Facebookには残念ながら使いやすく高度な検索機能がない。 これにしびれを切らしたデベロッパーが “Search Is Back”〔検索が戻ってきた〕と名付けた独自のFacebook向けツールを開発した。ユーザーは馴染みのあるドロップダウン・メニューを開いてユーザーの住む都市名、交際ステータス、出身校、ファーストネーム、その他の情報を検索できる。加えて写真、イベント、投稿などの文字情報も検索できるようなにった。
このツールのいいところは、ユーザーがFacebookの複雑きわまりないグラフ検索の仕組みを知らなくても望みの検索ができるところだ。たとえば「友達の友達」でファーストネームが「Sarah」、「スタンフォード大学出身」などという条件による検索が簡単にできる。Search Is Backのごくシンプルなメニューからいくつか選び、適切な内容を入力して実行するとサイトはFacebookを検索する。Facebookが検索を実行し、結果は公式サイに表示されるが、ユーザーがそれを見るのに改めてログインする必要はない。
現在のところ安定したグラフ検索の結果を見ることができるのは主にアメリカに居住するメンバーのようだ。もし読者のところで正しい検索結果を得られていないようなら、言語設定を英語にしてみると改善されることがある。
Search Is Backで検索できる情報には以下のようjなものがある。
- 同じ都市の出身で、現在独身で、近所に住んでいるメンバー
- 友達の友達までの範囲で、ユーザーが職に応募しようとしている会社に勤めているメンバー
- 訪問を予定している都市に住む友達
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別のSNSのメンバーでファーストネームがSamまたはSamanthaと名乗り。サンフランシスコに住んでいるUCLA出身者
- パーティーで会ったことがあり、Googleに勤めていて、友達のDanの友達である人物
- 特定の2人の人物yがタグづけされている写真全部(元カレ、元カノをストーカーするのに使うのは厳禁)
- 今夜予定されるイベントで友達が出席する予定なっているもの(話ができるかもしれない)
- ロンドンについての友達の投稿(訪問する予定なのでアドバイスがもらいたい)
- 同じアーティストのファンで、都市に住んでいる誰か(いっしょにコンサートに行く相手を探している)
Search Is Backは、映画製作が本業でサンフランシスコに住むMichael Morgensternが開発した。MorgensternはFacebookで何かを検索しようとすると、ひどく手間がかかったりまったく不可能だったりするのにうんざりしていたという。
私はFacebookに対して「Search Is Back.をどう評価しているのか?」と問い合わせたが返事はなかった。しかしFacebookのPlatform Policiesを丁寧に読んでみたが、Search Is Backが規定のどれかに違反しているとは思えなかった。
ソーシャル・メディア界はGraph Searchを使うと誰かが2013年に何を言ったか分かってしむと言って大騒ぎをしている。これは検索のキーワードに単なる単語でなくまとまったフレーズが使えるところからくる誤解だ。実際、Facebookの検索担当副社長、Tom
Stockyは10月に私と話し合ったとき、「自然言語を利用した対話的検索というのは(伝統的な単語検索に比べて)膨大なユーザー層を対象とした場合、適当ではないだろう」と語っていた。
なるほどFacebookがフルテキスト検索を提供し始めたとき、 システムはフレーズと単語の区別がつかないことがあるので、グラフ検索が非常に困難になったことがあった。そういうわけで、 Facebookには高度な検索機能は実装されているのだが、目立たない場所にいくつにも分割して隠されている。 「友達を検索」するツールの一部やサイドバーのグラフ検索が導入される前の古いタイプの検索などだ。
デベロッパーのMorgensternは私の取材に対して、開発の動機について、「Facebookで何か検索しようとするたびにいひどい目に会わされてきたからだ」と語った。Morgensternは適当な既存のツールがないか探したが、どこにも見つからなかったので自作することにした。機能の実現のためにはFacebook APIではなく、一般のユーザーが使うのと同じFacebookが航会しているURLを使っている。Facebookがmorgensternのツールが気にいらなかったとしてもシャットダウンするのはAPIを使ったツールよりはるかに難しいだろう。
良きハッキングの伝統に従って、Morgensternは「モバイル・アプリができなくてもウェブを通じればできること」を試しているにすぎない。それでもFacebookはSearch Is Backをシャットダウンに追い込む方法を見つけるかもしれない。しかし作動している間、このサイトはプライバシー漏えいの懸念なしに安全にさまざまな情報を検索できる興味ある検索ボックスとなっている。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)