SEOで上位表示を実現するために役立つ検索結果の分析方法

Googleの進化は日々進んでおり、検索結果の順位に、それが表れています。

しかし、それと同時に、検索結果自体も変化を続けています。いわゆる、「青い10本のリンク」のみが表示される検索結果はほとんどなく、画像、ナレッジパネル、FAQなど、様々な機能が検索結果に含まれています。

これらを含めて最適化を行うことが、現在のSEOとしては適切でしょう。今回は、そうした検索結果の分析方法を解説したCXLの記事を紹介いたします。

Googleは検索結果の表示方法に常に変化を加えている。

効果的なSEOの戦略を練るためには、Googleが何を表示することを選択したのか、その理由を理解することが重要だ。

これを行うことで、「高順位を獲得するために何を作成すべきか」「既存のWebサイトにどのような調整を加えるべきか」を把握することができる。

この記事を読むことで、検索結果の分析における、重要なプロセスを学ぶことができるはずだ。また、実施した分析を活用し、より関連性のあるクリックを獲得する方法もお伝えする。

検索結果は静的ではなく、多くの変化が見られる

ここ10年間でGoogleが加えた変化は大きく2つある。

  1. 青いリンクではない、検索結果画面の機能が上位に表示される
  2. 検索結果は検索意図にカスタマイズされる

2013年に、Googleは“answer boxes”の表示を開始した。初期の強調スニペットと言える。

answer boxはナレッジグラフを使用し、検索クエリに対する答えをボックス内に表示した。ユーザーが知りたいと思う定義を、クリックする必要なく、知ることができた。

強調スニペットはそこで表示する答えを拡大させ、Googleは検索結果に直接それらを表示している。

2018年には、特定のクエリにおいて、Googleは拡張強調スニペットを表示し、複数の強調スニペットを表示させている。

「単一の強調スニペットがあらゆる質問に対して適切な答えとなり得ない」ため、複数の強調スニペットは、より多くのユーザーの質問に答えられる可能性を秘めている。

その結果、ユーザーのクリック数は減少する。実際、Sparktoroが2019年に行った調査では、検索の50%以上が何もクリックをしないという結果がでている。
※直近、Googleはゼロクリックサーチを巡る議論へ公式に意見を述べています(Google Search sends more traffic to the open web every year)。

伝統的な自然検索結果が向かう方向はただ1つだ。検索結果ページの下部である。

しかし、全ての検索結果が同一のレイアウトであるわけではない。また、全ての検索結果の機能がずっと同じ場所に表示されるわけでもない。

だからこそ、検索結果の分析は重要なのだ。

「what is digital marketing(デジタルマーケティングとは何か)」というクエリを例に挙げてみよう。

この検索結果の特徴をまとめてみよう。

  1. “People also ask”が検索結果の1位のすぐ下に表示されている
  2. “People also search for”を含む、“Internet Marketing”のナレッジグラフが表示されている
  3. デジタルマーケティングに関連したYouTube動画が表示されている

この例では、“People also ask”と“Videos”のセクションが大きな領域を占めており、その他の自然検索結果が目立たなくなっている。

モバイルでは、2つの広告がページ上部に表示されており、自然検索結果にたどり着くのがさらに難しくなっている。

このような検索結果の分析を行うことで、コンテンツを作成する前(もしくは、既存のコンテンツに調整を加える前)に、そのクエリから得られる可能性があるトラフィックを把握する手助けとなる。

把握できる内容は下記だ。

  • どのようなコンテンツが、適切な検索意図で、適切なユーザーを得られるのか
  • 検索結果の機能や他のWebサイトに打ち勝つことができるか

それでは各プロセスを見ていこう。

検索結果を分析する方法(コンテンツを作成する前に)

このタイプの検索結果の分析における目的は下記である。

  1. コンテンツの作成プランが現在の検索結果とマッチしているか(検索意図を満たしているか)を確認する
  2. 検索結果に表示されている他のWebサイトと競合できる可能性はあるか、リンク数をベースに判断する

1 .コンテンツの作成プランが現在の検索結果とマッチしているかを確認する

“Apple”と検索した場合、テクノロジー企業のAppleについての検索結果の機能で埋め尽くされている。果物の“Apple”についての情報は皆無だ。

しかし、「アップル 購入(buy Apple)」と検索した場合、購入についての情報が表示されている検索結果となる(企業についての情報は無くなる)。

検索結果の機能は、検索の背後にある検索意図を把握する手掛かりとなる。

誤った検索意図をターゲットにしてしまうと、高順位の獲得が難しくなる。仮に上位に表示されたとしても、直帰率が高くなり、これはSEOにとって悪影響となってしまうだろう。

検索結果は、Googleの「手の内を見せる」ものだ。つまり、検索の背後にある検索意図を把握することができる。

もし、特定の機能が検索結果を独占していれば、あなたが作成するコンテンツも同様の形式を採用し、質問に答えるべきである。

クエリを少し変更するだけで、検索結果に大きな影響を与える

検索クエリを僅かに変更するだけで、検索意図が大きく変化する場合がある。

「SEOがうまくいかない(my SEO sucks)」というキーワードを例に挙げてみよう。

1位に表示されるのは、SEOのエージェンシー(My SEO Sucks)であり、強調スニペットは表示されていない。

しかし、「SEOがうまくいかない理由(why does my SEO suck)」というクエリの場合、2008年に書かれたMozの記事と“People also ask” が表示される。

「私のWebサイトのSEOがうまくいかない(my website’s SEO sucks)」というクエリの場合、広告、Quoraの回答、“People also ask”、また、関連するSEOツールの検索結果が表示される。

「SEO」のように、短いキーワードにした場合、複数の検索意図を満たすために、様々なタイプの検索結果が表示される。

つまり、「何を求めているかわからないから、いくつかの選択肢を表示しておこう」というGoogleの意図がわかる。

分析している検索結果に複数の検索意図が見られる場合、ターゲットを絞り切ることができていないと考えられる。

こうした複数の検索意図が表示される検索結果は、それぞれの検索意図に注力したコンテンツの中でも、最高レベルのコンテンツが選ばれている。

一般的なクエリをターゲットにするのではなく、よりロングテールのクエリに注力したほうが利益を得られるだろう(それでもなお、一般的なクエリで上位表示される可能性はある)。

2.検索結果に表示されている他のWebサイトと競合できる可能性はあるかを判断する

ターゲットキーワードの検索意図を把握することができたら、次に行う分析は、高順位を獲得するための競合性を判断することだ。

下記の主要な指標を見ることで、上位表示できる可能性を算出できるはずだ。

  1. MozのDomain Authorityや、AhrefsのDomain Rating (DR)のような、ドメインレベルのリンク指標
  2. MozのPage Authorityや、AhrefsのURL Ratingのような、ページレベルのリンク指標

常にそうであるとは限らないが、検索ボリュームが大きいほど、購入検索意図が強いほど、競合性は高くなる。

ターゲットとするキーワードで上位に表示されているWebサイトのDRが90以上であった場合、強力なバックリンクを獲得していない限り、そこに割って入ることは容易ではない。1ページ目に表示される可能性のないキーワードを狙う必要はないだろう。

例えば、「腕立て伏せの方法(how to do a push up)」は権威のあるWebサイトで占められている。

(下記の画像には無いが)The New York Times、wikiHow、Men’s Health、Nerd Fitnessなどだ。

では、どうすればよいか? こうしたWebサイトに真っ向勝負を挑むのではなく、関連するキーワード(つまり、同一セグメント内のオーディエンスに訴求できるように)を狙うのだ。

「腕立て伏せ 連続(Push up progression)」を見てみると、検索ボリュームは大幅に少なくなるが、競合性ははるかに低くなる。

新規のWebサイトであっても、「腕立て伏せ 連続」についてのコンテンツを作成することで、上位に表示されることも可能だろう。

検索結果の分析を後押しするツール

AhrefsのKeyword Explorerは私のお気に入りの1つだ。この機能を使用した、「SEOツール(SEO tools)」の分析画面は下記となる。

このダッシュボードから、現在の検索結果で表示されている競合サイトの情報が確認でき、上位表示が可能かどうか、予測することができる。

MozやSEMRushも同様の機能を有する。Ahrefs、Moz、SEOquakeはブラウザのエクステンション機能もあり、競合性や検索結果画面の機能を分析することも可能だ。

この時点で、どのような種類のコンテンツが検索意図と合致しているか、また、現在表示されている競合サイトに打ち勝てる可能性があるかを把握しておくべきである。

次に、分析で得られた結果をコンテンツの作成や改善に活用する方法を見ていこう。

検索結果の機能からより多くのトラフィックを得る7つの方法

検索結果画面のスニペットを改善することで、同じ順位でありながら、より多くのクリックを獲得することができる。

ここでは、あなたが注力すべき検索結果の機能を紹介していこう。

1.強調スニペット

強調スニペットは特定の検索クエリに回答し、Googleの検索結果の上位に表示される。

自然検索結果の一部であるため、強調スニペットは「0位」と称されることもある。

強調スニペットに採用されるため(または、ずっと表示されるため)の明確な戦略は存在しないが、いくつかの工夫は考えられる。

例えば、「定額法(straight line depreciation)」というキーワードで表示される強調スニペット(FreshbooksのSmall Business Resource Hubが採用されている)を見てみよう。

Chromeでこの記事をクリックすると、クエリに対する答えが記載されている箇所が色付けされていることがわかる(これは、Gooogleのパッセージを上位表示させる能力の改善に関連している)。

Googleは、関連するコンテンツを色付けしている。

( そのトピックに特化した、ページ上部に表示されている)明確で、簡潔なまとめを記載することで、そのコンテンツが強調スニペットに最適であるとGoogleが判断する手助けとなる。Moz曰く、「強調スニペットに最適なパラグラフの長さは、40~50単語、もしくは、300文字程度である」とのことだ。

この例では、ページ全体が「定額法とは何か」という質問への回答に注力している。

これにより、検索エンジンはこのページは何についてのページであるかを明確に理解することができる。その結果、「定額法とは何か」を知りたいユーザーにとって関連性のあるコンテンツであると判断できるようになっている。

2. People Also Ask (PAA) ボックス

PAAボックスは検索クエリに関連した質問をリスト化しており、リンクされているWebサイトに記載されている答えを表示している。

このボックスは様々な検索結果に表示されるが、(強調スニペットと比較すると)ビジビリティはそれほど高くはない。なぜなら、リンクを表示するためには、何回かのクリックが必要となるからだ。

そうであっても、PAAボックスはあなたがページに追記すべき、関連する質問のアイデアを提供してくれる(強調スニペットに採用されることや、順位上昇の可能性を高めることができる)。

また、新しいコンテンツを作成するアイデアにもなるだろう。単独の記事にしてもいいし、コンテンツハブの一部としても良い。

検索結果には表示されているが、PAAボックスには表示されていないページを発見するための最適な方法は、Ahrefsのサイトエクスプローラーにあるオーガニックキーワードのセクションを見ることだ。

“SERP features”を“People Also Ask”で絞り込もう。

Freshbooksの場合、「定額法(straight line depreciation)」では1位に表示されているが、「バランスシート(balance sheet)」では6位に表示されている。

リンク数の観点からは、Investopediaは強力な競合サイトである。しかし、コンテンツをさらに研ぎ澄ますことにより、より高い順位を獲得することは可能なはずだ。

強調スニペットの下部に表示されるPAAボックスから、あなたのコンテンツでも扱うべき項目のアイデアを得ることができる。

ここに表示されている質問に対する答えをすでに記載しているだろうか? それらの答えは、検索エンジンがすぐに把握できるよう、明確な定義となっているだろうか?

3.動画カルーセルとクリップ

動画カルーセルは、関連する動画のプレビュー選択する機会をユーザーに提供する。現在はベータ版であるが、クリップは動画内の特定の箇所に直接ユーザーを遷移させる。

YouTube動画を検索に最適化させるための方法の例として、HubSpotの動画を見てみよう。

ここで表示されているサムネイルに表示されているテーマは共通している。

人物が映っており、大きなタイトルが表示され、背景は非常にカラフルだ。また、上位2つの動画のタイトルは、クエリに対して最も関連している。これは偶然ではない。

タイトル内に含まれていないフレーズである、タグも手助けとなる。タグは動画のアップローダーで追加することができ、ユーザーには表示されない。

しかし、それを見つけることはとても簡単だ。競合動画が使用しているキーワードを見るためには、ページのソースで「keywords」と検索すればよい。

YouTube動画を検索に最適化するための方法を紹介している動画では、「YouTube動画を最適化する方法」、「hubspot」、「マーケティング」、「ビジネス」、「SEO」、「ソーシャル」、「メディア」、「ブログ」、「グロース」、「youtube」、「youtube seo」、「youtubeで上位表示させる方法」というキーワードが使用されている。

最高の結果を得るために、具体的(「YouTube動画を最適化する方法」)と一般的(youtube seo)なタグを動画に追加し、何についての動画なのかをまとめよう。

タグを読むだけで、その動画が何についての動画なのかを理解することができれば、タグの最適化ができているといえるだろう。

しかし、タグを使用しすぎるのは良くない。大体5~8個で十分である。

混雑したシグナルをYouTubeのアルゴリズムに送信してしまうため、多すぎるタグは逆効果となってしまう。

4.FAQのスキーマ

よくある質問(FAQ:Frequently Asked Questions)は質問と答えのドロップダウンのリストであり、検索結果画面に表示される。

FAQのスキーマを追加するためのステップを紹介しよう。

コンテンツに追加すべき質問と回答を発見するため、下記を参照することも有効だ。

  • GoogleのオートコンプリートとPeople Also Ask
  • Quora
  • Answer The Public
  • サイト内検索

関連するFAQのみを追加し、回答は短く、はっきりとした内容にしよう。

5.マップパック

Googleのマップパック(または、ローカルパック)は、ローカルの検索意図があるキーワードで表示され、検索に関連する2つか3つのローカルビジネスが表示される。

そこから、該当のローカルビジネスについてのプロフィール、写真、レビュー、その他の情報へのリンクが付与されている。

ローカルSEOはそれ自体が1つの課題ではあるが、いくつかのポイントを紹介しよう。

  • Googleであなたのビジネスを認証する
  • Googleマイビジネスで情報を記載する
  • レビューを得る(そして、レビューに返信する)
  • ローカルサイテーションを構築する(一貫した名前、電話番号、住所)
  • 被リンクを構築する(ローカルリンクに加え、関連のあるトピックからのリンク)

「不当差し押さえ 弁護士 近所(wrongful foreclosure attorney near me)」の検索結果を見てみると、Lawsuit Legalが「通常」の自然検索の最上位に表示されているが、マップパック内には表示されていない。

Googleマイビジネスのプロフィールをきちんと記載していなければ、自然検索で1位に表示されていたとしても、(特にモバイルでは)トラフィックの取りこぼしにつながってしまう。LawsuitLegalが30分間の作業時間をさけば、数千のトラフィックを新たに得られるかもしれない。

6.画像

ビジュアルコンテンツがより良い検索結果であるとGoogleが判断すれば、検索結果の至る箇所で画像は表示される。

画像は、横並びかつブロックで、また、自然検索結果の間にも表示される(備考:画像はコンバージョン率を高めるという理由から、ブログ記事には常に画像を含めるべきだ)。

画像からより多くのトラフィックを獲得したいだろうか?そのための施策リストを記載しよう。

7.サイトリンク

サイトリンクはブランドクエリで表示されるため、すでに自身のWebサイトでも表示されているかもしれない。

しかし、サイトリンクを最適化することで、ユーザーが少ないクリックで関連のあるページへ遷移することができる。

Googleによるサイトリンクの改善のためのアドバイスは、SEOのベストプラクティスに沿ったものである。

あなたのWebサイトの構造を明確にし、情報に富み、コンパクトで、繰り返しの使用を避けた、関連のある内部リンクとアンカーテキストを設置する。

Webサイト内で重要なページをGoogleがクロールし、インデックスできるようにする。フェッチ機能を活用し、ページが適切に読み込まれているかを確認する。

検索からページを完全に削除する場合、noindexタグをページに設置する。

関連性があり、質の高いページがサイトリンクに表示されていない場合は、下記を試してみると良いだろう。

  • Webサイトの構造をレビューし、ナビゲーションが明確であるかを確認する。
  • トップページがXMLサイトマップに記載されているかを確認する。
  • 主要なページへより多くの内部リンクを設置する。
  • ページタイトルと説明文が適切であるかを再確認する。

結論

Googleが新しい機能を検索結果に導入するにつれ、キーワード調査単体では十分ではなくなっている。

実際の検索結果からデータを導き出す必要があるのだ。

検索結果の分析は、あらゆるコンテンツ作成における1つのプロセスとして見なされるべきだ。

そのキーワードで検索する際、ユーザーが求めているものは何なのか、そして、あなたが作成するコンテンツは、すでに上位評されているコンテンツに打ち勝つ可能性があるのか、それらを把握する必要がある。

検索結果における最新の情報を得る作業は、必ずしも複雑であるわけではない。

検索結果の分析に役立つ情報を発信しているアカウントを紹介しよう。

数ある検索結果の機能の中でも、強調スニペットは非常に重要であったと感じています。導入当時は、「スイス・アーミー・ナイフ」と表現し、簡単な作業を手軽に行えるという意が込められていました。現在は、非常に多くの機能を有し、様々なことが検索結果画面で直接行えてしまいます。従来の「自然検索結果」のみならず、こうした機能にも対応していき、最適化を進めていければと思います。
この記事は、CXLに掲載された「How to Analyze SERPs to Win Big in Rankings」を翻訳した内容です。

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Webサイトのユーザー体験(UX)を測定する7つの方法

SEOを行うにあたり、ユーザー体験への配慮なしに進めることは不可能でしょう。様々なシーンにおける体験を改善すべきではありますが、その測定方法には常に課題が存在します。

自身のWebサイトに最適な指標が見つかればベストですが、特に初めて取り組む場合は、どんな指標から見ていくか、非常に迷ってしまいます。

今回の記事は、ニール・パテル氏による、ユーザー体験の測定方法を紹介した記事となります。あらゆるWebサイトで共通の指標と言えるものが多いため、多くのWebサイトにとって有益な情報であると思います。

ユーザー体験(UX:User Experience)はWebサイトのデザインとマネジメントにおける主要な要素だ。それは、あなたが自覚している以上の影響を与えるかもしれない。

ユーザーが初めてあなたのWebサイトを訪問した場合、なにが起きるだろう? すぐに読み込まれるだろうか? ユーザーが適切な場所にいることを、Webサイトは伝えられているだろうか? 次に何をすべきか、明らかになっているだろうか?

ユーザー体験は、あなたのWebサイトを使用する際の、人間の体験を意味する。そのため、ユーザー体験をどのように計測すべきか、疑問に思うかもしれない。

なぜ、ユーザー体験を測定することが重要なのか?

Webサイトのユーザーは潜在的な顧客だ。Webサイトを案内する能力は、ユーザーの体験となり、あなたの会社への印象となる。

Webサイトに訪れても疑問が解決されなかった場合、どう思うだろうか? オンラインショップでチェックアウトの方法がわからなかった場合、どう思うだろうか?

ユーザーがWebサイトを使用することを難しく感じた場合、それだけで価値のないものと感じてしまうかもしれない。その一方で、シームレスな体験を提供することができれば、コンバージョンへと導くことができ、リピーターとなってくれるかもしれない。

どちらのほうが、高い収益を得る結果となるかは明確であるはずだ。

ユーザーがWebサイトをどのように使用しているかを理解し、フラストレーションとなる箇所を修正することが、どれほど重要であるかを理解できただろうか。

しかし、そのユーザー体験は、どのように測定すればいいのだろうか?

便利な指標を用いてユーザー体験を測定する

ユーザーがWebサイトを訪れた際(また、Webサイトから去ってしまった際)、そこで起こっていることを理解するため、特定の指標を追跡し、分析することで、推測を減らすことができる。

ユーザー体験の主要な指標の種類が2つある。客観的指標主観的指標である。

客観的な指標は、タスクの処理時間、成功率、ユーザーのエラー数など、追跡と比較のために正確な数字が伴っている要素である。

一方、主観的指標とは、Webサイトを使用する体験について、ユーザーがどのように感じるか、その情報を与えてくれるものだ。それには、使いやすさや満足度などが含まれることもある。

主観的指標は、おすすめ数、満足度、評価などを含む、Webサイトの体験の質を測定する。行動的な指標は、Webサイトに滞在する間、ユーザーがどのようにWebサイトとかかわっているかを数字で表現する。

GoogleはHEARTフレームワークを作成しており、ユーザー体験の全体像を把握するために、客観的指標と定性的指標を組み合わせている。

このフレームワークは、どの指標があなたにとって重要なのかを判断する手助けとなる。ユーザーの幸福度、エンゲージメント、採用、リテンション、タスクの成功などを測定するのだ。

ユーザー体験を測定することで、ユーザーがあなたのWebサイトで何を行っているかを把握することができる。しかし、その理由や課題に対して直接取り組むことはできない。

例えば、カスタマーサービスの課題のように、対応すべき顧客の名前を集めるといったことはできない。

その代わり、これはWebサイトで起こっていることを把握するための最高レベルの視点となり、異なる機能や解決策を試し、A/Bテストの結果がポジティブであるかを確認することができる。

下記は、UXデザイナーが、最高のユーザー体験と満足度を提供するために、Webサイトを作成、更新する際に使用する、複数の種類の測定方法をまとめたリストである。

1.フォームを活用したユーザーとの関わり

フォームは、「Webサイトのオーナーに連絡を取る」「特別な情報やオファーを得るためにサインアップする」「特定の製品の見積もりや仕様を尋ねる」などを行うための一般的な方法だ。

顧客の情報は貴重な情報だが、情報量が多すぎることや、記入が面倒なフォームを嫌うユーザーは多い。

顧客があなたのWebサイトのフォームをどのように感じているかを把握するための簡単な方法は、Hotjarのようなツールを使うことだ。

このツールを使えば、ユーザーに入力されなかった項目や、記入を拒んだ情報などを把握することができる。

Hotjarには、ユーザーがあなたのWebサイトのフォームを実際に使用した場面を動画で録画する機能もある。

ユーザーは匿名となるが、このツールで提供される情報をもとに、フォームで変更すべき箇所を特定することができる。入力することに躊躇した項目、入力をスキップした項目などを確認できる。

ユーザーがフォームの入力を完了せず、情報を送信しなかった場合、彼らのデータを失うことになる。そのため、必要最低限の情報を入力させるようにしよう。

また、モバイルユーザーでもフォームを入力しやすい仕様にしよう。彼らはキーボードではなく、タッチスクリーンを使用するのだ。

2.ユーザーはWebサイトをどのように回遊するか

あなたのWebサイトを訪問したユーザーが何を行い、どこをクリックしたかを把握できれば、素晴らしいと思うだろう。

ユーザー体験を測定したいのであれば、これは価値のあるインサイトとなる。

ヒートマップを使用すれば、ユーザーがクリックした箇所を特定することができ、Webサイトのレイアウトとデザインがユーザーにとって便利であるか、不便であるかを確認することができる。Crazy Eggはそうしたツールの1つだ。

ポジティブなフィードバックもネガティブなフィードバックもしっかりと確認しよう。特定のレイアウトの色がユーザーを引き付け、別のレイアウトの色はユーザーに敬遠されているかもしれない。

コール・トゥ・アクションのような、特定の機能の配置場所がエンゲージメントに影響することもある。

例えば、ユーザーは特定のボタンには反応し、他のボタンには反応しなかったとする。こうした情報に基づいて、ユーザーが好む機能を追加したり、無視されている領域を調整したりすることができる。

また、別のページをデザインしたり編集したりする場合、この情報に基づいて、ユーザーが気にいる機能を実装することも可能だ。

ユーザーがクリックする箇所を追跡し、測定することで、重要なインサイトを得ることができる。Crazy EggにはConfettiという機能があり、ユーザーのクリックが発生した場所を示してくれる。

Webサイト内の別のページから来たのか?製品ページのクリックを発生させる目的の、ソーシャルメディアの広告から来たのか?ツールを使用することで、これらの情報を把握することができる。

3.ユーザー体験を測定するためのユーザービリティのテスト

Webサイトのユーザービリティをテストするために、特別な専門家が必要であるわけではない。時には、チーム外のメンバーからのフィードバックがより価値があることもある。

信頼できる人々(友人、家族、特定の顧客)に依頼し、Webサイトのユーザービリティをテストしよう。

彼らにサイト内を回遊し、フォームを入力し、可能であれば購入まで行っていただこう。新規のユーザーが行うであろうことは何でも行ってもらおう。

何がうまくいき、何がうまくいかないだろうか? どのステップを完了することができず、どの要素に時間がかかるだろうか? これらは全て、スムーズな体験を実現するために調査すべき領域だ。

サイト内でユーザーにとって欲しい行動によるが、Webサイトがユーザーフレンドリーであるか、特定のタスクを素早く完了することができるか、フィードバックを得よう。

例えば、フォームが送信できない、購入が完了できないなど、Webサイト内のプロセスで立ち止まってしまう箇所がないか、発見することを依頼するのだ。

4.ページビューとページの滞在時間を追跡しよう

ユーザーがWebサイトに快く滞在してくれる場合、あなたのWebサイトが回遊しやすいことを意味している。Webサイトの体験に満足し、楽しんでいるため、複数のページを閲覧してくれるだろう。

ユーザー体験を測定する場合、セッション時間の理想の長さはどのくらいか、疑問に思うかもしれない。それはWebサイトによるものであるし、ユーザーに何を行って欲しいかにもよる。

一般的に、ユーザーがコンバージョンに向かうために必要な次のステップについての情報を得るために十分な時間を滞在して欲しいはずだ。次のページに進むためやニュースレターのサインアップをするためのコール・トゥ・アクションを見つけることが、成功への道だ。

しかし、長すぎる滞在時間は、問題の存在を示していることもある。

フォーム入力の未完や特定のページに長時間滞在した後にページを去るなど、別の指標も確認しよう。ページ自体が複雑な場合や、設置したコール・トゥ・アクションがミスマッチである場合も考えられる。

5.ユーザー体験を測定するためのカスタマーサクセス調査を行う

カスタマーサクセス調査は、訪問者があなたのWebサイトにどの程度満足しているかを測定するものだ。ユーザー体験の測定を開始するに最適なものだ。

満足度、あなたの製品やサービスをお勧めするかどうか、サイト滞在中に目的が果たせたかどうか、などを尋ねよう。ユーザーは探しているものを見つけることができただろうか?

Qualarooのようなツールを使用し、顧客の意見を集めよう。その情報に基づいて、Webサイトを改善していくのだ。

我々の目的は可能な限りシームレスな体験を提供することであり、あらゆる障害を取り除くことは、時間と労力を費やす価値があると言える。

6.カスタマーサービスのチームを活用する

ユーザーが求めているものが見つからなかった場合、誰を頼るだろうか?カスタマーサービスのチームだ。

サービスチームは繰り返される質問やWebサイトの仕様についての不満を多く知っているかもしれない。

それらの中に、すぐに修正すべき課題や情報の差異が見つかるかもしれない。Webサイトの更新について不満を持つユーザーもいるかもしれない。

素晴らしい機能とは、ユーザーが活用して初めて価値のあるものとなる。

共通の課題と顧客の不満を追跡し、ユーザー体験における問題点を探すためのデータとしよう。

7.ユーザー体験を測定するため、読み込み速度を追跡する

ユーザーをとどまらせ、あなたが提供するものを見て欲しければ、Webサイトの読み込みは素早く行われるべきだ。ページの読み込み速度は、検索エンジンのランキングとユーザー体験において、重要な影響を持つ。

Unbounceによると、70%近くの消費者が、ECサイトでの購入にページスピードが影響すると述べている。また、36%以上の消費者が、読み込み速度が遅いECサイトは次回以降使わなくなると答えている。手放した消費者による売り上げへの影響は大きなものとなる。

どのような要素が、ページの読み込み速度を遅らせてしまうのだろうか? 大きいサイズの画像や動画がその要因となることがある。

下記の動画では、ページの読み込み速度を改善するための方法を紹介している。

GoogleのPage Speed InsightsはWebサイトの読み込み速度を確認する便利なツールである。

どのページに問題があり、なにが遅延を発生させているかを探す手助けとなる。多少の努力で、100%のスコアを獲得することも可能だ。

ページの読み込み速度があまりにも遅い場合、画像の修正や動画ファイルの圧縮などを検討しよう。OptimizillaTinyPNGなど、あらゆるプラットフォームで活用できるツールを検討しよう。

結論

あなたはWebサイトを作成して以来、最大限の努力をしてきたかもしれない。しかし、ユーザーにとって優れたWebサイトを作成することは、終わりのないタスクでもある。

有益なWebサイトは、あなたのビジネスの手助けとなる。そのため、常にユーザー体験を測定し、あなたのWebサイトがどの程度効果的であるかを確認するべきである。

もちろん、デザイン、レイアウト、画像、コピー文はすべて重要だ。しかし、機能性もまた、同じくらい重要なのだ。訪問客をコンバージョンに導きたいのであれば、コンバージョンへの障壁を発見し、修正しなければならない。

ユーザー体験を最高レベルに保つために、合理的に課題を解決する方法は確実に存在する。デジタルコンサルタントは、ユーザー体験の測定を可能とし、さらに重要なことに、あなたが集めたデータやフィードバックを実際に活用する術を身につけている。

ユーザー体験を測定するため、今回紹介した指標を活用した経験はあるだろうか? そして、その結果は、いかがなものだっただろうか?

Core Web Vitalsのランキング指標への導入が間近となっているなど、ユーザー体験はSEOにとってますます重要な要素となっていきます。

また、単純なSEO目的ではなくとも、Webサイトを訪れるユーザーに良い体験を提供することは、常に行っていきたいものです。なかなか測定が難しい領域ではありますが、少しでも皆様のWebサイトの改善の参考になれば幸いです。

この記事は、NEILPATELに掲載された「7 Ways to Measure Your Website’s UX」を翻訳した内容です。

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SEOでの流入数が減った時に確認したい22の項目

SEOを担当している方であれば、誰しも一度はトラフィックの減少を経験したことがあるはずです。

いったい何が理由で、どういった対策を行えばよいのか、様々な角度から調査を行う必要があります。そうした場合、いくつかの可能性を思いつくのであれば、それに沿った効率的な調査が可能となります。

今回の記事は、トラフィックが減少した場合、調査対象とすべき理由をリストアップした記事となります。トラフィック減少の理由を調査するヒントになれば幸いです。

※記事内のリンクは、原則英語記事へのリンクとなります。

運営しているWebサイトのトラフィックや順位が急降下したという経験はあるだろうか?

この記事では、検索からのトラフィックや順位が減少した理由として考えられる22の項目を紹介する。

Webサイトは訪問されるために存在している。しかし、「訪問数」の意味はWebサイトによって異なる。

例えば、メディアサイトの場合、トラフィックは広告収入の源泉となりうる。ECサイトの場合、トラフィックはセールスへと転換される。

何も販売していないWebサイトも存在する。そのようなWebサイトはブランド露出を高めることが狙いであるため、コンテンツへの注目が高まれば、それが勝利であると解釈できる。

あなたのWebサイトがどういったWebサイトであれ、トラフィックとは顧客を意味する。そして、検索エンジンの用語であれば、ランキング=順位=顧客と解釈することができる。

そのため、検索での順位が落ちる、すなわち、トラフィックが減少するということは、大きな問題であるのだ。

デジタルマーケターであれ、SEO担当者であれ、Webマスターであれ、またはその他の関係者であれ、その要因と元通りに戻す方法を調査するのは、あなたの責任となるかもしれない。

この記事では、トラフィックが下落した際、解決方法を探るために確認すべき22の要因を紹介する。

誤ったキーワードで順位を測定している可能性

長期間、Webサイトを運営している場合、あなたが測定しているキーワードは、現在の状況を反映していないかもしれない。

自身の検索行動を考え、Search Consoleのキーワードデータと比較してみて欲しい。

潜在顧客が使用するキーワードと合致しない、業界特有の専門用語などを使用しているだろうか?

同じ質問でもさまざまな形で検索し、それでも、その問題に対する答えや解決方法を見つけられていないかもしれない。

Googleのエンジニアは、自然言語への理解を改善し続けている。

今日のユーザーは、自然な言語で検索を行うことができる。コンテンツが自然な言葉で書かれていれば、こうしたキーワードでも上位に表示されるだろう。

ここ数年、検索エンジンもこうした現象に気がついている。少数のキーワードに頼るのではなく、完全なセンテンスとその他の自然言語の要素に基づいて、順位を決定している。

自身のキーワードとキーワードのフレーズを見てみよう。もし、あなたが古く、一般的なキーワードを用いているのであれば、あなたは測定するキーワードを誤っており、戦略をアップデートする必要がある。

リンクの消失

リンクの消失も、ランキングの下降とトラフィックの減少の理由となりうる。

ツール(Majestic、Ahrefs、CognitiveSEOなど)を用い、ここ90日間で失ったリンクを確認してみよう。

大量のリンクを失っているのであれば、これが順位下降の理由かもしれない。

リンクの消失については、下記を確認してみよう。

  • リンクの消失はサイト全体で起きているのか?
  • リンクを失ったページと順位が下降したページは一致しているか?
  • 順位が下降したページの内部リンクの数が減少しているか?
  • 順位が下降したページへのリンクを貼っているページへのリンクが減少しているか?

被リンクが壊れているか、消失しているのであれば、そのリンクがどこから貼られており、なぜ壊れているのかを知る必要がある。

そうしたリンクを、削除、置き換え、修正のいずれかを行うのだ。

それぞれのリンクは、次に進むステップを判断するために、個別に確認すべきだ。

■そのリンクが意図的に削除されたのであれば、それらは自然なリンクではない可能性がある。今はまだそのように認識されていなくても、いずれは認識され、Googleによるペナルティの対象となりうる。

■サイトのアップデートに伴い、リンクが壊れたり、変更されたりすることもある。こうした場合、そのWebサイトのオーナーにリンクを修復してくれるよう、依頼してみよう。

■内部リンクが、別のページに向けた新しいリンクに置き換わった場合、新しいページへのリンクを設置するという選択肢もある。

古いリンクをもっと効果的な新しいリンクに置き換えることは、いつでも可能だ。

将来におけるランキング下降に影響しうるほどのリンクの消失を防ぐため、ソフトウェアやプログラミングを駆使し、消失したリンクを追跡する環境を整えることは、価値があると言える。

こうすることで、ランキングが下降する前に対策をとることができ、正確な現状を把握することができるのだ。

リダイレクトの不備

新しいWebサイトのローンチ、新しいサーバーへの移行など、構造的な変化をWebサイトに加えた場合、適切な301リダイレクトの処置を施していなければ、ランキングを下降させてしまうかもしれない。

リダイレクトの不備は、あらゆるSEO担当者にとって、悪夢となる。

301リダイレクトを使用した場合、XMLサイトマップ、canonicalタグ、リンクも更新しなければならない。

301リダイレクトは、Webサイトのアドレスが変更したことを伝えることが目的だ。

これにより、単一のページ、複数のページ、もしくは、Webサイト全体が移行したことを、検索エンジンに伝えることができる。Webサイトへの訪問者は、古いアドレスではなく、新しいアドレスに遷移されることとなる。

適切に処理されれば、ランキングの下降や、重複コンテンツによるペナルティを受けることもない。なぜなら、検索エンジンは古いアドレスも新しいアドレスも、両方インデックスしているからである。

手動アクション

Webサイトのランキングが急激に下降した場合、GoogleがあなたのWebサイトにペナルティを与えた可能性がある。

手動アクションは、アルゴリズム更新の結果ではなく、手動により適用されたものだ。

YahooやBingのような他の検索エンジンの順位が変わっていないのであれば、Googleによるペナルティを受けた可能性が高い。

そのペナルティが手動にせよ、自動にせよ、問題を修正し、ペナルティを取り除きたいはずだ。まずすべきことは、Search Consoleの通知を確認することである。

メッセージメニューと手動による対策のセクションで、通知が来ていないか、探してみよう。ここで、Googleのガイドラインに違反していると判断されたページのリストを見ることができる。

また、問題の解決のためのアドバイスや情報も得られるだろう。

アルゴリズム変更

Googleはアルゴリズムの変更により、戦略と結果の改善の方法を常に探している。こうした変更の対象となり、順位が下降してしまうWebサイトは多くある。

Googleのアップデートによる悪影響を避けるためには、ソーシャルメディアや他のマーケティングチャネルを含む、効果的なクロスチャネルのマーケティングを実践することが重要だ。

検索における自然な変化

自身のWebサイトに直接関係したことではない理由で、検索結果の順位が下降することもある。Googleは、ユーザー行動を基にした、こうした種類の変更を行うこともある。

例えば、特定のトピックで急激に検索数が増加した場合、Googleは新しいコンテンツを上位表示させ、静的なコンテンツの順位を下げることがある。

あなたのコンテンツが後者のカテゴリに属した場合、ランキングは下降してしまうだろう。

こうした現象を説明できる変化があるか、Googleトレンドを確認してみよう。

GoogleのUXの変化

Googleは検索結果のUXに変更を加えることがあり、これが、クリック数の減少につながることもある。

強調スニペットが表示された場合、トラフィックへは強調スニペットに流れてしまうかもしれない。また、Googleによる何らかの実験がクリックに影響を与えることもある。

順位が下降したキーワードの検索結果を確認し、なにか変化がないか見てみよう。

地理的な不一致

検索結果は、その検索が行われた場所によって変化する。一つのエリアでの順位のみを確認しているのであれば、より詳細に、正確に状況を判断するために、その他複数の地域での検索結果を見てみると良い。

全く同じ検索をしているにもかかわらず、あなたが検索を行った場合と、他の人が行った検索の場合とで、検索結果が大きく変わっている可能性があることに気づくだろうか?

