゴリンクベイト」を作る。大きなグループに適用可能なウィジェットを作り、潜在的な見返りを最大化する。これは、アウトバウンドコンテンツの「出来るだけ大きなマーケットに向けてウィジェットを作成する」の項目で言及した点と同じである。例えば、AdAgeは、ブログ – トップ 150を作成し、自分のブログに掲載することが可能なウィジェットを利用している。ブログの数を20サイトに限定していたら – Adageのページビューは大幅に少なく、実際にバッジを掲載するサイトは3つ、あるいは、4つ程度であったはずだ。

  • 一風変わった褒め方をする。「君のブログはすごいね」と言うのではなく、具体的で、焦点が絞られた褒め言葉を贈るべきである。例えば、「ロスさんは、チャップマン大学を卒業しているんですね。私の友達にもチャップマン大学の卒業した人がいますよ。以前から、ロスさんのリンクの評価の投稿を参考にしたことがありますが、とっても役に立ちました。ありがとうございます! – と言い、次にSEOソフトウェアに関する宣伝を受けたら、私は、恐らく、詳しくその製品をチェックするだろう。片や、「面白いブログですね!」と言われたら、その言葉を信じることも、気に掛けることもしない。同様に、新たにウィジェット「マーケティングブログ – トップ 150」を作っても、このウィジェットを利用するブログは一つも現れないだろう。アプローチを工夫するべきである – 別のウィジェットが掲載されているサイトを見たら、同じ「Top –」を利用するのではなく、別の固有の価値提案を考えてみることを薦める。

ウェブサイトのコンテンツ

コンテンツを忘れていたわけではない。ウェブサイトのコンテンツも価値提案の一つであり、重要度は高い。サイトで優れたコンテンツを構築すれば、- 多分 – 優れたリンクを幾つか獲得することが出来る。最高のコンテンツであってもリンクを得られないこともあるが、質の高いオンページのコンテンツの存在は、ユーザーをコンバートさせる力があるため(これこそが最も重要)、大切である。

コンテンツをリンクを獲得する上で利用する際のヒント

  • 売り込みとは関係のない用語を使って、コンテンツを売り込む。多くのページが、「リンクを張って下さい」と表現している。この類の表現は、利益を意図していることが明白である。「シェアしましょう」等の表現の利用は、些細な違いだが、リンクに加え、共有と言う選択肢を与えているため、表現を和らげる効果が見込める。同様に、リンクを求めるeメールを送信する際は、「私のサイトにリンクを張って下さい」と懇願するのではなく、例えば、「ウィジェットベイトのリソースをとても楽しませて頂きました。私のウィジェットベイトのリソース W-I-D-G-E-T-B-A-I-T.tvに関する感想を聞かせて頂けると幸いです」と表現するべきである。こうすることで、厚かましい態度を取ることなく、さらに、信頼感を醸し出す効果があり、リンクを獲得する確率を高めることが出来る。
  • 社会的な規範を意識する。利益を交換するためではない故、この方法でリンクを獲得することが出来るケースがある。社会的な規範は、奇妙な存在である – 感謝祭の夕食では、無料でご馳走を振る舞うものの、食後に10ドルを払おうとすると、怒られ、つまみ出されてしまう。同じように、リンクを望んでいないような態度を取る、もしくは、(おまけ等)付加的な価値提案を提示しない等して、ウェブサイトとのつながりを断ち切ると、リンクを獲得する確率が上がる可能性がある。この件の詳細は、提供するものを増やすと、得られるリンクが減る仕組みで確認してもらいたい。

ウェブマスターの心理

提案する価値を理解したら、次に片っ端からウェブマスター達に価値を提案したくなる。これは、失敗に一番つながりやすい過ちである。価値の提案だけでは、リンク獲得の公式を完成させることは出来ないのだ。ウェブサイトにリンクを掲載する判断を下すのはウェブマスターであるため、価値の提案を行う方法を決める際に、ウェブマスターの気持ちを考慮しなければならない。

行動力

価値提案を用いて、ウェブマスターに接触する際に、タイミングが重要なカギを握る。ウェブマスターは、ピッチを受けたタイミングで、価値の提案に対して行動を起こすことが出来る可能性は、どれだけあるだろうか?スマートフォンを使って、金曜日の夜11時にメッセージを開いてもらいたいなら、かなりハイレベルな価値提案を行わなければ、行動を起こしてくれないだろう。しかし、火曜日の午後2時の眠くなった時間にメッセージを送信する場合、リンクを張ってもらえる確率は遥かに高くなる。

リクエスト付きの重要ではないメールを旅行に出かける前夜に受け取った状況を想像してもらいたい – 旅行から帰ってきた後にリクエストに応える可能性はどれだけあるだろうか?重要ではないなら、自分の仕事に関係ないなら、そして、再びリクエストされないなら、0に近いのではないだろうか。私の例は大げさだが、皆さんが実際にeメールをウェブマスターに送信する際は、この点を考慮してもらいたい。同様に、価値の提案が十分に魅力的であり、事実上、確実にリンクを張ってもらえるなら、タイミングは関係なくなるため、あまり心配する必要はない。

「行動力」を使って、リンクを獲得する上でのヒント

  • ウェブマスターへの接触を、ウェブサイトのトラフィックが多い時期に合わせる。ウェブサイトのトラフィックが最も多くなるのが、月曜日-木曜日の昼間なら、接触する相手がコンピュータのそばにいて、リンクを張る準備が出来ているのも同じ時間帯である可能性は高い。この時間帯は、大半の分野に共通しているが(月-木の午前から夕方になる前)、例外もあるため、サイトに応じて調節してもらいたい。大規模なリンク構築を行っていないなら、特定のウェブマスターを考慮して、例えば、相次いでツイートが投稿されるまで待ってから、あるいは、時差を考慮して、リンクを要請するメッセージを送ることが可能だ。
  • リンクを要請するメールを目立たさせる。もちろん、難しいが、朝に多くのメールが届くことを気にせずに、朝にメールを送信すると、あとで見るアイテムに分類されてしまう可能性はとても高くなる。昼間に注目を独占することが出来るなら、リクエストに応えたいと言う欲求は高くなる。

営利目的

営利的なコンテンツにはリンクを張らない方針を持っているウェブマスターがいる。このタイプのウェブマスターに接触するなら、強力な価値を提案しなければ、無視されてしまうだろう。 このケースに当たるサイトを判断するのは難しいが(営利目的のサイトにリンクを張ったことがなくても、今後も張らないとは限らない)、接触を行う際は、やはり考慮する必要がある。接触するサイトから距離を置く手がある – 先ほど紹介した社会的な規範を利用した手法を介して、営利目的のサイトのオーナーではなく、“友達”として近づくことで、リンクを得られるときもある。

