フィンランドJollaのオープンソースOS Sailfishタブレットはクラウドファンディングで100万ドルを突破

先週、フィンランドのJollaが立ち上げた、クラウドファンディングによるタブレットは、OSがオープンソースのSailfishだ。そのクラウドファンディングキャンペーンは、2時間で目標額38万ドルを突破し、今では100万ドルを突破している。細かく言うとそれは、Indiegogoで7370人から118万ドルを集めている。〔日本時間11/25昼7686名123万ドル。〕

キャンペーンをスタートする前の本誌とのインタビューで、Jollaの協同ファウンダMarc Dillonは強気だった: “最初のロットはすぐ売り切れると思うから、目標台数を上乗せしなければならないだろう。大量に売れるだろうね”。

Dillonの強気は、結局、妄想ではなかった。初期の支援者に割引価格で提供する4000台は、すでに売り切れている。オープンソースのOSとはいっても、SailfishはAndroid互換なので、最初から使えるアプリの数は多い。そこが、本機の最大の魅力だ。Androidはますます快進撃だから。

Indiegogoで100万ドルを突破したJollaは、募金範囲をオーストラリアとカナダにも広げた。それまでは、EUとノルウェー、スイス、合衆国、中国、香港、インド、ロシアだけだった。また100万ドル突破記念にJollaは既存製品の値下げを行い、昨年フィンランドで発売されたスマートフォンは100ユーロ値下げして249ドルになった(火曜日11/25まで)。,

Jollaのタブレットの発売は、来年の中頃(5月以降)を予定している)。

[スペック比較]

[基本スペック]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Sailfish OS搭載スマートフォンJollaついに登場, 斬新すぎて難解?

【抄訳】

Jollaは、二つ(もしくは三つ)のビッグブランドの巨鯨たちがひしめき合うスマートフォン市場の大海に、最近現れた小魚(こざかな)だ。Sailfish OSというまったく独自のOSで、新しいハードウェアとソフトウェアプラットホームを作っていこうとする姿勢は勇猛果敢だし、ときにはさわやかな印象すら与えるが、でもその思い切った差別化の姿勢は難解すれすれでもある。一般消費者は、このスマートフォンを使いこなすために、新しいことをいっぱい勉強しなければならない。

基本仕様

  • ディスプレイ:4.5インチ, 960x 540, 245ppi
  • ストレージ:16GB
  • プロセッサ:デュアルコア1.4GHz, 1GB RAM
  • カメラ:背面8MP, 前面2MP
  • 4G/LTE, 802.11 b/g/n Wi-Fi
  • Bluetooth 4.0
  • 希望小売価格: 399ユーロ/540ドル; アンロック, 無契約
  • 製品情報のページ

良い点

  • Androidアプリを使える
  • 完全に片手で操作できる
  • 細部のデザインが凝ってておもしろい
  • 取り替えできるNFC対応背面プレートで色と機能を変えられる

悪い点

  • ネイティブアプリがほとんどない
  • Androidアプリの互換性と動作の安定性に問題あり
  • インタフェイスは使い方を覚えるのに時間がかかる
  • ハードウェアスペックは中庸, あっと驚く高性能ではない

【後略】



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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


フィンランドのMeeGo系スタートアップJollaが初のモバイル製品を披露–着せ替え人形のようなシェルが新奇

フィンランドで元Nokiaの連中がMeeGoを抱えて発足したスタートアップJolla〔発音: “ヨーラ”〕は、独自のモバイルハードウェアとMeeGo由来のSailfish OSを開発していたが、ついにその最初のハンドセットが完成し、そのお姿を同社のWebサイトで披露している。そのデザインは、すっきりとしたエレガントな板状で、そのいちばん目立つ特徴は、裏側が色違いのシェル(外殻)になっていて、全体として表/裏二色のサンドウィッチ状になっていることだ。

シェルの色はユーザが指定できるようだが、それによってSailfishのUIのテーマの色も変わるらしい。この機能のことをJollaは”Other Half”(伴侶)と呼び、“Other Halfが付くことによってJollaに命が通いユニークになる”、と言っている。“不思議なことに、あなたが選んだ色やデザインによってソフトウェアが変わり、あなたの環境、あなたのJollaになる”。ハードウェアとソフトウェアをリンクしている技術の詳細は不明だが、なんとなくNFCが匂う。

取り外し可能で着せ替えのできるシェルは、NokiaのLumia 820を連想させる。このデバイス用にNokiaは3Dプリントのファイルを提供し、3Dプリンタを使えるユーザは自分だけのシェルをデザインしプリントできる。ただしLumia 820の場合、シェルの変化がWindows Phoneのソフトウェアの変化と連動してはいない。

Jollaのハンドセットは定価€399 ($513)で年末に発売される。Jollaは曰く:

発売は2013年の年末を予定しているが、その日程は各地域の需要に合わせて調整する。販売はヨーロッパの国々から始まり、そのほかの国にも広げていく。キャンペーンに参加して予約番号を入手した方は、発売日に付加価値税込み399€でお買い上げいただける。ただし送料や、国や地域による特殊な税等はこの値段に含まれていない。

スペックとしては、画面は4.5インチのEstradeディスプレイ、チップはデュアルコア、4G対応、内部メモリ16GBとmicroSDカードスロット、8MPのオートフォーカスカメラ、ユーザが取り替えられる電池、となる。OSはJollaのSailfish OSだがAndroidのアプリも動かせるのでユーザは助かる。ただしJollaはデベロッパたちに、ネイティブのSailfishアプリを作るよう、勧奨している。

ハードウェアの発表はJollaによる予約販売キャンペーン(先月発表)のスタートでもある。今日(米国時間5/20)から予約を受け付け、出荷は今年のQ4だ。限定版の予約料金は€100または€40で、高い方では特製のOther Halfがもらえる。前金を払わないふつうの予約でも、最初の出荷ぶんの入手は保証される。

問題は、半年以上先に発売される製品に対して人びとの関心をつなぎ止めておくために、Jollaが何をするかだ。クリスマス〜年末商戦ともなれば、Samusungを筆頭に、Android勢も新製品をこぞって出すだろう。

Jollaは今日、ヘルシンキでJolla LoveDayと名付けたイベントを開催している。それは予約販売キャンペーンの一環だが、デザインを今日まで隠しおおせたことも、マーケティング作戦の一環かもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))