Googleアカウントにログインしたまま行う検索と、ログアウトした後で行う検索でも、検索結果が異なることもある。

その理由は、Googleはあなたが以前検索を行い訪れたWebサイト、検索を行った場所、検索を行ったデバイス、などを考慮しているからである。

競合サイトの改善

あなたは全てを適切に行っているが、ランキングとトラフィックが減少してしまう、といった状況は考えられる。競合サイトが素晴らしい施策を行ったことが理由かもしれない。

ソーシャルメディアでの活動、リンクビルディングの戦略、コンテンツマーケティングなどを測定、分析することで、競合サイトから目を離さないようにしよう。Wayback MachineやVersionistaといったツールを駆使し、競合サイトの変化に注意しよう。

SEOツールを活用し、被リンクの推移を見てみることもできる。なんらかの効果的なSEO施策を行っているかもしれない。

競合サイトがあなたを出し抜いた方法を把握することができれば、同様の変更を、さらに良い方法で実践しよう。

ページスピード

コンテンツが読み込まれるスピードは、順位への影響だけでなく、ユーザー体験にも影響する。読み込み時間が長ければ長いほど、直帰率は高くなる。なぜなら、ユーザーはあなたのコンテンツを待ちたいと思わないからだ。

ページの読み込み速度を確認するためには、Page Speed Insightsを活用しよう。ユーザーの実際のデータを組み込むよう、改善されている。

測定したページは、その読み込み速度によって、高速、低速、平均に振り分けられる。

サーバーの問題

サーバーに不備があった場合、キャッシュの生成や、検索エンジンに提供されるマークアップにおいて問題が生じることが考えられる。こうした不備は、即座に解決すべきだ。

サーバーログのエラーの確認やGoogleのツールを活用することで、Webサイトが問題なくレンダリングされ、クロールされるかを検証しよう。

他のWeb Vitals

Cumulative Layout Shift(累積レイアウトシフト:読み込み時のページレイアウトの移動量)のような、他のUXシグナルが順位に影響する可能性をGoogleは示唆している。

  • あなたのページのユーザー体験はどのようなものか?
  • レイアウトシフトは頻繁に発生しているか?
  • 広告が多すぎることはないか?

内部のナビゲーション

Webサイトのナビゲーションは、ユーザーに対し、どんな情報をどこで得られるかを伝える役目を果たす。

サイト内部のナビゲーションでは2階層、最大でも3階層のフラットな構造に挑戦してみよう。探したい情報を得るために多くのクリックが必要となれば、ユーザーはそのWebサイトから離脱してしまうかもしれない。

また、検索エンジンはWebサイトの奥深くにあるコンテンツへのクロールをストップしてしまうこともある。これは、最終的にランキングの下降と重要なコンテンツへのトラフィックの消失につながるかもしれない。

内部リンクの戦略はSEOにとって有益だけでなく、クライアントのリテンション戦略にも重要である。

内部リンクとナビゲーションをシンプルかつ、ロジカルにすることで、クライアントのリテンションを改善することができる。また、サイト滞在時間などの指標にも好影響を与えるだろう。

キーワードを含んだ内部リンクを使用することで、検索エンジンがあなたのWebサイトが何についてのWebサイトなのか、コンテンツがクエリと関連性があるのか、などを即座に判断する手助けとなる。

悪質なリンクのペナルティ

全てのリンクが平等に作られているわけではない。

リスクが高く、スパムで、古い手法のリンクビルディングの戦略を採用しているのであれば、GoogleはあなたのWebサイトにペナルティを与えるかもしれない。

Googleは、Search Consoleのヘルプページに、リンクスキームと題し、その最初のパラグラフで低品質なリンクと思われるものを明確に記載している。

PageRank や Google 検索結果でのサイトのランキングを操作することを目的としたリンクは、リンク プログラムの一部と見なされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反となる場合があります。

これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。

Googleによるペナルティを受領しないため、また、自然検索のトラフィックを成長させるため、高品質なリンクを獲得する戦略を練る時間を取ろう。

良質なリンクを獲得するためのアドバイスをいくつか掲載しよう。

  • 不備の有るリンクを、新しく、有益なリンクに置き換える。
  • ニュース記事などのコンテンツに言及されるよう、PR活動をうまく活用する。
  • 優れたコンテンツを作成し、ソーシャルメディアでプロモートし、ユーザーがそのコンテンツを発見できるようにする。
  • その他のアドバイスは、Search Enjine Journalに掲載されているガイド記事を参照してほしい。

Webサイトの変更とデザインの刷新

Webサイトのデザインを刷新する場合、今まで積み重ねてきたトラフィックと順位を失うことは避けたいはずだ。

順位やトラフィックを減少させることなく、むしろ上昇させるために必要な項目は下記の通りである。

  • 301リダイレクトの処置が適切にマッピングされている
  • 新しいWebサイトでうまく機能するよう、内部リンクの構造を確認する
  • 順位推移、Webサイト監査、トラフィック、URLのマッピングなどの指標をレポートできる環境を、新しいWebサイトをローンチする前に準備しておく

デザイン刷新のプロジェクトで主要な要素を注意深く観測することにより、SEOにおけるネガティブな影響を避けることができ、改善も期待できる。

簡単なテクニカルの問題

テクニカルSEO、はあなたのWebサイトの技術的な基盤の健康状態を測る指標である。検索エンジンによるクロールとインデックスに影響を与える領域である。

我々が作成した、テクニカルSEOにおけるよくある間違いを参照してほしい。トラフィックとランキングに影響を与える、よくあるミスについてまとめてある。テクニカルSEOに注意を払うことは、Webサイトを注意深くケアし、ランキング上昇の手助けとなる。

テクニカルSEOの問題は、上位表示を妨げうる問題となる可能性があるのだ。

サーバーの過負荷

急激なトラフィックの増加へ対応していないサーバーであれば、過負荷とクラッシュにつながる恐れがある。共有サーバーの場合は、その可能性が高くなるだろう。なぜなら、同一のサーバーにある他のWebサイトのトラフィックが急激に増加するかもしれないからだ。

多くのホスティングパッケージでは、帯域幅の上限を超えた場合、サイトがダウンしてしまうだろう。これは、有名なWebサイトにあなたのコンテンツが紹介された場合などに起こりうる。

Webサイトのダウンタイムが長くなれば、検索結果の順位にも悪影響を与えてしまう。

メタ情報

メタ情報、もしくはメタタグは、あなたのWebサイトが提供する情報が何であるかを、検索エンジンに伝えるために使われる。

順位上昇の手助けとなるメタデータの重要な種類の1つに、タイトルタグが挙げられる。順位に影響を与えるメタ情報としては、ヘッダーメタディスクリプションも重要だ。

メタ情報を提供する場合は、食い違った内容を避けよう。

例えば、記事の日付を変更する場合、メタディスクリプションも同様に変更しよう。重複したメタ情報の使用は避け、”Home”のような、意味のない、一般的なタイトルタグの使用も避けよう。

ターゲットキーワードを含めた、もっと具体的なタイトルタグを使用するようにしよう。

複数のページに対し、同一のタイトルを使用している場合は、ユーザーを混乱させてしまうだけでなく、検索結果上で、自身のページ同士で競合しあう結果となってしまう。

トラフィックのソース

トラフィックは、Webサイトへの訪問数だけではなく、クリックされた数や各ページで過ごした時間の総量も含まれる。

また、トラフィックは下記もソースに含まれる。

  • メールマーケティング
  • リファラ
  • ダイレクトトラフィック
  • 自然検索
  • 広告
  • ソーシャルメディア

最適なものはどれだろうか?

その答えは、最も多くのエンゲージメント、最も低い直帰率、最も多いコンバージョンを獲得しているソースのいずれかとなる。

トラフィックは自然検索以外のソースによって減少することもある。例えば、TwitterやFacebookでのリンクの扱いの変更などが挙げられる。

ダイレクトトラフィックは、アドバイスバーにURLを直接入力した場合だ。

ランキングへの決定的な影響はないが、それでも下記の理由で重要である。

  • ユーザーはあなたのWebサイトをすでに知っており、あなたが提供するものを求めたいという理由から、Webサイトに戻ってくる可能性があるため
  • あなたの業界における権威として見なされており、ユーザーはあなたのブランドを知っているため、あなたのWebサイトに戻ってくる可能性があるため
  • 独立したソースであるため、ダイレクトトラフィックはソーシャルメディアやGoogleの変更による影響を受けない

Google Analyticsのダッシュボードでダイレクトトラフィックの統計を確認することができる。ダイレクトトラフィックを増加させたいのであれば、明確で、覚えやすいブランド名にしよう。

専門家としての価値あるアドバイスと、自身がその業界におけるエキスパートであることをユーザーに提供しよう。

滞在時間

ユーザーのエンゲージメントは順位に影響しうる。直帰率と平均滞在時間はGoogle Analyticsで簡単に確認できる指標だ。

こうした指標は直接のランキング要素ではないが、あなたのWebサイトがユーザーに良い体験を提供できているかを指し示している。

直帰率を低くしたいだろうか? 我々が作成した直帰率を下げるための記事を読んでいただきたい。

ユーザーにより多くの時間を費やして欲しいだろうか? 我々が作成したサイトの滞在時間を増やすための記事を読んでいただきたい。

重複コンテンツ

Googleは重複コンテンツを、「ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロック」と定義している。

重複コンテンツは必ずしも全てが悪意あるものとは見なされず、また、検索結果の順位が低下することにつながるわけでもない。

故意に順位を上昇させたり、トラフィックを増加させたりすることが目的である場合、ペナルティを受けることになる。

同一のキーワードに競合する形となり、Googleが該当のクエリはより多様なものであるべきだと判断した場合、それらのページのいくつかにペナルティを与えるかもしれない。

その場合、順位状況は悪くなり、最悪の場合はWebサイト全体がGoogleのインデックスから外されてしまう。検索であなたのコンテンツが表示されることがなくなるのだ。

古いクリックバイトのテクニックを使用している

リストのように、自身のWebサイトにユーザーを呼び込む施策はいまだに有効である。しかし、ユーザーはこうしたテクニックに飽き始めており、リンクをクリックすることを避けることもある。

  • タイトル名は、ページの内容を正確に説明しているだろうか?
  • 「次に何が起こるのか?」といったギミックを使用しているだろうか?
  • ディスクリプションの内容はユーザーを引き付けているだろうか? 遠ざけてしまっているだろうか?

メタディスクリプションやタイトルにA/Bテストを行い、改善の余地があるか、調査してみよう。

自身の価値あるランキングとトラフィックを守るために

トラフィックを増加させるための近道はない。

検索における露出機会を高めたいのであれば、時間と努力を費やす必要がある。

未完成な戦略をもって近道を探そうとすると、ランキングとトラフィックにネガティブな影響を受ける可能性もある。

オンラインでの露出を高め、事業を拡大させるために、最新の情報とベストプラクティスに精通しておこう。

今回の記事は、「トラフィックが減少した場合にどう対応するか?」といった内容がメインとなっておりますが、トラフィックが上昇している場合でも、予防策として見ておくべき項目として活用することもできると思いました。

「SEOといえば、いかにトラフィックを増加させるか?」が重要となりますが、減少した場合に適切な対応を取ることも重要であると言えます。日ごろから確認すべき項目もいくつか紹介されていたため、ぜひご活用いただければと思います。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「22 Possible Reasons Why Your Site Traffic Dropped」を翻訳した内容です。

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投稿 SEOでの流入数が減った時に確認したい22の項目SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

元Google社員が語るGoogleのアルゴリズムとペナルティの関係性について

SEOを生業にしている以上、避けては通れない(?)手動アクションについての記事です。いわゆる「ペナルティ」と呼ばれる領域ですが、確実に避けるべき事象です。

今回の記事は、元Google社員による記事となり、単純な手動アクションから回復するためのガイド記事ではありません。手動アクションを行う理由や、Webサイトとしてあるべき姿の言及まで、非常に深い内容の記事となっております。

元Googleのクオリティ・アナリストが、Googleのアルゴリズム、手動アクション、品質、ペナルティについて説明する。

サービス開始当初から、GoogleはWeb上で最も求められるインプットボックスという存在になるべく、その道を歩んできた。

この道は、Webのプロフェッショナルからの絶え間ない好奇心と共に監視され、Googleがどのような仕組みであるかを理解するため、その細部に至るまで、分析されている。

Googleが動作しなくなった際は特にであるが、我々は皆、この小さなインプットボックスが生み出すパワーを経験してきている。世界を機能停止に導くパワーを持っているのだ。

しかし、この小さなインプットボックスがWebの世界、ひいては、我々の生活に与える大きな影響を経験するために、Googleの機能停止を体験する必要があるわけではない。

Webサイトを運営し、検索結果を上昇させることができた人には、私が話していることが理解できるだろう。

驚くべきことではないが、Googleが自然検索結果に変更を加えることを決断すると、Webサイトの運営者は皆、固唾をのむことになる。

ソフトフェアのエンジニアリング企業として、Googleは問題の全てを大規模に解決しようとしている。

正直に申し上げると・・・、Googleが解決すべき問題の全てを、人間の介入のみで解決することは、実質的に不可能である。

免責事項:この記事で紹介する内容は、私がGoogleに在籍していた2006年-2011年で得た知識と理解が元になっている。あらゆることが、道理にかなったペースで変化していると仮定すると、私の理解は古い知識である可能性はある。

Googleのクオリティ・アルゴリズム

初心者の方向けに触れておくと、アルゴリズムとはレシピのようなものである。特定のタスクを完遂することや問題を解決することを目的とし、一定の順番で整理された、1つ1つの指示のセットである。

アルゴリズムが期待される結果を生み出す可能性は、完遂することが必要とされるタスクの複雑さに、間接的に比例する。
(期待する結果を生み出したいなら、結果としてアルゴリズムは複雑となる)

そのため、大抵の場合、全ての可能性を扱う単一の巨大なアルゴリズムではなく、解決すべき(巨大で)複雑な問題を単純なサブタスクに落とし込み、複数の(小さな)アルゴリズムを作成するほうが良い。

インプットがある限り、アルゴリズムは休みなく動き、プログラムされたものをアウトプットする。その動作範囲は、ストレージ、プロセッシングパワー、メモリーなどの利用可能なリソースによる。

これらはクオリティ・アルゴリズムであり、インフラストラクチャーの一部ではないことが多い。

もちろん、コンテンツがどのようにクロールされ、格納されるかなどを判断する、インフラストラクチャー・アルゴリズムも存在する。

多くの検索エンジンは、検索結果を提供する段階でのみクオリティ・アルゴリズムを適用する。つまり、検索結果は、提供された時点でのみ、質的に評価されるということだ。

Googleでは、クオリティ・アルゴリズムは、良いコンテンツを再検出し、Googleのインデックス内の品質のシグナルを探すことを目的とした、「フィルター」であると見られている。

これらのシグナルは、多くの場合、Webサイトのページレベルで取得される。

それらのシグナルを組み合わせ、ディレクトリレベルやホストレベルのスコアを算出する。

多くの場合、Webサイトの運営者、SEO担当者、デジタルマーケターはアルゴリズムの影響を「ペナルティ」として認識する。

特に、Webサイトが品質の基準を十分に満たしておらず、Googleが他の品質の高いWebサイトに恩恵を与えた場合は。

こうした場合の多くで、一般的に見られるのが、自然検索におけるパフォーマンスの低下である。

それは、あなたのWebサイトが押し下げられたからではなく、(良くも悪くも)不公平に評価されなくなったという可能性が高い。

こうしたクオリティ・アルゴリズムの仕組みを理解するために、我々はまず、クオリティとは何かを理解する必要がある。

クオリティとWebサイト

クオリティは見る者の目に宿る。つまり、クオリティとは、我々が生きる世界の中における、相対的な指標であるのだ。

それは、我々の知識、経験、環境に依存するものだ。誰かにとってのクオリティは、他の人がクオリティと考えるものと異なるかもしれない。

クオリティを、脈絡のない単純な2進法のプロセスに結びつけることはできない。例えば、私が砂漠にいてのどが渇いている場合、水筒の中に多少砂が入っていたとしても、全く気にしないだろう。

Webサイトの場合も同様だ。基本的に、クオリティは、期待以上のパフォーマンスとなる。マーケティング用語で言えば、バリュープロポジションとなるだろう。

しかし、クオリティが相対的であるならば、Googleはどのようにして、何がクオリティであるか、何がクオリティではないのかを判断しているのだろうか?

実際、Googleは何がクオリティであり、何がクオリティでないかを判断していない。

ウェブマスター向けガイドラインで使用されている全てのアルゴリズムとドキュメントは、実際のユーザーのフィードバックとデータを元にしている。

ユーザーが検索を行い、Googleのインデックス上でWebサイトと関わりを持つと、Googleはユーザーの行動を分析し、複数のテストを行い、ユーザーの検索意図とニーズに合致しているかを確かめる。

こうすることにより、GoogleがWebサイト向けにガイドラインを発行した際、それらがユーザーの求めるものと一致しているかを確かめることができる。Googleが一方的に求めるものである必要はない。

これは、「アルゴリズムはユーザーを追いかけるために作られている」とGoogleがしばしば言及する理由となる。そのため、あなたがアルゴリズムではなく、ユーザーを追いかければ、Googleが向かう道のりと同じ道のりを歩むことになるのだ。

そういったわけで、Webサイトの潜在性を理解し、最大化させるため、我々はWebサイトを2つの側面で見るべきである。1つ目は「サービス」の側面であり、もう1つは、「プロダクト」の側面である。

サービスとしてのWebサイト

Webサイトをサービスの側面から見た場合、コードからインフラストラクチャーまで、テクニカルな側面を分析すべきである。

例えば、動作する仕組み、技術的な堅牢性と一貫性、他のサービスと連携するさいの処理方法、全ての要素とフロントエンドのレンダリング、などである。

しかし、技術的な豪華さが、価値の存在しない場所に価値を生み出すことはない。それらは価値を高め、隠れた価値を最高の状態で輝かせる。

そのため、テクニカルな側面に取り組むことも重要だが、Webサイトをプロダクトの側面から見る必要もある。

プロダクトとしてのWebサイト

Webサイトをプロダクトの側面から見る場合、Webサイトにおけるユーザー体験を理解しようとすべきだ。そして、最終的には、競合サイトと差別化を図るために必要な価値を考えることとなる。

これをより具体的なものにするため、私はよくこのように問いかけている。

「本日、あなたのWebサイトがこの世界から消えてしまった場合、競合サイトでは見つけることのできない、あなたのWebサイトの何を悲しむだろうか?」

私はこの質問を、持続可能で長期的なWeb事業戦略を構築する際、最も重要な質問の1つであると考えている。

これをさらに深く理解するため、ピーター・モービル氏のUXハニカムを見てみよう。私はこれにいくつかの修正を加えた。Googleの品質ガイドラインにも書かれているE.A.Tの概念により近づくためだ。

多くのSEOの専門家は、アクセシビリティ、ユーザービリティ、ファインダビリティ(実際に、それらはSEOである)のテクニカルな側面を深く調査する。

しかし、有用性、望ましさ、信頼性のような、質的な(より戦略的な)側面をないがしろにする傾向がある。

念のために言うと、ハニカムの中央は「価値」を表しており、「価値」は他の周囲のすべての要素が満たされて初めて、完全に達成することができる。

そのため、この概念をあなたのWebサイトに適用する場合、全体的な体験を見なければ、核となる目的を見失うことになってしまうだろう。価値を創り出そう!

クオリティは静的ではない

「高品質である」と見なされるために、Webサイトは価値を提供する必要があり、問題の解決や、ニーズを満たす必要がある。

Googleが常にテスト、クオリティアップデート、アルゴリズムの改善を繰り返す理由は、単純に、クオリティは移動する目標であるためである!

Webサイトをローンチし、改善を一度も行わなければ、Webサイトのテクノロジーの改善やユーザー体験とバリュープロポジションへの取り組みなどにより、時間が経つにつれ競合のWebサイトはあなたに追いついてしまう。

古い技術が廃れてしまうのと同様、革新的な体験もやがては普通の体験となり、期待を上回る体験ではなくなってしまうだろう。

例えば、2007年に、Appleはタッチスクリーンのデバイスによって、スマートフォンの市場を席巻した。今日、多くのユーザーは、タッチスクリーンが無ければ電話として見なしてくれないだろう。それはすでにあるものであり、もはや競争における優位性とはならないのである。

同様に、SEOも一度きりの施策とはならない。一度最適化すれば、競合サイトに追いつき、事業を維持するために改善と革新が必要な領域が、恒久的に最適化された状態となり続けるわけではない。

これが成り行きに任されている場合や、これらの特性がユーザーによって理解されるための注意が向けられていない場合、オーガニックのパフォーマンスにおける課題に取り組むべきタイミングと言える。

アルゴリズムを補完するための手動アクション

アルゴリズムは完璧であり、想定されることをつつがなく行うという考えは、甘い考えと言えるだろう。

人間対機械の「戦争」において、人間の大きな優位性とは、我々は想定外の事象にも対応できるという点だ。

人間は、異質の状況に適用し、理解する能力が備わっている。悪く見えるものが実際には良い(逆もまたしかり)理由を理解する能力などだ。

人間は文脈や意図を推測できるが、機械はそれが得意ではない。

ソフトウェアのエンジニアリングでは、アルゴリズムが予期せぬ事態を捕獲、または、見落とした場合、それぞれ、「偽陽性」、「偽陰性」と呼ばれる。

アルゴリズムに訂正を加えるためには、偽陽性と偽陰性のアウトプットを理解する必要がある。それは、人間が行うことがベストであるタスクと言える。

そのため、人間の介入を促す前に、エンジニアは信頼性(閾値)のレベルを設定する。

手動アクションの引き金となるものは何か?

サーチクオリティの中には、検索結果を評価し、アルゴリズムが適切に動いているかを確認するためにWebサイトを見る人間のチームがある。

また、機械が間違いを犯す場合や、判断ができない場合、介入することもある。

「Search Quality Analyst(サーチ クオリティ アナリスト)」と呼ばれる人たちだ。

サーチクオリティアナリストの役割は、提供されたデータを見ることで、彼らが扱っていることを理解し、判断を下すことだ。

これらの判断はシンプルであるが、他のアナリストによって監査され、承認を得ることもあれば、反対されることもある。先入観を最小化させるためだ。

これは、下記(これらが全てではないが)を目的とした静的なアクションになる場合もある。

  1. アルゴリズムを訓練するために、後に使用されるデータセットの作成
  2. アルゴリズムがミスをした、具体的で影響力のある状況への対処
  3. ガイドラインに違反している特定の行動について、Webサイトのオーナーへ連絡

これらの静的なアクションは、しばしば、手動アクションとして言及される。

手動アクションの引き金となる理由は多岐にわたる。しかし、何らかの理由により、クオリティ・アルゴリズムの欠陥をうまく悪用した意図的な効果を打ち消すことが、最も一般的な理由だ。

すでに言及した通り、手動アクションの欠点は、静的であり、アルゴリズムのように動的ではないという点だ。

そのため、アルゴリズムが絶え間なく作用し、Webサイト上の変化に対応している一方、手動アクションは再クロールとアルゴリズムの調整に依存してしまうのである。

手動アクションにおいては、設定された期間(日/月/年)、または、再審査リクエストが受理され、正常に処理されるまで、その効力は残り続ける。

Googleのアルゴリズムと手動アクションの簡単な説明

ここで、アルゴリズムと手動アクションの簡単な比較を行ってみよう。

アルゴリズム

  • 価値の再評価を目的とする
  • 大規模に作用する
  • 動的
  • 完全な自動化
  • 不定期

手動アクション

  • 行動への罰則を目的とする
  • 特定の状況への対応
  • 静的な手動と半自動化
  • 定期(有効期限)

あらゆる手動アクションを適用する前に、サーチ クオリティ アナリストは彼らが取り組んでいることへの検討、影響値と理想的な結果の算出を行わなければならない。この場合、確実に応えなければならない質問の例は下記となる。

  • その行動には操作する意図があるのか?
  • その行動は、十分に悪質であるのか?
  • 手動アクションは影響を与えるのか?
  • その影響はどのような変化をもたらすのか?
  • 罰則の対象は何か(広範囲か、単一の行動か)?

これらは、どのような手動アクションでさえ、実行されるまえに適切に重みづけされ、十分に考慮されるものである。

Webサイトの運営者は手動アクションにどのように対応すべきか?

検索の改善とスパムの撲滅の両方を目的とし、人工知能と機械学習の優位性を用いながら、Googleがアルゴリズム的な解決を進めるにつれ、手動アクションが適用される機会は少なくなり、最終的には、完全にその姿を無くすだろう。

あなたのWebサイトに手動アクションが適用された場合、まずやるべきことは、どのような行動がその理由となったかを理解することだ。つまり、Googleのテクニカルガイドラインとクオリティガイドラインを理解し、それらに即して、自身のWebサイトを評価するのだ。

情報の全てを同時に処理しようと思ってしまうかもしれない。しかし、ここで焦り、ストレス、不安などを感じる必要はない。速く行うのではなく、徹底して行うことが重要だ。

また、再審査リクエストを送信する機会は最小限に抑えるべきだ。トライ&エラーを行う領域ではない。

全ての情報を集め、Webサイトをきれいにし、あらゆる修正を施す。そして、その全てが完了した場合のみ、再審査リクエストを送付するのだ。

手動アクションからの回復

手動アクションを受けトラフィックとランキングが下降しても、手動アクションが解除されれば以前と同様のレベルまで回復する、という誤解がある。これは事実とはかけ離れている。

手動アクションは、不正なレバレッジを抑えることを目的している。

そのため、全ての不正が除去され、手動アクションが解除された後、自然検索のパフォーマンスが同様のレベルまで戻る理屈は無い。

そうで無ければ、品質ガイドライン違反を犯したことから、何も利益を得ていなかったということになるはずだ。

あらゆるWebサイトは、ほぼ全ての状況から回復することが可能だ。回復が不可能と思われる場合は、非常に稀だ。それでも、あなたは、自身が扱っていることを完全に理解すべきだ。

手動アクションとアルゴリズム的な問題が同時発生する可能性があることも覚えておいて欲しい。優先順位をつけ、正しい順番で問題を解決しなければ、何も見えてこないこともある。

そのため、自身のWebサイトが検索においてネガティブな影響を受けたと考えるのであれば、Search Consoleの手動による対策レポートを確認しよう。すべてはそこから始まるのだ。

不幸にも、あらゆるアルゴリズム的な問題の影響と、どこを見るべきかを、簡単に説明する方法は無い。

アルゴリズム的な問題は、蓄積されるだけでなく、タイミングや閾値が異なることもあるため、その多くを目撃し経験しない限り途中で投げ出してしまうこともある。

私が与えることができる最高のアドバイスは、自身のバリュープロポジション、あなたが解決している課題、あなたが提供するニーズについて考える、ということだ。

また、ユーザーからのフィードバックを依頼することも忘れてはならない。あなたの事業とあなたがWebサイトで提供している経験についての意見や、どのような改善を期待しているかなどを尋ねてみよう。正しい質問をすれば、その結果から得られる成果も大きいだろう。

アドバイス

自身のバリュープロポジションと競合優位性を再度考えよう。ドットコムブームの時代はすでに過ぎた。Webサイトを保持することだけでは、競合優位性とはならないのだ。

自身のWebサイトをプロダクトとして扱い常に革新していく。前に進まなければ、置いていかれてしまう。成功するWebサイトは常に改善と反復を行っている。

ユーザー体験を通じて、ユーザーのニーズを調査する。優先度はユーザーが最上位であり、Googleはその次だ。このように考えなければ、見失ってしまう可能性が高まるだろう。ユーザーに話しかけ、彼らの意見を聞こう。

テクニカルSEOは重要だが、それ単独であらゆる問題を解決するわけではない。

自身の製品やコンテンツの訴求力が弱く、価値が低いのであれば、テクニカルな側面が問題で、最適化が必要というわけではないだろう。バリュープロポジションを常に意識することが重要だ。

Webサイトをサービス側とプロダクト側から見るという意見には、非常に賛同いたします。

テクニカルな側面に意識が向きがちになることは多いですが、技術的に優れていることが価値となるかどうかは、別の話となります(もちろん、素晴らしいユーザー体験を提供する技術などはありますが)。

ユーザーにとっていかに価値のあるWebサイトとなるか、手動アクションを避ける目的だけではなく、常に意識しておきたいものです。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google algorithms vs Google penalties, explained by an ex-Googler」を翻訳した内容です。

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【共催ウェビナー・株式会社シャノン様】”「全然続かないSEO…… あのときシャノンはどうすればよかったの?」教えてアイオイクスさん”を開催いたします


2/16(火)に株式会社シャノン様とSEOに関する共催ウェビナーを開催いたします。

パネルディスカッション形式で、シャノン様からいただくご質問にアイオイクスとして順次回答させていただきます。

当日はSlidoを用いたご質問も承りますので、ぜひお気軽にお参加ください!

【特設ページ】「全然続かないSEO…… あのときシャノンはどうすればよかったの?」教えてアイオイクスさん

セミナー概要

対象となる方

企業のマーケティング部門の方、経営企画部門の方

日時

2021年2月16日(火) 16:00~17:10

参加方法

セミナー特設ページよりお申込みいただいた方へ、当日に視聴用URLをお送りいたします。

参加費

無料

詳細・お申込みはこちら

詳細を知りたい方や、お申込みされたい方は、以下の特設ページよりご確認ください。

【特設ページ】「全然続かないSEO…… あのときシャノンはどうすればよかったの?」教えてアイオイクスさん

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TwitterをSEOに活用するためのブランド戦略11のヒント

Webマーケティングを行う上で、ソーシャルネットワークを活用しない手は考えられません。ブランド認知やブログ記事へのトラフィックを獲得するなど、その目的は様々ですが、SEOの施策ともうまく連携できれば、さらに大きな効果が期待できるでしょう。今回は、ソーシャルネットワークでもTwitterに特化した活用術を紹介した、ニール・パテル氏の記事を紹介します。

※記事内のTwitter画像が、見慣れているものとは少し違うかもしれません。

Twitterには非常に多くのオーディエンスがいるため、製品やサービスの広告、コンテンツの共有に優れたツールとなっている。

もし、ブランド力を高めるためにTwitterを活用していないのであれば、あなたは大きな機会を損失していると言えるだろう。

Statistaによれば、累計で月間3億3千万のアクティブユーザーがいるとのことだ。

しかし、Twitterが提供する大規模で多彩なオーディエンスにリーチすることができる可能性以上に、あなたのブランド力をTwitterで構築する理由が存在する。

検索エンジンはWebサイトの順位を決定するために、ソーシャルメディアからのソーシャルシグナルを活用している。いいね、共有、そしてコメントは、SEOに大きく影響するのだ。

cognitive SEOによれば、ブランドの共有、コメント、いいねの平均数が高ければ高いほど、そのWebサイトの順位も高くなるということだ。

驚くべきことだと思わないだろうか?

もし、Twitterを適切に活用できれば、あなたのブランドの順位を上昇させることも可能となる。

Twitterでは、あなたのブランドの認知を高めるために必要な、大規模なフォロワーを構築し、注目を集めることができるのだ。

より多くの注目は、あなたの会社についてのより多くの検索を意味する。

しかし、「どこから始めればいいのだろう」と思う方もいるはずだ。

露出が鍵となる。初心者の方にとっては、Twitterトレンド、自身のツイート、そして、自身のアカウントのプロモーションが必要であり、可能な限り多くの人の目に触れることが重要なのである。

ヒント 1:プロモーション、プロモーション、プロモーション

Twitter広告は、ビジビリティの獲得、リードの発生、オーディエンスの育成のための確かな方法である。それゆえ、Twitterでコンテンツをプロモーションすることは、Webサイトの順位上昇の助けとなるはずだ。

Twitter広告の優れた点は、特定のオーディエンスをターゲットにできることだ。

Twitterを効果的な戦略として用いる企業の1つに、サスティナブルな靴を生産しているRothy’sが挙げられる。

Rothy’sの靴は、リサイクル可能な素材で作られているだけでなく、洗濯機で洗うことができる。そして、Twitterのフォロワーがそのことを忘れることができないようにしている。

Rothy’sのような成功を収めるためには、自身のトレンド、もしくは、「タグ」をプロモーションすることが重要だ。

Twitterトレンドをプロモーションする(プロモトレンド)

Twitterでは、トレンドや「バイラル」なトピックが、アプリ内とページの左側にある、Discoverタブに表示される。

プロモトレンドは、この場所に表示されるのだ。

より多くのユーザーがそのタグを使用すれば、より多くの露出が獲得できる。

ツイートをプロモーションする(プロモツイート)

プロモツイートは、Twitterであなたのことをフォローしていないユーザーに、通常のツイートのように表示される。

異なる点は、Twitterはこうしたツイートに対し、「プロモーション」という表示が追加されることだ。

他のツイートと同様、ユーザーはいいねやリツイートが可能だ。しかし、ターゲットとするオーディエンスのタイムラインに表示させるためには、料金を支払わなければならない。

アカウントをプロモーションする(プロモアカウント)

プロモアカウントは、ターゲットとするユーザーへあなたのTwitterアカウントを表示することができる。

85%もの人がTwitterのプロモアカウントで新しいビジネスを発見していると述べている。

プロモアカウントはユーザーのタイムラインの「おすすめユーザー」や検索結果に表示される。

「プロモーション」という小さなタグが、アカウント名の下に表示される。

しかし、単純にアカウント、ツイート、タグをプロモーションすべきではない。ターゲットとするキーワードを含め、Googleがあなたのツイートをより認識できるようにしよう。

ヒント 2:ターゲットキーワードを使用する

あなたが上位表示させたいキーワードに対して、Webサイトの最適化を行っていることだろう。

同じことをTwitterアカウントでも行うべきだ。例えば、Twitterの自己紹介欄にキーワードを追加し、Googleがあなたとそのキーワードを関連付ける手助けをしよう。

同様に、ターゲットキーワードをツイートや投稿で使用する画像のキャプションにも含めよう。

こうしたキーワードをTwitterで検索するユーザーはあなたのページを発見するかもしれない。あなたのツイートの露出が高まり、SEOにも影響を与える。

素晴らしいことに、Googleと同様、Twitterのキーワード検索でも、誤字脱字、類義語、スラングなどが考慮されている。

例えば、ユーザーが「love pizza」と検索した場合、「loving pizza」や「love pizza」なども含まれることもある。

どのようなツイート、タグ、アカウント、そして、キーワードをプロモーションすべきかについてはご理解いただけたであろう。しかし、どのようなオーディエンスに対し、それらをプロモーションすべきだろうか?