「営利目的」を使って、リンクを獲得する上でのヒント

  • 女性の名前を使って、匿名のeメールで接触し、その後、リンク切れを見つける。SEER Interactiveのリンク切れに関する投稿(そして、記事の中で紹介されているツール)を使って、リンクを張ってくれそうなサイトでリンク切れを見つける。ウェブサイトを褒めた後、リンク切れを指摘し、最後に、リンクに値する2つのサイト – 環境に恵まれた/競合者以外のサイトと自分のサイト – を提案する。2つのサイトを提示することで、営利目的のサイトと関係があるとは思えなくなり、ウェブマスター側は、“正当な理由”でリンクを張ると言う感覚になる。また、女性の名前を適当なeメールのアカウントで利用することで、- 通常、女性の方が悪意を持っている人は少ないと考えるため – リンクを獲得しやすくなる。当然だ。

バーティカル/ウェブサイトの特徴

インフォグラフィックを持っているなら、ブログ以外の場所では掲載してもらえない可能性が高いため、ブログに焦点を絞って、接触するべきである。同様に、企業からリンクを要請するのは至難の業である – 価値提案の相手を選ぶ際は、このような特徴を考慮しなければならない。癌に関するリソース、あるいは、その他の悲しいタイプのポータル等 – 分野によっては、成功を収める上で検討しなければならない奇妙な特徴が存在する。

陽気な表現や誤った言葉遣いによって、リンクの獲得が失敗に終わることもある – なぜなら、テーマに対して、冷たい、あるいは、不適切だと見られてしまうためだ。

「分野/ウェブサイトの特徴」を使って、リンクを獲得する上でのヒント

  • マイク・パントリアノ氏が策定した「エクセルをSEOに活用する」ガイドを使って、タイプごとに被リンクを分割する。自動的にオリジナルの被リンクリストを分類すると、特定のターゲットを見つけやすくなり、ターゲットのタイプ間で、そして、提供するコンテンツに対して、大幅に考えを変える必要がなくなる。私は「ブログ」、「リンク」、そして、「リソース」に分類することを薦める – また、マイク・パントリアノ氏のリソースを使って、オープンサイトエクスプローラを介して、タイトルタグからこの情報を入手することで、URL以外で、ブログ/リンクリストを判断することが可能になる。 「リンク/リソース」ページを見つけたら、先ほど触れたリンク切れツールを使って、ROIを高め – 時間を節約しよう。

リンク構築: モデル

この“モデル”は科学的な根拠があるわけではなく、条件の多くは変わる可能性がある。しかし、このモデルでは – リンクを獲得しようと試みる度に – 手法の多くを利用しているが、他の戦略に頼る必要はない。

一番大事なことは、「良質なコンテンツを作れ」と言うメッセージに固執する単一のリンク構築モデルに頼っているわけではない事実である(大勢のウェブマスターが闇雲に依存しているようだが) – これではあまりにも短絡的であり、私はあくまでも実践的なリンク構築を目指したい。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「A Model For Link Building: Beyond “Great Content」を翻訳した内容です。

私もSEO Japanで様々な記事を過去発信してきましたが、個人的に「質が高い」と思う記事が必ずしもより人気を博し、トラフィックやリンクを得るわけでは無いことも十分体感しており、単純にコンテンツ・イズ・キングという話でもないよな、ということは感じていました。今回の記事、コンテンツより(コンテンツを通じた)価値を提案することが鍵、という内容にはナルホドと納得する点も多くありました。

内容に関してもかなり具体的な、リンク獲得に使える様々なテクニックが網羅されていましたし(若干グレーなものも含めて)、これからのリンク構築を考える上でかなり参考になる記事だったと思います! — SEO Japan [G+]

ツイッターでナルシストを見分ける方法

ツイッターを使っている人なら誰でも少なからずナルシスト的な投稿をしてしまうことがあると思いますが、その中でも本人が気づいているのかいないのか、とりわけ普段からナルシストな発言ばかりしている人っていますよね。今回はそんなソーシャルメディア時代のナルシズムについて考えた記事を。自分はナルシストじゃないと思っている人も確認用に読むべき? — SEO Japan

Adolf Hitlerツイッターのおかげで、普通の人とあからさまにナルシスト、つまり、自分の日常生活を詳しく実況する価値があると考えるものの、他の人達のアイデンティティや行動に関しては、全く関心を持たないタイプの人を簡単に見極めることが出来るようになった。

幸いにも、完全なるナルシストは少ない。しかし、些細な、あるいは、強烈なナルシストの行動を特定する様々な要素が存在する。

この要素が積み重なると、アドルフ・ヒトラーになる。幸いにも、ツイッターに彼は一人しかない。

前提

注意してもらいたい点がある。これから紹介する要素は、実在する人物のみに適用される。アカウントがジョーク目的で作られたなら、あるいは、諸要素の一部が策略の一部に用いられている場合、ナルシズムとは言えない。前提として、実在する人物であり、ツイッターの世界の外側のイメージと等しくなければならない(または、大半において等しい)。

また、ツイッターを利用しているものの、その他のユーザーを見つけることが出来ない、あるいは、適切にコミュニケーションを取る方法が分からない等、純粋に利用方法がよく分からず、要素の一部が無効にされるケースも考えられる。通常、私達は、ナルシストに対して、ある程度の知識を持つ人物をイメージする。以下の例にも、このイメージが反映されている。

ナルシストである理由

非常にフォローするアカウントが少ない

数年に渡ってツイッターを利用し、3000本以上のツイートを投稿しているものの、フォローする人数が100人以下なら、何かしら問題がある。 世界には素晴らしい人達が大勢いる。アシスタントにツイートを任せている超有名人(3000本も本人が投稿することが出来るはずはない)であっても、富を分け与え、アシスタントに何人かをフォローするように命じているはずだ。このような評判により、立派なフォロワーを得られるためだ。

この行動は、エリート主義に基づいている。恐らく、同じ世界の住人であると考える有名なセレブであり、よく知っている人物のみフォローする方針を固めているのだろう。基本的に、ツイッターをフェイスブック化している。ツイタッターはフェイスブックではなく。フェイスブックはフェイスブックである。

John Mayer

該当するユーザー:

富を独り占め

ツイッターは、情報をシェアするためのサービスである。優れたアイテムを探し出し、フォロワーに伝える。自分のツイートと他のユーザーのツイートの割合が100/1なら、自己中心的なユーザーだと言わざるを得ない。 繰り返すが、大勢のフォロワーを獲得したなら、良い行いのために利用するべきであり、実際に他人の優れたアイテムを紹介することで、自分のアイテムがさらに幅広く配信してもらえる確率は高くなる。好意を受けたら、別の人に好意を渡そう。

最近の@gapingvoidのツイート

該当するユーザー:

身の上話

ナルシストユーザーの特徴の中で、個人的に気に入っているのは、人生を語るタイプだ。このタイプのナルシストは、ツイッターを使って、他人にとっては退屈であったとしても、日常生活の模様を細かく伝えようとする。フォロワーが多くても、パンをトーストしている、または、グーバーグレイプをパンに塗っていることをフォロワーが知りたがっていることにはならない。

とりわけフォロワーの大半にとって興味深い情報ならば、自分自身のランダムな情報を少し提供しても問題ない。しかし、平凡な行動を細かくツイッターで報じているなら、考えを改めてもらいたい。 ベストセラー作家ではないなら、人気テレビ番組の司会ではないなら、ハリウッドスターではないなら、あるいは、5万人以上のフォロワーを抱えているわけではないなら、身の上話など誰も気にしていない。それでも、自分のことは気になるのだろう – だからナルシストなのだ。同一視しないでもらいたい。

@portentintのツイートのサンプル

該当するユーザー:

@返信しない

ファンに返信しないユーザーは嫌われる。全員に返信する必要はないが、好意でフォローしてくれたフォロワーにほとんど返信しないのは、エゴ丸出しである。ツイッターを頻繁に利用しているものの、返信しないユーザーは自己中心主義そのものである。


該当するユーザー:

最優秀ナルシスト賞

全ての特徴を兼ね備えた人物はさすがにいないはずだ。いかにナルシストであっても、何かしら良いところを持っているはずである、と私は考えていた。しかし、残念ながら、すべての要素に当てはまる人物を一人見つけてしまった。しかし、この人物のツイッターのストリームをたまたま目にした時、あまり驚かなかった。想定の範囲内だったからだ。

それでは、最優秀ナルシスト賞を、ライアン・シークレストに贈呈する。

許容範囲

ナルシスズムには良い面もある。健康的なナルシズムも存在する。事実、私は今回ナルシストとして挙げた人達の多くをフォローしている。しかし、特徴の全て(または多く)を備えているなら、フォローしない。なぜなら、このような完璧なナルシストのフィードは煩わしく、フォローを解除するからだ。それでも、ナルシズムは、ある意味興味深く、私自身、ロボットのようなユーザーよりも、ナルシストをフォローしたいと思う。

自分自身であることが大事だ – しかし、限度を越えないように注意する必要がある。ライアン・シークレストにはもう少しナルシズムを控えてもらいたいものだ。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「How to Identify a Narcissist on Twitter」を翻訳した内容です。

日本にも該当するツイッター有名人が多数いそうな雰囲気ですが、最初の「非常にフォローするアカウントが少ない」は私がまさにそうなので、ドキッとしてしまいました。基本、情報発信のみに使っているのが理由ですがナルシストチックな面もあるといえばあるかもです。。それなりに納得&面白い内容でしたが、紹介されていた米国のセレブリティを知らないと面白さ半減ですかね。最後に出ていたライアン・シークレストはラジオやテレビのパーソナリティですが、特に素人オーディション番組「アメリカンアイドル」のホストで全米で有名になった人です。マイナータレントがある日突然超有名人になった(でもオーディション番組のホストレベル)という意味ではナルシストな雰囲気満載の人ではあります。 — SEO Japan [G+]

SEO&アフィリエイトの参入障壁

GoogleのSEO取締り強化によるSEO難易度アップで、以前に比べSEOビジネスに参入する人も少なくなっている最近ですが、外部リンク支援はともかくコンサルティング、インハウスSEO支援等、SEO関連のサービスニーズはまだまだ存在します。今回は特にSEOを活用したアフィリエイトビジネスに関する参入障壁の問題についてトップマーケッターのロス・ハッジスが考えた記事を。 — SEO Japan

通常のビジネスの世界では、参入する際の障壁が実在し、定着している – 実際の店舗を設ける小売業界では、特に参入の壁は高く、これが、貧しい状況を抜け出し、潤沢な企業を目指すことが難しかった原因の一つであった – サプライチェーンにおいて効率を確保するには、長く、大変なプロセスを経る必要があり、また、大きな店舗を建てるため、利益が出るまでに時間がかかった。そんな中、インターネットのデータが新たな富裕層を生み出す一方で、小売および店舗の壁は崩れ始めていった – そして、新しい、崩れかけた参入の壁を活用した人達が、複雑で、かつては非常に競争の厳しかったマーケットに参入し始めたのだ。

アフィリエイトビジネスで成功sた経験があり、ある程度、ウェブサイトをデザインする力があるなら、ふさわしいかどうかは別にして、SEO業界に加わることは出来る。「基本的なアフィリエイト」が競争の激しい業界に風穴を開け、先見の明のある起業家に多額の収益をもたらし、その一方で、動きの遅い物理的な建物を持つ企業は徐々に衰えていった。

時が流れ、アルゴリズムが改善されると、このような安易なアフィリエイトの多くは、効率が悪いため、撤退するか、あるいは、落ちぶれていくかのいずれかの道を辿った – 理由は、利鞘が少ないためマーケティングの予算の多いビジネスには歯が立たない、もしくは、事業開発プロセスが怠惰な、効率が悪いため、コンバートしたビジターの収益が少ないのいずれかであった。

さらに、多くの採算性の高いキーワードのニッチが薄れ、容易に上位にランクインすることが可能であった完全一致のドメインが、ドメイン名の売買業者、あるいは企業の防衛策によって次々に登録され、さらに、SEOの需要および認識が高まるにつれ、ドメインの単価が上がっていった。

その結果、優れたアフィリエイトやSEO業者がマーケットへの参入を断念するようになった。その理由は、A) 手頃な価格の、取得可能な完全一致のドメイン(EMD)が少ないため B) アルゴリズムにより参入が阻まれるため C) ニッチで競争に勝つために必要な純粋なSEOのオーソリティがレベルアップしているためである(この記事の意図において最も重要なのはCの理由)。

参入の壁として存在するリンク構築

インターネットは、確かに優れた企業に対しては、マーケットに「挑戦」しやすい環境を作り出しているものの、時間、そして、確立されたマーケットの状態を考慮すると、 – 少なくとも競争する力を持つかどうかを判断することが出来る優秀なアフィリエイトにとっては – 維持可能なアプローチで参入し、競争する上での難易度は明らかに高まりつつある。

大半のSEOは、キーワード難易度ツール等のツールを使ってキーワードを入力し、すぐに当該の分野で戦うことが出来るかどうかを調べる。「競争の激しさ」の評価は、センスと適性がそれぞれ異なるため、SEOによって異なる。一般的に、SEOは次のような状況を考慮し、評価を行う:

  • 完全一致のドメインが、キーワードの上位を独占している
  • SERPに定着した、知名度のあるブランドのリスティングが複数掲載されている
  • ページオーソリティの高いURLが上位の大半を占めている
  • 上位が.govやその他の圧倒的に強い競合者によって埋められている
  • 高度に最適化されているページが、上位のランキングを独占している
  • 著名なニュースサイト(CNN、フォーブズ等)、教育機関のサイト(.edu)、政府のリソース(.gov等)の「取得不可能」と思われる被リンクを数多く持つプロフィール
  • ローカルの結果ページが、全国的なページ、または、地域が指定されていないページのビジビリティを大幅に制限する

リード生成分野のアフィリエイトや企業にとっては、競合性リサーチは絶対に必要な取り組みであり、このような「検査」によって、長期的に実施するビジネス – つまりROIを高めるランキングの追求および維持 – の開始または中止が決まる。

そのため、この業界で勝負する人達は、長期的に利益をもたらす1位のランキングを1つ(または複数)維持するだけでなく、新たな競合者の登場を食い止めるべく、出来るだけ多くの参入の壁を作らなければならなくなる。

PPCは短期的なコンセプトである – すぐにトラフィックを集め、ROIを計測する。SEOは長期的な視点で行われるものの、経済の原理に基づいて緻密に構成されているわけではない。そのため、1位を獲得し、焦点を変える必要がある。SEOは、このような「参入の壁」の基礎をベースにしている場合、1位を獲得するだけでなく、今後10年あるいは20年間に渡って上位を独占することが可能になる

マーケットの寡占を巡る戦い

競合者の参入を確実に防ぐ方法はない。しかし、先見の明のあるSEO業者が、競争を激化させないために当該のマーケットの状況を整えることは可能である。

1. 完全一致ドメインを防御策として購入する – 多くの「ブランド」は防衛策として魅力的な完全一致のドメインを取得する取り組みを実施している。コストは嵩むが、競合者から実質的なアドバンテージを奪うことで、ランキングを長期間に渡って固定させ、また、参入を試みる競合者の存在をハッキリさせて、注意する必要があるレベルに達した際に調整することが出来るようになる。さらに、多くに会社は十分な武器(完全一致ドメイン)を携えて参入することが出来なくなるため、参入を思い留まらせる効果も見込める。

2. 参入する競合者のドメインを推測する優れたアフィリエイトプログラム - リード生成の分野では、事業開発を行って、利鞘を増やしたり、独自のテクノロジーを入手する前に、すぐにプログラムを収益化することが、最善のアフィリエイトの戦略だと見なされている。 当該の分野で最も優れたアフィリエイトプログラムを確立することで、所謂「氷山の観測所」を用意し、競合するドメインの侵入やリードの量等を容易に観察し、必要に応じて調整することが可能になる。同じように、当該の分野で唯一アフィリエイトプログラムを運営しているものの、既存の利益を蝕まれる可能性があるなら(あるいは2次的な機会を見つけられてしまう可能性があるなら)、長期的な競合者を完全に封鎖する方針が望まれる。

3. バーティカルの競争を誇張する – 多くのキーワードは、競争する/勝つために、40-50のドメインオーソリティ(DA)があれば十分である。しかし、障壁を偽造する、そして、不要な障壁を作る効果があるため、必要な資金に対して、以前は損益ゼロ、または、若干利鞘が少ないロングテールのキーワードを追求する価値はあると言える。二次的なキーワードをつり上げ、ドメインのメトリクスを誇張することで、競合者候補に競争を思い留まらせる状況が生まれる可能性がある。

4. 被リンクプロフィールにゲーム理論を利用する – 多くのバーティカルでは、競争するためには「あるタイプのリンク」が必要だと言う条件が存在するように見える。多くのサイトが、共有、いいね!、リンクを推奨しているが – 現実は必ずしもそうとは限らない。また、この条件付けは、ゲーム理論および「集団思考」の類の効率をベースとしており、マーケットは同分野のプレイヤーのリンク構築の取り組みを真似して、スタイルおよび適性において、任意のリンク構築プロフィールが生まれる。これは、大半のバーティカルに「特定の厄介者」が欠けている理由の一つであり、大半のプレイヤーが、スタイルまたは類似点において、厄介者以上に厄介か、あるいは、「うまくいく取り組み」に関して、同じような効果を得ているかのいずれかである。これは、共通点を確立する集団の考えにおけるゲーム理論にも当てはまる – つまり、「自分のリンクプロフィールがブラックハットなら、競合者もブラックハットなリンクプロフィールを持っているため、全滅する。そのため、結局誰もお咎めを受けずに済むはずだ」と言う考えである。

場合によっては、必要以上に多くの時間をハイレベルなドメインオーソリティのリンクの構築/促進にかけて、弱点を“隠す”ことで、競合者に偽りの印象を与える行為は、プロフィールの本来の「清潔度」を惑わせる効果があるなら、実施する価値はある。だからこそ私は以前有料リンクを買うことが出来るように良質なコンテンツを構築するべきだと主張したのだ – 「強靭なリンクPR班」が、競合者を退け、さらには、10%の良質な外観をはがして、90%の悪質な中身を暴く取り組みには執着しない、サイトを評価するエンジニアも欺くことが出来る。

5. 複数のドメインでSERPをコントロール – 共通の取り組みを行うものの、ブランドに関してお互いの存在を明かさないタイプの“無印”のドメインが有効に働くことがある。 こうすることで、1つのキーワードを独占し、さらに検索の意図に関する有益なデータ(複数のリスティングを閲覧するユーザーのデータ)を得られる。

また、競争上の絞り込みが行われると言う考えも説得力がある – ある会社が価値の高いキーワードに対して、1位と2位、または3位をコントロールしている場合、4位または5位のサイトがランクを押し上げるために費やす資金は、やがて底をつく。

その結果、やがて会社や事業は資金繰りに困る、または、諦めて、リンク構築を中止する現象が起きる。これは理想的なマーケットの状況であり、是非とも実現するべきである。また、この状況は先程申し上げた「参入の壁」のコンセプトとも一致する。参入を完全に阻止するほど理想的ではないものの、独占的なSEOの取り組みによって、競合者が3位や4位で“満足”するなら、高く評価することが出来る。これはランキングの動きがなく、収益に納得が出来ない場合に起きることが多い。特に1位または2位を狙う長期的且つ大変な努力が必要される状況で、よく発生する – なぜなら、ご存知のように、利益の大半は1位から得られるからだ。

SEOのマーケットの状況を利用する

SEO業者としての強みの一つは、単純にSEOを心得ているだけでなく、業界の仕組みを理解している点である。ウェブには無数のサイトが存在する – しかし、インハウスのSEO担当者、または、SEOに予算が割り当てることが出来るサイトは多くはない。そのため、多くのサイトはエージェンシーやコンサルタントを活用し、リンク構築を代わりに実施させている。このプロセスを介して、相当数のサイトが停滞するか、または、勢いを失う。その結果、ROIに期待していた企業はストレスを抱えることになる。すると、SEO業者を「悪徳業者」扱いする会社、そして、単純に継続的に投資するには成果が不十分だと判断する会社も現れる。