ヒント 3:Twitterのオーディエンスを選択する

Twitter広告では、タイムラインや検索で表示させるべき、特定のオーディエンスをターゲットにできる。

選択するための機能は他にもあり、広告にキーワードを追加することも可能だ。複数のキーワードをインポートすることもできる。

キャンペーンはデフォルトで検索とタイムラインの両方で表示される。

どちらかを選びたければ、ツイートを表示させる場所を選ぶことも可能だ。

また、ターゲットとするオーディエンスも、数回のクリックで選ぶことができる。

自身が作成したリストをアップロードしたり、訪問者、購入者、ダウンロードをしたユーザーなどの情報を集めるためにWebサイトにコードを設置することもできる。

自身のリストをアップロードする場合、最大で3時間ほどかかることは覚えておこう。

コンテンツのプロモーション、ターゲットオーディエンスの活用、カスタムオーディエンスの選択に加え、ハッシュタグの使用も検討すべきだ。

ヒント 4:関連するハッシュタグの使用

関連するハッシュタグの使用にはいくつかの方法がある。

Twitterのトレンドトピックに注目し、より多くの注目を集めよう。

そのためには、タグを実際に使用する前に、それが何を意味するのかを調査し、理解することが重要だ。

例えば、ピザをプロモーションするために「#WhyIStayed」というタグを使うべきではない。このタグは、家庭内暴力についての話を共有するために使用されるタグであるからだ。

また、(後のプロモーションも可能な)ブランドハッシュタグを作成することもできる。Toyotaが「#LetsGoPlaces」というタグを用いた方法だ。

このタグは、Toyotaのアカウントにも表示されている。

ブランドタグの作成により、Twitterのユーザーが、あなたのブランドについて共有する際に、ブランドタグを使用することを促すことができる。

Rothy’s は「#LiveSeamlessly」というタグを用いて、ブランド認知を高めることに成功している。

また、インフルエンサーが使用しているタグを調べることができるツールもある。

Twitonomyは、あなたの業界のインフルエンサーが使用しているタグの上位10個のリストを表示してくれる。

あなたの業界でトレンドとなっているハッシュタグを常に調査することも重要だ。

Hashtagifyは、あなたが検索したキーワードに関連するハッシュタグの上位10個を表示してくれる優れたツールであり、試してみる価値は十分にある。

例えば、「SEO」に関連した最も人気のあるタグを知りたい場合、検索バーに「SEO」と入力すればよい。

最近の人気度やトレンドの情報を表示してくれる。

さらに、関連したハッシュタグの全リストも見ることができる。

特定のタグに関連したインフルエンサーのリストを見ることも可能だ。

これでも十分でなければ、Twitterのトレンドについてさらに見ていこう。

ヒント 5:Twitterのトレンドトピックを確認する

Twitterが2012年に導入したテーラード・トレンドは、あなたのロケーションやフォローしているユーザーに基づいたトピックのリストを提供している。

Twitterのトレンドトピックを確認することで、あなたのオーディエンスにとって重要なトピックを把握することに役立つ。このリストを常に確認し、ターゲットオーディエンスにとって関連するトピックを選択するようにしよう。

ロケーションを変更するには、「変更」をクリックする。(*訳注:こちら、現在の仕様と相違あるかもしれません。)

Twitterのトレンドについては以上である。

もし、あなたが自身のツイートに画像や動画を使用していないのであれば、すぐに使用すべきだ。それらを使用することでより多くの露出が期待でき、最終的にはSEOへの影響も期待できる。

ヒント 6:画像と動画を追加する

WordStreamによれば、画像つきのツイートは、画像がないツイートと比較し、18%も多くのクリックを得られるとのことだ。

より多くのクリックは、より良い順位を意味する。

関連性があり、魅力的な、品質が高い画像のみを使用しよう。

Mr. Peanut’sのアカウントが使用しているこちらの画像は、優れた例と言えるだろう。

動画の視聴数も画像と同様の効果が期待できる。

Insiviaによると、Twitterのユーザーの82%がTwitterで動画を視聴しているとのことだ。

下記のSMLFのように、あなたの製品、ブランド、サービスをプロモーションするために、短い動画を加えてみよう。

景品やアンケートなどのキャンペーンも、フォロワーとの交流、新しいフォロワーの発見、そして何よりも、より多くの注目を集めるための効果的な施策だ。

ヒント 7:プレゼントやアンケートを実施する

リツイートに基づいて景品を提供することは、Twitterを活用し検索エンジンでの順位を上昇させるための方法の1つである。

こうしたキャンペーンに参加するため、ユーザーはあなたのツイートをリツイートするなどのアクションをとる必要がある。

該当のページの順位を上昇させるため、自身のWebサイトや最新のブログ記事へのリンクをツイートに含めても良い。

もしくは、Pittsburgh Steelersのように、ブランドハッシュタグを追加しても良いだろう。

当選者に景品を提供することと、当選者を発表する日付をオーディエンスに告知することをお忘れなく。

アンケートの実施は、景品の施策と同じくらい、簡単に実施することができる。

BuzzFeedにいたってはアンケート専用のアカウントを解説しており、11万9000人のフォロワーを獲得している。

Airbnbのように、議論の決着をつける、質問をするなどして、フォロワーとの交流を深めることも可能だ。

景品やアンケートの施策から得られるエンゲージメントは、いいねやリツイートを増加させ、検索エンジンの順位の改善につながるはずだ。

景品の施策を実施する際、自身のWebサイトを含めると述べたことを忘れないで欲しい。ブログ記事を定期的に更新している場合などは、通常のツイートにリンクを含めるようにしよう。

ヒント 8:リンクの共有

Twitterでのリンクのパワーは巨大である。リンクを共有することで、あなたのコンテンツとWebページのリーチを最大化させることができる。

Googleがリンクを認識するためにURLをツイートすることは、Twitterのパワーを活用して順位を上昇させるための簡単な方法なのである。

これが、私が新しいブログ記事をプロモーションするために、定期的にリンクを共有している理由の1つである。

リンクを共有することで、トラフィックをあなたのWebサイトに導くことができ、これはGoogleが好む状況と言える。

リンクを共有する前に、私はBitlyのような短縮URLを使用し、リンクが文字数を取らないようにしている。

ブログ記事がない場合は、Free Radicalsのように、自身の製品やWebページへのリンクを定期的にツイートしよう。

自身の製品への単純なリンクだけでなく、関連性があり、有益な情報を定期的に共有するようにしよう。

ヒント 9:一貫したツイート

ツイートにおいては、多ければ良いと考えるかもしれない。

しかし、Googleはこうしたツイートをスパムとして認識するかもしれない。

加えて、フォロワーに対し、何度も連続して投稿したいとは思わないだろう。ユーザーが煩わしく感じ、フォローを外してしまうかもしれないからだ。

1日の中で、フォロワーが最も活動している時間帯にツイートをしてみよう。

簡単で効率的にツイートをスケジューリングできるツールの1つがTweetDeckである。

ツイートをスケジュールするためには、ツイートの内容を書き、公開したい日時を選択するだけでよい。

Hootsuiteもツイートを管理するための優れたツールである。他のソーシャルメディアのアカウントを統合することも可能だ。

フォロワーの多くがオンラインである時間を判断するためには、Tweriodのようなツールを使うべきだ。Bufferも同様のことができる。

こうした時間にツイートをすることで、露出と注目を最大化させることができるため、ツイートするのにうってつけの時間と言えるだろう。

Twitterを活用して順位を上昇させるためのルールを説明してきたが、何よりも重要なことは、オーディエンスと交流し、返信することである。

ヒント 10:フォロワーと交流する

このアドバイスは当たり前のように思うかもしれないが、実際には多くの人が見落としていることだ。

Wendy’sがカーター・ウィルカーソンに返信していなかったとしたら、どうなっていただろうか?「#NuggsForCarter」は、Wendy’sにとって大きな宣伝となる、トレンドトピックになることはなかっただろう。

Twitterでの交流は難しいことなのかもしれない。ユーザーが毎分35万以上のツイートを送信していることを考えると、あなたのツイートはそれらの中に簡単に埋もれてしまう。

そのため、すでにあなたと交流しているユーザーとの関わりを持ち、まだ交流していないユーザーの注目を集める必要があるのだ。

特定の業界やオーディエンスに関連のある、あなた独自の返信をすることで、多くのエンゲージメントを獲得することができ、Googleの順位を向上させる手助けとなる。

関連性のあるツイート、特定の業界のフォロワーへの話しかけ、他のユーザーへのメンション、メンションへの素早い返信などを行い、ユーザーがあなたと交流することを促そう。

フォロワーと交流することで、より多くのリツイート、メンション、いいねを獲得することができる。それらは、検索エンジンでの順位上昇につながるだろう。

さらに、あなたのツイート、ブランド、アカウントをオーディエンスに共有してくれるインフルエンサーにも接触しよう。

ヒント 11:インフルエンサーへの接触

いいねやリツイートを獲得するために、Twitterでの露出は重要となるため、自身のオーディエンスにあなたを露出してくれるインフルエンサーを探してみよう。

Twitterでのインフルエンサーは、あなたに即時の信頼性を与えてくれる。なぜなら、彼らはすでに業界内で信頼を勝ち得ているからだ。

インフルエンサーがあなたのブランド、製品、サービスについてオーディエンスに話してくれると、彼らを信頼しているフォロワーがあなたのことを確認するため、Webサイトを閲覧してくれるだろう。

インフルエンサーへの接触については、下記を参考にして欲しい。

  • あなたの業界において有益で、共有可能な意味のあるコンテンツを作成する
  • インフルエンサーを短期的な利益をもたらしてくれる人々として見るのではなく、長期的な関係を構築するべき人々と認識しよう
  • 接触したいインフルエンサーのツイートをリツイートしよう
  • ゲスト投稿の作成や、あなたのブログで彼らの記事を紹介するなどして、インフルエンサーと関わりを持とう

誰に接触してよいかわからない場合は、自身の業界のインフルエンサーを発見することに役立ツールもある。

Klearはその1例だ。

調査しているソーシャルネットワーク、興味のあるスキルやキーワード、自分が住んでいる場所などを選択する。

たったそれだけだ!

BuzzSumoも、インフルエンサーを探すための有益なツールである。

キーワードを検索すると、そのトピックに関連したインフルエンサーを発見することができる。

このツールは、各インフルエンサーのページオーソリティ、ドメインオーソリティ、フォロワー数、リプライ率、平均リツイート数も表示してくれる。

結論

Twitterは明らかに巨大なソーシャルネットワークである。

しかし、ソーシャルネットワークを検索エンジンから孤立しているものと考えるべきではない。事実は、その逆なのだから。

GoogleはFacebook、Twitter、LinkedInなどのソーシャルネットワークから多くの情報を引き出している。

あなたの投稿がより多くの露出(いいね、コメント、リツイートなど)を獲得すればするほど、検索エンジンでの順位も向上していく。

その理由は、特定のWebページやブランドを認識するため、Googleがソーシャルのサインを使用しているからである。

しかし、正しい方法でTwitterを活用しなければならない。

全ては、露出と注目を獲得することだ。あなたのアカウント、ツイート、タグ(トレンドとなることもある)をプロモーションすることから始めよう。

Webページやブログ記事と同様、Twitterでもターゲットキーワードを使用しよう。Googleはあなたのブランドに関連したキーワードをTwitter上でも認識している。

関連性のあるハッシュタグを使用し、トレンドタグを調査してから、それを含むツイートをしよう。

ツイートには画像や動画を含め、エンゲージメントを増加させよう。また、トラフィックを遷移させるため、自身のWebサイトへのリンクも共有しよう。

定期的にツイートをするために、前もって、ツイートのスケジュールを立てておこう。フォロワーが最も活動している時間帯にツイートしよう。

最後に、可能な限りフォロワーと関わり、あなたの名前を知ってもらうため、インフルエンサーに接触しよう。

検索エンジンでの順位を向上させるため、あなたはどのようにTwitterを活用するだろうか?

この記事は、NEILPATELに掲載された「Twitter for SEO: How To Use Twitter to Boost Your Brand」を翻訳した内容です。
一口にツイートと言っても、その効果を最大化させるための注意点は数多く存在します。その全ての難易度が高いとは思いませんが、1つ1つを忘れずに、毎回のツイートに反映させることは疎かにしてしまうかもしれません。今回の記事の内容を参考に、ご自身のTwitter戦略の修正・確認をしてみてはいかがでしょうか?

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【無料ダウンロード】「2021年 SEOガイド決定版」を翻訳・リリースしました

こんにちは、SEO Japan編集部です。

例年、SEO Japan編集部では、BacklinkoによるSEOガイドを翻訳し、ホワイトペーパーとしてリリースしております。(2019年 SEOガイド決定版2020年 SEOガイド決定版)。

そして、今年も例年にならい、SEO Japan編集部による翻訳を行い、「2021年 SEOガイド決定版」をリリースいたしました。
(翻訳元:The Definitive Guide To SEO In 2021

SEOの基本を押さえつつ、2020年のトレンドにも触れた濃い内容となっております。

ぜひSEOに取り組む際の参考としていただければ幸いです。

※翻訳元であるBacklinkoに許可をいただいてのリリースとなります。

ホワイトペーパーの目次

  1. Core Web Vitals
  2. Google Passage Ranking
  3. 強調スニペットへの最適化
  4. ビジュアル検索の台頭
  5. ドメインオーソリティ2.0
  6. 動画の急増
  7. 検索意図の理解
  8. CTRの減少へ抗う
  9. すぐに役に立つSEOのアドバイス

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2021年 SEOガイド決定版

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SEOには「順位獲得用のコンテンツ」と「リンク獲得用のコンテンツ」の2つが必要な理由

新年最初の記事は、コンテンツ戦略に関する記事です。

SEOにおいては「上位表示を実現できるコンテンツ」が正しいものと捉えられがちですが、自身のWebサイトの評価を高めるコンテンツがあることを忘れてはいけません。

今回はSEOにコンテンツ戦略を組み込むにあたって、「ランク獲得」「リンク獲得」に適したコンテンツの重要性を説いた記事となります。

ぜひ自身のWebサイトの状況をイメージしながら、お読みいただければと思います。

SEOに取り組むにあたって、1種類のコンテンツだけでは、あなたのすべての目標を達成することはできないだろう。

当たり前のことのように聞こえるかもしれないが、ときにマーケターは、全てのコンテンツを平等に扱ってしまうことがある。

しかし、これは間違いだ。あなたがコンテンツを作成する際には、それぞれのコンテンツに個別の役割と目標を持たせるべきである。

コンテンツ戦略を考えるときに使う私のお気に入りのフレームワークは、以下の2つのバケツに分けて考えることだ。

  • ランク獲得用のコンテンツ
  • リンク獲得用のコンテンツ

この2つのタイプのコンテンツの詳細とその有用性を説明するために、私たちのCollegeFinance.comにおける事例を紹介しよう。

約1年前に彼らとの契約を開始して以降の、トラフィックの増加は以下の通りだ。

しかし、私はただ例を示すだけではない。あなたが実際にこの戦略を実行できるように、いくつかのヒントも提供していく。それでは、さっそく取り掛かろう。

ランク獲得用のコンテンツ(Rank-worthy content)

ランク獲得用のコンテンツとは、本質的には検索エンジンの結果ページ(SERP)で上位にランクインさせることを目的としたコンテンツのことだ。

ほとんどのコンテンツマーケターやSEO担当者は、自サイトへのオーガニックトラフィックを構築するために、自身のページがGoogleや他の検索エンジンでランクインすることを望んでいる。

しかし、この理解は少し間違っている。

ランク獲得用のコンテンツは、たしかに多くの場合、あなたのサイトにオーガニックトラフィックをもたらす。

しかし、それだけでなく、ブランド認知度とブランドオーソリティの両方を確立するためにも非常に重要だ。

例えば、当社がCollege Financeにおいて獲得したこの強調スニペットを見てほしい。

検索者の質問がスニペットで回答され、たとえクリックされなかったとしても、College Financeが(少なくともGoogleによると)「ベスト」な回答を持っていることを、検索者は知ることができる。

これによりブランド名を世に出すだけでなく、信頼感を構築することができる。

本質的には、ランク獲得用のコンテンツ戦略とは、ブランド認知度、ブランドオーソリティ、オーガニックトラフィックを構築するための戦略のことだ。

もしあなたのサイトにランキングに入るようなコンテンツがなければ、あなたのブランドが自然に成長する可能性ははるかに低くなる。

なぜなら、潜在的な顧客や顧客からすると、信頼感を抱く以前に、そもそもあなたのサイトにたどり着けないからだ。

ランク獲得用のコンテンツ戦略を作る

では、どのようにしてGoogleが「最高」と判断するコンテンツを作成すれば良いのだろうか。

重要なのは「検索意図(intent)」に焦点を当てることであり、これはすべてのマーケターがこだわるべきことだと私は確信している。

検索意図とは、誰かがオンラインで何かを探している、その理由を理解することだ。

検索ユーザーが何を探しているのかを正確に把握し、それを解決できるリソースを作成することができれば、それは価値を創造する確実な方法であり、そのコンテンツがGoogleに選び抜かれる可能性も高いだろう。

だからこそ多くのガイドは、あなたのコンテンツを最適化することで、上位表示の可能性をより向上させる方法について書かれている。そしてそれらの多くにはたしかにメリットがある。

しかし私は何よりまず、「検索意図を常に考慮すべきだ」と主張したい。

結局のところ、Googleのアルゴリズムは、人々が探しているものを見つけやすくするために設計されているからだ。

私が上記で参照したPellの助成金の払い戻しは、その好例だ。

多くの人が長いコンテンツの方がSEOに良いと言っていることから、何千語にわたる長さのガイドが数多く存在している。

しかし、上記の例では、たったの900語で「pell grant refund(Pell助成金の返金) 」で第1位になっている。

なぜか?人々が検索している質問に効果的に答えているからだ。検索意図に合っている。

ただし、重要なのは検索者の検索意図だけではない。自社のマーケティング部門の意図もまた重要である。

コンテンツ戦略のスイートスポットは、自社の目標とターゲットオーディエンスの目標の重なりを見つけることなのだ。

私は、頭の中を整理しておくために、トップレベルの目標と、それに関連する副次的な目標を書き出すことをお勧めしている。

上記の例では、次のようになる。

  • 第1の目標:未使用のPell補助金に関するターゲット読者の質問に答える、啓発コンテンツを作成する。
  • 第2の目標:ブランドの露出度とSERPでの検索順位を向上させるために、強調スニペットを獲得する。

ファネルのトップ、ミドル、ボトムの検索者にアピールしているかどうか、また、検索者があなたのサイトに到着した後にどのようなアクションを起こしてほしいかを熟考することで、あなたの目標をより明確にすることができるだろう。

リンク獲得用のコンテンツ(Link-worthy content)

もしあなたがランク獲得用のコンテンツを完璧に作成している場合、どうしてそれ以上その他のことを気にする必要があるのだろうか?

その理由は、バックリンクが非常に重要なランキング要因であることに変わりはないからだ。そのため、高品質のリンクを構築することに特化した戦略は、成長を拡大させるために非常に重要だと言える。

リンク獲得用のコンテンツとは、バックリンクを獲得するために、読者を強く惹きつけ、幅広い魅力を持つように設計されたコンテンツのことだ。

私たちのリンク獲得用のコンテンツ戦略は、独自のリサーチコンテンツを作成し、メディアに売り込む獲得メディアアプローチを実施することだ。

College Financeでこの戦略を使用したときの結果は、以下のとおりだ。

新しい研究や調査を行い、メディアの取材を受けることで、権威あるリンクを構築し、ブランドの認知度と権威を再び向上させることができる。

ただしこれは、常にSERPであなたのために上位に順位付けされるコンテンツになるとは限らないことに注意してほしい。

これこそが、ランク獲得用のコンテンツ戦略とリンク獲得用のコンテンツ戦略の両方を持つことが、勝利に必要な組み合わせである理由だ。

リンク獲得用のコンテンツ戦略の作成

メディアはニュース価値のあるものにしか関心がないが、ほとんどのブランドはニュース全てを網羅できるほどのスタッフを待機させているわけではない。

価値のあるニュース系コンテンツを作成する方法は、自社の業界に関連し、新鮮で(できれば)魅力的なインサイトを発掘できるような新しいデータセットを収集したり、分析したりすることを検討することである。

あなたは様々な角度からアイディアにアプローチすることができる。以下のいずれか、またはすべてを試してみてほしい。

・掲載を希望するメディアを特定し、そのメディアがどのようなタイプのコンテンツを好んで書いているかを確認する。

・ブレインストーミングを行い、より多くのオーディエンスにとって有用で興味深い知識を整理する。

・公開されているデータセットを検索し、新しい方法でどのように分析できるかを検討する。

・あなたの業界でよく行われる質問や会話を考慮し、自分がどのように貢献できるか、あるいは新しい洞察を提供できるかを考える。

・自分の得意分野について、日頃から抱いていた問いとその答えをブレインストーミングしてみる。

・あなたの関わる業界に対する思いを深堀りして考えてみる。

私たちがCollege Financeのために、実際に上記のアイディアをどのように行ったかの例を見てみよう。

あるプロジェクトでは、私たちのアプローチは “あなたの業界でよく行われる質問や会話を考える “というものだった。2020年、多くの学生が大学への支払いについて正当な懸念を抱いていた。

私たちは必ずしもこの問題の解決策を持っていたわけではなかったが、疑問には思っていた。この状況のストレスを感じている人はどれくらいいるのだろうか?

そこで私たちは、1,000人以上の大学生を対象に調査を行うことにした。

そうすることで、私たちは会話に文脈を加えることになり、以下のFox Businessの記事のように、記事にストーリー性を含ませることができた。

素晴らしいコンテンツを作成したら、重要なのは、多くのコンテンツを公開しているライターや、あなたの情報が属する特定の区域について書いているライターにそれを売り込むことだ。

あなたの営業メールでは、それを各人ごとにパーソナライズし(人と対話していることを忘れぬよう)、その後、読者があなたのプロジェクトに興味を持っているであろう理由を簡潔かつ正確に説明しよう。

すべてを結びつける

リンク獲得用のコンテンツを使用してリンクを構築すると、より多くのブランド認知を得て、あなたのウェブサイトのオーソリティを向上させることができる。

尊敬されているサイトからリンクが張られると、あなたのコンテンツが高品質で信頼できるものであるということが、Googleや他の検索エンジンにシグナルとして伝えられる。

これが、質の高いメディア報道の獲得へと投資することがとても重要な理由だ。

多くの権威あるサイトがあなたにリンクしてくれれば、Googleはあなたのブランドをその分野の専門家だと考える可能性が高くなる。

そして、あなたが専門家であると考えられているとき、あなたのウェブサイト上の他のすべてのコンテンツも引き上げられ、SERPでより上位のランクになる可能性が高くなる。

これが、トラフィックを構築する上での私たちの哲学が、「バックリンクを獲得して全体的な検索評価を向上させ、ウェブサイト上のすべてのコンテンツの価値を上昇させること」である理由だ。

考えてみてほしい。

誰かがあなたのブランドがNBCニュース、USAトゥデイ、ワシントン・ポスト、または他のトップ出版物で言及されているのを見た場合、彼らはおそらく、あまり知られていない競合他社よりも、あなたの検索結果をクリックする可能性が高くなるだろう。

そして、その人たちがその場に留まり、価値を得れば、あなたのコンテンツがまさに彼らが求めていたものであることを、検索エンジンに示すことができる。

相互に補完するこれらのコンテンツバケツの両方に焦点を当てることにより、時間の経過と共に強化され続け、自然検索における成長を劇的に改善するインバウンドマーケティング戦略を構築できる。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Why your content strategy needs both rank-worthy and link-worthy content in the mix」を翻訳した内容です。
SEOにおけるコンテンツ戦略について、非常にわかりやすく書かれた記事でした。

SEOというと、つい上位表示を実現できるコンテンツを作りがちですが、サイトそのものの価値を高めるコンテンツも同様に重要です。

むしろ、サイトの信頼性、あるいは外部評価を高めるコンテンツを作り、その後にSEOに適したコンテンツを作る方が望む成果を得られる可能性は高いのかもしれません。

「このコンテンツにはどのような役割を持たせるべきなのか?」を常に自問自答しながら取り組みたいですね。

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【順位向上に貢献する】2021年にSEOを改善するための10の方法

12月に入り2020年も残りわずかとなりましたが、この時期恒例の来年に向けたSEO記事です。

今回はSEMrushによる記事となっており、ツールを駆使しSEOにおける重要項目を10個にまとめて説明されています。

そのため、中~大規模サイト向けの内容とも思えますが、注視すべき項目としては、あらゆるWebサイトで共通の項目といえるのではないでしょうか。

日々、35億回以上の検索がGoogleで行われている中、潜在的な訪問者があなたのコンテンツに出会うに十分な位置まで順位を上昇させるために、Googleのルールに従う必要がある。

コンテンツの能力を十分に発揮させるために最適な方法の1つが、検索エンジン最適化(SEO)の改善だ。

今日のデータドリブンの世界において、自社のSEOを分析・解釈するための方法を企業は求めている。これを達成するため、73%のマーケターがSEOツールを活用し、コンテンツの改良を行い、Googleの評価を強化している。

Webサイトに掲載されているコンテンツへの僅かな修正によって、オーガニックの検索流入を改善できる可能性があるのだ。

この記事は、2021年により良いSEOを行っていくための方法や、Googleの検索順位の改善方法を説明している。新しい年に向けた、10個の戦術を紹介しよう。

指標計測のため、Google Analyticsと統合できるプログラムを活用する

2021年に向けて、SEOを改善させるために取るべき最初のステップは、Google Analyticsを理解することだ。

Google AnalyticsはWebサイトの理解に役立つツールであり、データを基軸とした賢い判断を行うことができる。

順位状況についての理解を手助けするだけでなく、ユーザーの理解にも役立つため、コンテンツの編集に役立つ指標もある。

Google Analyticsはターゲットする顧客のより良い理解を行う上でも優れたツールだ。

下記は、あなたのWebサイトに訪れた人について学ぶことができる指標である。

どのブラウザを使用しているか

Google Analyticsはユーザーが使用しているブラウザについての強力なデータを提供してくれる。これにより、最も使用されているブラウザのデザインに注力し、ユーザー体験の向上につなげることができる。

あなたのWebサイトを訪れる際、最も多く使われているデバイス

ブラウザについての情報と同様、ユーザーが使用しているデバイスについての情報も有益である。デスクトップよりもモバイルでのアクセスが多いサイトもあれば、その逆もありえる。

自身のWebサイトの指標を理解することで、最も多く使用されている画面サイズに適したコンテンツを作成することができ、ユーザー体験の向上につなげることができる。

リファラルトラフィック

Google AnalyticsはあなたのWebサイトに訪れたユーザーがどこから来たのか、それについてのデータを提供してくれる。

あなたのWebサイトに訪れたユーザーが、どのソーシャルメディアを使用しているかも把握できる。このデータは、ソーシャルメディアで広告を出稿する際、有益な情報となる。

競合サイトを理解する

Google Analyticsは、競合サイトのトラフィックについてのインサイトも提供してくれる。このデータはコンテンツを改善するための方法を決定し、競合サイトよりも上位に表示させる手助けとなるはずだ。

SEMrushはGoogle Search Console、Google Analyticsと連携することができ、1つの場所で分析とレポート作成が可能だ。

パフォーマンスの低いページを特定し、ユーザーが読みたいと思う新しいコンテンツへと更新する

高順位を獲得するコンテンツマーケターに共通していることが1つある。

読者とのエンゲージメントを発生させるトピックを提供しているのだ。

成功しているコンテンツマーケターは常にトレンドや話題のトピックを追い、それらに沿ってコンテンツのアイデアを練り出している。

我々は、コンテンツ監査のツールを提供している。パフォーマンスの低いコンテンツの特定に役立つが、下記のデータポイントを確認している。

  • 被リンク数の少なさ
  • ソーシャルの共有の少なさ
  • 古いページ
  • 軽いコンテンツ(文字数の少ないコンテンツ)
  • オーガニックのトラフィックの少なさ

改善対象となるページを特定できたら、新しいターゲットキーワードについて考えてみよう。

我々のトピック調査ツールは、各コンテンツのアイデアと検索ボリュームを表示する「コンテンツカード」を提供している。

これにより、コンテンツ改善に費やす時間を削減することができ、効果的なトピックの決定に役立つだろう。

オーディエンスの興味に基づいた、効果的なコンテンツの作成計画を作ることで、オーディエンスのエンゲージメントの改善につながるはずだ。

コンテンツマーケティングの計画を作成する際、どのようなコンテンツであればユーザーに訴求できるのかを考えよう。また、そこから、どのようなトピックが見出しに最適か、どのようなサブトピックが考えられるか、なども検討する。

マインドマップの作成が効果的とするコンテンツマーケターもいる。

視覚的な表現を好む人にとって、マインドマップは潜在的なトピックのアイデアのすべてを表示することに役立つ。広範囲のトピックを作成し、そこから小さく、補足的なコンテンツに落とし込むことも可能だ。

コンテンツの作成計画を視覚化することで、その全体像を把握することに役立つ。

主要なキーワードと関連するキーワードに基づいてコンテンツを作成する

コンテンツ作成のためにキーワードを調査することは、コンテンツのフレームワークの作成に役立つだけでなく、オーディエンスが読みたいと思うトピックについての理解にも役立つ。

ターゲットとするオーディエンスとコンテンツの種類にとって最適なキーワードを理解することは、SEOを上昇させるためのコンテンツ戦略の構築にも効果的だ。

Googleフレンドリーな文章は、キーワードと一般的に使用される言葉のバランスを取ることが肝要だ。

つまり、文章が自然に流れるように、コンテンツを書かなければならないということだ。キーワードはコンテンツ内に自然と含まれ、コンテンツの最後までキーワードを詰め込むということは避けるべきだ。

これを実現するための方法の1つが、主要キーワードに対し、セマンティックに関連するキーワードを特定することだ。

我々のキーワードマジックツールには、主要キーワードに関連するキーワードを調査する機能がある。それらのキーワードがどの程度関連しているか、また、それぞれの検索ボリュームも把握でき、コンテンツに追加すべきキーワードを特定する手助けとなるだろう。

また、主要キーワードに関連する質問を調査する機能も提供している。

多くのマーケターが質問形式のキーワードを使用することで成功を収めている。なぜなら、質問形式のキーワードは、人々による検索エンジンの使い方を模倣する傾向があるためだ。

今日、多くのユーザーが回答を得るため、音声検索の機能を使用し、質問を投げかけている。

そのため、「WebサイトのSEOを改善するためにはどうすればよいか?」と尋ね、このページが発見されることもあるかもしれない。

コンテンツマーケターは、SEOの効果を上昇させるため、質問形式のキーワードをターゲットとすることが効果的であることを発見している。

つまり、キーワードには、質問であることを示す、「誰が(who)」、「何を(what)」、「どこで(where)」、「いつ(when)」、「なぜ(why)」、「どのように(how)」などを含める場合もある。

そのため、こうした質問であることを示す語句が含まれたキーワードやフレーズをリスト化し、会話形式であるコンテンツを作成すべきと言えよう。

バックリンクのプロフィールを多様化する

オンページのテクニカルSEOに関連したすべてのアドバイスに従ったとしても、それがGoogleの上位表示を約束するものではない。

バックリンクの数や、どこからリンクを得ているかも、SEOにおいて重要なのである。

バックリンクの多様化は2つの項目がベースとなる。

バックリンクの種類

一般的に、バックリンクにはdofollowとnofollowがあるが、dofollowのリンクのほうが重要である。

バックリンクが設置されているWebサイト

例えば、コンテンツのプロモーションを行い、特定のメディアでコンテンツを掲載したいと考えているのであれば、あなたのコンテンツにリンクを戻してくれるWebサイトが、バックリンクのリンク元となる。

バックリンクのプロフィールを多様化することで、あなたのWebサイトが権威のあるソースであり、ブラックハットやスパム的な手法ではなく、自然な方法でリンクを獲得しているとGoogleに伝えることができる。

適切な被リンクを発見するための手助けが必要だろうか? バックリンク分析ツールを使用すれば、参照ドメインとトータルのバックリンク数を特定することができる。また、リンク獲得の機会を発見する目的で、4つのURLを上限に、比較することもできる。

バックリンクの獲得に有効な方法をいくつか紹介しよう。

あなたの業界のディレクトリや「ベスト〇〇」を探す

あなたの業界内でリストを作成しているWebサイトを調査し、あなたがエキスパートであることを示すコンテンツを添えて、連絡を取ってみよう。

コンテンツを共有可能にする

ソーシャルメディアでの共有は、バックリックを獲得する簡単な方法の1つである。そのため、作成したすべてのコンテンツが、複数のプラットフォームで簡単に共有できる状態にしよう。

ニュース要素を含むコンテンツを作成し、パブリッシャーにリーチする

成功するコンテンツ戦略には、ストーリーを伝えるデータドリブンなコンテンツの作成が必要だ。オリジナル調査、公式なデータ、自身のWebサイト内のデータなどを活用し、調査の結果を含んだコンテンツを作成し、サイト運営者に共有しよう。

トレンド性のあるトピックとうまく合致すれば、あなたが共有したデータをサイト運営者が活用してくれる可能性も高まるはずだ。その際は、被リンクも設置してくれるだろう。

Googleの強調スニペットに採用されるため、効果的なヘッダータグを用いる

コンテンツを作成する際、コンテンツの構成に気を配りたいはずだ。

全てのページは論理的に構成されており、最も重要な情報はページの上部に記載されるはずだ。

実際、80%の読者がページの最上部のコンテンツを見ることに多くの時間を割いているとする調査もある。

しかし、Googleはページの上部に書かれているコンテキストのみをインデックスしているわけではない。包括的に書かれているか、それを判断するためGoogleは記事全体を見ている。

これを念頭に置きつつ、ページをどのように構成するかを考えよう。

ターゲットキーワードを最大限活かすため、ページの上部に飛ぶリンクの設置を検討しよう。

ユーザー体験の向上だけではなく、Googleの協調スニペットに採用されるため、よりクリエイティブな方法でヘッダータグを使用することができる。

「ボードのブランド トップ10(top 10 boat brands)」というキーワードを考えてみよう。

検索結果には、ユーザーがすぐに閲覧できるリストが表示され、より多くの情報を知りたいユーザーのために、Webサイトへのリンクも表示される。

強調スニペットに採用されている記事のソースコードを見てみると、全てのボートのブランドの全てが、単純な箇条書きのリストではなく、H2タグ内にネストされている(入れ子にされている)ことがわかる。

戦略的に見出しタグを使用することで、検索エンジンがコンテンツの内容をより良く理解する手助けをすることができる。

コンテンツ作成において、見出しを特定することは、検索エンジンがあなたのコンテンツを分析する際の手助けとなる。

となり、見出しにキーワードを含めていれば、さらなる手助けとなるだろう。

また、見出しは読者がコンテンツを読みやすくする手助けとなり、エンゲージメントの発生も期待できる。

コンテンツを分割するための優れた方法であり、サイト全体のユーザー体験の向上にもつながる。

テキストで埋め尽くされたWebサイトは訴求力が低く、多くの読者を困惑させてしまう。

多くの読者がすぐにWebサイトから去ってしまうと、そのサイトのSEOは困難なものとなるだろう。

画像の最適化を忘れずに

しばしば、画像の最適化は見過ごされがちである。しかし、適切に行われれば、多くのトラフィックをもたらしてくれるはずだ。

視覚的なコンテンツを作成することは、下記のように、多くのメリットがある。

  • テキストを分割してくれる
  • Googleが目指すビジュアル検索に沿うことになる
  • Webページのコンテンツにより良いコンテキストを加える
  • 読者がコンテンツをより良く理解することができる

文章で書かれたコンテンツのように、ビジュアルコンテンツもSEOに良い影響を与える。

画像の最適化を行うことで、Googleの画像検索での上位表示に貢献するだけでなく、Webサイトのビジビリティの改善にもつながる。

しかし、画像検索の際、気を付けなければならない事項も存在する。

例えば、画像の最適化が施されていない場合、Webページの読み込み速度は遅いはずであり、順位も良くないはずだ。最終的には、問題は画像やそれに伴うalt属性ではないかもしれない。読み込み速度の遅さは、全体的な評価に十分に影響するだろう。

SEOを改善させる最高の方法の1つに、alt属性の最適化が挙げられる。

alt属性の最適化に取り組む最善の方法は、深く考えすぎないことだ。その画像の内容について考えるべきなのである。

優れたalt属性とは、その画像が示すものを説明することができる内容であることだ。

alt属性を作成する場合は、下記のルールを考慮しよう。

説明的

全てのalt属性の内容は、可能な限り、その画像についての詳細であるべきだ。その情報は画像自体を説明しており、コンテンツとの関連性を表すコンテキストであるべきだ。各画像に特有の詳細情報を付与すれば、Googleの画像検索での順位改善に役立つだろう。

特有の内容

順守すべき重要なルールの1つとして、そのページ内の全ての画像に、コンテンツのキーワードを使用しないということが挙げられる。alt属性は画像のコンテンツを説明すべきであり、画像とコンテンツの関係性を示さなければならない。ページ全体のコンテンツを繰り返すべきではないのだ。

関連性

キーワードと同様、alt属性も慎重に使用されるべきだ。つまり、画像を説明するものとして使用し、コンテンツとの関連性を示すようにしよう。

Webサイトをモバイルフレンドリーにする

Googleの検索の60%がモバイルデバイスで行われているという調査がある。

この理由から、あなたのWebサイトがモバイルに最適化されていることは、非常に重要なのである。Googleはモバイルに最適化されているWebサイトに報酬を与えるのだ。

デスクトップでの最適化と同様、モバイルのSEOの最適化に集中したいだろう。

今日においては、モバイルとデスクトップのキーワードを別々に調査、比較することができる。

SEOツールを活用すれば、モバイルでの分析における有益なインサイトを発見する手助けとなる。これは、どのコンテンツにどのようなオーディエンスをターゲットとすべきか、どのようなキーワードを含めるべきか、それらを決定する手助けとなる。

モバイルファーストのアプローチでWebサイトを作成することは、最終的に、デスクトップのアカウントの手助けとなるとする意見もある。

これは、モバイルのインターフェースから着手することにより、Webサイト内の重要でない側面を削除することができるためである。

このアプローチを採ることで、コンテンツの優先度をつけることができ、開始当初から高品質なコンテンツを提供することを可能とする。

モバイルに最適化されたコンテンツを作成する際、下記の項目を考慮にいれよう。

  • モバイルの小さな画面とデスクトップのモニターとの差異を感じさせない、簡潔なコンテンツを作成する
  • ユーザーと最も関わり合い、助けとなるコンテンツをページの先頭に配置し、最初に読み込まれるようにする
  • モバイルに最適化されたキーワードによって、読者をターゲットとする

きれいなURLとメタディスクリプションを使用する

Googleがそのコンテンツが何について書かれているかを理解する手助けとなるため、URLとメタディスクリプションは重要な要素となる。

ランキングを改善させるための単一のルールは存在しないが、ターゲットキーワードを含めつつ、それぞれが可能な限り簡潔で、明確な内容とすべきことが目標となる。

URLとメタディスクリプションを可能な限りきれいに保つためのベストプラクティスを紹介しよう。

将来の投稿を見据えた、一貫性のある構造を使用する

Webサイト内の特定の領域におけるコンテンツの作成であろうが、類似のコンテンツの作成であろうが、関連するコンテンツの場合、URLとメタディスクリプションは幾分似ているものを使用すべきだ。

余計な言葉は避ける

URL・メタディスクリプションにおいて、余分な言葉は避けよう。短く、的確な内容とすべきだ。

キーワードを含ませる

繰り返しになるが、URLとメタディスクリプションには、あなたがターゲットとするキーワードを含めるようにしよう。

パフォーマンスの高いページのロードタイムを縮小する

読み込み速度が遅いことは、直帰率が高くなる主要の原因の1つである。

Googleによると、「速度は、すなわち、収益である」とのことだ。つまり、読み込み速度が遅いサイトは、ユーザーが離脱する可能性が高くなってしまうということだ。

この理由により、SEOのランキングは、Webサイトのスピードに関わると言える。

監査ツールを使用すれば、自身のWebサイトのスピードを理解するための価値のあるデータが得られる。

ページスピードの監査ツールを使用することで、どの要素があなたのWebサイトを遅くさせる要因となっているかが理解でき、また、その対策についての理解も得られるだろう。

また、よくあるSEOのミスも発見することができ、順位上昇のためのコンテンツ改善につながることもある。

分析から継続的に知見を得る

Webサイトのパフォーマンスを測定することで、何があなたのオーディエンスにとって効果的であり、何がそうでないかを理解することができる。

こうすることで、ユーザーが好むものと好まないものを念頭に置いたうえで、コンテンツを作成することができる。

あなたが注視すべき指標とその改善方法は複数存在する。

下記に、あなたが検討すべき一般的な指標を紹介する。

ページの平均滞在時間

ページ上でユーザーが過ごす時間を見ることで、ユーザーの閲覧習慣についての価値あるインサイトを得ることができる。例えば、他のWebサイトよりも、ユーザーがページで過ごす時間が短い場合、どのようなコンテンツが好かれているかを知ることができる。

直帰率

この割合は、Webサイト内の他のページに訪れることなく、そのページを去っていったユーザーがどのくらいいるかを指し示している。直帰率が高いことは、そのページが改善されるべきであることを示す紛れもない指標となる。読み込み速度が遅い場合や、コール・トゥ・アクションがないことが、直帰率が高い要因となる場合もある。

トラフィックのソース

どのソースがあなたのWebサイトにトラフィックを運んでくれたかを知ることは、非常に価値のあることだ。この指標は、どの要素に取り組むことが最も効果を出すかを示してくれる。例えば、Instagramからのトラフィックが最も多い場合、オーディエンスの何らかの特徴や、ブランドの種類が原因であるかもしれない。

我々は、オンページSEOのチェック機能を提供しており、この記事で紹介した多くの要素を測定する手助けとなり、アクション可能なソリューションも提供する。

その他、下記の項目も提供している。

戦略

特に、どのキーワードをターゲットとすべきか、また、その順位を改善させる方法について

検索結果の機能

強調スニペットに採用させる見込みがあるかどうか

コンテンツ

上位10個のページに基づいたコンテンツ作成のための提案

セマンティック

そのコンテンツがターゲットとすべきセマンティックに関連したキーワード

バックリンク

バックリンクを獲得したいと思う特定のドメイン

テクニカルな問題

重複コンテンツの存在や、効果的なメタタグの使用などを含めたテクニカルなSEOの課題

ユーザーエクスペリエンス(UX)

訪問客の体験を改善させるための方法

SEOでより良い成果をあげるために

急速にコンテンツの作成と公開が行われている中、検索エンジンは何十億ものWebサイトをランク付けするため、膨大な作業を行っている。

一夜にして劇的に状況を改善することはできないかもしれないが、徐々に改善していくための小さな調整を積み重ねることはできる。

読み込み速度、コンテンツの課題、メタタグ、リンク、クローラビリティなどの主要な要素を見るためにツールを活用することで、SEOを改善させ、Googleの検索結果で上位に表示されるようになるだろう。

SEMrushとの関連が多く含まれた記事ではありましたが、非常に納得感のある内容でした。

各項目を最適化するにはそれぞれ工数がかかりますが、ツールを導入することでこうした工数が削減できることは非常に魅力的ですね。

2020年は多くの事が起こり、ユーザー行動も大きく変化したと思いますが、2021年もユーザーの動向を注視し、それに合わせたWebサイトの運用を行っていきましょう。

この記事は、SEMrush Blogに掲載された「10 Ways to Improve SEO in 2021 (That Will Boost Ranking)」を翻訳した内容です。

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投稿 【順位向上に貢献する】2021年にSEOを改善するための10の方法SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

Googleのオートコンプリートを活用してSEOのニーズ調査を行う方法

もはや検索機能の定番となり、意識せずに使用しているユーザーも多いと思われるオートコンプリート機能。

今回はこちらの機能をSEOに活用するための方法をニール・パテル氏がまとめている記事を紹介いたします。

活用法自体については、それほど難解なものではないため、初級者の方にもすぐにご活用いただけるのではないでしょうか?

普段とは馴染みのない地域やセグメントに進出する際も、効果的となりそうです。

検索ボックスにキーワードを入力すると、キーワードの予測の一覧が表示されることはご存知のことだろう。

これは、Googleオートコンプリートと呼ばれるものだ。その目的は、ユーザーの時間を節約することにある。実際、Googleによると、タイピングにかかる時間を25%減らすことができているようだ。

この機能が我々の生活を簡単にしてくれていることに疑いはない。特に、モバイルデバイスでGoogle検索を行う際は。

Googleオートコンプリートはデジタルマーケターがしばしば見落とす機能である。そのため、時間を取ってGoogleオートコンプリートを理解することは、競争相手よりも優位になることにつながるだろう。

Googleオートコンプリートとは何か?

Googleオートコンプリートは検索語句の予測を提供するGoogle検索の機能である。

例えば、「what is the capital of (〇〇の首都はどこ?)」と検索バーに入力すると、下記のように表示される。

入力を進めるにつれ、あなたが使用したい検索語句が現れるまで、それに合わせて予測も変化していく。

全てを入力するのではなく、そこで表示される選択肢をクリックすればいい。

Googleオートコンプリートの目的は、あなたが思い浮かべている検索語句を表示することによって、あなたの時間を節約する手助けをすることだ。

Googleオートコンプリートのキーワードはどこからきている?

Google検索の公式連絡係であるダニー・サリバン氏はGoogleオートコンプリートについてのブログ記事で、このように説明している。

「このような予測はどのようにして決定されているのだろうか?

我々はGoogleで行われた実際の検索を見ており、入力された文字、検索が行われている場所、過去の検索履歴に関連する、共通している語句や、トレンドの語句を表示している」

国が異なれば予測も異なるのか?

Googleオートコンプリートの予測は、あなたがいる国によって異なる。

例えば、あなたがリトアニアのヴィルニアスにいた場合、「best pizza in」と検索バーに入力すると、下記のように表示される。

(ミラノを除けば)全ての場所が、リトアニアや近くにあるポーランド、ラトビア、エストニアである。

あなたが場所を移せば、Googleはあなたを「追跡」し、オートコンプリートに表示される選択肢もそれに合わせて変化する。

言語が異なれば予測も異なるのか?

こうした予測は、あなたがGoogleに入力したキーワードで使用している言語によって異なる。

例えば、デフォルトの言語を英語に設定している場合、英語の予測が表示される。

しかし、例えば、ドイツ語やフランス語など、あなたが理解できる他の言語を追加している場合、これらの言語も予測の中に含まれる。

検索履歴はGoogleオートコンプリートの予測に影響するのか?

Googleアカウントにログインしている場合、Googleはあなたの検索履歴を予測に考慮する。

「削除」が隣に表示される予測が表示された場合(右側に「☓」と表示される)、それはあなたの検索履歴を元にした予測である。一度だけかもしれないが、以前検索したことをあなたは思い出すかもしれない。

Googleオートコンプリートのガイドラインとは何か?

全てのキーワードが予測として表示されるにふさわしいわけではない。

下記のような種類の予測は、Googleオートコンプリートのポリシーに違反する。

  • 暴力的または残虐な内容の検索候補
  • 医学用語や科学用語は認められているものの、露骨な性的表現、下品な表現、冒涜的な表現
  • ヘイトスピーチや憎悪に満ちた行為を容認することに関係した表現
  • 個人に関する抽象的な内容
  • それが起こると、人々や動物に深刻な被害をもたらしうる、危険な表現

不適切な予測を削除することに全力を尽くしているが、常に正しいわけではないことをGoogleは認めている。そのため、予測について報告する方法を提供している。

どのようにして、GoogleオートコンプリートをSEOに活かすのか?

SEOのためにGoogleオートコンプリートの予測を分析する前に、下記3つのことを行うことが重要だ。

①Googleからログアウト、もしくはシークレットモードを使用する。予測にあなたの検索履歴を影響させないためだ。

②ターゲットオーディエンスと異なる場所にいるのであれば、VPNを使用する。例えば、あなたはタイにいるが、アメリカに住んでいる人々をターゲットとしている場合、あなたがあたかもアメリカにいるようにみせるために、VPNを使用する。あなたがターゲットとする人々がいる場所の予測が見られるだろう。

③あなたのターゲットオーディエンスが使う言語と似ている言語に設定する。

こうすることで、あなたのターゲットオーディエンスが見るのと同様の予測が見られるはずだ。

キーワードリサーチ

Googleオートコンプリートはキーワードリサーチのツールとして有益である。

ここでは、その効果を最大限発揮させる方法を紹介する。

キーワードを入力し、予測を見る。
あなたの業界に関連したキーワードを入力し、その予測を見てみよう。この調査を行うことで、価値のあるロングテールのキーワードが発見できるはずだ。(Answer The Publicでも同様のことができる。)

そして、Ubersuggest、Ahrefs、Moz Proなどのツールを使用し、こうしたキーワードを分析し、注力すべきキーワードを発見しよう。

アルファベットを捜索する

表示された予測がお気に召さない場合はどうするべきだろう?

Markitorsの創業者でありCEOのブレット・ファミリオエ氏は、キーワードを入力し、アルファベットの全ての文字を続けて入力し、どのような予測が出てくるか見てみることを勧めている。

例えば、「equipment financing」の場合、このようになる。

さらに「a」を追加すると、新しいセットの予測が表示される。

また、「b」の場合は下記だ。

これを、アルファベットの全ての文字で繰り返すのだ。

「新しい考えが浮かばず、なんらかの刺激が必要な場合、特に有効な方法だ」とブレット氏は述べる。

Googleに空白を埋めてもらう

Online Media Mastersのトム・デュプリス氏は、フレーズの間に「_」を使用し、Googleに補完してもらう方法を勧めている。

例えば、「chicago _ photographer」の場合はこのようになる。

「末尾の部分のみをGoogleに補完してもらうのではなく、こうすることであなたが入力したフレーズにさらに適したものが発見できるだろう」とトム氏は説明する。

「_」の位置を変更して実験する

デュプリス氏は「_」の位置を変更し、新しい予測が表示されるかどうか、実験を行うことを勧めている。

例えば、「chicago _ photographer」と入力したのであれば、「_ chicago photographer」も試してみるべきだ。

キーワードの単数形と複数形の両方を試してみる

デュプリス氏の有益なアドバイスは他にもある。同じキーワードでも、単数形と複数形の両方を試してみる、というものだ。なぜなら、これによって異なる予測が表示されるからである。

「chicago _ photographer」の例を再度見てみよう。

そして、「chicago _ photographers」と入力すると、このようになる。

ご覧の通り、表示される予測は異なっている。同じキーワードでもこのように入力してみよう。

オンラインでの評判を管理する

このツールは、会社、エグゼクティブ、製品などの名前のようなブランドに関連するキーワードについての検索結果の調査にも有益である。

ブランド関連のキーワードを入力した際、好ましくない予測がGoogle オートコンプリートに表示されることがある。これは、自社のイメージにとって、深刻な驚異となりえる。

そのような場合、どう対応すべきだろうか?

いくつかの方法が考えられる。

問題に対応する

好ましくない予測が本当のことを言っている場合、その問題に対応しよう。

その問題が解決されたとしても、それがすぐにオートコンプリートに反映されるとは限らない。

しかし、問題が解決され、時間が経てば、人々はその事を忘れ、検索することもなくなる。そのキーワードの検索ボリュームが少なくなれば、最終的には予測のリストから外されるだろう。

ブランドのイメージに取り組む

実際に起きた事故などが予測に含まれている場合、他のポジティブなトピックに注意を促すことで、人々がそれを忘れる手助けをすることができる。

例えば、ロイヤルカスタマーを特集する・プレゼントを進呈する・イベントを開催するなどだ。

複数のソーシャルメディアで顧客と直接関わることも、ポジティブなブランドイメージの構築へとつながるだろう。

その他のGoogleオートコンプリートの活用法

Googleオートコンプリートはシンプルなツールだ。しかし、非常に強力である。

キーワードリサーチから評判の管理まで、あなたのデジタルマーケティングの施策の強力な後押しとなるだろう。

人気のあるキーワードの発見に加え、GoogleオートコンプリートがSEOに貢献してくれる領域は他にもある。

ローカルSEOのためのキーワードを発見する

Googleオートコンプリートはあなたが思いもつかないローカル検索の気づきを与えてくれるかもしれない。

例えば、デンバーにあるコーヒーショップのWebサイトを上位表示させたいとしよう。「コーヒーショップ デンバー」というキーワードを狙うだろうか?それとも、ユーザーは、その近隣、交差点、郵便番号などを検索に使用しているだろうか?

Googleオートコンプリートはデンバーでコーヒーショップを探している人が使用する語句をあなたに伝えてくれる。

この例から、我々は何を学ぶことができるだろうか?

Denver Tech Centerはコロラド州デンバーの東南部に位置する貿易ビルである。ビジネスマンにとっての人気のある目的地であり、このエリアに店を構えたなら、ターゲットキーワードのリストにDenver Tech Centerを含めたいはずだ。

Denver Airportも表示されており、もしこの近くに店を開いているのであれば、このキーワードもターゲットに含めたいはずだ。

Googleオートコンプリートは主要なランドマーク(空港も含めて)を表示してくれる。そのため、ミュージアムやショッピングセンターなど、こうした人気のあるロケーションの近くに店を持っているのであれば、このような調査は有益だろう。

「Denver, NC」や「Denver, PA」というキーワードも含まれているが、州の名前を含めることを検討してみても良いかもしれない。

人々が何を検索するかを知っていると、つい思いがちだ。しかし、Googleオートコンプリートが表示するキーワードを見て、何かの気づきを得られるかどうかの確認のため、僅かな時間を割くことは価値があることだろう。

ユーザーフレンドリーなECサイトを構築する

ECサイトは大きな事業である。Oberloによると、年間で20億人以上の人々がオンラインで買い物をしているとのことだ。

オンラインでの買い物客が多くいる一方、彼らを自身のWebサイトに訪れてもらうために、激しい戦いが存在する。

ターゲットとすべき主要なキーワードの発見のために、Googleオートコンプリートを使用することは、より良いECサイトを構築し、ユーザーフレンドリーなWebサイトにするための1つの方法にすぎない。

例えば、靴や洋服やアクセサリーを販売しているECサイトの場合を考えてみよう。あなたの目標は、ユーザーが欲しい商品をできる限り簡単に発見できるWebサイトを作ることだ。

Googleオートコンプリートは、下記のような機能で、この手助けとなる。

どのカテゴリが最も人気があるかを示してくれる

例えば、「women’s shoes(女性用 靴)」と検索した場合、Googleは、「women’s shoes near me(近くの女性用 靴)」、「women’s shoes on sale(女性用 靴 セール)」、「women shoes size 12(女性用 靴 12サイズ)」といったキーワードを表示してくれる。

これによると、ユーザーはセール中の商品やサイズで検索していることがわかる。そのため、こうしたカテゴリーをWebサイトに含めるとよいかもしれない。

人気のブランドを発見する

「women’s tennis shoes(女性用 テニスシューズ)」と検索すると、AdidasやNikeなど、ユーザーがよく検索するブランドがどれかを伝えてくれる。こうしたブランドは、

あなたのオーディエンスが購入したいと思うブランドであるはずだ。

FAQページのためのアイデアを得る

「are women’s shoes…(女性用の靴は○○ですか?)」と検索すると、ユーザーがよく尋ねる質問のリストが表示される。例えば、「are women’s shoe sizes the same as men’s?(女性用の靴のサイズは男性と同じですか?)」や「are women’s shoes more narrow?(女性用の靴は幅が狭いですか?)」といったものだ。

こうした質問はユーザーがよく尋ねる質問であり、これらの質問に対する答えを用意することで、より多くのユーザーをあなたのECサイトに呼び込むことができるかもしれない。

ユーザー体験は検索結果の順位に影響を与える。そのため、ユーザーフレンドリーなWebサイトの構築の優先度は非常に高いはずだ。

コンテンツのトピックのための気づきを得る

Googleオートコンプリートは、ユーザーが定期的に検索するキーワードを取り上げる。こうした語句やフレーズをターゲットとすることで、トラフィックの増加を狙うことができる(あなたのコンテンツが良いものであれば)。

コンテンツの気づきを得るためのいくつかの方法を紹介しよう。

誰が・何を・どこで・どのように・なぜ

主要なキーワードにこうした質問系の言葉を追加する。そして、Googleがなにを表示するかを確認する。次に作成するコンテンツに含めるべき小さな気づきを得られるかもしれない。

アクションを含む動詞を使用する

次に作成するブロク記事やEブックのための、異なるアングルからの気づきを得ることができる。「content marketing is…(コンテンツマーケティングとは〇〇)」と検索することで、突飛なタイトルのアイデアが得られることもある。

例えば、「Content marketing is like a first date(コンテンツマーケティングは初めてのデートのようなものである)」のような。アクションを含む動詞の例としては、「are」、「will」、「show」、「be」、「build」、「replace」などが挙げられる。

鍵となる語句とセットとなる語句を入力する

関連するトピックをお探しだろうか?

あなたの主要な語句と「and(~と)」で検索することで、どのような関連するトピックをユーザーが求めているかがわかる。例えば、「content marketing and…(コンテンツマーケティングと〇〇)」と検索すると、Googleは、ソーシャルメディア、リードジェネレーション、ストーリーテリング、セールス、などを表示する。

コンテンツマーケティングはSEOにおける主要な箇所である。そのため、ユーザーが求めるトピックを発見することは、特定のページやWebサイトの順位を改善することにつながるはずだ。

結論

Googleオートコンプリートは、検索語句を入力しなくても検索語を完成させることができる、単なるユーザーのためだけの機能ではない。

あなたが今まで思いつかなかった、価値のあるロングテールのキーワードを発見することにも使えるのだ。

もちろん、あなたの名前や会社名の隣に不快な予測が表示された場合、あなたの生活に悪影響を与えることもある。そのため、Googleオートコンプリートに表示される内容には気を配り、問題が起きた場合は、即座に対応できるようにしよう。

ただし、ブラックハットの手法を用い、状況をより悪くすることだけは避けるように。

あなたは、どのようにしてGoogleオートコンプリートをSEOに活用するだろうか?

難解で大規模な施策というよりは、領域を選ばずすぐに実践できる施策となりそうです。その結果、ターゲットキーワードはロングテールとなりますが、細かい積み重ねを狙っていきたいと思いました。

特に、コンバージョンに寄与しそうなロングテールで、まだ対策が進んでいないキーワードなどが見つかれば、すぐに実践したいですね。

時期や地域によってその内容が変わるため、常日頃からチェックしていきたいものです。

この記事は、NEILPATELに掲載された「How To Use Google Autocomplete for SEO」を翻訳した内容です。

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投稿 Googleのオートコンプリートを活用してSEOのニーズ調査を行う方法SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

E-A-Tの仕組みをGoogleの特許から読み解く

品質評価ガイドラインが公開されて以降、YMYLやE-A-Tは、SEOにおける大きな注目点でありつづけています。にわかに改善することは難しく、一夜にして大きな効果を得ることは不可能でしょう。

SEOのハックの手段として調査する意味はほぼないと言えますが、長期的な戦略やGoogleの考えを推測する上で、E-A-Tについて詳細を知ることはプラスになると思います。

今回は、Googleの特許について深い知識を持つビル・スラウスキ氏との共作によるE-A-T分析の記事をSearch Engine Journalより紹介いたします。

E-A-Tが検索に与える影響の全てを知る術はないが、Googleの特許を見ることで、Googleのアルゴリズムの能力を理解することができる。

E-A-TがSEOについての議論の中心を担うようになって以来、多くの都市伝説や誤解が生まれてきた。

また、我々の業界の誰しもが、理解することが難しいトピックであることも明らかになった。

その理由は明白だ。

E-A-Tについての情報をGoogleは僅かしか共有しておらず、PageRankやリンク以外で、どのランキング要素がE-A-Tの評価の一部となっているか、はっきりと説明されていないのだ。

コンテンツの内容が正確かどうかを完全に特定することはできない

我々は、正確性を担保するにふさわしいシグナルを探している。

ゲイリー氏は「正確なコンテンツを持っていることが良い順位を導く要因になる」と話していたが、正確であることそれ自体より、シグナルに沿っていることが要因となりうる。

(中略)

それは専門性・権威性・信頼性に沿ったシグナルを探しているようなものだ。E-A-Tのような名称を与え、それを得られるように提案すべきだろう。

ああ、そういえば、我々は既に提案していた。
What webmasters should know about Google’s core updates

これにより、E-A-TがGoogleのアルゴリズム内でどのような役割を果たしているかについて、多くの疑問を我々に残すことになった。

「品質評価者がGoogleの検索結果に直接影響を与えることはない」とGoogleは明らかにしている。しかし、E-A-Tについて蔓延している多くの質問やその仕組については明らかにしていない。

  • Googleはどのようにして、著者や専門家を特定しているのか?
  • Googleはどのようにして、そのWebサイトがYMYL(Your Money, Your Life)に分類されているかどうかを判断しているのか?
  • Googleはどのようにして、科学的、医療的、歴史的なコンセンサスとの一致を判断しているのか?
  • E-A-Tは、ページ、ドメイン、エンティティ、企業の各レベルで評価されているのか?

幸運にも、(他の要素と同様に)順位を決定するプロセスの詳細を説明しているGoogleの特許を読み解くことで、このような問いに対する回答を拾い集めることができる。

近年申請されたものは特にであるが、いくつかのGoogleの特許は、著者の特定、Webサイトの区別、専門性のレベルの分類などに関連した情報を含んでいる。それらは、GoogleがE-A-Tをアルゴリズム的に使用している可能性を説明する手助けとなり得る。

Googleの特許についての免責事項

Googleの特許は、Googleのアルゴリズムの仕組みを正確に説明したものではない。

また、どの特許が実際に使用され、Googleのどのプロダクトに使用されているかを、我々が正確に知ることはできない。

しかし、Googleのアルゴリズムの能力や機能の理解の手がかりとなるはずだ。

私は、Googleの特許のエキスパートである、ビル・スラウスキ氏に、Googleの特許がE-A-Tの仕組みを理解する手助けとなり得ることへの説明を求めた。

我々は協力してこの記事を作成した。

下記は、E-A-Tについてのよくある質問である。そして、Googleの特許は、これらの質問に答える手がかりとなりうる。

  • Googleはどのようにして、そのWebサイトのオーナーが誰であるかを知るのか?
  • Googleは、著者と専門家を特定するため、ページ内の要素とリンクだけを見ているのか?
  • Googleは、ナレッジグラフに含まれているエンティティのみ認識しているのか?
  • Googleはどのようにして、その人物やブランドが、その業界における権威があり、本当のエキスパートであると判断しているのか?
  • 各Webサイトはどのようにして、YMYLに分類されるのか?
  • GoogleはE-A-Tを著者、ページ、ドメイン、ブランドのレベルで測定しているのか?

Googleはどのようにして、そのWebサイトのオーナーが把握しているのか?

この問いに対する回答の手助けとなり得るGoogleの特許は複数ある。

まず、Googleは2007年にAgent Rankの特許を出願している。

スラウスキ氏によれば、この特許は、「そのページの著者、編集者、コメンテーター、評価者の身元をベースとして、各ページのランキングを上昇させる可能性がある」とのことだ。

この特許は、署名欄のようなデジタルのサインによって、(「エージェント」として知られている)著者や専門家を特定し、それらを組み合わせた評価スコアに従って、そのコンテンツを順位付ける機能を含んでいる。

しかし、2018年8月1日のコア・アップデート後、Googleは個々の著者の評判をランキング要素として使用していないことを、Googleのジョン・ミュラー氏は明言した。

いずれにせよ、「評判」を「専門性」や「権威性」と区別することは重要であるとスラウスキ氏は述べている。

評判は、「他者」がその著者をどのように認知しているか、ということである。

権威性や専門性は、Google自身が評価し、特定の著者やエンティティに割りあてる属性である。

これ以降、オーサーシップのコンセプトが大きく進化したが、近年のGoogleの特許を見てみると、Googleはオンラインで著者を特定する仕組みに取り組んでいることを指し示している。

2020年3月に、Googleはオーサーベクトルの生成と呼ばれる特許を出願している。

これにより、そのページに著者の名前が明確に言及されていなくても、文章のスタイルに基づいて、インターネット上で著者を特定することができるとのことだ。

スラウスキ氏は、「Author Vectors: Google Knows Who Wrote Which Articles」(※)という記事を執筆している。

その記事でスラウスキ氏は、「この新しい特許は、その著者によって書かれているというラベル付けされているテキストがなくとも、著者を特定するために使用される言葉のセットによって学習されたニューラルネットワークのシステムを活用している」と説明する。

Googleは記事の著者をどのように特定しているのか?オーサーベクトルと特許について

Googleの「オーサーベクトル」は下記のように使用できる。

  • 著者を特徴づける
  • ライティングのスタイルについて固有の特徴を識別する
  • 似た特徴を持つ他の著者を特定する

もし、この特許がGoogleの検索アルゴリズムに実際に使用されているのであれば、これはSEOにとって様々な興味深い示唆を含むことになる。

例えば、

  • 専門家の名前を偽って使用しているページを、特定できる可能性がある
  • 著者が明記されていない場合でも、ライティングスタイルからその記事の著者を特定できる可能性がある
  • 専門家のライティングスタイルと品質を分析し、そのトピックにおける専門家のコンテンツがどのようなものになるかを判断できる可能性がある。これに関連して、n-gramの活用と、Webサイト間のn-gram統計の比較から、コンテンツの品質を分類できることを指し示す特許もGoogleは保持している。

こうした事項が指し示すことは、「良いE-A-Tを偽装することはあなたが思うほど簡単ではない」ということだ。

あなたのコンテンツの品質が期待されるレベルの専門性に達していなかった場合、そのコンテンツが専門家によって書かれ、レビューされていると主張したとしても、それはE-A-Tの改善において十分な施策ではない。

Googleは、著者と専門家を特定するため、ページ内の要素とリンクだけを見ているのか?

2020年の初頭、興味深いことに、音声認識によって話者を特定する、「Speaker Identification」と呼ばれる特許をGoogleは付与されている。

Googleは、話者のアクセントなど、話者のコミュニケーションにおける固有の側面に着目して、これを実現している。

この特許は、Googleが大量の音声と動画のデータベースを保持し、話者についての情報を分析、取得できるYouTubeのようなプロダクトで適用されていることだろう。

スラウスキ氏は、彼が特許の分析を行った16年間の中で、これは注目すべき大きなトレンドの一部であると指摘する。

Googleは実際の話者、著者、Webサイトをインデックスし、それらをエンティティとして扱い、それら自身を固有のものとする特徴に基づいて、それらを理解し、インデックスすることを求めている。

この特許は、「GoogleによるE-A-Tへの注力が潜在的にどの程度までその範囲を広げていくか」を示している。

自然検索結果におけるテキストコンテンツは、Googleが専門家を評価するために活用する唯一の情報ではないようだ。

そのプロセスは、音声、動画、そして、潜在的には画像も対象とし、Googleの全てのプロダクトにまたがって、その範囲を広げることができるかもしれない。

Googleは、ナレッジグラフに含まれているエンティティのみ認識しているのか?

ナレッジグラフに含まれていない著者やその他のエンティティをGoogleがどのように評価しているか、我々が正確に知ることはできない。

しかし、先日Googleが公開したSearch on 2020という動画では、ユーザーの疑問への回答を手助けするため、「複数のソース間に広がるデータ」の使用を示唆している。

2018年以降、GoogleはU.S. Census、World Bank、その他のデータソースとともに、Data Commonsと呼ばれるオープンなデータベースで連携してきた。

Googleは、こうしたデータを「ナレッジグラフの新しいレイヤー」として含めることにより、その歩みをさらに進めるだろうと述べている。

Googleはユーザーのインテントのより良い理解のために自然言語処理を活用し、クエリをData Commons内の関連するソースへ割り当てるようになるだろう。

こうしたデータセットのリストはLinked Open Data Cloudで閲覧することができる。

こうした取り組みがGoogleの検索結果を変容させるかどうか、それを断言することは難しい。

しかし、Data Commons内で活用できる大量のデータを活用することで、現在はナレッジグラフに格納されていない数千もの新しいエンティティをGoogleが認識できるようになる可能性がある。

特に、Googleが現在エンティティとして認識していない、何百万人もの個人についての情報を含むU.S. Censusにおいて、これは当てはまるだろう。

Googleはどのようにして、その人物やブランドが、その業界における権威があり、本当の専門家であると判断しているのか?

これは、E-A-Tに関連する質問において、最もよくある質問の1つである。多くのSEOの専門家が注目していることだ。

ある領域において、専門性や権威性があると認められるために、特定のしきい値は存在するのだろうか?

リマインドではあるが、E-A-TスコアやYMYLスコアといったものは存在しない。昨年、Googleはそれを認めている。

しかし、Googleが近年取得した特許を見てみることで、特定のエンティティにおける専門性のレベルを測定するために、Googleがどのように取り組んでいるかの理解の手がかりとなる。

この質問に対する回答として最も近しい特許は、Webサイト・レプリゼンテーション・ベクトルという特許である。

重要なことは、この特許が、2018年8月1日の(非公式に「メディック(医療系)」と呼ばれている)コア・アップデートと同じ時期に出願されていることだ。

Googleは、エキスパート、初心者、素人といった具合に複数の専門性の区分にWebサイトを分類することができ、これらのページ内のコンテンツの権威性をベースにページを順位付けることができることを、この特許は指し示している

この特許は、Googleはこれらの分類を生成するために、「それに適したあらゆる方法」を用いていると主張している。

また、Googleが使用する可能性のあるいくつかの例も上げている。

  • Webサイトのテキストや画像の分析
  • 他のWebサイトのコンテンツを見る(例:リンク)
  • 上記の組み合わせ

2017年にGoogleに付与された別の特許「Obtaining authoritative search results
」では、Googleが権威ある検索結果を必要とするクエリに対して権威あるサイトをランク付けするために使用するプロセスと、Googleが権威あるサイトと低品質の低いサイトを品質の低いコンテンツや大量の広告などの観点から区分するプロセスが説明されている。

上記の様々な特許を見ていくと、少なくともGoogleは(ページ上で明記されているかどうかに関わらず)著者を特定し、オンページおよびオフページの様々な要素を分析することで、特定のトピックに関する権威性や専門性のレベルを評価することに向けての取り組みを行っていることは明らかだ。

Googleは、バイオグラフィに記載された著者の経歴や、オンラインで言及された場所へのリンクなどのステップが、E-A-Tを評価する際に見ている要素であると明言していない。

しかし、「数百万もの小さなアルゴリズム」がE-A-TとYMYLを概念化するために作用していることを、Googleは示している

そのため、これらのシグナルがプロセスの一部であると考えるのは妥当だろう。

ミュラー氏も最近、「健康や医療系のコンテンツのパフォーマンスを向上させるためには、SEOの専門家がE-A-Tについて述べていることに注目するのが重要である」という考えを支持している。

少なくとも、一般的に推奨されるアプローチはユーザーにとって有益ではあり、ミュラー氏は、Googleもそれらをピックアップできると述べている。

各Webサイトはどのようにして、YMYLに分類されるのか?

前述した「Webサイト・レプリゼンテーション・ベクトル」の特許は、GoogleがコンテンツをYMYL(Your Money, Your Life)だと認識する際に、使用されるメカニズムを理解するために最適な特許である。

この特許では、健康、医療、金融などのカテゴリにWebサイトを分類する手段として、Webサイトの背後にあるパターンや特徴を理解するためにニューラルネットワークを活用する。

このプロセスの一環として、Googleは以下のような特定のトピックに必要とされる専門性のレベルも判断している。

たとえば、「ナレッジドメイン内の専門性(例:医師)、ナレッジドメイン内の初心者によって書かれたWebサイトの第二のカテゴリ(例:医学部の学生)、ナレッジドメイン内の素人によって書かれたWebサイトの第三のカテゴリ」などである。

この特許では、どのカテゴリがYMYLとみなされるかについては明確に定義されていないが、Googleがどのようにサイトを各領域に区分し、その権威性を評価しているかが示されている。

さらに、特定のクエリでは、一定のカテゴリに属するドメインのみに、検索結果を制限する可能性を示している。

これが実際に発生する場合のスラウスキ氏の説明は下記である。

「このプロセスが、Googleが検索結果に表示させるサイト数を制限しているのであれば、Googleはインデックス全体ではなく、より少ないサイト数を見ていることを示している。

検索システムは、特定の分類内のWebサイトのみのデータを選択、検索、またはその両方を行うことができ、検索結果を見つけるのに必要なコンピューターのリソースを削減していることになる。例えば、分類に関係なくWebサイトの選択、検索、またはその両方を行わないことによって。」

Googleの特許の上記部分が指し示していることは、「特定のクエリにおいては、Googleがページをランキングする際、特定のカテゴリ内の権威性の高いWebサイトのセットのみを見ているかもしれない」ということだ。

特にYMYLのトピックにおいて、任意のトピックで10~20の権威性の高いドメインしか検索結果に表示されない理由を疑問に感じているのであれば、これが理由であるかもしれない。

GoogleはE-A-Tを著者、ページ、ドメイン、ブランドのレベルで測定しているのか?

この問いに明確に答えている特許はない。

しかし、品質評価ガイドラインにおいて、E-A-Tは「メインコンテンツの作成者、メインコンテンツ自体、Webサイト」に適用されると、Googleは述べている。

Googleは2019年に品質評価ガイドラインを編集しているが、YMYLの概念が、ページレベルの考察から、「トピック」への関連付けへ拡大している。

Googleドキュメント全体で繰り返されているこのフレーズは、GoogleのE-A-Tの評価はエンティティのレベルで行われているであろうことを指し示している。

50億のエンティティについて、5,000億の事実のレポジトリであるナレッジグラフの構築と、それらのつながりを考えると、これは意味を成すように思える。

E-A-Tを考慮するにあたり、エンティティを評価していることをGoogleは明確に述べているわけではないが、ゲイリー・イリェーシュ氏は2019年のPubconのカンファレンスにて、以下のように述べている。

「我々はとても有名な著者についてのエンティティを保持している。例えば、あなたがワシントン・ポスト紙のエグゼクティブであったなら、あなたはエンティティの対象だろう。これは、著者についてではなく、エンティティについてなのだ。」

それゆえ、「YMYL」がページ内のトピックとなり得るように、ページ内の認識されたエンティティは良いE-A-Tにもなりうるし、悪いE-A-Tにもなりうる。

これは、Googleのナレッジグラフとして認識されている著者の場合は特に、著者のバイオグラフィを追加するようなステップを取ることが、効果的なSEOの戦略になりうる理由となる。

その上で、SEOの専門家は、E-A-Tの改善のために構造化データを用いるといったように、Googleが容易にそのページのエンティティを特定できる状況を作るべきだ。

さらに詳細を知りたければ、2013年の関連エンティティの特許を読むことで、Googleがエンティティを特定し、順位付けする方法について理解が深まるだろう。

アドバイスと結論

E-A-TはSEOにおける、不明瞭な領域だ。

しかし、Googleの特許を理解することで、Googleによる一貫したミッションとなっているものを把握する手助けとなるだろう。

・著者、組織、そして、他の多くの種類のエンティティの特定
・エンティティの分類とトピックの専門家となるために求められる権威性のレベルの理解
・エンティティ間のつながり
・各トピックの権威性のあるエンティティへの理解
・権威性のあるエンティティと専門性の特徴の判断、順位を考慮する上で使用できる可能性のあるナレッジ

それゆえ、こうしたステップをSEOの戦略に組み込み、Googleが取るであろうプロセスを考慮することで、SEOのパフォーマンスがより強力なものとなるだろう。

E-A-Tに注力したSEOは、簡単な修正や短期間でのハックについてのものではない。

ブランド、著者、専門性について最適な特徴の全てをWebサイトではっきりと明示することを再確認するのだ。

SEOの利益だけでなく、もっと重要なことは、ユーザーに信頼感を植え付けることである。

難解な概念も複数でてきているため、何回か読み直して理解しようと思う記事でした。E-A-Tをさまざまな確度から分析した記事であり、非常に読み応えがありました。

もちろん、「良いE-A-Tを偽装することはあなたが思うほど簡単ではない」という考えは持っていましたが、今回の記事を読むことで、さらにその認識が強まったと思います。

少しずつですが、確実な積み重ねによって取り組んでいきたいですね。

この記事は、SearchEngineJournalに掲載された「The Mechanics of E-A-T: How Google Patents Can Help Explain How E-A-T Works」を翻訳した内容です。

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【決定版】SEOコピーライティングガイド

マーケティングではよくコピーライティングの重要性が語られますが、SEOもマーケティング施策のひとつである以上、コピーライティングは有効に機能します。

しかし、SEOはある意味でテクノロジーな要素が語られがちで、文章の工夫に言及されることは少ないのではないでしょうか。

そこで今回はBacklinkoが「決定版ガイド」と称したSEOのコピーライティングガイドをご紹介します。

この記事は、SEOコピーライティングの包括的なガイドである。

このガイドを読むことで、ユーザーと検索エンジンの両方から愛される記事の書き方を学べるだろう。

また、他の場所ではまだ公開していない最新版の戦略にも多く触れている。

さあ、始めよう。

第1章:SEOコピーライティングについて

SEOコピーライティングとは何か

SEOコピーライティングとは、ユーザーと検索エンジンのアルゴリズムの両方へアピールすることを目的とした、キーワードに最適化されたコンテンツの作成である。

言い換えると、SEOコピーライティングは、Googleが理解できるコンテンツを作成することである。

加えて、ユーザーが読みたいと思い、リンクを張りたいと思い、共有したいと思うコンテンツの作成も同時に狙っている。

もし、Googleのためだけにコンテンツを作成した場合、そのコンテンツは非常に機械的な内容になってしまうだろう。

検索エンジンのために書かれたコンテンツ=機械的な内容の例

また、ユーザーのためだけにコンテンツを作成した場合、そのコンテンツにはユーザーが検索する重要なキーワードが含まれていないかもしれない。

このバランスは非常に難しい。

しかし、2020年に求められるSEOをマスターしたいのであれば、その両方に精通する必要がある。

ユーザーのために書かれたコンテンツ=検索に最適化されていない例

コピーライティングはどのようにSEOの助けとなるのか

コピーライティング」と聞くと、多くの人が下記のようなものを思い浮かべるだろう。

実際のところ、コピーライティングは1950年代からの広告や長文のセールスレターのためだけのものではない。

事実、優れたコピーライティングは、Googleの上位表示に直接寄与しうるのだ。

果たしてどのように?