「怪しげなサービス」を提供するSEOサービスは稀であり – 契約の打ち切りで得をする業者は存在しない。大抵の場合、SEOサービスのプロバイダーがマーケットの状態をただ単に勘違いしたか、もしくは、変化を起こすことに失敗し、クライアントの期待に応えられなかっただけである。また、全て競合者が猛スピードでリンク構築を行うバーティカルに足を踏み入れている可能性もある – つまり上位へのランキングが非常に困難であり、思うように成果が上がらないだけなのかもしれない。その結果、サービスを購入するかどうかを決定する人物は、最終的に「停止と再開」を繰り返すことになる – 要するに、短期間でリンク構築を諦め、その他のコンサルタントに依頼するか、もしくは、SEOを社内で雇うルートを辿る。この非活動的な期間が、SEO業者およびクライアントにとって、最大の価値をもたらすのだ。

つまり、理論的には、SEOの地位だけでなく、上位の地位も固めて、基礎を確立し、付け入るすきを与えない状況を作り出すことが出来る。 「簡単に得られるメリット」、そして、マーケットの活力を取り除くことがSEOの目的である。この活力こそが、企業に自信を与え、予算を投じる決断を下させるのだ。投入される予算が増えると、ランキングが下がらないとしても、資金を失うことになる。収益からコストを差し引いた残りが「利益」となり、収益を維持するために、リンク構築を続けることでコストが膨らむなら、利益は減ってしまう。

1位を獲得して、利益を得ることが目的なのではない。目的は、競合者との競争を止めて、以前の状況を出来るだけ長く存続させることである。

1位を越えて

この記事のテーマを考慮し、最後に時間の経過とともにSEOの見返りを増やし、倍増させる理想的なシナリオを、フローチャートとして説明する。このフローチャートの最後に、理想的なマーケットの状況が導かれるだろう。

大半のマーケットのキーワードでランク #1を得る

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重要なキーワードで1位を獲得し & 競争の激しいキーワードで1位を狙う取り組みを止める

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重要なキーワードで1位を獲得し、競争の激しいキーワードで1位を狙う取り組みを止めて & マーケットへの参入を遅らせる

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重要なキーワードで1位を獲得し、競争の激しいキーワードで1位を狙う取り組みを止めて & マーケットへの参入を止めさせる

完璧にこのフローチャートを実現するのは不可能に近い – 強力で莫大な資金を持つ企業、そして、バーティカルを不適切に評価する企業は、私達がどんなに努力しても参入してくる。また、グーグルによって、検索可能な製品に対するマーケットの独占がほぼ不可能な環境が作り出されている。しかし、競合者に対するポジティブなマーケットの地位を損なう取り組みに十分に資金を投じることで、健康的で採算性の高いトップの地位を出来るだけ長く維持し – より魅力的な取り組みに焦点を絞ることが出来るようになるだろう。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「SEO As A Barrier To Entry」を翻訳した内容です。

SEOというよりは、SEOを武器にアフィリエイトやサイト運営をしている人に色々実感&共感することの多い記事だったのではないでしょうか。ドメイン関連の話が多かったのは英語圏ならではですが、アイデアとしてはヒントになる点が多い内容だったと思います。 — SEO Japan [G+]

SEO業界の異端児、アーロン・ウォールに学ぶSEOの未来

ウェブコンサルタントとして最近注目を浴びているロス・ハッジス、彼のブログはSEO始め、CRO(コンバージョン最適化)、コンテンツ戦略など非常の濃い内容の記事が多いことに最近気づき、今回から定期的に翻訳していきたいと思います。第一弾は、なんとあのSEO業界で誰もが一目置くカリスマ、SEO Bookの翻訳記事でSEO Japanでもお馴染みのアーロン・ウォールのインタビュー記事を。そのハイレベルな内容をただただ楽しむべし。 — SEO Japan

私はアーロン・ウォール氏を深く尊敬している。ウォール氏は間違いなくSEO業界で最も優秀な人物の一人である。それだけでも、ウォール氏が運営するSEOBookを読む価値があると言えるだろう。ウォール氏の見解は、賛否両論を呼ぶこともあるが、常に説得力がある。また、私は以前から同氏が抱えるレベルの高いコミュニティに参加するかどうか検討しているが、恐らく、間もなく参加することになるだろう。賛否両論の意見を持つ優秀な人達と議論をする場所は少なく – だからこそSEOBookは、私にとって読む価値のあるブログの頂点に君臨している。アーロン・ウォール氏は、私が言いたいことを代わりに言ってくれているのだ。このインタビューに応じてくれた同氏に感謝の意を伝えたい。ツイッターでSEO Bookをフォローし、ブログをブックマークしておこう。

1. SEOコミュニティは「SEOは終わった」と言う主張を「SEOは進化した」と言う主張に変えることに成功しました。その結果、大勢の人達が「インバウンドマーケティング」によって、SEOの影が薄くなる、あるいは、SEOにとって代わると考える、または望むようになりました。しかし、この推測は外れるはずでしょう。「インバウンドマーケティング」が用語として定着するかどうかは未知数です。このアイデア、「インバウンドマーケティング」が、現在、多くの「SEO」サイトが得ているマーケットのトラフィックの大半を共食いする可能性はあるのでしょうか?多くのSEOの活動の基盤となっており、そして、大勢の人達が「ザ SEO」と見ているSEOMozでさえ、SEOから撤退してでも、さらなる成長を求めて長期的にブランドの再構築を行う方針について揺れているように見えます。マーケットの規模が大幅に縮小した場合、「SEO」のトラフィックは別の用語に食われるかもしれませんが、あるいは、SEOの支持者によるメカニズムのおかげで食い止められる可能性もあります。SEOBookは、5年後、10年後に(基本的に)今とほとんど変わっていないと思うでしょうか?(期間は短いですが)SEO業界に参入してから、目立つ変更はサイトのデザイン変更だけだったように思えます。また、どのようなマーケットの状態になったら、ビジネスを行うアプローチを部分的に変えるのでしょうか?あるいは、推測を無視し、その場その場で対応していくのでしょうか?