ここでAというブログ記事を例に取ってみよう。

SEOに最適化された記事

この記事は、我々が愛してやまない、伝統的なオン・ページSEOに最適化されている。

しかし、ライティング自体はまあまあといったレベルだ。

さらに、Bというブログ記事を例に取ってみよう。

ユーザーとSEOに最適化された記事

Aと同様、BもSEOのキーワードに最適化されている。

さらに、内容が非常に優れているのだ。

Bは優れた内容とSEOが組み合わさっているため、下記のようなSEOのランキング要素の多くを高いレベルで獲得している。

より多くの被リンク

  • 低い直帰率
  • 高い滞在時間
  • 平均以上のクリック率
  • 多くのソーシャルシェア
  • コメントやコミュニティ

つまり、最終的にBはAを凌駕することになるのだ。

SEOコピーライティングがいかにしてBacklinkoの成長を促したか

SEOについて知ることは素晴らしい。

コピーライティングについて知ることも素晴らしい。

それら2つをなし得た場合、どうなるだろうか?

非常に優れた2つの武器を手に入れることになるのだ。

実際、SEOコピーライティングは、Backlinkoが競合性の高い領域において急成長を遂げた主要因の1つであるのだ。

例えば、Backlinkoをローンチした当初、SEO関連の多くの記事は非常に技術的な内容であった。例えば、下記のように。

もちろん、こうした記事は特定のキーワードでの上位表示に最適化されていた。しかし、それらはユーザーに向けて書かれた記事ではなかった。

これが、私が読者を直ちに虜にさせる記事を公開しようと決意した理由である。

物事を、わかりやすく説明したのである。

そして、専門家でないユーザーにもSEOを理解できるようにしたのである。

言い換えると、私の記事は、ユーザーとGoogleに最適化されていたのだ。

そして、この記事の残りの箇所で、実際に私が行った作業を説明しようと思う。

では、第2章へと進もう。

第2章:UX関連のシグナルを増加させるためにSEOコピーライティングを活用する

正しい方法でコンテンツを構成する

今日のSEO界隈での大きなバズワードの1つとして「UXシグナル」が挙げられる。

言い換えると、Googleはコンテンツの品質を、直帰率、滞在時間、ポゴスティッキングなどの指標を用いて評価しているいうことだ。

ポジティブなUXのシグナルを持つコンテンツが上位に表示されることは、SEOの専門家も認めるところだ。

(この反対ももちろん言える。UXシグナルが悪ければ上位表示に苦戦するだろう。)

この章では、SEOコピーライティングがUXの主要なシグナルへの最適化の手助けとなることを学べるはずだ。

コンテンツを正しく構成する

多くの人はSEOコピーライティングのことを、言葉を次々に記述することである、と認識しているだろう。

しかし、私は自身の経験から、コンテンツの構造はライティング自体と同程度に重要だと考えている。

そして、Udemy以上に構造に優れたコンテンツを探せる場所はないだろう。

(Udemyに馴染みのない読者に説明すると、Udemyは数千のオンラインのコースを提供するプラットホームである。)

あなたが次に作成するコンテンツを2倍も3倍も良いものにするため、Udemyを活用する方法を説明しよう。

まず、Udemyにアクセスし、キーワードを入力する。

例えば、写真撮影(photography)についてのブログ記事を書く場合を考えてみよう。Udemyで「photography」と検索するのだ。

すると、Udemyで人気の写真についてのあらゆるコースが表示される。

次に、多くのレビューを獲得しているコースを見つけよう。

例えば、このように。

コースを選んだら、どのくらいのユーザーが登録しているかを確認しよう。

ご覧のように、149,314人以上がこの写真撮影のコースに登録している。

これが、どれほど大きい数字であるか、おわかりだろうか?

このコンテンツは、149,314人以上が、お金を払って見たいと思うコンテンツなのだ。

つまり、ユーザーが何を求めているか、あなた自身の勘に頼る必要はないということだ。

数千のユーザーがすでに、優れたコンテンツであると認めている。自身の財布からお金を出して。

人気のあるコースを発見できたら、「コースの内容」を確認しよう。

これが、あなたの次のコンテンツに活用すべき、実績のある構成なのである。

もちろん、このコースの構成をそのまま利用するというわけではない。

このコースの内容の一部を、あなたのコンテンツの参考として活用するのだ。

「バケツリレー方式」をあなたのコンテンツに採用する

検索エンジンからあなたのコンテンツにランディングしたユーザーが取る行動は2つである。

  1. すぐに去ってしまう
  2. ページに滞在し、読み続ける

ユーザーが接着剤のようにあなたのコンテンツから離れなければ、Googleはこう考えるはずだ。

「これは素晴らしいページだ。順位を上昇させてみよう。」

しかし、沈みゆく船から逃げるように、ユーザーがあなたのページから去ってしまう場合は?

Googleは転げる石のようにあなたのコンテンツの順位を下げてしまうはずだ。

問題は、ユーザーを直帰から妨げるためにはどうすればよいのかということだ。

答えはバケツリレー方式である。

コロンを末尾に加えた短いセンテンスを私がよく使用することに気づいている人もいるだろう。このように:

これがバケツリレー方式である。

実際は、どのようなものだろうか?

バケツリレー方式は、伝統的なコピーライティングの手法であり、元々はセールスレターのために使われていた。

私は、このバケツリレー方式を、SEOコンテンツに採用したのだ。そして、実際に大きな効果が見られた。

例えば、下記はバケツリレー方式を採用したページの滞在時間の例である。

あなたがすべきことは、ユーザーがブラウザの「戻る」ボタンを押してしまう箇所を、コンテンツの中から見つけることだ。

その箇所に、バケツリレー方式を採用する。

例えば、このように:

各記事につき、5つのバケツリレー方式を採用する箇所が見つかるまで、この作業を繰り返そう。

あなた自身でバケツリレー方式を考え出してもよいが、下記に実証済みの例を挙げよう。

  • よく聞いて下さい:
  • さあ:
  • 重要なのは:
  • こう考えるかもしれません:
  • 恐ろしいことに:
  • さらに良い/悪いことに:
  • ここが重要です:
  • 一番良い部分を知りたいですか?

APPメソッド

バケツリレー方式がページの平均滞在時間の改善につながることが分かったはずだ。

それでは、ユーザーが離脱してしまうことを防ぐ他のテクニックも紹介しよう。

それは、APPメソッドである。

  • AGREE:賛同
  • PROMISE:約束
  • PREVIEW:プレビュー

画像から見てもおわかりの通り、「APP」はAgree(賛同)、Promise(約束)、Preview(プレビュー)の頭文字である。

それぞれの要素を見ていこう。

まずは、Agree(賛同)からだ。

これは、ユーザーからの賛同を得る考えやコンセプトである。

あなたが彼らの問題を理解していることを示す箇所である。

例を挙げてみよう。

ターゲットキーワードである「SEOのアドバイス」と検索する人の多くが、効果のないSEOのテクニックに不満を持っている。

そのため、私は「実際に」効果があることを強調し、彼らの悩みを理解していることを示しているのだ。

彼らの同意を得られたのであれば、次は約束を果たすときだ。

Promise(約束)はより良い世界をユーザーに見せる箇所である。

最後はPreview(プレビュー)だ。

ここは、あなたが彼らのためにできることをまさに示す場所だ。

第3章:SEOコピーライティングを活用してコンテンツを最適化する

「キーワードをコンテンツに追加する」ことがSEOのベストプラクティスにおいて未だに重要である。

とはいえ、今日のSEOコピーライティングは、ターゲットキーワードを含めたフレーズを各ページに複数回記載する、といったことに終わるわけではない。

2020年において、競争の激しいキーワードで上位表示されるために、最新のSEOコピーライティングの戦略が求められている。

幸運にも、まさにそれが、この章で説明する内容である。

さあ、始めよう。

タイトルタグに修飾語を活用する

ロングテールからのトラフィックをさらに獲得したいのであれば、その解決策はいたってシンプルだ。

タイトルタグ・モディファイア(修飾語)である。

タイトルタグ・モディファイアとは、ロングテールでの上位表示を目的とした、タイトルタグに追加すべき言葉である。

具体例を挙げてみよう。

先日、私は「リンクビルディング:決定版ガイド」という記事を公開した。

タイトルタグは、この記事の名前をシンプルに使用した。

その当時、私はこう考えた。

「このタイトルタグは短くて魅力的だ。ターゲットキーワードも含まれている。素晴らしいタイトルタグだ。」

しかし、私は間違っていた。

私は、修飾語を追加すれば、このページへのトラフィックがさらに獲得できると気がついた。

そのため、私は「SEO」というキーワードをタイトルタグに追加した。

この簡単な調整のおかげで、「link building SEO(月間150検索)」のような、複数の「ボーナス」キーワードで上位表示されるようになった。

「SEO link building(月間400検索)」も同様だ。

あなたがこの施策を活用する場合は、どうすればよいだろう?

まず、短いタイトルタグ(25~40文字)のページを見つけよう。

そして、下記のリストから修飾語を1つか2つ追加しよう。

  • “How to…”(~の仕方)
  • The current year(現在の西暦)
  • Review(レビュー)
  • Best(ベスト)
  • Fast(最新)
  • Checklist(チェックリスト)
  • Guide(ガイド)
  • Tips(アドバイス)
  • Easy(簡単な)
  • Simple(シンプルな)

これらの修飾語のどのキーワードで上位表示されるか、正確に予測することはできないだろう。

しかし、それらが無い場合よりも、さらに多くのトラフィックが獲得できるはずだ。それが重要なのである。

LSIキーワード(共起語)をブログ記事に追加する

AIを活用した今日のGoogleは、記事内にどのくらいキーワードが含まれているかなどは考慮していない。

その代わり、 Latent Semantic Indexing (LSI:潜在意味解析)のキーワードに注意を向けている。

LSIキーワード(共起語)は、「同義語や非常に関連したキーワード」の気取った言い換えと考えてもらってよいだろう。

こうしたLSIキーワードは、Googleがそのページが何について書かれているかを理解する手助けとなっている。

Googleは全体のトピックを見つけようとしている

LSIキーワードを発見するために、上位表示したいキーワードを検索し、1ページ目の最下部までスクロールしよう。すると、「〇〇に関連するキーワード」が表示されるはずだ。

Googleが直接表示しているキーワードであるため、これらはあなたのコンテンツに追加すべき、完璧なLSIキーワードと言えるだろう。

ECサイトの製品ページとカテゴリーページへより多くのトラフィックを獲得する

AmazonがGoogleの1ページ目を独占している状況の中、小規模のサイトが上位表示を獲得するのは簡単ではない。

それにも関わらず、小規模のサイトが形成を逆転させる例を多く目撃している。

その秘密は?

多くの競合サイトが知り得ないロングテールのキーワードを狙っているのである。

その方法を説明しよう。

まず、あなたが販売している製品をAmazonで検索する。

例えば、ドッグフードを販売しているECサイトとしよう。

Amazonで「ドッグフード」と検索する。

しかし、エンターキーは押してはならない。

数秒待てば、そのキーワードに関連するロングテールのキーワードが表示される(Googleのサジェストのように)。

その内の1つを選び、Googleで検索しよう。

そのキーワードの難易度が、現在ターゲットとしているキーワードの難易度よりも高いかどうか確認しよう。

通常は、下記のようになるはずだ。

(上記の通り、AhrefsのKeyword Difficultyによると、「ドッグフード」で1ページ目に表示されるには、同様のロングテールのキーワードと比較し、400%難易度が高いことがわかる。)

Amazonのサジェストキーワードは選別されているため、コンバージョン率も高いだろう。

最後に、これらのキーワードをプロダクトページやカテゴリーページの文章に含めよう(タイトルやディスクリプションも同様に)。

第4章:自然検索のクリック率を増加させる

自然検索のCTRは実際のGoogleのランキング要素なのだろうか?

まさにその通りだ。

仮にそうでなかったとしても、CTRの改善は(順位上昇は必要としない)オーガニックのトラフィック増の数少ない方法の1つである。

この章では、クリックを引き寄せるWebサイトにする方法を紹介する。

タイトル内に感情を含める(多すぎは禁物)

業界での調査では、感情を含めた見出しは高いクリック率となることが発見されている。

しかし、こうした調査はソーシャルメディアのクリック率を対象としている。そのため、これらのデータはGoogleユーザーの検索行動にはあてはまらないかもしれない。

実際、500万のGoogleの検索結果を分析した我々の調査では、感情を含めたタイトルタグはCTR改善の手助けとなることを示している。

しかし、これはあるポイントまでである。関連性の乏しい領域に入ると、クリック率は急降下する。

ここで重要なことは、タイトルにせよディスクリプションにせよ、いくつかの感情的要素(ポジティブもネガティブもどちらも効果的)を含めるべきということだ。

しかし、含める感情的要素が多すぎてしまうと、Googleの検索者はあなたのWebサイトを検索結果で通り過ぎてしまうだろう。

メタディスクリプション内であなたのコンテンツを訴求する

Google自身のデータによると、「詳細に書かれたディスクリプションはより多くのクリックを導く可能性がある」としている。

Googleが常にディスクリプションを検索結果に表示するとは限らないが、すべてのページに質の高い説明文を作成することは価値があるはずだ。

Googleがあなたのディスクリプションを表示してくれた場合、コンテンツを訴求する大きなチャンスだ。

下記に具体例を挙げておこう。

タイトル内の質問を試す

前述で紹介した調査では、質問ベースのタイトルは、質問がないタイトルと比べ、CTRが14%も高いことが分かっている。

あらゆるタイトルに質問を含めることは意味をなさないことは明らかだ。

しかし、試してみる価値は十分にある。

例えば、「ソーシャルメディアマーケティング」と検索した場合、1位に表示されているタイトルには質問が含まれている。

第5章:独自のキーワードを作成する

この章では、私が特に好んでいるSEOコピーライティングの1つを紹介する。

独自のキーワードを作成することだ。

このたった1つの戦略が数百のバックリンクを獲得し、数万の訪問者をあなたのサイトに導いてくれる。

その内容を説明しよう。

なぜ、独自のキーワードを作成することがSEOに役立つのだろうか

Googleであなたのブランド名を検索すると、おそらく1位に表示されるだろう。

このように考えたことはないかもしれないが、あなたのブランドは、キーワードなのである。

(自動的に1位に表示されるキーワードだ。)

しかし、考えをここで止めてしまうべきではない。

独自のテクニックや戦略をブランドとすることができれば、対象のトラフィックを生むことができる。

例えば、スカイスクレイパー・テクニックという名前を聞いたことがあるかもしれない。より多くのトラフィックを獲得するために私が考案した、3つのステップから成る方式だ。

参考:
スカイスクレイパー・テクニック。14日間で検索トラフィックを110%増加させた、リンクビルディングのケーススタディ。

私の戦略を「スカイスクレイパー・テクニック」と名付けたことにより、毎日多くのトラフィックを得るパイプラインを持つことができた。

実際、Google Search Consoleのデータによると、「Skyscraper Technique」(また、それに近しい関連ワード)は月間で2,030の表示回数がある。

このキーワードで1位に表示されているため(また、アンサーボックスも表示されている)、こうした数字を獲得できている。

スカイスクレイパー・テクニックは最も成功した例である。

しかし、それだけではない。

例えば、「コンテンツ・アップグレード(The Content Upgrade)」もその1つだ。

コンテンツ・アップグレードは、私がメールマガジンの購読者を増やすために使用していたテクニックであるが、あまり知られていないテクニックから、多くのブログがそれについて書くようになるテクニックへと、すぐに変わることができた。

しかし、トラフィックの増加だけが、独自のキーワードを作成することによるSEOへの貢献ではない。

独自のキーワードを作成することで、被リンクの獲得にもつながるのだ。

あなたの考えを他者が紹介するたび、彼らはあなたのWebサイトへのリンクを設置する。

例えば、スカイスクレイパー・テクニックについて言及するブログがあった場合、通常、下記のようにリンクを張ってくれる。

戦略、アプローチ、コンセプトを開発する

まずやるべきことは、あなた独自の戦略、アプローチ、コンセプトを考えることだ。そして、それに名前を付ける。

スカイスクレイパー・テクニックは、その好例だ。

私はすでに存在するアプローチ(既存コンテンツの改善)に、第3のステップを加え、リンクビルディングにより効果的なアプローチとしたのだ。

しかし、これだけではない。

例えば、マーケティング業界で皆が当たり前だと思っていることの多くは、誰かが作り上げた概念である場合が多い。

  • ブログ
  • インバウンドマーケテイング(HubSpotの記事
  • チャットボット
  • インフルエンサーマーケテイング
  • コンバージョン率最適化(CRO)
  • デジタルマーケティング

多くの場合、こうした概念は何年間も前から存在している。しかし、誰かが名前をつけない限り、こうはならなかった。

言い換えると、あなたが名前をつければ、それは現実となるのだ。

キャッチーで、覚えやすい名前をつけるための完璧な公式はない。しかし、自身のアイデアに名前を付けることは、非常に重要だ。

世に広める

戦略に名前をつけ、それをすぐに呼ぶことはできない。

実際、多くの人が自身の戦略に名前を付けることを多く目にしてきた。しかし、それらが軌道に乗ることは稀だ。

その戦略がオリジナルでない場合もある。しかし、多くの場合、積極的に世に広めることが無いからである。

そして、自身のアイデアを人々が検索するキーワードへと変容させたいのであれば、プロモーションは不可欠である。

例えば、スカイスクレイパー・テクニックを私が開発した時、私は全力でそれを世に広めた。

このテクニックの詳細を記したケーススタディを公開した。

ゲストブログでも言及した。

その効果について、ポッドキャストでも語った。

YouTubeで動画も公開している。

トラフィックの獲得を目的として、多くの人がスカイスクレイパー・テクニックを使用すると、私はそうしたユーザーをBacklinkoのブログで紹介した。

こうした行動が、スカイスクレイパー・テクニックを広めた要因となっている。

第6章:SEOコピーライティングの戦略【上級者向け】

この記事の締めくくりとして、私が好むSEOコピーライティングのアドバイス、戦略、テクニックの紹介をしたいと思う。

この章では、下記の項目を扱う。

  • 競争力のあるURLの作り方
  • より多くのソーシャル共有を得る簡単な方法
  • 大量の未開のロングテールを発見する方法
  • 強調スニペットに採用され、「0位」を獲得する
  • その他

上位に表示されたいキーワードを含めた短いURLを使用する

短いURLはGoogleの検索結果の上位表示の助けとなるだろうか?

我々が行ったランキング要素の調査では、短いURLと上位表示には相関があることがわかっている。

キーワードを含むURLはより多くのクリック数を獲得している。

ここで重要なことは、短く、キーワードリッチなURLを作成する、ということだ。

例えば、SEOツールのリストページのURLは、/seo-toolsというものにしている。

また、Eメールマーケテイングのガイドについての記事は、ターゲットキーワードである「guide」を末尾に追加している。

すでに長いURLを作成してしまっているだろうか?

その場合は、URLを変更することは勧めていない。深刻なテクニカルな問題を引き起こしてしまう可能性がある。今後作成するURLに適用しよう。

BuzzSumoの「Discover Topics」を活用し、未開のアイデアを発見する

BuzzSumoには、あまり知られていないが、私が大好きな機能がある。

この機能を使用するために、いつもと同じようにトピックのアイデアを入力しよう。

この機能が優れている箇所は、入力したキーワードの類似キーワードのみを提供しているわけではないという点だ。

類似キーワード以外にも、BuzzSumoのDiscover Topicsは横方向に関連したトピックのアイデアも提供してくれる。

例えば、「パレオダイエット」と検索した場合、「健康食」や「MCTオイル」や「グルテンフリー ダイエット」のようなトピックも提供してくれる。

とても素晴らしい。

「ここをクリックしてツイートする」ボタンを試してみよう

もちろん、ソーシャルのシェアボタンを設置することは、より多くのシェア数の獲得の手助けとなる。

しかし、それだけでは不十分だ。

公開した全ての記事からより多くのシェアを獲得したいのであれば、「ここをクリックしてツイートする」のボタンをお勧めする。

例えば、私は先日、「Eメールリストの構築を手助けするリストビルディング戦略」という記事を公開した。

この記事のシェア数を最大化させるために、「ここをクリックしてツイートする」ボタンをリスト内の各アイテムの下に設置したのだ。

今までのところ、6,600を超えるシェア数を獲得している。

そして、この6,681のシェア数の多くが、「ここをクリックしてツイートする」ボタンから得られているのである。

実際の設置方法を説明しよう。

まず、自身の記事から実行可能なアドバイスや戦略を見つけよう。

次に、ClickToTweet.comにアクセスし、「basic link」をクリックしよう。

あなたが選んだ実行可能なアドバイスをツイートに埋め込む。

そして、「Generate new link」をクリックする。

そして、生成されたリンクをあなたの記事に埋め込もう。

これで完了だ。

「スニペットバイト」セクションをコンテンツに追加する

これは、強調スニペットに採用される目的で作成したコンテンツを追加することである。

例を挙げてみよう。

技術的には、「スニペットバイト」のセクションは記事内のどこにでも設置できる。しかし、私はなるべくページ上部に設置するようにしている。

なぜか?

おそらく、Googleはページの上部に設置されていると、その重要性を僅かに上げているように、私は思えるからだ。

スニペットバイトのセクションを記事に追加する

また、ユーザーが閲覧するとすぐに、彼らが持つ質問に答えることができる。

いずれにせよ、私が行った実験では、スニペットバイトを追加することで、強調スニペットに採用され、0位表示を獲得する可能性が大きく上がったのである。

結論

以上が、私のSEOコピーライティングのガイドの全てである。

次に、私はあなたの意見が聞きたいと思う。

今回の記事で紹介したアドバイスのうち、どれを試してみようと思うだろうか?

「ここをクリックしてツイートする」ボタンだろうか?

それとも、バケツリレー方式だろうか?

もしご質問やご感想がある場合は、ぜひコメントを添えてSNSでシェアしてほしい。

この記事は、Backlinkoに掲載された「SEO Copywriting: The Definitive Guide
」を翻訳した内容です。
「評価されているコンテンツを参考にする」「タイトルに修飾語を追加する」などよく知られた方法から、「新しいキーワードを作る」のようなマーケティングそれ自体に迫る方法までが語られた内容でした。

これからSEOやコンテンツマーケティングに注力されたい方にお役立ていただける情報だったのではないでしょうか。

ぜひブックマークをしていただき、時折見返すなどして活用いただければと思います。

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あなたの知らないキーワードカニバリゼーションの本質と最短の解決策

「同じキーワードでコンテンツを作成してはいけない」 こんなことを聞いたことはないだろうか? 「同じキーワードでコンテンツを作成すると、お互いが邪魔をし合い、Googleから正当な評価を受けることができない」と一般的に言わ […]

Googleの検索結果において、最もCTRの高いリッチリザルトは何か?

Googleの検索結果において、FAQや動画などのリッチリザルトが馴染んでしばらく経ちますが、それらが生むクリックはどれほどなのでしょうか。

今回はMileStone社がリッチリザルトについて調査したレポートをもとに、Search Engine Journalが内容を簡易にまとめたものとなります。

シンプルな記事ではありますが、検索結果の特徴を捉える良い機会となるはずです。

Googleの検索結果のクリック率を調査した結果、どのタイプのリッチリザルトが平均的に多くのクリックを発生させるかがわかった。

Googleの検索結果におけるすべてのリッチリザルトは、少なくともクリック率に関して言うと同じ結果を生むではないようだ。新しい調査がそれを示している。

Milestoneの調査部門であるMilestoneResearchは、450万を超えるクエリを分析した結果、リッチリザルトのクリック率は平均を上回る58%、それ以外の結果のクリック率は41%であることを示した。

ユーザーが通常の検索結果と比較してリッチな検索結果をクリックする可能性が高いことは驚くべきことではないだろう。

この研究で興味を持つべきは、リッチリザルトの種類によってクリック率がどの程度異なるかということだ。

リッチリザルトの種類によっては、クリック率が87%に跳ね上がる可能性がある。

この調査では、ブランド化された結果とブランド化されていない結果を比較し、クリック数が増えるケースを調査している。

この調査から読み取れることとして、マーケティング担当者がオーガニック検索結果からより多くのクリックを獲得するのに役立ついくつかのポイントを次に示す。

GoogleのSERPs調査における重要なポイント

1ページ目の通常のリッチリザルトにおける平均クリック率は49.5%である。

つまり、総検索の約半分がオーガニック検索結果のクリックにつながるということだ。

残りの50.5%は、クリックなしの検索(ゼロクリック検索)・有料広告のクリック・音声検索で構成されている。

前述のように、リッチリザルトのクリック率は平均を58%上回り、リッチでない結果は平均を下回る41%となる。

ブランドクエリにおけるリッチリザルトは、クリック率が60%と、わずかに良くなる傾向が見られる。

今回の調査では、AMPとFAQの2種類のリザルトについて、個別に分析されている。

AMPのCTRは、最も良く最も悪い

AMPは、調査に含まれる最高のクリック率と最低のクリック率の両方を同時に持っている。

リッチでないAMPのリザルトは、100回の検索あたり最大のクリック数を持ち、クリック率は92%である。

一方、AMP記事のクリック率はわずか15%と最も低くなっている。

AMPの記事は、AMPのリザルトよりも豊富な情報を持っている。したがって、トップストーリーのカルーセルと比較して、標準的な結果でAMP記事のインデックスを作成する方がはるかに有益といえる。

FAQ のCTRは、最も高いパフォーマンスを誇る

ブランドキーワードと非ブランドキーワードを含むFAQのリッチリザルトの平均CTRは、87%である。

Milestone Researchによると、これは調査されたリッチリザルトの中で最も高い。

ブランド化されたキーワードを方程式から外すと、FAQのクリック率は91%に上昇する。

動画のリッチリザルトもうまく機能する

調査によると、ビデオのサムネイルは検索結果の4分の1以上に表示されている。

ブランドキーワードと非ブランドキーワードを含む動画のリッチリザルトにおけるクリック率は62%であり、最もパフォーマンスの高いリッチリザルトの1つとなっている。

FAQのリッチリザルトとは対照的に、クエリにブランドキーワードがある場合、動画はGoogle検索でより多くのクリックを獲得する。

ブランドキーワードを使用した動画のリッチリザルトのクリック率は65%であるが、ブランドキーワードを使用しない結果のクリック率は50%である。

Milestone Researchは、Googleのサムネイルカルーセルの動画はおおむねYouTubeから提供されており、動画をアップロードする際に最も推奨されるプラットフォームであると述べている。

まとめ

構造化データを実装し、その過程でリッチリザルトの表示を得る効果的な戦略は、自然検索結果におけるパフォーマンスを2倍にする可能性がある。

FAQ構造化データの実装方法、および一般的な構造化データの詳細については、以下の記事を参照してほしい(全英語)。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Google SERP Study: Which Rich Results Get the Most Clicks?」を翻訳した内容です。

リッチリザルトのクリック率が高いことを改めて認識できる記事でした。

リッチリザルトは構造化マークアップを用いて実装しますが、その効果が不透明なことから実装に踏み切れていない方も多いのではないでしょうか。

まずはFAQのリッチリザルトから試して、結果が良ければ展開していくという方法が良さそうですね。

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【2020年版】上級者向けの17のSEO戦略

SEOを行う際は、検索エンジンとユーザーの両方に配慮しなければなりません。

そして、検索エンジンとユーザー(行動や嗜好)は常に変化・進化を続けているため、必然的にSEOの施策もアップデートしていく必要があるでしょう。いわゆる、SEOの普遍となる基本的な項目を網羅したリストは多くありますが、それ以外の最新トレンドに対応した施策リストも有用です。

今回の記事はBacklinkoの「上級者向け」の施策となりますが、時代に即した施策も盛り込まれています。

この記事は、17の上級版SEOの戦略、テクニック、戦術のリストである。

事実、これらの戦略は、私のサイトがGoogleから月間で350,973の訪問を獲得する手助けとなっている。

あなたが「優れたコンテンツを作ろう!」のような古典的な初級者向けの記事に飽き飽きしているのであれば、この記事を楽しんでくれることだろう。

「ジャーナリスト・キーワード」で上位表示させる

ジャーナリスト・キーワードとは、文字どおりジャーナリストが検索している用語である。

これは、被リンクを獲得するための非常に強力な方法である。

例えば、先日、我々はページスピードの調査記事を公開した。

このページの参照ドメインのデータ(Ahrefsで取得)を見てみよう。

コンテンツが公開された直後に大きな上昇が確認できる。その後、動きは落ち着くが、さらに大きな上昇が確認できる。

この2回目の大きな上昇は、多くのジャーナリスト・キーワードで順位が付き始めたからだ。

どれほど効果的か、おわかりいただけただろうか?

ジャーナリストは記事を書く際に、各種の統計データを必要としている。そうしたデータを探すため、彼らはGoogleを活用するのだ。

そして、ジャーナリストが公開しようとしている記事についての情報を、私のサイトは彼らに提示していることとなる。つまり、私のサイトに記載されている統計データを見に来るのだ。そして、彼らの記事中に、引用元として私のサイトを言及する。

素晴らしい。

滞在時間を改善するために、アニメーション画像を使用する

我々の最新のランキング要素の調査では、Googleでのランキングとサイトの滞在時間は相関していることがわかっている。
1,180万の検索結果を分析した結果、自然検索のランキング要因についてわかったこと

Googleでのランキングとサイトの滞在時間は相関している

そして、サイト滞在時間を改善するためのシンプルな方法を発見した。アニメーション画像である。

特に、解像度が高いアニメーション画像(アニメーションSVGsなど)が効果的だ。基本的に、これらはアニメーションGIFsである。しかし、品質はすこぶる高い。

例を挙げてみよう。
(タップすると、翻訳元記事へと遷移します)

17 Advanced SEO Techniques for 2020

アニメーション画像があると、ユーザーは流し読みをやめ、立ち止まることを発見した。

すると、ユーザーはさらに多くのコンテンツを読んでくれるようになる。結果として、より多くの時間、サイトに滞在してくれるのだ。

例えば、Backlinkoで掲載したこの記事は、アニメーション画像をいくつか使用している。

このページの滞在時間が3分27秒であることは、偶然の一致ではないだろう。

この施策がもたらす影響については、あえて言うまでもないはずだ。

コンテンツハブを作成する

Backlinkoの自然トラフィックの28%はコンテンツハブから来ている。

コンテンツハブとは何だろうか?

特定のトピックにおける、ミニWikipediaのようなものだ。

例えば、昨年、我々はSEO Marketing Hubを公開した。

SEO Marketing Hubはカテゴリ(例えば、「テクニカルSEO」や「リンク構築」など)ごとに整理されたSEOのリソースのコレクションである。

それぞれのカテゴリには、いくつかの「エントリー」がある。

これらのエントリーは全て、特定のキーワード(通常はロングテール)に最適化されている。

そして、これらは通常のブログ記事のようには書かれていない。各エントリーはWikipediaの記事のように書かれている。

なぜか?

まず、こうしたスタイルの記事は、これらのタイプのキーワードの検索意図に、より合致しているのだ。例えば、「LSI キーワード(共起語)」と検索した際、私の意見などは必要とされないだろう。

この場合の検索者は、「LSI キーワードとは何か」を知りたがっているのだ。なぜ、重要なのか? 何から始めたらいいのか? そういったことを知りたがっている。

そして、コンテンツハブ内にあるエントリーは完全にこうした検索意図に合致するよう、戦略的に設計されている。

次に、エントリーの全ては、戦略的にリンクされている。

言うまでもなく、こうした内部リンクはSEOにとって有益である。

また、こうした内部リンクは滞在時間の上昇にも一役買う。内部リンクと通じ、読者は他のページへと遷移し、そこのコンテンツを読んでくれるからだ。

その結果、(もし戻りたい場合には)検索結果に戻る前に、十分な時間を私のサイトで過ごしてくれることになる。

比較キーワードをターゲットにする

比較キーワードとは、異なるものごとを比較する言葉である。例えば、

  • コンテンツマーケティングとSEO
  • iPhoneとAndroid
  • WebflowとWordPress

なぜ、こうしたキーワードは狙うに値するのか?

まず、比較キーワードで検索するユーザーは、完全な初心者ではない。

例えば、「SEOツール」と検索するユーザーは、SEOの初心者であろう。

しかし、「Mangools Moz Pro 比較」と検索するユーザーは、SEOツールについての知識はある程度あるはずだ。これら2つの異なるツールに対する意見を聞き、決断を下したいのである。

次に、比較キーワードはそれほど競合性の高いキーワードではない。

例えば、このキーワードの月間検索ボリュームは1,100で、CPCは6ドルである。悪くはない。しかし、キーワードの難易度は、たったの12/100である。

実際、このキーワードをターゲットとした記事を私は作成している。そして、すぐに上位3位に表示させることができた。

上級者向けアドバイス:「あなたと競合サイト」周辺の比較キーワードに最適化した記事を作成しよう。Driftはこうしたページを多く作成している。

そして、多くのキーワードで上位表示されているのだ。

ページネーションにはダイナミックパラメータを付与する

Exploding Topicsは初日にして深刻なテクニカルSEOの問題に出くわしてしまった。

新規のページがインデックスされるのに数日(または数週間)かかってしまっていた。クロールバジェットがすぐに枯渇してしまったのだ。

つまり、Googleボットが新しいコンテンツをクロールするのに非常に長い時間がかかっていることを意味する。

この状況を脱する手助けの1つとなったのが、ページネーションのページにダイナミックパラメータを使用することだった。

つまり、下記のURLから、

https://explodingtopics.com/business-topics/page/2

下記のURLに変更したのだ。

https://explodingtopics.com/marketing-topics?page=2

このフォーマットに変更することが、GoogleがページネーションのページのURLパターンを把握する手助けとなった。Googleがページネーションのページ再クロールするために必要な時間を短縮することができたのだ。そして、新しいコンテンツを発見し、インデックスさせるための時間が増えた。

また、より多くのページをGoogleがクロールしてくれる後押しにもなったようだ。

(もし、クロールバジェットの問題に再び出くわしてしまったら、Search ConsoleのURLパラメータツールを使用し、ページネーションのページへのクロールを止めることができる。これは、ダイナミックパラメータに限り、有効だ。)

ポッドキャストで被リンクを構築する

私は、100を超えるポッドキャストにゲストとして出演している。

そして、その全てからリンクを設置している。

こうした理由により、「ポッドキャストは新しいゲスト投稿である」と私は述べている。

実際、ポッドキャストへの取り組みは、ある意味、ゲスト投稿を執筆するよりも優れている。

ゲスト投稿を公開するには、下記が必要だ。

  1. あなたのゲスト投稿を受け入れてくれるWebサイトを探す
  2. そのサイトに交渉する
  3. ドラフトを作成する
  4. 編集に取り掛かる

その後、ようやくあなたのゲスト投稿は公開される。

ポッドキャストはどうだろう? 必要なのは、出演すること。それだけで十分だ。

実際、Exploding Topicsで使用したリンク構築の最初の戦略も、ポッドキャストであった。

私は、共同創業者のジョッシュに、スタートアップ界隈の企業に私がポッドキャストに出演したがっていることを話してくれるよう、依頼した。

ジョッシュは興味深く話してくれたため、多くの企業が快諾してくれた。

では、他の人のポッドキャストにインタビューを受けるためには、どうすればよいだろう?