特定の企業や人物や言葉を考慮しない状態では、マーケティングを実施する価値はありません。過去のコンセプトに捻りを加えて新しい何か(http://www.youtube.com/watch?v=suRDUFpsHus)を作り出す行為が行われており、これには幾つか意図があります:

  • 言い換え & 新鮮 + 関連しているように見せる:
  • 毎日(あるいは毎週でさえ)新しいことを考えるのは容易ではありません。新たなコンセプトを考案するよりも、過去のコンセプトを改称し、新しい包装紙に包む方が遥かに簡単なのです。
  • 特定の行為をスパムと見なす「高度」なSEOを実施し、半年間、または、1年間待って、同じ行為を最先端の「ホワイトハット」戦略と指摘する人達は大勢います。真意は火を見るよりも明らかです。
  • 悲しいことに、SEO業界の関係者の多くは無知であり、このようなトレンドを理解することが出来ず – 新しさが感じられる手法に乗っかり、より深い背景を理解する努力をせずに、撤退する傾向が見られます。私は以前から一番利益になるのは素人だと主張していますが(http://www.seobook.com/images/customer-pyramid.gif)、SEOBookのメンバーの大半は、マーケットの玄人に偏りがちです。
  • 短く & 簡単な記事を投稿すると、多くのコメントが寄せられます。しかし、読み終えるまでに長時間を要する記事を投稿すると、メンバーのフォーラムでは話題になるものの、ブログでは、ツイッターで「絶対に読むべき」等のコメントが寄せられる以外、リアクションは起きません。
  • 支持者の流れを作る:
    • マーケットに参入したばかりの素人の記憶に留まるようなキャッチーなフレーズを作り、自分のサイトを無償で宣伝してもらうのです。その一方で、残りの無知な人達は、マーケティング戦略のサクラになってくれます。
    • 今年の「____マーケティング」は5年/10年前の「_____の規定」と何ら変わりありません。
    • 倫理的なPRを説くエドワード・ベルナイスが、グアテマラでクーデターを起こしてクライアントの利益を高め(http://www.youtube.com/watch?v=jnYZVNVqBgU)、自由への灯火キャンペーンにより大勢の女性を肺ガンにした点をブログで取り上げたことがあります。
  • 伸びを証明する:
    • このSERP(http://www.seobook.com/images/newyorkhotels.png)を見ると、SEOの効果を証明するのは至難の業です。グーグル自身が検索結果に侵入し、SEOの推測が困難になりつつあるため、マーケッター達は異なる呼び方を必要としているのでしょう。
    • 投資家が資金を調達する企業に対する価値を高く見積もるべきだと言う見解を促すため、投資家に対して対応可能なマーケットに関する見解/範囲を広めることが、異なるキーワードの主な狙いだとデブラ・マスタラー氏(http://www.alliance-link.com/)が指摘していた気がします。

    マーケティングの認識を変えるために、マーケティングのコンセプトを練り直す新たな用語が近いうちに登場するとは思いませんが、長年に渡って、小さな変化が積み重なっていくのではないでしょうか。

    この点について心配しているかと問われれば、特に心配していないと答えます。それには、幾つか理由があります…

    • 新しいコンセプトが生まれないほど(あるいは古いコンセプトが新しいコンセプトとして再び登場するほど)マーケットが停滞しているなら、マーケットは動かない状態で収益化されていることを意味します。
    • 短期間においては痛みを伴いますが、パンダアップデート等の出来事は、参入のハードルが上がり、より頻繁に学習しなければならくなることから仕事の機会が確保され、プロのSEOにとってはプラスに働くでしょう。
    • ウェブの構造が変化するにつれ、様々な分野の最適化 & 投資の最適水準も変わります。
  • 数年前、SEOマーケットの用語の変化について、メンバー専用のセクションで触れたことがあります。
    • 私自身、SEO業界で複数のキーワードを造り、または、広めたことがあります – 今年は以前と比べ、大幅に登場する機会が少ないだけです。新しい用語は、現れては、消えていくのです。
    • トレンドを一度理解したら、その他のマーケットで起きる変化の一部を推測しやすくなります。
  • また、SEOのキーワードをごり押ししたところで、仕事の機会が増えるわけではありません。
    • SEO業界の商取引は、主に口コミマーケティング(http://www.seobook.com/word-of-mouth-marketing)を中心に動いています。
    • アドワーズにはスパムと詐欺がまん延しており + 検索エンジンのアドバイスは誤解を招くものが多く、検索結果をSEOの客観的な情報源として信頼することが出来ないアドバイスが、多く出回っています(http://directmatchmedia.com/googles-trust-us-penalty.php )。
    • 中にはSERPを信頼している人達もいますが、私自身は、成功または失敗の分岐点ではなく、潜在的な信頼性と考えるようになるでしょう。

    あらゆるマーケティングの用語における大きな問題は、ある程度成功すると、SEOを見直そうとするアプローチ(普通、そして、正当に見える戦略をスパマーや詐欺師がマネしようと試みる)と同じアプローチで見直される点です(http://www.johnon.com/293/seo-consulting-2.html)。詐欺師も信用を必要としているため、信頼性のバッジ、業界機関のバッジ等をウェブサイトに表示しているのではないでしょうか(http://www.benedelman.org/publications/advsel-trust.pdf)。

    SEOBookに関しては、このサイトを立ち上げた時(2003年)、3年から5年間、運営する予定でした。毎年、期限を延ばす傾向があります。1年後のことは心配していません – ただし、2年後、3年後には全てが消えると考えるようにしています。そうすることで、短期において全力を尽くす気になるからだ。年末になると、私はあと2、3年は維持できると考えます。しかし、SEOBookのようなサイトは、間違いなくいずれ姿を消し & 最終的にSEO業界から撤退することになるでしょう(5年後、または、それ以降になるかもしれません)。個人的に重要だと考えているのは、刺激/動機/意図です。昨年は、この3つの領域において物足りなさを感じていましたが、予想外の展開を迎えることがあります。最低の取り組みがうまく行くと感じることもあれば、大きく失敗に終わっても、意外なほど晴れ晴れとした気分になることもあるのです。

    2. ここ最近、SEOBookで、グーグルが、アフィリエイトや同様のサービスを絶えず抹殺しているため、SEO目的で新たなサイトを作ることはないと宣言していました。この点に関して、意見は変わっていないのでしょうか?コミュニティ/ソフトウェアにおいて、SEOBookほどの地位を確立していない人達にとって、高額なSEOはどこに向かっているのでしょうか? 優秀なSEOの人材、そして、ブルーグラス等の元アフィリエイトを抱えている企業は、(見たところ)高額のコンサルティングのみに絞っており、新たにサイトを構築した後の持続性について不安を感じる人達がいます。自分のサイトを構築する試みを行う代わりに、このようなルートを選択する方針は、「SEOの新たな自衛」の手段として得策なのでしょうか?自分自身を価値の高いSEOと言う「ブランド構築」を行い、大企業の顧客を集める方が、瓦礫を掻き分けて進み、自分独自のネットワークを構築するよりも、理に適っているのでしょうか?