これについては、1記事まるまる使ってお話しすることができる。しかし、ここではいくつかのポイントに絞ってみよう。

①オーディエンスにとって有益な内容を話す
あなたがお話しすることは、あなたのインタビューからオーディエンスが得ることができる、具体的な事柄を強調する必要がある。

②マイクを手に入れる
本格的なポッドキャストは音質にも配慮している。そのため、高品質なUSBマイクに投資することをお勧めする(私は、Rode Podcasterを使用している)。

③段階を踏む
できるだけ小規模なポッドキャストから開始しよう。小規模なポッドキャストとの場合、快諾してくれる可能性も高い。そして、ゲストとしての振る舞いが得意になってくる(これはスキルである)。その後、大規模でより優れた番組に出演するといい。

それでは、次のトピックに移ろう。

コンテンツアライアンスを探る

コンテンツアライアンスとは、他のビジネス、サイト、ブログ、YouTubeチャンネルなどと共同し、1つのコンテンツを作成することである。

例えば、私がFractlと共同で作成した記事は、最終的にMoz blogに掲載されている。

このケースでは、私はExploding Topicsのデータを提供している。

しかし、あなたが必要としているデータを保持する誰かと共同する、といった形も可能だ。

例えば、こちらのコンテンツ分析の記事の作成にあたり、私はBuzzSumoと共同している。

この場合、BuzzSumoは大量の魅力的なデータを保持しており、彼らはそれを快く共有してくれた。

そのお返しとして、私は記事を作成し、その記事の中で、オーディエンスに対し彼らをプロモートした。

結果として、このアライアンスはお互いに利益をもたらした。

私は、自身では手にすることが不可能なデータにアクセスすることができた。BuzzSumoは1万人以上の人々に、その名を提示することができた。

実際、この記事は初月で46,489の訪問者を運んできてくれている。

検索結果画面の専有面積を最大化させる

Googleの検索結果の1位に表示されているWebサイトは、全自然検索のクリックの約32%を獲得している。

つまり、上位に表示されなくとも、検索結果画面からより多くのクリックを獲得できる別の方法があるということだ。

検索結果画面における、より大きな専有面積を獲得しよう。

検索結果画面の専有面積は、「検索結果画面の1ページ目で、どれくらいのピクセルをあなたがコントロールできるか」ということだ。

より大きなピクセルをコントロールできれば、そのキーワードで獲得するトラフィックも増えるだろう。

例えば、強調スニペットに採用されれば、ページの最上部にあなたのWebサイトを表示することができる。また、このキーワードにおける専有面積も3倍となる。

他にも例があるだろうか?

先日、私のYouTube動画が、重要なキーワードで1ページ目に表示された。

こちらも、非常に大きな専有面積を提供してくれている。

下記に、より大きな専有面積を獲得できる方法を記載しておこう。

コンテンツ内にオリジナルの画像を埋め込む

高品質な画像があなたのコンテンツをより良いものにしてくれることは、周知の事実だ。

また、間接的に順位の上昇に一役買ってくれるだろう。

では、どのような種類の画像を自身のサイトに用いるべきだろうか?

最近行われたSEOの実験では、「重複画像は順位に悪影響を与える」ことがわかっている。

そのため、可能な限り、オリジナルな画像を使用したいと考えるはずだ。

例えば、我々は非常にプロフェッショナルなスクリーンショットを作成するために、グラフィックデザイナーに作成を依頼している。

通常のスクリーンショットを使用するほうが、遥かに簡単で早いことはわかっている。しかし、我々はオリジナルで、より有益な画像を使用するため、そこに投資している。

また、全ての記事で、オリジナルのビジュアルやチャートを作成している。

繰り返すが、こうしたビジュアルは安くはない。しかし、SEOへの直接的、間接的な利益のために、投資すべき価値はあるはずだ。

副産物として、他の誰かがブログであなたの画像を使用するかもしれない。

そして、ソース元として、リンクを提供してくれているだろう。

例えば、ある記事で使用した下記のチャートは、多くの異なるブログで使用されている。

長文コンテンツのほうが、短文のブログ記事よりも、より多くのリンクを発生させる

そして、私の画像を使用したブログの多くが、ソース元としてBacklinkoへリンクを提供してくれている。

キーワードの関連性にコンテンツを最適化する

1ページにキーワードを187回詰め込む以上のことがオンページSEOにあることはすでにご存知だろう。

実際、Googleの「検索アルゴリズムの仕組み」では、「定量可能な要因」を見ていると説明している。

特に、Googleはそのページが扱っているトピックに関連したコンテンツを見たいと思っている。

ここでの疑問は、Googleが見たいと思っている「定量可能な要因」を、どのようにしてGoogleに伝えるかということだ。

ページ内にLSIキーワードを正しく含める必要がある。

これを行えば、あなたのページがそのクエリと関連性が高いことをGoogleに確認することができる。

結果として、ターゲットキーワードでの上位表示が見込めるはずだ。さらに、その他のキーワードでの順位上昇にも貢献するだろう。

内容の深いコンテンツを書けば、自動的にこうしたLSIキーワードが大量に用いられているはずだ。

ダブルチェックを行いたければ、ツール(ClearscopeSurfer SEOのような)を使用するという手段もある。適切なLSIキーワードがコンテンツ内に含まれているか、発見する手助けとなる。

こうしたツールの仕組みは一様だ。すでに上位表示されているコンテンツをスキャンするのだ。

そして、こうしたページが頻繁に使用している言葉を抽出する。

ブログにコメント欄を作成する

コメントは3つの理由であなたのSEOを助けてくれる。

第1に、コメントは実際に直接的なランキング要素となりうる。

第2に、コメント欄はそのページで行動する理由をユーザーへ与えてくれる。これは、滞在時間の増加につながるだろう。

第3に、コメント欄はGoogleがクロールし、インデックスし、ランクするコンテンツなのである。

実際、Googleの社員もページ上の全てのコンテンツを対象としている(UGC含む)と述べている。

(元ツイートはおそらく「UGCコンテンツが低品質なため、順位が下落しているのではないか」という疑問や不満と思われる。)

それはあなたのWebサイトだ。悪いコンテンツを公開することを選択したのであれば、それがフォーラムにおける投稿・ユーザーによる書き込み・直接の投稿であっても、それはWebサイトのクロール・インデックス・ランキングに使用される。すばらしい高品質のフォーラムやUGCサイトを作成することもできるし、その試みはうまくいくだろう。

これが、私がBacklinkoのコメント欄に大きな労力をかけている理由である。

全てのコメントに返信するだけでなく、コメントの管理のために毎日数時間を費やすスタッフを用意している。

こうすることで、Webサイトに寄せられる全てのコメントが高品質となる。

People Also Askのキーワードを明らかにする

SEMrushによると、Googleの全ての検索結果画面の41%がPeople Also Askのセクションを含んでいるとのことだ。

最適化の対象に値すると言えるだろう。

問題は、こうしたキーワードを大規模に発見することが、大きな苦痛を伴うということだ。

4つの質問は、すぐに手にすることができる。

しかし、さらに多くの質問を見るためにはアコーディオンメニューを毎回開かなければならない。

幸運にも、こうした質問をスクレイプしてくれる「People Also Ask」というツールに偶然出会った。

このツールは、他のキーワードツールと同じように使える。キーワードを入力し、結果のリストを手にすることができる。

関連するキーワードではなく、People Also Askから直接質問を引っ張ってきてくれる。

非常に素晴らしい。

ページに「コンテンツ機能」を追加する

コンテンツ機能とは下記のようなものだ。

  • 計算機
  • 比較チャート
  • 機能の内訳
  • メリット・デメリットのリスト
  • まとめ
  • 引用ボックス

コンテンツの競合性を高め、より便利になるよう、コンテンツに追加する何か、といったところだ。

そして、コンテンツ機能は直接的、間接的に順位改善の助けとなる。

実際、Googleの品質ガイドラインでは、補完コンテンツは「重要」であると記載されている。

コンテンツ機能がどの程度の違いを生むか、最近の事例をお伝えする。

今年の初頭、SEOのエキスパートになるためのガイドコンテンツに2つのコンテンツ機能を追加した。

具体的には、SEOを学ぶ複数の方法を比較したテーブルを追加したのだ。

また、SEOのスペシャリストが身につけるべきスキルのリストも作成した。

ほどなく、このコンテンツは1位に順位が上昇した。

自然トラフィックも36.9%上昇した。

Googleは200を超えるランキング要素をアルゴリズムに使用している。そのため、コンテンツ機能がこの例での違いの全てを生み出していると、確証を持って言うことはできない。

しかし、私個人の意見としては、コンテンツ機能がランキング上昇の大きな理由であると考えている

「トピック+年度」コンテンツを追加する

「トピック+年度」コンテンツは特定のトピック周辺で起こったトレンドを扱うブログ記事である。

例えば、私は毎年、SEOの決定版ガイドを公開している。
※翻訳したホワイトペーパーはこちら→2020年 SEOガイド決定版

また、こちらの記事は「SEO 2020」というキーワードに最適化させている。

ご存知の通り、「SEO」は非常に難易度が高いキーワードである。

(もちろん私にとっても😉

しかし、「SEO 2020」の難易度は「SEO」ほど高くはない。毎月、数千人のユーザーが検索しているキーワードではあるが。

実際、私の記事は、「SEO 2020」というキーワードで1位に表示されている。

これにより、毎月かなりの量のトラフィックを獲得できている(特に年度の初頭においては)。

注:「タイトルタグの末尾に「2020」を追加すれば良い」という話ではないことを指摘しておく。

この戦略を活かすためには、あなたのコンテンツが、その年に発生する質問に100%注力している必要がある。

例えば、私のSEOガイドのコンテンツは、検索エンジン最適化の世界で起きたトレンドを扱っている。

これこそが、「SEO 2020」と検索するユーザーの検索意図となっているのだ。

リンクのない指名のメンションから被リンクを獲得する

リンクではないブランドのメンションは、「ブログ記事やニュース記事であなたについてメンションはしているが、あなたのサイトへのリンクは設置していない」、状態であることだ。

例を挙げてみよう。

あなたがすべきことは、あなたのブランドに言及してくれた人へEメールを送付することだ。そして、あなたのWebサイトへリンクを設置するよう、依頼しよう。

自身の経験からすると、このアプローチのコンバージョン率は非常識だ。主な理由は、あなたが聞いたこともない人に対し、冷たい対応をしているわけではないからだ。

そうではなく、あなたのWebサイトについて、すでに言及してくれている人にEメールを送付するのである。

つまり、彼らはあなたのWebサイトへのリンクを追加する準備ができていると言える。

鍵となるのは、素早く接触することだ。

どんな理由であれ、新しい記事であれば編集してくれる可能性がある。

そのため、Eメールの送付が素早いほど、リンクを獲得できる機会も増えるはずだ。

BuzzSumoの「Brand Alerts」機能はこのテクニックに完全に適している。

この機能は、リンクが設置されていないメンションで絞り込むこともできる。

Google Discoverに最適化する

Google Discoverは、Google版のソーシャルメディアのニュースフィードである。

しかし、あなたがフォローしている人からの投稿を提供するのではなく、あなたが好むであろうとGoogleが考える、高品質なコンテンツを提供してくれるのだ。

そして、Google Discoverは大量のトラフィックをもたらしてくれることを私は発見している。

実際、Google Discoverは過去90日間で6,000を超える訪問を発生させている。

Googleによれば、Discoverに最適化することは不可能である、とのことだ。

しかし、これは真実ではない。

実際、数段落先に、高品質な画像はDiscoverでの表示の助けとなると書かれている。

Discoverの結果にはその隣に大きな画像が表示されるからである。そして、その写真が目立てば、ユーザーはクリックするだろう。これが、他のユーザーのDiscoverのフィードにあなたのコンテンツが表示される手助けとなる。

そのため、あなたが公開するあらゆるコンテンツに、高解像度のog:imageを追加するようにしよう。

また、私が発見した、Google DiscoverのSEOの手助けとなる事柄をまとめてみよう。

  • コンテンツの新鮮さ(Discoverからのトラフィックは、記事が公開された日が最も多い)
  • オリジナルで高品質な画像やチャートやグラフ
  • (Googleにインデックスされている)Twitterでのエンゲージメント
  • 単独のページへの高レベルなトラフィック
  • 人気のあるトピックについてのコンテンツ(Discoverで流れてくるコンテンツは、ユーザーの閲覧履歴に大きく基づいている)

Redditから競合性の低いキーワードを発見する

非常に競合性の低いキーワードを簡単に発見する方法を紹介しよう。

先ず、SEMrushやAhrefsでsubredditsのURLを入力する。

そして、そのページで上位表示されているページのすべてのキーワードを見てみよう。

するとどうだろう? 競合性の低いキーワードのリストができあがるのだ。

もちろん、(常に1ページ目に表示されている)Redditのドメインオーソリティは、あなたのWebサイトよりも高いだろう。

注目すべき点は、Redditのスレッドは非常に乱雑であることだ。また、役に立たないコメントも多く含まれている。例えば、下記のように。

つまり、Redditのスレッドよりも、あなたのコンテンツを良くするためにすべきことが多くあるということだ。

  • 情報を段階ごとに整理する
  • 画像や動画など、マルチメディアを追加する
  • 有益なリソースへの外部リンクを含める
  • より最新のテクニック、戦略、情報を含める

基本的には、「よく書かれた記事>Redditのスレッド」となる。

つまり、あなたのコンテンツがRedditのスレッドよりも上位に表示される可能性があること意味している。

上級者向けアドバイス:subredditsは多くの取るに足らないキーワードで上位表示されている。それらは、あなたがターゲットにしたくないキーワードだろう。CPCで絞り込みをすることで、良いキーワードを簡単に発見することができる。私は、CPCの下限を$2ほどに設定することをお勧めする。こうすることで、取るに足らないキーワードを除外できるはずだ。

ボーナス戦略#1:サイトマップを視覚化する

フラットなWebサイトのアーキテクチャは、テクニカルSEOにおいて、非常に重要だ(特に多くのページがある場合は)。

問題は、あなたのWebサイトのアーキテクチャがフラット(良い)か、非常に深い(悪い)が、それを知ることが非常に難しいことである。

これが、私がサイトマップの視覚化をお勧めする理由である。

Ahrefsのサイト監査機能を使用することで、それが可能となる。

もしくは、私が最近発見したVisualSitemapsという素晴らしいツールでも可能である。

ボーナス戦略#2:Googleキーワードプランナーで隠れた用語を発見する

多くの人が、種となるキーワードをGoogleのキーワードプランナーに入力する。

これは間違ったことではない。

しかし、より多くのキーワードのアイディアを発見したいのであれば、このフィールドにURLを入力しよう。

そうすれば、Googleはそのページをスクレイピングする。そして、多くの人々には表示しないキーワードのリストが生成される。

以上である。

まとめ

この記事で紹介した17のSEOの戦略は、今すぐに効果を出すための戦略である。

ぜひ、あなたの意見を聞かせてほしい。

このリスト内の戦略ですぐに試す予定の戦略はなんだろうか? サイトマップの視覚化だろうか? 「People Also Ask」への最適化だろうか?

ぜひこの記事をシェアして、感想を述べてほしい。

この記事は、Backlinkoに掲載された「17 Advanced SEO Techniques for 2020
」を翻訳した内容です。
ある程度のSEOの知識が無ければ、少し難しい内容であったかもしれません。そのまま使える施策というよりは、アイディアの取っ掛かりとして面白いものが多くありました。今回の記事の中から何かアイディアを発見していただければと思います。

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投稿 【2020年版】上級者向けの17のSEO戦略SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

Googleが検索語句レポートを変更。広告主が数億単位の広告費の行方を把握できなくなる可能性が生じた

9月になり、Googleは広告レポートについて、「クリックが発生したキーワードが重要でない場合、そのキーワードが確認できなくなる」旨を発表しました。

つまり、クリック課金が発生したのにもかかわらず、その内訳がわからなくなるということになりますが、これは衝撃的な変更に思えます。

自然検索のSEOとは毛色が違うものの、重要な変更と言えそうですので、Googleの動向を把握するためにも押さえておきたい内容となっています。

今朝、私は先週の「ブランドキャンペーンによるワンクリックに対して、キャンペーンに3ドル以上かかる」という提案を受け入れなかった。

そして私は、幅広いクエリを追加するのではなく、ブランドキーワードをトリガーとする無関係な単語をひとつだけ追加した。

今後、Google広告において、そのようなスモールキーワードが表示されなくなったり、複数の少量のクエリで表示されるかどうかがわからなくなったりする可能性がある。

先日ご報告したように、Googleは広告主に対し、「検索語句レポートには多くのユーザーが検索した重要なキーワードのみを含めることにした」と通知した。「重要」の定義については述べていない。

Googleは、変更の理由を「プライバシーポリシーを維持し、ユーザーデータに関する保護を強化するためである」と語った。

当然ながら、この動きは広告主の怒りを買うことになった。

Googleの端的なコミュニケーションはいつもどおりのことだが、いつもどおりガッカリした。「重要」とは何か、まったく触れられていない。数百万ドル、数十億ドルの広告費用の使い道が、広告主にわからない可能性がある。

Googleが「重要」と定義するものについて、それをプラットフォームで毎日働いている人達に何をもたらすのかを何らかの形で認めてもらうことを求めるのは行き過ぎた要望だろうか?

私はこの件に対し、大きなインパクトを与えられないかもしれないが、Googleのプラットフォームからの支出を誘導することはできるだろう。

※Googleの方針に反対し、「Googleを使うのはやめた方がいい」と周囲に働きかけるという意味かと思われる(異なる場合はご連絡いただけますと助かります)。

まず明らかにしておきたいのは、ユーザーのプライバシーの維持と尊重は、マーケティング担当者ではなく、GoogleなどのIT企業にとっても優先事項となるはずだ。

Googleは個人を特定できる情報(PII)や、その他の機密クエリを保持する必要がある。これらのクエリは、検索語句レポートやその他のプラットフォームから外れる可能性がある(アナリティクスに渡される個人を特定できる情報については、また別の機会に話そうと思う)。

しかし、この変更についてのGoogleの斜に構えたコミュニケーションは、その理由について懐疑論の扉を開いたままにしてしまっている。

“not provided”のプライバシー問題は、10年前のものである

今年の秋は、”not provided”が実装されて10周年になる。

Googleは2011年に、プライバシーの件に触れ、Googleにログインしたユーザーが検索したキーワードの表示を制限し始めた。

それ以来、いわゆる「not provided問題」はサイト運営者にストレスを与えている。

Googleはその問題について明確な回答を示さなかったが、検索語句レポートにてそのデータを広告主に表示し続けている。

プライバシーがこの意思決定の背景にあるのなら、このデータを広告主に提供することは偽善的、もしくは利己的だろうか? これを否定するのは難しいことだ。

キーワードデータを制限すると、間違いなくGoogleの広告ビジネスに悪影響が及ぶことになるが、広告主はクリックに対して料金を支払っているため、「無駄な広告支出を排除してキャンペーンを最適化するためのアクセス権を持っているべきだ」という見方もある。

“not provided”である場合、キーワードへの入札が検索広告を購入する唯一の方法であり、キーワードを検索クエリに一致させる方法は比較的容易であった。

なぜ今、検索の条件を変更するのか

なぜこのタイミングなのか。明確な答えはない。Googleは言及していない。

Googleの発言をそのまま受けることもできるだろう。

このデータに関して、突然プライバシーの保護に目覚めたのか、注意を引くのに十分な出来事があったのか、またはデータのプライバシー規制と独占禁止法の調査の増加に対する反応なのか。

具体的なトリガーがあったかどうかはわからない。2018年に発効されたCCPA執行は7月に開始し、GDPRは今年の1月1日に施行された。
※CCPA:カリフォルニア州 消費者プライバシー法
※GDPR:EU一般データ保護規則

GoogleがCCPAをレーダーに載せていたのは、昨年11月に広告主向けのソリューションを導入したからだ(7月まで待っていたFacebookとは違い)。

また、より懐疑的な見方をすることもできる。

Googleは、我々の追加の質問に対する回答を提供していない。

Googleの意図に関係なく、このロングテールデータに費やされる広告費は数十億ドルとは行かずとも、数百万ドルになることだろう。

広告主がGoogleに対し、より明確な回答とコミュニケーションを求めているのは不思議なことでもない。

前の四半期において、Googleの検索ビジネスは、パンデミックの中で広告主が撤退したことで大きな打撃を受けた。

Googleは、検索や地図などから213億ドルを生み出した。しかし、これは前年比10%の減少である。総収益は8%減で、これは初の減収となった。

今回の意思決定は収益云々ではなく、自動化の傾向を反映しているのだと思われる。しかし、この全体があったとしても、少なくともこの決定について、これ以上語らないということは不可能だろう。

このロングテールキーワードのデータは本当に重要なのか?

これらすべてのデータは、広告主にとって大きな収益と重要な気づきに繋がる。

一部の広告主が目にしていることに基づき、広告主は広告費の1/4以上を占める検索語句の可視性を失う可能性がある。

(以下、Googleがロングテールデータを不可視にしたことへの怒りのツイート)

Webマーケティング代理店のSeerは、この変更による初期の影響を調べ、Google広告が「リスティング予算の約28%のキーワードを非表示にし、PPCクリックの20.4%のキーワードの可視性を削除する」と試算した。

Google検索に100,000ドルを費やすごとに、71,000ドル分のキーワードデータを取得できる。

100,000回のクリックごとに、77,900回のクリックのキーワードデータが表示される。

出典:Seer

今朝、私が受け入れなかった3ドルのキーワードに現れた無関係の単語は、他の多くのロングテールキーワード(基準は明確でない)に波及し、その企業のマーケティング予算に大きな打撃を与える可能性がある。

特に中小企業への影響は非常に大きい。

キーワードからの脱却と機械学習への移行

検索広告はキーワードターゲティングの上に成り立っていた。

その後、Facebookが来たが、それはピンポイントで人をベースにしたマーケティング機能を持ち、ユーザーへのターゲティング能力を備えている。

同時に、機械学習とAIにも大きな進歩があった。

その後、Googleはオーディエンスターゲティングとキーワードターゲティングから離れ、マッチタイプを希釈し、キーワードまったく使用しないキャンペーンタイプを導入した。

Googleが同じ意味の類似パターンをフレーズと部分一致の変更されたキーワードに拡張した際、以下のように述べた。

機械学習が引き継がれ、オーディエンスが搭乗するにつれ、ゼロキーワード検索広告の時代は長きにわたって予測されてきた。実際、ローカルキャンペーン・スマートキャンペーン・アプリキャンペーンなど、自動化されたキャンペーンタイプが存在する時代はすでに始まっている。

機械学習を利用したオーディエンスへと移行したより最近の例として、7月にGoogleがGoogleアナリティクスの予測オーディエンスを導入したことが挙げられる。

広告の観点からいえば、Googleは自動レスポンシブ検索広告のフォーマットをテストのデフォルトにしている。

Googleにはこれまで以上の信頼が必要とされる

自動化、機械学習、AIに関して、私はさほど詳しいわけではない。それがより良い結果や工数の削減に繋がるのであれば、良いことだろう。

一方で、マーケターがハンドルから完全に手を離すことはできない。

広告主はクリックに対してGoogleに費用を支払っていることから、広告主は(PII以外の)キーワードデータにアクセスできるべきだという主張を脇に置いたとしよう。

広告主がこの変更に納得するためには、クエリの意図をキーワードに一致させるアルゴリズムが、Googleが理想としているものと同じくらい優れていることを信頼しなければならない。

間違いなく、アルゴリズムは改善されている。しかし、それらが完全ではないという証拠は、これらの検索語句レポートにある。

Googleはそれに詳しく触れてはいないが、どのような返答をするかを予想してみよう。

「我々のデータは、ごくわずかな広告主が除外キーワードを設定していることを示している(裏を返すと、ほぼ除外設定の必要がないということ)」

その事実の裏付けとなる数字の多少がどうあれ、それ自体は問題ではないだろう。

次に何を考えるべきか

Googleは、「我々は、広告主が重要なビジネス上の意思決定を行えるようにするインサイトを共有するための新しい効率的な方法に投資し続けている」と述べた。

これが何を意味するかを確認するまで、待つ必要がある。

それまでの間、広告主は虚無に対して声を発しているように感じるだろう。

また、このGoogleの動きはパンデミックによって影響を受けた企業に広告のクレジットを発行することで獲得した好印象をふいにする可能性もある。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症): 中小規模の企業向け Google 広告の広告クレジット

重要な第4四半期に向けて、パンデミックがかつてないほど深刻になっているため、広告主は多額の広告費の行方が不明瞭なまま進むことを余儀なくされるだろう。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s search terms move will make millions in ad spend invisible to advertisers」を翻訳した内容です。
Webマーケティングはユーザーの行動がデータとして把握しやすいのがメリットですが、今回のGoogleの変更は、そのメリットが消えてしまうような変更と言えます。

プライバシーの観点からの変更とのことですが、今まで見えていたものが急に見えなくなることへの不満は相応に発生することでしょう。

SEOに注力しているとついSEOの情報ばかり追いがちですが、1企業としてのGoogleの動向も可能な限り抑えておきたいと感じさせられる記事でした。

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1,801のユーザー行動を分析した結果わかった、ユーザーがGoogleを使う際の12の真実

変化し続けるユーザーニーズに対し最大限対応していくことは、あらゆるWebサイトにとっての命題と言えます。SEOに直接関係があるにせよ、ないにせよ、ユーザーを満足させることができなければ上位表示も難しいでしょう。

ユーザーニーズの把握は非常に難しいトピックですが、ユーザー行動を把握することでそのヒントを得られるかもしれません。

今回は、Backlinkoによる、ユーザーの検索行動を調査した記事を紹介いたします。

最新のGoogleの検索結果に対し、人々がどのように関わっているかをより良く理解するため、我々は1,801のユーザー行動のセッションを分析した。

特に我々が調査した項目は以下のとおりだ。

  • 広告と自然検索結果のクリック数の比較
  • ローカル、動画、Googleショッピングのクリックの割合
  • 検索セッションの平均時間
  • 1ページ目の下部まで閲覧するユーザー数
  • その他

では、我々が得た調査結果を紹介していこう。

※編集部注:
情報をわかりやすくするため、オリジナルの画像に日本語を注釈として加えている箇所があります。あらかじめご了承ください。

この調査で得た重要な発見

1.Google検索の利用者は、23%の割合で、オートコンプリートのサジェストを使用する。コマーシャルクエリで検索するユーザーと比べ、インフォメーショナルクエリとローカル検索のほうが、オートコンプリートのサジェストをクリックする傾向がある。

2.Google検索の利用者の50%は、9秒以内に検索結果をクリックする。検索結果のいずれかをクリックするまでにかかる平均の時間は、14.6秒。

3.Google検索の利用者のうち、たったの9%しか、検索結果の1ページ目の最下部まで閲覧しない。

4.15%のユーザーが、最初に使用した検索キーワードを変更する。これは、Googleが関連性の高い検索結果を提供していることを指し示している。もしくは、Google検索の利用者は、最初の検索で正しいキーワードを選択できることを意味している。

5.検索結果をクリックした後、たったの17%のユーザーしか、再び検索結果画面に戻らない。同じクエリで複数回直帰するユーザーは、たったの5%。

6.Google検索の利用者の大半(59%)は、検索セッションの間、1つのページのみを訪れる。入力したクエリの答えを得るために、4ページ以上訪れるユーザーは、たったの6%。

7.65%の検索者は、検索セッションの間、伝統的な「10個の青いリンク」の検索結果をクリックする。

8.クエリによって大きく異なるが、検索者の19%が、広告をクリックする。

9.ローカルクエリの場合、42%の検索者が、マップパック内の検索結果をクリックする。

10.商品を検索しているユーザーの19%が、Googleショッピングの結果をクリックしている。

11.平均で、検索者の3%しか、”People Also Ask”を使用していない。しかし、この行動はクエリによって大きく異る。例えば、サプリメントを検索しているユーザーの場合、13.6%が、”People Also Ask”をクリックしている。

12.検索結果の2ページ目に行く検索者は、たったの0.44%。

13.検索セッションが完了するまでの平均時間は76秒。また、全検索セッションの半分が、53秒以内に完了する。

調査方法

今回の調査を行うにあたり、我々は454人の米国在住のユーザーにGoogle検索を使用した一連のタスクを行うよう依頼した。

異なるクエリでの広範囲なセットにすべく、被験者に依頼したタスクは下記のとおりである。

  • コマーシャル(物理的な商品):$20以下のFord F-150用のスマートフォンホルダーを探す。
  • コマーシャル(サービス):新規会員の初年度で、少なくとも20,000マイルをプレゼントする航空会社系のクレジットカードを探す。
  • コマーシャル#2(サービス):金利が25%より低く、年会費のかからないスモールビジネス用のクレジットカードを探す。
  • ローカル:自身の地域で交通事故を担当できる弁護士を探す。
  • インフォメーショナル(ノウハウ):自分で髪の毛を切る方法を紹介している動画の中で一番良いものを探す。
  • インフォメーショナル(方法):自身の地域内で、送料が追加されないオンラインで食料品を買うための最適な方法を探す。
  • トランザクショナル:腰の痛みに作用するサプリメントを探す。

それぞれのセッション中、被験者の画面は全て記録してある。

一例を下記に挙げよう。
※クリックすると、元の記事へと遷移します。

How People Use Google Search (New User Behavior Study)

今回の調査で指示した内容が行われているか各動画を確認し、トータルで259人のユーザー(1,801の検索セッション)という結果となった。録画した動画のトータルの長さは2,226分(38時間)となった。

最後に、動画のデータに注釈をつけ、それぞれのデータポイントをスプレッドシートにまとめ、結果を分析した。

では、それぞれの分析結果を見ていこう。

検索ユーザーはGoogleのオートコンプリートのサジェストを、セッションの23%で使用する

Googleのオートコンプリートは、検索履歴、地理的条件、およびこれまでに入力した内容に基づき、検索中に複数のキーワードを提示する。
※クリックすると、元の記事へと遷移します。

How People Use Google Search (New User Behavior Study)

我々の調査によると、かなりの数の検索者がこの機能を使用しているようだ。全ての検索のうち、約1/4がオートコンプリートのサジェストの中の1つを選ぶことがわかった。

しかし、オートコンプリートをどの程度使用するかについては、クエリに依存する。

特に、コマーシャルとトランザクショナルのキーワードで検索する場合が最もオートコンプリートのサジェストを使用するようである。

ここで得られる知見

Googleのオートコンプリートは検索行動に大きな影響を与えているようだ。特に、トランザクショナルとコマーシャルのクエリにおいては。

検索ユーザーの半分が、検索後の9秒以内にクリックする

次に、「最初のクリックまでにかかる時間」を調査した。

言い換えれば、どこをクリックするかを決定するために、ユーザーは検索結果画面をどのくらいの時間見るのかを調査したのだ。

我々は、多くのユーザーが最初の結果を直感的にクリックするものの、Googleが現在使用している複数の検索結果の機能(動画カルーセル、people also ask、トップストーリーなど)によって、ユーザー行動は変化しているだろうと仮定していた。

言うまでもなく、検索結果画面のレイアウトは、検索結果によって大きく異なる。

この組み合わせによって、ユーザーが自然検索の最初の結果をすぐに選択することを難しくしている。クエリによっては、最初の検索結果がファーストビューになることもある。

また、それより下部に位置することもある。さらには、GoogleショッピングとGoogle広告の間に表示されることもある。

我々は、Googleで何かを検索しているユーザーの50%が9秒以内にクリックをすることを発見した。また、25%のユーザーが5秒以内にクリックしていることもわかった。

平均の「最初のクリックまでにかかる時間」は14.6秒であった。


クエリのタイプによって最初のクリックまでにかかる時間が可変することは注目すべきである。

ここで得られる知見

検索者は最初のクリックを行う前に、検索結果を見定めるために十分な量の時間をかけている。平均の「最初のクリックまでにかかる時間」は14.6秒であった。

検索ユーザーの9%が1ページ目の下部までスクロールする

次に、検索結果の1ページ目の下部までスクロールするユーザーがどの程度いるかを調査した。

検索結果の最下部までスクロールするユーザーは、たったの9%であることがわかった。

しかし、ユーザー行動はクエリの種類によって可変する。トランザクショナルクエリである「腰の痛みを和らげるサプリメントを探す」のクエリで検索している場合は、コマーシャルクエリである「車載用のスマートフォンホルダーを探す」のクエリよりも、多くの検索結果を見ているようだ。


おそらく、これは検索結果画面の機能の差異によるものだろう。

コマーシャルクエリの場合、Googleショッピングの結果が表示される傾向がある。また、ほとんどの場合でファーストビューに表示されるのだ。

一方、トランザクショナルとインフォメーショナルの場合、伝統的な「10本の青いリンク」が表示される傾向がある。このレイアウトが、ページの下部へのスクロールとクリックを促すのだろう。

ここで得られる知見

Googleユーザーの比較的少ない割合(9%)が、検索結果の下部までスクロールする。多くの場合、検索結果の上部でクエリに対する答えを発見している。

また、必要としている情報がファーストビューで発見できなければ、検索をやり直すことを好む。

検索ユーザーの15%しか最初の検索ワードを修正しない

我々は、85%のGoogleユーザーが、最初の検索ワードでクエリへの答えを見つけ出していることを発見した。


これは、Googleが(ハミングバードランクブレインなどのアップデートによって)各クエリの真のインテントを理解する能力が改善されているという事実によるものなのかもしれない。

もしくは、単純に「Googleの検索結果が以前よりも良いものになっている」という事実によるものなのかもしれない。その結果、ページの上部に関連する結果を発見できる状態となっている。

また、ユーザーが「検索する方法」をより良く理解できていることが理由である可能性もある。言い換えれば、何千回もの検索をすることで、正しいクエリを入力する訓練ができていると言えるのだ。

いずれにせよ、一般的に、検索者は最初のクエリで必要な情報を探し出しているということだ。その結果、最初の検索の後、クエリを変更することが極めて少なくなっている。

ここで得られる知見:検索者の15%しか、最初の検索で使用したキーワードを修正しない。

検索ユーザーの17%が検索結果に直帰する

物議を醸すトピックではあるが、検索結果の満足度を把握するため、Googleのアルゴリズムは「行動に関するシグナル」を見ているという証拠がある。

それはさておき、我々はどのくらいのユーザーが、検索結果をクリックした後に直帰する(より正確に表現すれば「ポゴスティック」する)かを調査した。

その結果、83%のユーザーが、彼らがクリックした検索結果から直帰しないことを我々は発見した。また、単一の検索セッションの間、ユーザーの5%しか複数回の直帰を行わないこともわかった。

こちらに関しても、クエリによって異なってくる。


我々の調査では、多数の検索者(59%)が1つの結果をクリックしていることがわかっている。また、少数のユーザー(6%)がクエリに対する答えを探すために4ページ以上訪問していることもわかっている。


ここでも、一般的に、Googleはユーザーが満足する結果を表示できていることが示されている。

前述で議論した、「Googleを使用する検索者は最も関連性のある結果をクリックすることを判断するために十分な時間を取っている」という事実を組み合わせると、Googleはユーザーを満足させていることが示唆される。

ここで得られる知見

17%のユーザーが、他の結果を選択するために、検索結果画面へと直帰する

検索ユーザーの65%が自然検索結果をクリックする

強調スニペット、ナレッジパネル、Twitterカードなど、Googleはここ数年間で複数の検索結果上の機能をロールアウトしている。

それにも関わらず、検索者の65%が「10本の青いリンク」の少なくとも1つを、検索セッション中にクリックしていることがわかった。


こうしたユーザーが広告をクリックしていないというわけではない。検索セッションの間、多くのユーザーが自然検索結果と広告の両方をクリックすることがわかっている。

しかし、検索セッションの間、大多数のユーザーが自然検索結果を一度はクリックしていることは注目に値する。

また、多くのユーザー(10%)が複数の自然検索結果をクリックしているのだ。

ここで得られる知見

検索セッションの間、検索者の65%が自然検索結果をクリックする

検索ユーザーの19%が広告をクリックする

今までにないほど、Google広告は検索結果の多くの領域を占めている。

今日のGoogle広告の設置場所は、非常に目立ち、自然検索結果と似ている。

検索者の19%が広告をクリックすることを我々は発見した。また、同一の検索セッションの間、複数の広告をクリックするのはたったの4%であることもわかった。

今回の調査で使用したクエリの多くがコマーシャルとトランザクショナルであることから、予測していた数値よりも高い数値となっているかもしれない。

実際、この行動はユーザーが行っている検索の種類に高く依存することがわかっている。

特に、コマーシャルとトランザクショナルの検索は、インフォメーショナルクエリと比較し、Google広告へのクリックが多い。


こうした検索の場合、広告が表示される機会が多いという事実による結果かもしれない。また、検索インテントも商品やサービスのページへと向かっていることだろう。

その結果、ユーザーが自身の検索と高い関連性を広告に見出しているのだ。

ここで得られる知見

19%のユーザーがGoogle広告をクリックしている。しかし、この数字は検索の種類によって大きく異なる。

ローカル検索をしたユーザーの42%がマップパックをクリックする

ローカルクエリ(”寿司 ニューヨーク”)とGoogleがローカルの文脈と判断したクエリの場合、「マップパック」が表示される。

マップパックは、Googleマップから引用された3つの結果が並び、「通常の」自然検索結果と混ざって表示される。

ローカル検索を行っているユーザーの42%がマップパック内の結果をクリックしていることがわかった。

多くのローカル検索結果画面で目立つように表示されていることを考えると、マップパックを使用してローカルビジネスを探すことを、多くのユーザーが選択していることは驚きではない。

ここで得られる知見

ローカルビジネスを探している検索者の42%がマップパックの結果をクリックする

商品検索をするユーザーの19%がGoogleショッピングをクリックする

Googleショッピングは、商品の検索クエリにおいて、多くの場合でファーストビューに表示される。

そのため、商品を検索しているユーザーの19%がGoogleショッピングをクリックしていることは、特に驚きではない。

ここで得られる知見:検索セッションの間、少なくとも1回は、商品を検索しているユーザーの19%がGoogleショッピングをクリックする

検索ユーザーの3%しか、”People Also Ask”を使用していない

SEMrushのデータによると、Googleの全検索結果の43.21%にPeople Also Askが表示されているとのことだ。

People Also Askは全検索結果のうち、最も目立つ機能の1つであると言える。

我々は、実際にどのくらいのユーザーがPeople Also Askに使用しているかを調査した。

そして、検索者うち、非常に少数(たったの3%)しかPeople Also Askをクリックしていないことがわかった。

画像23:検索者の3%しか、”People Also Ask”を使用していない

しかし、特定のトランザクショナルクエリとナビゲーショナルクエリの場合、People Also Askのクリック数は増加する(13.6%)

ここで得られる知見

People Also Askは多くの検索結果画面で表示されているが、多くのクエリでクリックされているわけではない。実際、我々のサンプルの検索結果では、検索者の3%しか”People Also Ask”を使用していない

検索結果の2ページ目に行く検索ユーザーは、たったの0.44%

驚きではないが、検索結果の2ページ目に行くユーザーはほんの少数(0.44%)しかいないことを我々は発見した。

この結果は、我々が昨年に行ったGoogle Search Consoleのデータを使用した、自然検索結果のCTRの調査結果と一致している。

この調査では、0.78%のユーザーしか2ページ目に訪問していなかった。

ここで得られる知見

クエリに対する答えを探し出すために検索結果の2ページ目に行く検索者は、たったの0.44%

検索ユーザーが検索セッションを完了するまでの平均時間は76秒

Googleで何かを検索する際、探しているものを発見するまでにどのくらいの時間がかかるだろうか。

我々のデータによると、平均的なユーザーのセッションは76秒で完了している。

また、検索者の25%が非常に早くセッションを完了させていること(31秒以内)もわかっている。

他の発見と同様、このタイムフレームも被験者が行う検索のタイプによって可変する。

この結果からも、Googleは検索結果の1ページ目に関連性があり、有益な結果を表示している証拠とも言える。

また、ユーザーが関連性のあるコンテンツに素早く到達する手助けとなる検索結果画面上の特徴を提供しているという証拠とも言えるだろう。

ここで得られる知見

クエリによって幾分かは可変するが、検索者の多くが、比較的短いタイムフレーム(平均で76秒)で検索を完了していることを、我々のデータは示している。

結論

今回の研究結果は気に入っていただけただろうか。

Googleの検索結果の変化は速い。多くの広告、多くの検索機能、そして、Google Discoverのような全く新しい体験もある。

これが、我々が現在の検索結果に対し、ユーザーがどのように関わっているかを把握したいと思った理由だ。

ご興味のある方は、今回の調査手法と全調査結果をご確認いただきたい。また、ローデータを格納している、GitHubのレポジトリへのリンクも紹介しておこう。

もしこの記事の内容が気に入ったら、感想を添えて、ぜひSNSでシェアしてほしい。

この記事は、BACKLINKOに掲載された「How People Use Google Search
(New User Behavior Study)
」を翻訳した内容です。
Googleはユーザーのニーズに合わせ、常に検索結果画面を改善しています。また、Googleの改善によって、ユーザー行動の変化が起きる場合もあるかもしれません。

いずれにせよ、両者の動きを把握することはSEOにとっても大きなヒントになり得るため、こうしたデータは定期的に確認したいですね。

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SEOに取り組むなら最低限知っておきたい101のシンプルなアドバイス

SEO施策の新しい気づきを得たい場合、自身のSEO施策に抜け漏れがないかを確認したい場合などに、施策リストを紹介している記事は参考になります。

SEO Japanでもこのような記事はたびたび紹介していますが、今回の記事もそれに該当します。

しかし、いわゆる「施策」というよりは、アドバイスやティップスがまとめられているため、今まで紹介してきた記事とは少し毛色が異なります。記事中にもありましたが、初心者の方や自身の考えをブラッシュアップしたい方などへは参考になるはずです。

実績のある、実行可能なSEOの戦術をお探しだろうか?しかも、すぐにあなたの助けとなる戦術だ。この記事では、すぐに実行できる101のSEOのアドバイス、トリック、そして秘密を紹介したいと思う。

SEOは流行りのダイエットに似ている。

すぐに結果が出ることを約束するアドバイスは数多くあるが、その多くが、成果のでるものはほとんどない。

また、評判の良い戦術の多くも、成果がでないこともある。

仮に、まだ過去の手法にすがっているのであれば、すぐにそれらを手放すべきだろう。

今風であり、見栄えの良い施策であっても、あなたのWebサイトには適合しないこともあるはずだ。

一部の正当なSEOの戦術(Webサイトのテクニカルな監査など)は時間がかかる。それらの結果が見られるのに、数ヶ月から1年以上かかることもある。

しかし、SEOの戦略が時間の浪費を意味するというわけではない。

より実践的で、実績のあるSEOの戦術に注力しよう。

本日から、あなたの助けとなるような戦術だ。

ここからは、効果がすぐに見られるSEOのアドバイス、トリック、秘密を紹介したいと思う。流行りのダイエットよりは、よっぽど効果が見込めるはずだ。

SEOの基礎におけるアドバイス

1.動画を作成し、最適化する

動画の価値は今までにないほど高まっている。

予算の制限を理由にこの流れに乗り遅れることはないようにしよう。

電話での録音とモーショングラフの間には、利用できる選択肢が多くある。

2.ユーザーインテントに注力する

キーワード調査を行う際、ユーザーインテントを必ず意識しよう。

また、質問形式のキーワードのような、音声検索のキーワードとも組み合わせることで、ユーザーインテントをさらに把握することができるはずだ。

3.専門性、権威性、信頼性の構築を始める

新規で作成したWebサイトの場合、10年以上運営されているWebサイトを相手にすることは分が悪い。

まず取り組むべきことは、優れたコンテンツとページを作成し、そこにあなたの専門性を表現することだ(個人であれ、企業であれ)。

こうしたコンテンツは、SEOだけでなく、事業の目標達成の助けにもなるだろう。

4.コンテンツをユーザーフレンドリーにする

SEOは、究極的にはユーザーに向き合う施策である。

そして、検索エンジンが行うアップデートの多くは、ユーザーフレンドリーなコンテンツを好む。

SEOのテクニカルな側面に加え、ペルソナ、ユーザー行動、ユーザートレンドなども学ぼう。

5.顧客のサイテーションは非常に強力である

製品に対するレビューやコメントを、顧客に残してもらえるような計画を立てよう。

検索エンジンは、これらを利用して属性値を設定し、高いコンバージョンが期待できる。

6.初めからSEOを考慮する

Webサイトの再デザインをする際、SEOの専門家を計画の早い段階から投入しよう。

Webサイトのデザインは、SEOのベストプラクティスに適合させるべきである。特に、モバイル版においては。

7.クライアントの期待を誠実に管理する

様々なタイプのメンバーが関わることになるだろう。

彼らの期待にそぐわないと、あなたの存在感が薄れてしまうかもしれない。

8.「完全一致」のキーワード以上のことを考えよう

完全一致のキーワードの使用は、常に必要とされるわけではない。

Googleはエンティティ(物事や概念)とその関連性を理解している。

ページの主要なキーワードと検索キーワードを関連付けてくれるはずだ。

9.リファラを用いる

リファラをベースとした、コールトゥアクションのパーソナル化を行おう。

ロケーションや検索キーワードをベースとすることも可能だ。

10.短いドメインを使用する

ドメイン名を選ぶ場合、15文字以下の文字数にしよう。

短いドメインの場合、ユーザーが覚えやすいはずだ。

11.Webサイトの全てのバリエーションを発見する

“site:example.com”と検索し、全てのバリエーションを発見しよう。

例えば、下記のようなバリエーションが挙げられる。

・http://example.com
・http://www.example.com
・https://example.com
・https://www.example.com

モバイルSEOのアドバイス

12.”モバイルファースト”のアプローチを採る

2020年の9月に、Googleはモバイル・ファースト・インデックスの全てのWebサイトへの適用を開始する。
※参考:Google、モバイルファーストインデックスの強制移行を2021年3月末まで延期

Search Consoleのモバイルフレンドリーテストを使用し、モバイルのエージェントがあなたのWebサイトをどのように見ているかを確認しよう。

13.AMPとPWAがあなたのWebサイトに適しているか調査する

モバイル・ファースト・インデックスへの準備と、モバイルからのトラフィックの増加の手助けとなるため、Accelerated Mobile Pages (AMP)やProgressive Web Apps (PWAs)を検討しよう。

モバイル版のWebサイトがない場合、Googleはモバイル・ファースト・インデックスにおいて、AMPページやPWAに対応したページを検索結果に表示させる。

そのため、AMPページやPWAに対応したページに、主要なコンテンツやリンクのリストが含まれていることを確認しよう。

14.インタースティシャル広告を削除する

年齢制限や個人情報の確認などの目的が無い限り、モバイル版のページからはポップアップやインタースティシャル広告は削除しよう。

ポップアップ以上に効果的な別の選択肢は多くある。

15.AMPページでは、スクロールトラッキングを実装する

AMPページでは、Googleタグマネージャーでスクロールトラッキングが実装可能だ。

16.AMPページにフォームを追加する

AMPページには必要最低限の機能しか有していないと見られるかもしれないが、リード獲得のためにフォームを追加することができる。

17.B2Cの場合、PWAを検討する

B2Cのブランドの場合、Progressive Web App(PWA)の実装を検討しよう。

PWAは、消費者が使うアプリの50%に取って代わると予測されている。

Starbucks、Spotify、そしてUberなどは、すでに印象的な体験を提供している。ユーザーも小さなブランドからもそうした体験を提供されることを期待するようになるだろう。

18.モバイル版のページにパンくずリストを追加する

モバイルでのクリック率を増加させるために、目的のページまでの明確な経路を示そう。

テクニカルSEOのアドバイス

19.HTTPSへ移行する

HTTPからHTTPSへ移行する際、その他の変更は加えるべきではない。

Googleがプロトコルの変更のみを想定し、その他の変更を認識することが難しくなってしまうかもしれない。

20.Canonicalタグはクロールバジェットの消費の削減にはならない

検索エンジンは、実際にそのコンテンツが重複しているかを判断するため、重複しているコンテンツへもクロールする。

21.ユーザーのために、サイトスピードは2~3秒を維持する

ページスピードの問題が発生しているページを示すため、Core Web Vitalsのレポートを携え、開発者と連携しよう。

22.ニュース+BERT=トップストーリーのカルーセル

ニュースのパブリッシャーのために、BERTはトップニュースのカルーセルを追加した。

この検索結果に含まれる最適の方法は、真正のニュースコンテンツを公開し、AMPに対応し、Google Newsに自身のWebサイトを送信することだ。

23.rel=canonicalを活用する

複数のURLのバージョンがある全てのページにrel=canonicalを設置する。検索エンジンを、主要なページへ案内するためだ。

rel=canonicalタグは、他のWebサイトがあなたのコンテンツをスクレイピングし、重複コンテンツを作成した際に混乱を防ぐことができる。

24.インデックスされていることを確認する

“site:domain”を使用し、収益を発生させているページがインデックスされていることを再確認しよう。

また、重複したインデックスも併せて確認しよう。重複したインデックスは重複コンテンツの問題へとつながることもある。

25.1ページにつき1つのH1タグを使用する

1つのページに複数のH1タグを使用することは避けよう。

26.投稿する前にalt属性を画像に追加する

Googleは、他のソースと競合するため、ビジュアル検索へと移行している。

この流れに対して、手を抜くべきでない。

27.サイトマップは複数持つことができる

Googleに特定のセクションへのクロールを注力してもらいたいのであれば、画像、動画、プロフィール、ブログ記事など、サイトマップを区別しよう。

28.URLパラメータを管理しよう

動的なURL(例えば、www.donutsaregoodforyou.com/?mode=1-list=1のようなURL)の場合、Search Consoleでパラメータを調整し、Googleのクロールを管理しよう。

この施策も、重複コンテンツを防ぐ手助けとなる。

29.内部リンクをHTTPSへ変更する

HTTPからHTTPSへ移行する前に、内部リンクをHTTPSへと変更しよう。

30.パンくずリストを追加する

パンくずリストを追加することで、SEOとユーザー体験の強化につながる。

31.リダイレクトを確認する

長いリダイレクトチェーンを防ぎ、検索エンジンがあなたのWebサイトを素早くクロールできる手助けをしよう。

32.画像を使用する場合、ベクター画像を使用する

これらのタイプのファイルを使用することで、複数のデバイスでの画像の品質が向上する。

ページスピードに課題がある場合は、WebPファイルの使用も検討しよう。

33.CDNの活用を検討する

画像のホスト先として、content delivery network(CDN)を検討しよう。

CDNはWebサイトのスピードアップにも一役買ってくれる。

34.画像を最適化する

一般的に、画像は読み込み速度における最大の障壁だ。ページスピードとユーザー体験のために、画像を最適化しよう。

35.同様の商品へはcanonicalタグを設置する

名前や説明が酷似している商品がある場合、リダイレクトではなく、canonicalタグを設置しよう。

36.専用のホストを手にしよう

プライベートでホストされたドメインが検索結果のランキングに影響を与えることはないが、シェアホストの場合インデックスの問題が起こることもある。

検索エンジンはIPアドバイスを元にインデックスをする。複数のIPアドバイスがあった場合、検索エンジンは過度のシグナルを受けてしまうだろう。

37.画像検索に投資する

小売やECサイトは、ビジュアル検索をマーケティング戦略に組み込むべきだ。

Pinterest’sを筆頭に、Amazon、Snapchat、Bingもビジュアル検索を追加している。投資すべき価値はあるはずだ。

38.構造化データを活用する

検索結果の1ページ目は、かつてとはだいぶ変わっている。しかし、悪いことばかりではない。

ナレッジグラフ、強調スニペット、トップストーリー、動画カルーセルなど、検索者にとって価値のある情報をあなたがもっていることを、Googleに伝える手段は複数ある。

その可能性を高めるために、構造化データを活用しよう。

リンクビルディングのアドバイス

39.スパムリンクは否認する

否認ツールを賢く利用しよう。

40.有料リンク:Googleのお怒りに気をつける

相互リンクを目的として、チャリティーや非営利活動に寄付している場合、Googleのガイドラインに違反している。

41.悪質なリンクを避ける

SEOを長く行っている場合は、リスクのあるリンクビルディングの戦術には気をつける必要がある。

大規模で意図的な操作をGoogleが検知した場合、他のリンクを含む、全てのリンクの価値を下げてしまうかもしれない。

42.ディレクトリサービスからの大量のリンク設置は行わない

高品質であなたのブランドと関連性のあるディレクトリサービスのみを対象としよう。

43.明確なリンク構造があることを確認しよう

例えば、内部リンクの戦略を促すためにフッターリンクを考慮しているのであれば、再考をおすすめする。

フッターやヘッダーのリンクは、大きなウェイトを占めない。

ボディコンテンツ内の内部リンクは、Googleがより良くWebサイトを回遊できる助けとなるだろう。

44.健全なリンクプロフィールを維持する

Webサイトとブランド全体の品質と権威性を検索エンジンが関連付ける方法の1つである。

45.(量ではなく)リンクの質に注力する

コンテンツが量ではなく質が大事であるのと同様、リンクビルディングにもこれが当てはまる。

リンクビルディングはターゲットと戦略が肝となる。つまるところ、これが権威性へとつながる。

46.リンクビルディングとPRでは手動のリーチを試みる

自然リンクを獲得することは可能だ。

しかし、その他で何かできることはないだろうか?

積極的なリンクビルディングをすることで、その品質をより良く管理することができる。

47.発リンクにnofollowを設置する

当初、nofollowは有料リンクを特定するために作られた。

今日では、低品質なサイトへの外部リンクのために使用されている。

48.フォーラムやコメント内のリンクにはnofollowを常に設置する

スポンサードコンテンツ、広告、プレスリリースなども同様だ。

49.論理的な場面に内部リンクを追加する

内部リンクを設置する場合、ターゲットキーワードでリンクを設置する必要はない。

リンクの周辺にあるコンテンツがターゲットキーワードと関連していれば十分である。

50.リンク獲得のためのゲスト投稿はしない

ゲスト投稿はリンクビルディングと直接関係のある施策ではないが、コンテンツ作成のためには優れた方法である。

コンテンツ最適化のアドバイス

51.(キーワードではなく)トピックについて書く

キーワードだけではなく、トピックを考慮しよう。コンテンツの内容をオーディエンスのインテントに合致させるためだ。

52.内容の薄いコンテンツを削除する(または、リライトする)

内容のコンテンツは何の役にも立たないだけでなく、あなたのWebサイトの品質を下げてしまう。

長文のコンテンツは検索結果で上位に表示されやすいという実績もある(もちろん、長文のコンテンツが常に成功を保証するものではない)。

53.重複コンテンツを整理する

重複コンテンツを整理することで、価値のないコンテンツを除去することができる。

他のWebサイトに自身のコンテンツが掲載されてしまっている場合、Webマスターに連絡し、削除するよう依頼しよう。もしくは、否認ファイルにそのリンクを追加しよう。

54.過去のコンテンツを確認する

過去のコンテンツがいまだにトラフィックをもたらすことはある。

このような場合、同様のコンテンツを新たに作成し、より新しく、新鮮で、関連性のあるコンテンツに仕上げよう。

55.FAQページの作成を行う

読者にとっても、検索結果のランキング(特に音声検索においては)にとっても、有益となる。

FAQページの作成に時間を割いてみよう。

ロングテールのキーワードでの露出を高めるため、検索されるキーワードを考慮に入れ、リライトしてみよう。

56.コンテンツのシンジケーションを確認する

シンジゲート・コンテンツの利益を享受しているのであれば、他のWebサイトが自身のWebサイトへ向けられたrel=canonicalを設置しているか、確認しよう。

57.コンテンツの再利用を行う

革新的なアイデアというわけではないが、よく見落とされる領域だ。

動画、Facebook Live、Slideshareなど、作成済みのコンテンツを再利用できる方法がないか、考えてみよう。

58.手を抜かずに編集する

コンテンツを作成する場合、綴り、文法、一貫性などを確認しよう。

こうした間違いがランキングに影響することはないが、ユーザー体験を損ない、信頼性も低下してしまう。

59.アイデアを得るためにツールを活用する

どのようなコンテンツを作成すべきかを判断するため、BuzzSumoなどのツールを用い、競合サイトのパフォーマンスが高いコンテンツをリバースエンジニアリングしよう。

60.古いコンテンツがランキングに悪影響を与える可能性もある

古いコンテンツを刷新すべきか、削除すべきか、そうした判断をするための定期的な監査を行おう。

61.キャッシュを確認する

インフルエンサーと共同する場合や、他のWebサイトにコンテンツを投稿する場合など、”cache:URL”を使用して、キャッシュが最新であるかどうかを確認しよう。

キャッシュが1ヶ月以上古いものであれば、どこか他の場所に保存しよう。

62.会話形式で書く

音声検索でのクエリで表示されるため、会話形式でコンテンツを作成してみよう。

63.オリジナルの商品説明を書く

ECサイトを運営している場合、ユーザーと検索エンジンのために、オリジナルの商品説明を書いてみよう。

メーカーと同様のコンテンツを掲載している場合、ランキングへの悪影響やユーザーの離脱を引き起こしてしまうかもしれない。

64.メタディスクリプションをテストする

Search Consoleのデータを確認し、表示回数は増えているがクリック数は減少している場合、メタ・ディスクリプションのコピー文のA/Bテストを行い、クリック数が増えるか確認しよう。

65.キーワードのカニバリゼーションを除去する

同様のキーワードをターゲットとしている複数のページがある場合、カニバリゼーションを避けるため、それらのコンテンツを組み合わせて1つの巨大なコンテンツを作成することを検討してみよう。

66.コンテンツを分析する

同内容のコンテンツであるにも関わらず、検索結果では競合サイトのほうが順位が高い場合もあるだろう。なぜだろうか?

自身のコンテンツに情報の漏れがないかを確認しよう。

その記事に関連するキーワードを分析し、コンテンツを強化するために追加できる内容があるかどうか、調査しよう。

67.ユーザー体験をパーソナル化する

新規の訪問者と再度の訪問者へは、異なるコンテンツを提供しよう。

ローカルSEOのアドバイス

68.ファクトとローカルガイドに注力する

Google Home、Amazon Echo、その他のデジタルアシスタントの台頭により、ファクトとローカルガイドを中心としたコンテンツが、恩恵をあずかるようになっている。

69.トラベルガイドの作成を行う

ナレッジグラフの旅行計画の機能を活用しよう。

ローカルビジネスや旅行会社の場合、トラベルガイドを作成することが助けとなるかもしれない。

70.ローカル在庫広告を活用する

Googleのローカル在庫広告を活用すれば、Google内であなたのローカルストアを顧客が閲覧できるようになる。

71.多くのレビューを獲得する

あなたのローカルビジネスのレビュー数を増やす施策を実施しよう。

ローカルビジネスのレビューを読む顧客は非常に多く、多くのレビューを獲得しているWebサイトには優位性が確認できている。

72.地理的な領域とユーザーのロケーションに最適化する

物理店舗がある場合、Google広告の距離のデータや訪問レポートを活用し、どの地域から最も多くの訪問があるかを把握しよう。

73.複数のロケーションに最適化する

複数のロケーションでビジネスを展開している場合、名前・住所・電話番号(NAP)が、全ての地域でのプロフィールで一貫しているか、確認しよう。

74.特定の地域に向けたページの作成

異なる州でビジネスを展開している場合、有効な施策だ。

75.ローカルページに写真を追加する

内装を含め、顧客により強くあなたのビジネスを訴求しよう。

76.「近くの〇〇」検索への最適化

ロケーションに関連する音声検索の回数は増加し続けている。

コンテンツと広告の戦略に、「近くの〇〇」のようなフレーズを組み込むことを検討しよう。

分析とツールのアドバイス

77.離脱ページを分析する

ユーザーがどのページで離脱するかを特定しよう。

なぜ、ユーザーはそのページから去ってしまうのか?

滞在時間を伸ばすため、離脱ページの刷新を検討しよう。

78.IPアドレスを追加する

Google AnalyticsにあなたのIPアドレスを追加しよう。
※フィルタをかけることで、自身のトラフィックをカウントしない設定にできる。

79.トラフィックの減少に注意を払う

トラフィックの急激な減少が起きた場合、アルゴリズムの変更によるものかもしれない。もしくは、手動アクションが原因の場合もある。

EメールとSearch Consoleを確認し、手動アクションの通知があるかどうか、確認しよう。

80.競合サイトに注意を払う

トラフィックの急激な減少は、獲得キーワードの損失が原因であるかもしれない。

競合サイトが作成した新しいコンテンツが、あなたのキーワードで上位表示され始めているかどうか、確認しよう。

81.Google広告の来店コンバージョンを設定しよう

コンバージョンとして計測する価値があれば、設定することをおすすめする。

82.Search Consoleには、www有りと無しの両方のバージョンを登録する

Search Consoleの設定は初めてだろうか?

両方のバージョンを登録することをお忘れなく。

www有り無しの両方のバージョンを送信すべきだ。

登録が完了したら、好ましいほうのバージョンを設定しよう。

83.Search Consoleにサブドメインを追加する

複数のサブドメインがある場合、全てのデータを得るために、新しいプロパティとして、それらをSearch Consoleに送信しよう。

84.メタ・ディスクリプションをリライトする

Search Consoleの検索アナリティクスのレポートを確認し、クリック率が低いページがあれば、メタ・ディスクリプションのリライトを検討しよう。

85.Google Analyticsのセグメントを活用する

セグメントを活用することで、Google Analyticsのデータをより深く理解することができる。

86.カスタムダッシュボードを作成する

Google AnalyticsやGoogle Data Studioでカスタムダッシュボードを作成することで、時間の節約となる。

あなたが見たいデータをログインしてすぐに確認できるようにしよう。

87.インサイトがなければ、データはただの数字である

自身の分析結果のコンテキストを考えずに最適化することは避けよう。

ユーザートレンドとユーザー行動に対する深いインサイトを得るため、また、機会を評価するため、コンテンツの分析ツールを活用しよう。

88.質問に答える

BuzzSumoのQuestion AnalyzerやAnswerthePublic.comなどを活用し、ターゲットとするキーワードではどのような質問があるか、把握しよう。

それらの質問に対し、答えとなるコンテンツを作成しよう。

89.Bing Webマスターツールを活用する

Google Search Consoleのデータにはない、新しいオーディエンスやアクセスのレポートを獲得しよう。

あなたのSEOツール群に、Bing Webマスターツールを追加すべきだ。

ソーシャルメディアのアドバイス

90.Twitterカードを活用する

あなたのWebサイトへのURLがよりクリックされるために、Twitterカード用のURLを作成しよう。

91.FacebookのOpen Graphタグを活用する

Facebookでの投稿を最適化するために、Open Graphマークアップを追加しよう。

92.LinkedInにパーソナルな情報のみを記載することは避ける

より詳細なプロフィールを掲載している企業は、より多く閲覧されている。

93.Instagramを活用する

もしECサイトを運営しているが、Instagramを活用していないのであれば、すぐに開始しよう。

Instagram(とFacebook)は、アプリから直接買い物ができる機能をロールアウトしている。

94.Facebookのカスタマーサービスに投資する

チャットボットや自動メッセージはカスタマーチームの強力な助けとなるだろう。

95.LinkedIn広告のテストと実験

LinkedInは、あなたのスポンサードコンテンツからのユーザー数やコンバージョン数などを計測してくれる。

96.Facebookのプレイリストを活用する

新しい機能は、Facebookのプレイリストをより簡単に構築でき、関わりを持てるようにしている。

試して見る価値はある。

97.PinterestのShop the Look広告を活用する

Google広告のように、Pinterestも”Shop the look”広告を追加している。

モバイルの検索者をコンバージョンへと導くために活用しよう。

98.Redditを調査する

Redditは、アメリカで7番目に訪問が多いWebサイトだ。

あなたのブランドを露出すべき場所であるかもしれない。

まずはスポンサード広告から始めてみよう。

99.Facebookのジオターゲティング

ローカルビジネスであり、Facebookを活用している場合、Facebook Liveの投稿にジオターゲティングを設定しよう。特定の地域を含めたり、除外したりするのだ。

100.契約には常にサインする

インフルエンサーと共同している場合、契約を必ず交わそう。

インフルエンサーがあなたから何を期待するか(逆もまた然り)を明確にしよう。

101.エンゲージメント

SEO戦略の一環として、ソーシャルブックマークに固執することは、最適な時間の使い方ではない。

そうではなく、あなた自身がソーシャルメディアで行うように、ソーシャルブックマークサービスのプラットフォームからリンクとエンゲージメントを獲得することに注力しよう。

コンバージョン、コメントの記載、あなたのコンテンツには関係のないコンテンツへの賛成の投票などを行う必要がある。

まとめ

この記事で紹介した施策の全てを熟知しているのであれば、あなたは最新の情報と優れたSEOのベストプラクティスに精通しているということだろう。

テクニカルなSEO監査による統計データを保持しており、クライアントとの打ち合わせで言葉を失うこともないはずだ。

SEOの知識がない場合や、考えを新たにした場合には、Search Engine Journalが公開している「初心者のためのSEO:SEOの基礎の紹介」という記事をご確認いただきたい。

SEOの監査を行う前に、こうした練習を積んでおくと、より効果的となるはずだ。

練習不足の方や、SEO監査を行うことが始めての方にとっては、この記事で紹介したヒントを参考にし、成功のための足がかりとしていただきたい。

101とかけているように、どちらかというと初心者向けの内容であったでしょうか。当たり前に行っている内容も含まれていたかもしれませんが、抜け漏れがいくつかあった方もいらっしゃるのではないでしょうか?定期的にこうした記事を確認し、自身のスキル・知識をブラッシュアップさせたいと思います。
この記事は、Search Engine Jounalに掲載された「101 Quick & Actionable Tips to Improve Your SEO」を翻訳した内容です。

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Googleアラートを利用してリンクビルディングを行う方法

SEOの施策を行うにあたり、決して避けては通れない施策の1つとして、リンクビルディングが挙げられます。

順位上昇への寄与は考えられますが、自然なリンクを獲得することは難しく、作業の時間もかかります。そのため、少しでも作業時間を節約したいと思いますが、どういった手法が効果的なのでしょうか。

そこで、今回はニール・パテル氏が推奨する、Googleアラートを活用したリンクビルディングの手法を紹介いたします。

リンクビルディングには苦労がつきものだ。しかし、Googleがそれを簡単にする機能を提供していることをご存知だろうか?

私は大いに真剣だ。Googleは無料のツールを我々に提供しており、そのツールはリンクビルディングを楽にしてくれる。

Google Search ConsoleGoogle Analyticsなど、あなたが既に使用しているツールのことではない。

Googleは実に様々なツールを提供している。その中には、聞いたことはあるが使用したことはない、といったツールもあるだろう。

今回の記事では、Googleアラートを活用したリンクビルディングについて、ご紹介したいと思う。

Googleアラートとは何か

巷で言われるように、Googleに載っていなければ、それは存在しないものと同義である。

Googleは世界で最も有名な検索エンジンである。Googleのデータベースには数千億のWebページが含まれており、そのサイズは100,000,000ギガバイト以上だ。

その巨大なサイズ故、Googleは他のあらゆるSEOツール(私が作成したUbersuggestも含む)よりも頻繁にWebページをクロールすることができる。これこそが、Googleアラートがリンクビルディングに活用できる大きな理由である。

では、Googleアラートとはどんなツールだろうか?

前述の通り、Googleは他のどんなリンクビルディングやSEOのツールよりも巨大なデータベースを保持している。そのため、彼らのデータベースを使用すればリンク獲得の機会を容易に発見することができるだろう。また、数千億のWebページのデータを確認するために、余計な時間を費やさないことが理想だ。

Googleアラートはあらゆる対象、トピック、キーワードについての通知を作成できる。

つまり、新しいWebページがリンク獲得につながる何かについて語った場合、Eメールでその通知を受け取ることができる。

例を示してみよう。

さあ、ここからはセットアップの作業を1つ1つ確認していこう。被リンクを獲得する機会を、あなたも得られるはずだ。

Googleアラートのセットアップの方法

まずは、Googleアラートにアクセスしよう。

下記のような画面が表示されるだろう(ページの右上からサインインしていることをお忘れなく)。

WWWやhttpsの部分を含めないドメイン名を入力しよう。

私の場合、neilpatel.comと入力することとなる。

上記のようなアラートのプレビューが見られるはずだ。しかし、新規のWebサイトの場合、何も表示されないかもしれない。それでも、問題はない。

そして、「アラートを作成」ボタンの隣りにある、「オプションを表示」をクリックしていただきたい。

設定は下記が良いはずだ。

■頻度:1日1回以下

■ソース:ブログ、ウェブ
→ソースはこの2つを設定しよう。ニュースは無関係な結果が表示されることが多く、さらに、ニュースサイトからリンクを獲得することは困難であるからだ。

■言語:英語(もしくは、あなたがターゲットとしている言語)

■地域:すべての地域
→私はすべての地域をお勧めするが、あなたがターゲットとしている地域でも構わない。

■件数:すべての結果

■配信先:自身のメールアドレス

そして、「アラートを作成」ボタンをクリックしよう。

1日に最大1回、あなたのWebサイトやドメインについて言及したページのリストがEメールで送付される。

上記のプロセスを繰り返し、下記についてのアラートの作成もお勧めする。

■ドメイン名
→これについては完了しているはずだ。

■ブランド名
→私の場合「Neil Patel」というアラートを作成している。

■商品名
→サービスや商品を販売している場合は、それらについてのアラートも作成できる。私の場合、「Ubersuggest」というアラートを作成している。

■業界用語
→自身の業界に関連するものについてのアラートも作成しよう。あなたの業界について人々が語っている場合、そこにはリンク獲得のチャンスがあるはずだ。私の場合、「disital marketing」、「online marketing」、「SEO」というアラートを作成している。

■Eメールアドレス
→あなたのEメールアドレスについて誰かが言及した場合のアラートも作成しよう。これも、リンク獲得のチャンスとなるはずだ。

私のGoogleアラートのスクリーンショットを掲載しよう。

2つの単語から成る言葉の場合、クォーテーションマークが付いていることがわかるだろう。

例えば、「Neil Patel」というアラートは作成していない。

「”Neil Patel”」というアラートを作成している。

なぜなら、2つの単語から成る言葉の場合、クォーテーションマークがなければ、関連するアラートとならないからだ。例えば、「online marketing」の場合のアラートを見てみよう。

次に、クォーテーションマークが付いている場合の例を挙げる。

その違いがおわかりだろうか?

リンクを獲得する方法

アラートの設定は完了した。次はリンク獲得についてだ。

もちろん、アラートを受信した時点で、その誰かがリンクを設置している可能性もある。そのため、全てのアラートがリンク獲得の機会となるわけではないが、それでも、多くの場合が機会となるはずだ。

一般的に、半分以上は、リンク獲得の機会となるだろう。

アラートのタイプにもよるが、より簡単にリンクを獲得できる機会も存在する。では、これらの機会でリンク獲得というコンバージョンを達成するための方法を見ていこう。

ドメイン名

ドメイン名が言及されている場合、既にリンクが設置されていることも多いだろう。

そうした場合、特にあなたがすべきことはない。すでにリンクを獲得できているからだ。

ドメイン名が言及されているにも関わらず、リンクが設置されていない場合は、下記のようなメールを該当のWebサイトのオーナーに送付しよう。

タイトル:ミスをしていませんか?

こんにちは、〇〇さん

まず、[〇〇のドメイン]の記事[URL]にて、私について[自分のドメイン]言及してくれたことに、お礼を申し上げます。

お忙しいでしょうから、端的にお伝えします。

言及していただいている私のドメインを、私のWebサイトへのリンクにしていただけないでしょうか?作業はそれほど煩雑ではないはずです。しかし、あなたのそうした作業から発生するトラフィックが、私のような小さな会社の大きな助けとなるのです。

よろしくお願いいたします。

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

ブランド名

ブランド名の場合、その機会は50対50だ。およそ半数の人が、あなたのブランドを言及した際に、あなたのWebサイトのリンクを設置してくれているはずだ。

リンクを設置していない残りの半分については、下記のようなEメールを送付しよう。

タイトル:お忘れではないですか?

こんにちは、〇〇さん

私は非常に光栄に思います。

〇〇さんの記事[記事のタイトル]で、私について[ブランド名]言及してくれたことに、お礼を申し上げます。

[対象記事のURL]

とても嬉しかったです。

本当にありがとうございます!

既に私について言及していただいているにも関わらず恐縮ですが、記事中のブランド名に私のWebサイトへのリンクを設置していただくと、本当に助かります。

お手数ですが、依頼させていただけないでしょうか?

お忙しいところ、申し訳ございません。

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

商品名

商品名の場合、70%〜80%の確率で、あなたのWebサイトへのリンクを設置してくれているはずだ。設置していない方へは、下記のようなEメールを送付しよう。

タイトル:そうしようと思っていましたでしょうか?

こんにちは、〇〇さん

こちらの記事[記事のURL]で、私について[ブランド名]言及してくれまして、誠にありがとうございます。

本当に感謝しています!

既に私について言及していただいているにも関わらず恐縮ですが、こちら[商品名]から、私のWebサイトへのリンクを設置していただけないでしょうか?そうすれば、あなたの記事を読んだ人が、その商品[商品のURL]を簡単に見つけることができるはずです。

お忙しいところ、申し訳ございません。

改めて、私に言及してくれまして、ありがとうございます。本当に助かりました。

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

Eメールアドレス

Eメールのアドレスについて言及するケースは稀ではある。

また、言及されたとしても、リンクは設置されていないだろう。

Eメールアドレスにリンクの設置を依頼することは、困難ではある。しかし、Eメールアドレスを削除し、コンタクトページへのリンクに置き換えていただくことは、考えられる。

その場合の私が使用しているEメールのテンプレートを記載しよう。

タイトル:プライバシーの問題

こんにちは、〇〇さん

〇〇さんのこちらのページ[URL]で、私のEメールアドレス[自身のメールアドレス]を言及していただき、ありがとうございます。

大変恐縮ではありますが、Eメールの代わりに、我々のコンタクトページ[URL]を言及し、リンクを設置いただくことは可能でしょうか?