    新しいサイトを作らないと断言したかどうか、ハッキリとは覚えていません。好奇心 & 新旧/大小/営利非営利等の分野を理解するプロになりたいと言う欲求により、新しいものをどうしても作りたくなります。その結果、どうしても新しいサイトを作らざるをえなくなるのです。SEOBookと(「SEOの生活のイメージ」を売るものの、現場の知識に欠ける)その他の有名なSEOサイトの大きな違いは、Bookは新しいプロジェクトを次々と立ち上げ & その多くが、それぞれ異なる発展の段階にあることです。統計データを持つ会社は、様々な規模のウェブサイトを熟知している会社と同じように、SEOの仕組みを理解することに苦戦しています。

    SEOコンサルティングは、今後の3年または4年間で、価格決定力に関して、大打撃を負うでしょう。コンサルタントの仕事の多くは、関係会社 & 外部のコンサルタントよりも報酬が少ないインハウスに流れていく可能性があります。このトレンドは既に進行しています。優秀なSEOのプロが、フォーチュン 500のマーケットでのサービスの提供を狙うのは当然です。グーグルが徹底的にアルゴリズムを大手企業に有利に働くようにバイアスをかけており(http://www.seobook.com/learn-seo/infographics/brand-branding-brands.php)、さらに、小規模な会社に何層ものリスクを与えている状況では(http://www.seobook.com/learn-seo/infographics/affiliates.php)、企業のマーケットに力を入れる方針は合理的だと言えるでしょう。雪だるまを山の頂上まで転がしながら登るよりも、山腹の雪片を吹き飛ばす方が簡単なのです。

    しかし、グーグルがアルゴリズムを大企業に有利になるように仕向けていたとしても、企業のコンサルティングが、必ずしも楽に実施することが出来るわけではありません – 巧みにプロジェクトを管理し、駆け引きに対処し、内部のチームから支持を引き出す必要があります。また、このような支持を得るニーズにより、時折、外部のエキスパートを招き、SEOの必要性を説いてもらう必要があるのです。.

    3. SEOBookコミュニティの購読サービスは、私が知る限り、この業界では独特のサービスであり、ウォールさん自身のような、価値の高いメンバーによる貢献があってこそ存続しているコミュニティだと思います。「コミュニティ」ベースモデルは、どの程度伸びしろがあるのでしょうか?当初は十分に成長させることが出来ると感じましたが、コントロールするためにはメンバー/優秀なSEOの適切なバランスが求められるのではないか、また、数ヶ月間で退会する人が続出する可能性もあるのではないかと思うこともあります。同様に、価格が300ドル丁度と言う点も際立っています – 299ドルのような心理的な価格設定は行っていません。これは意図的な方針なのでしょうか?「意図的」と言えば、SEOBookブログは「意図的」(最適化したURLの文字列/アフィリエイトのコードに関する製品のレビュー)なコンテンツと「非意図的」(業界の発展を説明するランダムな投稿)なコンテンツが組み合わされているように思えます。このように「意図」を意識し過ぎない方針は、ブログを必要以上に営利目的に見せない効果があり、ブログにとって必要不可欠な戦略なのでしょうか?それとも、「特に気にしていない。どちらでもよく、書きたいことを書くだけ」と言うハッカーニュースコミュニティの思考過程に似た、単純な方針なのでしょうか?ラーメンの利益程度まで金銭的なインセンティブが下がったとしても、SEOに関する記事を作成するのでしょうか?

    基本的にソフトウェアベースをモデルとしたウェブサイトは、規模を変幻自在に変えることが可能です。主にインフラを維持するだけでよく、関係構築および維持を行う必要がないためです。 また、ソフトウェアモデルは、リスクを軽減し、製品を出来るだけ多くのオーディエンスに見てもらうために実施する、無料のお試し期間等を楽に提供することが出来ます。一方、コミュニティベースのサイトを主に運営し、無料のお試し期間を提供すると、無料と言うワードに飛びつく人達が集まり、サイトが汚染され、既存のメンバーに対する価値が破壊されてしまいます。

    コミュニティベースのウェブサイトは、ベンチャーキャピタル投資を獲得し、大幅に拡大することが可能なビジネスとは異なり、「身の丈に合った」ビジネスだと言えるかもしれません。慌てて成長させようとすると、チャーンを増やし、サービスの価値を低下させてしまう可能性があります。そのため、成長を考慮して、SEOBookでは、最適化を試みているのではなく、小規模なエキスパートのコミュニティを運営することに満足しています。

    SEOBookのブログで統一感が取れていないのは、主に私自身の関心とグーグルのアルゴリズムのバイアスが原因です:

    • 自分のアイデアを具体的に表現し、フィードバックを得ることが、記事を作成する目的の一つです。私自身へのメモとも言えるかもしれません … 一部の読者は嫌がるかもしれませんが、小規模な事業を自立させる程度なら、万人に受け入れられなくても問題はありません。
    • グーグルの意向により、大企業なら5%ほどの努力で上位に格付けされる状態では(これはグーグルがパンダアルゴリズムを実施した動機です – 小規模なウェブサイトを一掃しつつ、その一方で、大企業のウェブサイトを優先したのです)、特定のアドバイス & 手法を公の場で紹介する上での金銭的なインセンティブは存在しなくなります(共有することで、得られるものよりも、失うものの方が遥かに大きくなる可能性があるため)。短期的に作業の機会を作るものの、その一方で、今後の収益の機会を破壊してしまうなら、有名なサイトであるかどうかは、大きな意味を持たなくなります。
    • このように、特定の業界のトレンドに関する記事を作成しても、前向きな情報を共有する金銭的なインセンティブが欠けるため、必要以上に皮肉の多い記事が完成してしまいます(マーケットメーカーに不当な扱いを受けている状況で、公の場で自分のアドバンテージを明かしたくはないのです)。
    • レビュー等に関しては、ブログをミックスし、多様性を与えるために行っています。レビューの多くは、記事の中にアフィリエイトのリンクを掲載せず、また、大半のレビューは無償で行っています。基本的にSEOBookにとっては単なるコストですが、メンバー、そして、SEOコミュニティ全体に対するサービスとして実施しています。
    • とは言ったものの、価値がある情報を共有することもあります。しかし、大半の場合、SEOBookは、全てをさらけ出すのではなく、読者に行間を読むよう求めています。奥の深い記事を作成するのは、SEOBookと適当なことばかり主張するブロガー達との差別化を行うこと、そして、SEO業界の優秀な人材をコミュニティに集めることが目的です。SEOBookのメンバーの多くは私よりも年齢が高く、私よりも遥かに大きな成功を収めています – 私達のコミュニティには大勢の優秀な人材が揃っているのです。

    4. 少し軽い話題を取り上げます。ウォールさんは、どのサイトを定期的にチェックしているのでしょうか?SERPには直接影響を与えないものの、SEOの取り組みを改善する効果はある「間接的なSEO」の記事はあるのでしょうか?また、SEOBookの取り組みやIMを実施していない時、何をしているのでしょうか?

    私にとっては、軽い取り組みがSEOに当たるかもしれません。経済に関する多くの記事に目を通していますが & 米国が数年後に主要通貨のイベントを行うと私は睨んでいる。iTulip、Ritholtz.com、Market-ticker.org & OfTwoMinds.com等のサイト/ブログは、マーケット、トレンド、そして、経済を理解する上で有益な情報を得ることが可能であり、マーケティングの手法を適用する方法に応用して、黒字の事業を構築する上で役に立ちます。

    残念ながら、社会は封建的になりつつあり、財産を盗み、一般市民の人生を破壊しておきながら、バンクスターには何の責任も問われない状態です( http://www.bloomberg.com/news/2012-03-23/mf-global-s-corzine-ordered-funds-moved-to-jpmorgan-memo-says.html)。バンクスターが権力を持っている限り、私達は破滅に向かって進んでいると言わざるを得ません。

    会計は基本的に抽象的な概念です – どうすれば多くの国々が同時期に借金を抱える状況になるのでしょうか?誰に借金をしているのでしょうか?誰かがこの詐欺ゲームで勝っているはずです。なぜ、ほぼ全ての通貨が借金としてマーケットに入ってくるのでしょうか?なぜ、民間に利子をつけて貨幣を作らせ、マーケットの民間の団体の一部からレバレッジ制限を取り払うのでしょうか?また、所得の不均衡が問題なら、犯罪に手を染めたバンクスターを救済し、不正に作った借金を一般市民に押し付ける行為は、八方塞になるペースを早める以外に何の効果があるのでしょうか?

    私は経済に関する出来事への無関心や無知に怒りを感じています。しかし、米国では、子供の頃から無関心や無知を徹底されており、また、この方針は、文化に深く根付いています。米国は過剰消費に基づいた社会を形成しているのです。

    経済の構造は私達が功績を認める以上に重要です。しかし、昨年の北アフリカで起きたような状態になるまでは、感謝しようとはしないでしょう。

    少なくとも、興味深い時代に生きていると言えます。

    5. 30年後には、SEOBook、またはSEOBookが進化したプロジェクトから引退しているかもしれません。 しかし、ブランドを基にSEOBookは構築されており、コミュニティは、個人のブランドのおかげで繁栄しています。この点を考慮すると、ウォールさんが引退した時点で、このサイトの価値の多くはは消えてしまいます。ランド・フィッシュキン氏は、SEOMozで同じような問題に直面しているが、ブログの取り組みの多くをその他の優秀なブロガーに「移転」することに成功しており、現在、コミュニティを活用して、独自のブランドを築こうと試みています。SEOBookでも、時折、他のブロガーが記事やコラムを投稿しているものの、このブログのレベルおよび多様性は限られており、今でもSEOBookは「アーロン・ウォール」そのものと言う印象を私は持っています。その多くは、真似することが出来ない独自の見解と関係があるのでしょう。SEOmozのようにコミュニティを解き放つ/拡大する上で、記事に対する多様性を高める取り組みを検討したことがあるでしょうか?将来的にこの方向に進み、SEO Bookから距離を置く、または、その他のプロジェクトに力を入れるつもりはあるのでしょうか?

    寄稿を増やす方針は検討したことがありますが、慎重に行う必要があります。大勢のマーケッターが、SEOブログを支援するのではなく、経路として利用しようと試みています(http://www.seobook.com/reddit-distilled-virante)。そのため、この類の人達には注意しなければいけません。また、頻繁に読むブログのことを考えると、ブログを開設した人物が関与しない状況になると、面白味がなくなると言わざるを得ません。例えば、マイケル・アーリントン氏が辞めた後、テッククランチは魅力の半分近くを失ってしまいました & また、この独自の魅力にページランク、リンク、コンテンツ、勢い、注目等が左右されるのです。

    30年後には間違いなくSEOから距離を置いているはずです。しかし、サイトの更新を止めても、オンラインに残しておくつもりです。私は1年間に1000ドル支払って、Threadwatchを数年前からホスティングしています。このサイトを引退させた後も、インターネット上で引き続き提供しているのです。

    私は常に複数のプロジェクトを並行して運営しています – 一つのプロジェクトから得た知識を別のプロジェクトに活かすことが出来るからです。また、各種のプロジェクトの宣伝 & 取り組みの加減を頻繁に調整しています。SEO Bookを閉鎖したくなったら、まずはスタッフと協議し、その他のサイトにより積極的に関わってもらうようにするでしょう。ただし、現時点では、うまくいっており、何かを変える必要はありません。

    時々、多少モチベーションを失うことはありますが、その他の一般的な仕事と比べると、SEOはとても魅力的です。また、SEO Bookのコミュニティには、優秀な人材が揃っています。私があまり乗り気ではない時は、他のメンバーが素晴らしい情報を提供し、私がいなくてもコミュニティに多くの価値を与えてくれます。また、スタッフを雇うことで、私が仕事を休んでも、サービスを継続することが出来ます。幸いにも、SEO Bookは大勢の優れたメンバーに、そして、私は優秀なスタッフに囲まれているのです。

    6. 第二の検索エンジンに対する注目が高まってきているようです。事実、投資家がDuck Duck Goやその他のソリューションに熱い視線を送っています。グーグルの有料検索結果が増え、その他の大手検索エンジンが発展する中、新たな検索エンジンが近いうちにマーケトシェアを浸食する可能性はあるのでしょうか?5年後には大きく進展しているのでしょうか?台頭する検索エンジンがあるとすれば、それはどこからやって来るのでしょうか?

    グーグルの最大の競争上の脅威はグーグル自身です。誰とでも競い & プライバシーにおいてユーザーを騙す欲求により、やがて痛い目を見るでしょう。最終的に、グーグルは、政界の大物に睨まれ & その結果、様々な行動が引き起こされるでしょう – 今の段階では、これ以上予測することは出来ません。

    素晴らしい答えを提供してくれたこと、そして、SEOコミュニティへの貢献に感謝している。SEOBookツイッター、そして、SEOBookブログでアーロン・ウォール氏に注目してもらいたい。


    この記事は、Ross Hudgensに掲載された「Interview With SEO Book’s Aaron Wall」を翻訳した内容です。

    アーロン・ウォール、翻訳が難しい文章・話し方の人で、直訳調で恐縮です。しかし普段チェックしているブログが経済系なのが目の付け所が違います。内容自体もじっくり考えたくなってしまう重みのあるコメントが多かったですね。業界の人間としてはSEOMozの話も興味深く読みましたが、さてSEO業界、このインタビュー記事を参考にあなたなりの今後の発展の方向性について考えてみてはいかがでしょう。 — SEO Japan [G+]