プライバシーの理由から、Eメールではなく、コンタクトページ経由でユーザーと連絡をとりたいと考えているからです。

お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

[あなたの名前]

このテンプレートの場合、追伸を設けていないことにお気づきだろう。追伸を記載することで通常は成功率がアップするが、Eメールアドレスの場合、プライバシーを理由としているため、多少かしこまった内容のほうが良いはずだ。

理想的には、リンクは獲得したいが、Eメールの共有は控えたいはずだ。なぜなら、多くのスパムメールが来てしまうからである。

業界用語

ほぼすべての場合で、業界用語のアラートには、あなたのWebサイトへのリンクは含まれていないだろう。また、このグループは、あなたが受け取るアラートの中でも最大規模のグループであるはずだ。

各アラートの内容を確認し、Webページのコンテクストを見てみよう。

あなたのWebサイトがすでに取り扱っている内容に言及しており、あなたのWebサイトのほうがより詳しい内容であれば、リンクを獲得できる可能性は高い。

例えば、SEOについての記事で、リンクビルディングについて書かれているとしよう

しかし、その記事では、実際にリンクを獲得する方法までは言及されていない。そうした場合、実際にリンクを獲得する方法が書かれているあなたの記事を紹介するため、該当のWebサイトのオーナーに連絡を取ろう。

私が使用しているEメールの内容は下記だ。

タイトル:フィードバックについて

こんにちは、〇〇さん

こちらの記事[記事のトピックとURL]、非常に興味深く拝読しました。

記事を読んだフィードバックを送付させていただければと思います[あまり高圧的な内容にしない]。〇〇[リンクを受けたいURL]について書かれていますが、非常に詳細な内容というわけではないと感じています。

こちらを修正されますと、より多くの価値を読者に提供できるようになるのではないでしょうか。

もし、詳細について書かれる時間がないのであれば、私の記事[URL]では詳細に言及されていますので、よろしければリンクをご設置いただければと思います。

ご意見いただければ幸いです。

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

どのようにして連絡を取るか

受領した各アラートのタイプごとに、どういったEメールを送るべきか、理解できたはずだ。次は、もちろん、各Webサイトのオーナーに連絡を取る作業となる。

では、どのようにして、彼らのEメールアドレスを知るべきだろうか。

最も単純な方法は、コンタクトページに行き、Eメールアドレスの記載やコンタクトフォームがあるかどうかを確認することだ。

また、サービス規約やプライバシーポリシーも確認しよう。

その他の手段としては、Hunterの使用が挙げられる。ドメイン名を入力すれば、連絡が取れる人のリストが表示される。

無料プランでは、月に50回のリクエストが可能だ。施策の開始段階としては、十分な量だろう。

結論

Googleアラートはリンク構築を容易にする手段であり、私も愛用している。

優れている点は、リンク構築の機会の通知を得ることができることだろう。非常に多くの時間を節約できるはずだ。

もし、さらなる時間を費やすことができる場合に、もう1つの戦略を紹介したい。

バックリンクチェックツールにアクセスし、競合のURLを入力しよう。

次に、「検索」をクリックすれば、下記のようなレポートが表示される。

これらは、競合サイトにリンクを設置しているWebサイトのリストである。このリストの興味深い点は、それがソートされているということだ。

リストの上部にあるWebサイトほど、権威性のあるWebサイトとなる。一般的に、リストの下部にあるWebサイトからのリンクよりも、上位表示に寄与する影響は強い。

リストに記載されている各Webサイトをクリックし、連絡することが自然な相手であれば、リンクの設置を依頼しよう。

一般的に、競合サイトのコンテンツよりも詳細なコンテンツであれば、リンクを設置してくれる可能性は高い。下記のような内容のEメールを送付しよう。

こんにちは、〇〇さん

一点、質問させてください。

読者にとってあまりためにならないWebサイトへのリンクを設置していると、読者はどのように思うでしょうか?

あまり良い印象は与えず、あなたのWebサイトへの信頼性も損なってしまうのでは無いでしょうか?

この記事[URL]では、こちらの記事[競合サイトのURL]へのリンクが設置されています。

この記事では、こちらのトピック[競合サイトが扱っていないトピック]は扱っておりません。

私が書いたこちらの記事[自身の記事URL]では、こちらのトピック[競合サイトが扱っていないが、あなたは扱っているトピック]を扱っています。

私のWebサイトへリンクを張ることに、〇〇さんが興味が無くても、私は問題ないです。私の関心は、ただ、読者であり、あなたも読者について最善を尽くしたいはずでしょう。

敬具

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

この記事で紹介した手法を実践すれば、あなたもリンクを獲得できるはずだ。

それほど難しい作業ではなく、あなたにもきっとできるだろう。あなたがすべきことは、この作業に費やす時間を確保し、大量のEメールを送付したにも関わらずリンクを獲得できなかったとしても、落ち込まないことだ。

Eメールの送付は営業活動であり、誰だって初めから完ぺきに行えるわけではない。繰り返し修正し、適応すればいい。

今回紹介したステップに何らかの疑問があったり、不明に思う箇所があれば、ぜひSNSにて言及してほしい。

リンクビルディングに役立つツールは多くありますが、もちろん、それらは全てサードパーティ製のツールです。

今回の記事はGoogleのツールを活用した施策であり、非常に興味深く読ませていただきました。実際にリンク設置を依頼する場合、(日本ではカルチャーが異なるため)紹介されたEメールのテンプレートには手を加える必要がありそうです。

レポートデータとしても活用できそうですし、データを溜めていけば推移も見られ、またそこから新しい知見が得られそうですね。

この記事は、NEILPATELに掲載された「How to Build Links Using Google Alerts」を翻訳した内容です。

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投稿 Googleアラートを利用してリンクビルディングを行う方法SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

2020年以降に必要なSEOの考え方をまとめたチェックリスト41項目

もはや常識となりつつありますが、SEOのプロジェクトを行う際の対象範囲は、年々(日増し?)に増えていきます。

各施策についての知識はありつつも、優先順位は適切なのか、抜け漏れはないのか、常に確認を行うことが大事です。そのような場合、対象範囲を網羅したチェックリストがあれば非常に便利です。

今回はSEMrushが作成した、41の項目をまとめたチェックリストを紹介いたします。SEMrushの機能紹介が多めですが、内容も有用なものとなっています。

Googleの検索結果の上位に表示され、オーガニックのトラフィックを増加させる手助けとなるSEOのチェックリストをお探しだろうか。

我々は2020年にSEOで成功を収めるために必要な究極のチェックリストを作成した。あなたが知るべき、41のベストプラクティスを扱っている。

SEOの基本から、オフページのシグナルを分析する際に確実に知っておくべきことまで、このリストを使用することで、あなたのサイトがベストプラクティスに基づいていること、見過ごした問題によって足止めを食うことがないことを確証できるだろう。

このガイドで扱う、主要なカテゴリーは以下の通りである。

当SEOチェックリストの使い方

我々はこのチェックリストをSEOの主要な領域を扱ういくつかのセクションに分けている。基本、キーワードリサーチ、テクニカルSEO、オンページSEO、コンテンツ、そして、オフページSEOである。

あなたのWebサイトが、これらのポイントの多くをすでにカバーしている可能性もある。もしそうであれば、それは素晴らしいことだ。

しかし、あらゆるWebサイトは改善の余地があり、あなたが見落としているベストプラクティスの領域もいくつかあることだろう。

このチェックリストで扱うポイントの中に、あなたのWebサイトとは関係のないものも含まれているだろう。それでも問題はない。

このリストを一通り確認し、あなたのサイトと関わるポイントを調べ、課題を解決し、可能な限り、機会を最大化させよう。SEOの成功は、チェックリストを潰していくことだけで叶うものではない。

しかし、競合のWebサイトを凌駕するためには、少なくとも、このチェックリストで紹介されるほとんどのポイントを確実なものとすべきだ。

SEOの基礎のチェックリスト

SEOの基本的な部分をおろそかにしていれば、競争の激しいキーワードで上位に表示されることは難しいだろう。

ここで紹介するポイントは単調な作業が多い。しかし、こうした基本的な施策の実践が、SEO戦略の成功を導くのだ。

1.Google Search ConsoleとBing Webmaster Toolsをセットアップする

Google Search Consoleはオーガニックのビジビリティとトラフィックを成長させるために必要なデータ、また、サイトのパフォーマンスに関わる計り知れないほど重要なインサイトを提供してくれる、必須のツールである。

このツールがそれほどまでに重要な理由、セットアップの方法、その他の詳細は、こちらの決定版ガイドをご参照いただきたい。

Bing Webmaster Toolsもデータとインサイトを提供しており、Google Search Consoleと同様、重要なツールである。

これらのツールを使うことで、ユーザーがあなたのWebサイトを検索結果で見つけるために使用したキーワードの表示、サイトマップの送信、クロールエラーの特定、などが行える。

もし、セットアップが済んでいないのであれば、今すぐ行っていただきたい。

2.Google Analyticsをセットアップする

正しいデータが無ければ、正しい判断はできない。

Google Analyticsは「何人のユーザーがあなたのWebサイトに訪れたのか」「どういった人が訪問しているのか」「彼らはどのようにエンゲージしたのか」などのデータを提供してくれる無用の分析ツールである。

初心者がこのツールについて知るべき全ては我々の決定版ガイドを参照していただきたい。セットアップの方法、最も有用なレポートの見方などを扱っている。Google Analytics無しでは、SEO戦略を成功に導くことは難しいだろう。

また、Google AnalyticsとGoogle Search Consoleを連携し、データを互いにインポートすることも重要だ。

3.SEOのプラグインをインストールし、設定する(WordPressを使用している場合)

使用しているCMSがWordPressであるならば(Webサイトの35%がWordPressを使用していることを考えると、その可能性は十分にある)、SEOのプラグインをインストールし、設定することで、Webサイトを適切に最適化するのに必要な機能を手に入れることができる。

先日、WordPress SEOのチェックリストを公開したが、この記事では、おすすめのSEOのプラグインを紹介している。どのプラグインを選択するかは個人の好みに落ち着くことになるが、これら3つのプラグインは優れた選択肢だと考えている。

もし、WordPressではないCMSを使用している場合は、専用のプラグインか、モジュールか、あなたが必要な機能が含まれているものか、どれが必要かを開発者に相談しよう。

例として、Plug in SEOはShopifyアプリの中で最も人気のあるアプリの1つである。

4.サイトマップの生成と送信

サイトマップの目的は、検索エンジンがどのページをクロールするか、どのページが正規のページであるのか、を判断する手助けとなることである。

サイトマップはクロールされ、インデックスされるべき、あなたのWebサイトのメインコンテンツを特定するURLのリストである。

Googleは下記のように表現している。

サイトマップはサイト内のどのファイルが重要かを Google に伝えるだけでなく、重要なファイルについての貴重な情報(ページの最終更新日、ページの変更回数、すべての代替言語ページなど)も提供します。

引用:https://support.google.com/webmasters/answer/156184?hl=ja

Googleはサイトマップの複数のフォーマットをサポートしているが、XMLが最も一般的だ。また、通常、サイトマップは「 https://www.domain.com/sitemap.xml 」に置かれる。

WordPressを使用しており、前述したプラグインをインストールしているのであれば、サイトマップの生成は標準の機能として備わっている。

その他の場合は、XMLサイトマップを作成できる生成ツールが複数存在している。また、我々が最近公開したサイトマップの究極ガイドにおすすめのツールを紹介している。

サイトマップを生成した後、Google Search ConsoleとBing Webmaster Toolsから送信しよう。

また、robots.txtファイルにもサイトマップを設置しよう。

5.robots.txtファイルを作成する

非常に単純に言えば、robots.txtは検索エンジンへ、そのページやファイルがクロールやリクエストが可能かどうかを伝えるものだ。

一般的には、Webサイト内の特定のセクションのクロールを防ぐことに用いられる。Webページのインデックスや、Googleの検索結果に表示されることを防ぐためには使われない。

robots.txtファイルは、https://www.domain.com/robots.txtに設置される。

すでに設置しているか確認しよう。

まだ設置していないのであれば、作成しよう。現時点では、クロールを防ぐ必要のあるページがなかったとしても。

WordPressのSEOのプラグインの中には、robots.txtファイルの作成と編集機能があるプラグインもある。しかし、他のCMSを使用しているのであれば、テキストファイルを使用して手動で作成し、ルートドメインにアップロードする必要がある。

robots.txtファイルの使い方については、このビギナーズガイドが詳しい。

6.Search Consoleで手動アクションを確認する

珍しいケースではあるが、手動アクションを課されている場合、ネガティブな影響を受けていることがわかるだろう。

一般的に、手動アクションは、GoogleのWebマスターガイドラインに明らかに違反したり、意図的に操作しようとすると発生する。それは、ユーザー生成のスパム、構造化データの問題、不自然なリンク(リンク元もシンク先も)、内容の薄いコンテンツ、隠しテキストなど、スパムと呼ばれる行為だ。

ほとんどのWebサイトは手動アクションによる影響は受けたことがないだろうし、今後も受けないだろう。

いずれにせよ、Google Search Consoleの「セキュリティと手動による対策」タブでその状態を確認できる。

手動アクションを受けた場合、このセクションで確認することができる。また、新しいプロジェクトに参画したり、別のサイトを引き継いだ場合、手動アクションの有無はあなたがまず初めに確認すべきものの内の1つだ。

7.Googleが実際に自身のWebサイトをインデックスできることを確認する

WebサイトがGoogleにインデックスされないことはよくある。

実際、ステージング環境から本番環境へWebサイトを移す際、開発者が誤ってNoindexタグを設置してしまったことにより、そのサイトのインデックスが突然消されてしまうこともある。

あなたのWebサイトが実際にクロール可能で、インデックス可能であることを確認するために、SEMrushのサイト監査ツールを用いることもできる。

自身のWebサイトをクロールさせよう。もし、どこかのページがブロックされたのであれば、検索エンジンもクロールとインデックスができないだろう。

インデックスされるべきメインページが、本当にインデックス可能であるかをダブルチェックしよう。後になって問題が発覚するという自体を未然に防ぐことができるからだ。

自身のサイトが正しくGoogleにインデックスされるかわからないだろうか? ジェイソン・バーナードがYoutubeであなたのWebサイトを適切にインデックスさせるための手段を教えてくれる。

キーワードリサーチのチェックリスト

しっかりとしたキーワードリサーチのプロセス無しでは、正しいキーワードで上位に表示されることはないだろう。

そして、正しいキーワードで上位に表示されなければ、本来得られるはずの頻度で、トラフィックがコンバージョンにつながることもない。

ここでは、SEO施策の成功を得るために必要な、キーワードリサーチのチェックリストを紹介しよう。

8.競合サイトを特定する

キーワードリサーチを開始する最も素早い方法は、競合サイトがターゲットとしているキーワードを探すことだ。

競合サイトの分析に費やす時間に、無駄な時間など無いと考えている。

SEMrushのドメイン概要のページで、自社サイトと競合サイトのドメインを入力しよう。同じ領域で争っている競合サイトとの、ビジビリティの比較が簡単に行える。

9.主要な「マネー」キーワードを探す

あなたにとっての主要な「マネー」キーワードを知ることが必要だ。つまり、リード、セールス、コンバージョンを発生させるキーワードである。

これらは、ヘッドタームやピラーページのキーワードとも呼ばれる。

一般的に、こうしたキーワードは検索ボリュームが多く、トピックのレベルでもカテゴリーのレベルでも、あなたのオファーをまとめる競合性の高いキーワードである。例えば、「NFL ジャージ」のようなヘッドタームである。

キーワード概要の機能を使い、自社の製品やサービス周辺のキーワード調査を行うことで、あたなにとってのヘッドタームを特定することができる。

主要なキーワードに基づいた、コンテンツ戦略を学ぶための包括的なガイドをお探しの場合は、こちらのチュートリアルを参照していただきたい。

10.ロングテールのキーワードを探す

ロングテールのキーワードを含めないキーワード戦略をキーワード戦略と呼ぶことはできない。

ヘッドタームと比べるとボリュームは少なくなるが、ロングテールのキーワードは、コンバージョン率が高い。

SEO戦略は、ヘッドタームと同様、ロングテールのキーワードもターゲットにする必要がある。関連するキーワードも含めて上位表示されるよう、Webサイトを最適化するという意味で(あらゆるコンテンツで関連するロングテールのキーワードもターゲットとする)、また、鍵となるコンテンツをサポートするコンテンツの作成もするという意味でも。

ロングテールのキーワードの発見を手助けするために、キーワードマジックツールの使用を勧める。

主要なキーワードを入力し、対象の国を選んだら、キーワードのリストが表示される。全体、フレーズ、完全一致、関連キーワードなどの種類で絞り込むことも可能だ。

さらにロングテールのキーワードのアイデアが必要である場合は、トピックリサーチツールを使うことで、コンテンツ全体で使用可能なキーワードを発見できるだろう。

11.キーワードマップの作成

ターゲットキーワードを特定した後は、それらを自社サイトの各ページに割り当て、差異があるか確認しよう。

こちらのキーワードマッピングのガイドでは、下記と記載されている。

最もシンプルな形式では、キーワードマッピングは、あなたがターゲットに選んだキーワードのフレームワークであり、あなたのサイト構成を映し出すものだ。マップの最終的な目標は、どこの箇所を最適化すべきか、何のコンテンツを作成すべきか、より多くのトラフィックを獲得するために新しいページをどこに設置すべきか、などを判断する手助けとなることだ。
-アンドレア・ルール

適切なページで適切なキーワードをターゲットにしていることを確認するために時間を割くことは重要だ。この記事で紹介されているプロセスを踏むことは、正しいスタートを切り、SEO戦略を押し進める手助けとなるだろう。

12.上位表示されているページの検索意図を分析する

Webサイトのコンテンツが検索者の検索意図に合致していることを確認しよう。

ターゲットキーワードで表示されているページを分析し、あなたのコンテンツがそれに応えているか確認する時間を取ろう。

例えば、全国レベルでのキーワードをターゲットとしているとしよう。キーワードのボリュームは多く、難易度も高いはずだ。しかし、検索結果がローカルの結果を返しているのであれば、上位表示されることはおそらくないだろう。

Googleが上位に表示しているコンテンツの検索意図を理解していないのであれば、検索者の検索意図に合致したコンテンツを作成することは難しい。

このガイド内の検索者の意図を特定する方法を参照して欲しい。とっかかりとして、検索意図の種類ごとに分類している下記の図は役に立つだろう。

13.よくある質問を特定する

よくある質問を知ることで、あなたのサイト内のコンテンツによって、より良い答えを提供できるようになる。また、多くの人が検索エンジンを「アンサー・エンジン」と呼んでいることを忘れないで欲しい。

キーワード概要のツールでキーワードを入力すれば、月間の検索ボリュームと共に、それらに関連する質問のリストが得られる。

手始めに特定のキーワードを入力すれば、とっかかりとして、また、気づきを得るためのリストとして、有用なはずだ。

加えて、AlsoAsked.comのようなツールも有用だ。「People Also Asked」の結果を返してくれ、あなたのコンテンツで答えるべき質問やアイデアを発見することができるだろう。

14.ターゲットキーワードで上位表示されることが、どの程度難しいかを理解する

新しいWebサイトの場合、その領域の権威として認められるまでは、競合性の高いキーワード上位表示されるのに苦労するだろう。受け入れがたいことかもしれないが、事実なのである。

あなたのクライアントや上司の期待値との齟齬をなくすため、ターゲットとするキーワードで上位表示されることがどれほど困難であるかを理解する必要がある。

ここでも、キーワード概要の機能を使用する。ターゲットキーワードを入力すれば、それぞれのキーワードの難易度が表示される。新しいWebサイトが1ページ目に表示される難易度を示している。

テクニカルSEOのチェックリスト

テクニカルSEOは、しっかりとした土台を構築し、Webサイトがクロールとインデックスが可能であることを確かなものとする手助けとなる。

ここでは、あなたが注意を払うべき、ベストプラクティスの中でも最も共通の領域を説明する。

15.HTTPSを使用していることを確認する

今は2020年である。HTTPSがランキング要因となったのは、2014年だ。

WebサイトでHTTPSを使用しない言い訳などない。もし、未だにHTTPを使用しているのであれば、今が改善すべき時だ。

ブラウザに表示されるURLを見ることで、あなたのWebサイトがHTTPSであるかどうかを簡単に確認できる。

南京錠のマークが表示されていれば、あなたのWebサイトはHTTPSだ。表示されていなければ、HTTPSではない。

16.Googleのインデックス内であなたのWebサイトの重複バージョンを確認する

Googleが1つのバージョンのみをインデックスできるようにすることはとても重要だ。

  • https://www.domain.com
  • https://domain.com
  • http://www.domain.com
  • https://domain.com

これらは全て、あなたのWebサイトの異なるバージョンであり、全てが1つのバージョンを指す必要がある。

wwwの有りと無し、どちらかを選ぶのはあなた次第だ。しかし、最も一般的なバージョンは、https://www.domain.comである。

他の全てのバージョンは、主要なバージョンに向けた、301リダイレクトを設定すべきだ。ブラウザのアドレスバーにそれぞれのバージョンのURLを入力することで確認できる。

もし、リダイレクトが設定されているのであれば、何も問題は無い。しかし、異なるバージョンにアクセスが可能な状況である場合は、リダイレクトを可能な限り早く設定しよう。

17.クロールのエラーを発見し、修正する

Google Search Consoleのデータを見れば、クロールのエラーをすぐに確認できる。

カバレッジレポートを表示し、「エラー」と「除外」のページを見ることができる。また、「警告」と「有効」のデータも見られる。

ここで表示されるエラーの修正に時間を割こう。また、詳細を確認し、除外されているURLの原因を調査しよう(多くの場合、解決すべき理由が存在する。例えば、404エラーやcanonicalページの不備等だ)。

18.サイトスピードを改善する

遅いサイトはユーザー体験を損なう。

実際、Googleはページエクスペリエンスのアップデートをアナウンスしている。2021年の開始を予定しており、ユーザー体験をランキング要素として扱うようになるアップデートだ。

自身のWebサイトの読み込み速度を確認し、十分に速かったとしても、ユーザーはさらなる改善を求めることを認識しておこう。

読み込み速度の遅いWebサイトを待ってくれるユーザーはいない。今は、2020年だ。

サイト監査ツールを使用して自身のWebサイトをクロールすれば、読み込み速度の遅いページを特定できる。また、GoogleのPage Speed Insightsを用いれば、詳細な情報が得られる。さらに、我々が作成したガイドを読んでいただければ、改善についてのアドバイスも得られるだろう。

19.内部と外部のリンク切れを修正する

リンク切れもユーザー体験を損なう要素だ。予測していたページに遷移しないリンクをクリックする人は誰もいないだろう。

内部リンク、外部リンク共に、リンク切れのデータはサイト監査レポートで入手できる。指定されているURLを更新するか、リンク自体を削除するかして、修正しよう。

20.HTTPSページに設置されているHTTPのリンクを発見し、修正する

多くのWebサイトがHTTPからHTTPSへ移管しているが、内部リンクがHTTPページを指したまま、ということはよくある。

仮に、リダイレクトを設定しており、ユーザーをHTTPSのページに遷移できていたとしても、これは不要なリダイレクトである。可能な限り早く、アップデートするべきだろう。

これに該当するリンクの数が少ないのであれば、CMSで手動でアップデートしよう。しかし、サイト全体(状況としてはよくある)の場合は、ページのテンプレートをアップデートするか、データベースの変更が必要になるだろう。

状況が不確かな場合は、開発者に相談しよう。

21.Webサイトがモバイルフレンドリーであることを確認しよう

モバイルフレンドリーであることは、将来の導入が予定されている、ページ エクスペリエンス アップデートの鍵となる要素だ。

しかし、モバイルフレンドリーであることを重視する理由は、2020年9月から(※)全てのWebサイトを対象にモバイル ファースト インデックスへの移行を始めるからである。

※2021年3月に延期となりました(Prepare for mobile-first indexing (with a little extra time)

これにより、モバイルフレンドリーな体験を提供していないWebサイトは、オーガニックのビジビリティの獲得に苦労することになるだろう。

自身のWebサイトがモバイルフレンドリーであるかどうかは、Googleのモバイルフレンドリー テストで確認することができる。

22.SEOフレンドリーなURL構造を採用する

SEOフレンドリーなURL構造を採用すれば、検索エンジンがページをクロールしやすくなり、それらが何についてのページなのかを理解しやすくなる。ページURLはシンプルで、わかりやすいものにすべきだ。

SEOフレンドリーなURLは下記のようなURLだ。

https://www.domain.com/red-shoes/

また、わかりにくいURLとは下記のようなURLだ。

https://www.domain.com/category.php?id=32

  • 単語をわける場合はハイフンを使用しよう。アンダーバーは使用しない。
  • URLは可能な限り短くする(Backlinkoによる調査(※)では、短いURLは上位表示される傾向があることが示されている)

※参考:1,180万の検索結果を分析した結果、自然検索のランキング要因についてわかったこと

23.構造化データを追加する

GoogleがセマンティックWebを構築し続ける中で、構造化データのマークアップはますます価値が高まっている。

構造化データをまだ使用していないのであれば、実装してみよう。

Schema.orgのボキャブラリーには、人、場所、組織、ローカルビジネス、レビュー、など非常に多くの構造化データのフォーマットが含まれている。

構造化データを用いることは、検索結果であなたのWebサイトを目立たせることに役立つ。例えば、下記の画像のように、レビューや値段を表示させることが可能だ。

SEMrushが作成した、初心者のための構造化データのガイドを参照していただきたい。もしくは、Googleの構造化データ テストツールを使用し、自身のWebサイトが構造化データを実装しているかどうか分析しよう。

※注:リッチリザルトテストツールの正式リリースに伴い、構造化データテストツールの提供終了が予定されています。
リッチリザルト テスト – Google Search Console

24.Webサイトのページの深さを確認しよう

理想的には、Webサイト内のあらゆるページに到達するために、3クリック以上必要とさせないことだ。

そのためには、Webサイトの構造をフラットにするために再構築する時間を要することになる。ページの階層が深くなればなるほど、ユーザーや検索エンジンはそれらのページを発見する可能性が低くなる。

3クリック以上を必要とするページは、サイト監査のレポートで特定することができる。

25.一時的な302リダイレクトを確認する

302リダイレクトは、そのリダイレクトが一時的なものであることを示唆する。一方、301リダイレクトは、その移転は恒久的なものであるサインとなる。

301の代わりに302が使われることはよくある。Googleは、302リダイレクトがPageRankを受け渡すことを認めているが、302リダイレクトが将来のどこかのタイミングで除去されることがないのであれば、301に更新する必要があるという事実は変わらない。

302リダイレクトはサイト監査のレポートで、一時的なリダイレクトのページとして表示される。

26.リダイレクトチェーンとリダイレクトループを発見し、修正する

あなたのWebサイトは、ユーザーや検索エンジンを複数のリダイレクト(リダイレクトチェーン)を辿らせるべきではないし、リダイレクトループも発生させるべきではない。

単純に、リダイレクトは、AというページからBというページへ移動させるために使用すべきだ。

サイト監査レポートでは、リダイレクトチェーンとリダイレクトループによる問題を検知する。リダイレクト先のURLを更新、もしくは、リダイレクトループを発生させている要因の除去や更新によって、これらの問題を解決することができる。

オンページSEOとコンテンツのチェックリスト

優れたコンテンツと優れたオンページでの体験が無ければ、Webサイトを上位表示させ、オーガニックのトラフィックを増加させることは難しいだろう。

これは、Webサイト内のページでも、ブログの記事にもあてはまる。競争が激しい今、重要な検索キーワードで上位表示させるために、他のブログを凌駕する可能性のあるステップは全て踏むべきだろう。

下記で紹介するチェック項目を確認し、検索エンジンのためではなく、ユーザーのためのコンテンツを作ろう。

27.重複や切り捨てられるタイトルタグ、タイトルタグが設置されていないページを発見し、修正する

タイトルタグの最適化はSEOのとても基本的な項目だ。実際、ページの順位上昇を手助けするSEO担当者が真っ先に確認する項目だろう。

タイトルタグは、そのページが何についてのページなのかを検索エンジンに伝える。また、タイトルタグは固有な内容にすべきだ。

重複したタイトルタグはあるべきではなく、切り捨てられる(長すぎる)タイトルタグは検索結果画面では一部が非表示になってしまう(タイトルタグの後に3つの点が表示され、一部が非表示であることを示している)。

また、タイトルタグが設置されていない(空になっている)ページがないことも確認すべきだ。

これらの問題はサイト監査のレポートで確認でき、該当のページのタイトルタグを更新・改善することで、対応できる。

28.重複したメタディスクリプションと、メタディスクリプションが設置されていないページを発見し、修正する

メタディスクリプションは何年間も直接的なランキング要素として使われていないが、通常、検索結果画面のタイトル下に用いられる。

他のWebサイトではなく、あなたのWebサイトをクリックしようとユーザーが考える手助けとなり、オーガニックのCTRへ、ポジティブにもネガティブにも作用する。

メタディスクリプションが設置されていない場合、Googleは該当のページのコンテンツの一部を検索結果に表示させる。

しかし、これにはナビゲーションのテキストや他の要素も含まれるため、ユーザーの注意を引く文言とはならないだろう。重複したメタディスクリプションを設置している場合は、クリックを促すような固有の説明文を表示するようにしよう。

29.複数のH1タグの設置を発見し、修正する

H1タグは、コンテンツの主要な見出しとなり、ページごとに1つだけ設置されるべきだ。

サイト監査のレポートでは、H1タグが複数設置されているページを特定する。このレポートをもとに、各ページでH1タグが1つしか存在しないよう、修正すべきだ。

複数のH1タグが存在してしまう理由として、ページの主要な見出しに加え、ロゴもH1が設置されているケースが多い。

また、H1タグにはメインとなるターゲットキーワードを含めるべきだ。正しいコンテンツにタグ付けしていることを確認しよう。

30.タイトルタグ、メタタグ、ページコンテンツを改善する

ページタイトルとメタタグが最適化されていないのであれば、メインキーワードだけでなく、関連キーワードでの上位表示の機会を損失していることになる。

Google Search Consoleのパフォーマンスレポートを確認し、表示回数は多いが、クリック数と順位が低いページを探してみよう。

これらのページは、該当のクエリとある程度の関連があるとGoogleに認識されているということだ。しかし、こうしたキーワードをコンテンツやタグに含め、最適化するという行為を怠っていることも意味する。

これらを考慮し、該当のページの最適化を再度行うことで、クリック数と順位の上昇が期待できるだろう。

31.コンテンツの監査と削除

ここしばらくの間、SEO担当者はコンテンツの精査を行うことで良い効果を得ている。つまり、順位がつかず、価値を追加せず、サイト内に存在すべきでないコンテンツを削除するということだ。

コンテンツの監査と、内容が薄く、重複し、品質の低いコンテンツの削除に時間を費やすことは過小評価されているだろう。

あなたのWebサイトに価値を追加しないコンテンツがあれば、すぐにアクションを起こすべきだ。

ケビン・インジが作成した、SEMrushを使用したコンテンツの削除方法についてのガイドを読むことから始めていただきたい。この作業を効果的に行うために必要なアドバイスが得られるはずだ。

32.画像にはaltタグを付与する

画像最適化には気を配るべきだ。説明的なファイル名で画像に適切な名前をつけ、画像のサイズと品質を最適化することは、SEOの領域ではあるが、しばしばないがしろにされてしまう。

最低限、各ページのメイン画像が、その画像を適切に表すaltタグを使用していることを確認しよう。

33.内部リンクを改善する

内部リンクは、SEOマーケティングにおけるリンクビルディングの中でも、最もないがしろにされることが多い領域の1つだ。内部リンクの戦略を改善することに時間を費やすことで、目に見える成果を比較的早くもたらしてくれることが多い。

Webサイト内の権威のあるページから数本の内部リンクを追加するだけで、手早く成果を得られることもある。

内部リンク戦略の実行については、このガイドを参照していただきたい。他のページからのリンクが必要なページの特定や、Webサイトを横断して広めることができる権威性のあるページの特定などが可能になる。

また、サイト監査のレポートでは、内部リンクが1本しか設置されていないページのリストも手にすることができる。

関連トピック:アンカーテキストとは何か?あなたが知るべき全て

34.キーワードのカニバリゼーションを特定し、修復する

キーワードのカニバリゼーションはSEOにおいて最も誤解を生む領域の1つだ。多くの人が思うことに反し、キーワードのカニバリゼーションは各ページの検索意図にかかる問題であり、コンテンツ内やタイトルタグ内で使用されるキーワードという単純な問題ではない。

カニバリゼーションの問題を抱えている場合、検索エンジンがどのページを表示すべきか迷ってしまうため、競合性の高いキーワードでの上位表示は難しくなってしまうだろう。

カニバリゼーションについてのこちらのガイドを読めば、問題の特定と修正についての知識が得られるはずだ。

35.孤立したページを発見し、修正する

Webサイト内のページは、他のページからのリンクを少なくとも1本は受けるべきだ。

Googleがリンクをたどってクロールすることができなければ、本来では得られるはずの権威性や上位表示も叶わない。

内部リンクを辿って到達することができないページをサイトマップでGoogleに伝えているのであれば、サイト監査のレポートで「サイトマップに掲載されている孤立したページ」としてレポートで確認することができる。

こうしたページには、関連した他のページから、少なくとも1本の内部リンクを設置しよう。

36.コンテンツは最新の内容になっているか

コンテンツは古くなり、いずれ廃れてしまう。時間が経つにつれ、自然と起こることだ。

しかし、古いコンテンツを更新することは、大きな成果を得ることができる最も簡単な施策の1つである。

Search Engine Journalのダニー・グッドウィン氏は、こう述べている。

コンテンツを更新することにより、順位の上昇、リンクの獲得、トラフィックの増加、ソーシャルの共有、新規顧客の獲得、などの効果が期待できる。”コンテンツマーケティング”における”マーケティング”を忘れてはならない。

コンテンツ内の情報が古くなっていたり、新鮮な視点で情報を更新できるのであれば、すぐに実行しよう。

いずれにせよ、古い情報のコンテンツは最適な体験をユーザーに提供できない。そのため、Googleがそうしたコンテンツを上位に表示することはないだろう。

オフページSEOのチェックリスト

2020年、SEOを成功に導きたいのであれば、オフページのSEO要素について目をつむることはできない。リンク構築に限らず、オフページでやるべきことは多い。それぞれ説明しておこう。

37.競合サイトのリンクプロフィールを分析する

競合サイトのリンクプロフィールについての知識が無ければ、他サイトを出し抜く戦略を立てることはできない。

競合サイトのコンテンツを調査するのと同様、リンクプロフィールの分析にもリソースを割くべきだ。

バックリンク分析のツールを使えば競合サイトのリンクプロフィールの分析を行うことができる。競合サイトに向けられたリンクの品質や権威性を把握できるだろう。

38.リンク交差分析を行う

競合サイトへはリンクを貼られており、あなたのWebサイトへは貼られていないリンクはあるだろうか?

リンク交差分析を行えば、競合サイトがすでに得ているリンクを、自身のWebサイトも獲得できる機会を得られるだろう。

バックリンク分析のツールでは、最大で5ドメインを選択し、競合サイトへリンクを張っているドメインのデータを見ることができる。

もしも、競合サイトの全てにリンクを設置しており、あなたのWebサイトにだけリンクを設置していないサイトがあれば、リンクの設置を依頼する好機と言える。

39.リンクが設置されていないメンションをリンクにする

プレスからの取材を受けているPRチームがあれば、あなたのビジネスには言及しているがリンクは設置されていない記事を発見できる可能性が高い。

これは、リンクの無いブランドメンションと呼ばれる。ブランドモニタリングツールは、リンクが設置されていないメンションを特定するのに役立つ。また、こちらのガイドを参照いただければ、リンク設置の依頼に至るまでの方法を学べるだろう。

40.新しいリンク構築の機会を発見する

新しいリンク構築の機会は常に探索し、実行すべきだ。しかし、これには時間がかかってしまう。

優れたリンクを構築する機会を常に探すべきだと強く思うが、適切なツールを使用すれば、それにかかる工数も削減できるはずだ。

リンクビルディングツールは非常にシンプルでわかりやすく、リンク構築の新しい機会を継続的に表示してくれる。それらのデータを見て、アプローチできるWebサイトを発見しよう。

数分間で、新しいリンク構築の機会が把握でき、その情報を自身の戦略に組み込むことができるだろう。

41.Googleマイビジネスの設定と最適化

オフページの要素は、単にリンクだけにとどまらない。もちろん、重要なランキング要素ではあるが。

ローカルビジネスを経営している場合、Googleマイビジネスの登録は必須と言える。さもなければ、競合サイトに訪問客を奪われてしまうだろう。

Googleマイビジネスの内容の最適化には時間がかかる。しかし、ビジネスを提供している範囲内の顧客に適切な内容を提供できれば、あなたのWebサイトに訪れてくれる機会も増えるだろう。Googleマイビジネスの最適化に費やす時間を確保すべきだ。

Googleマイビジネスによって、あなたのブランドのビジビリティを改善するために、こちらのガイドをご参照いただきたい。

以上が、初心者も上級者も確認すべき41のチェックリストだ。あなたのWebサイトの最適化に寄与する方法が少しでも見つかれば幸いだ。

すでに自身のワークフローとして用いている優れたチェックリストがあれば、ぜひ教えてほしい。

この記事は、SEMrushに掲載された「The Only SEO Checklist You Will Need in 2020: 41 Best Practices」を翻訳した内容です。
記事中にもある通り、チェックリストをなぞるだけでは、SEOを成功させるのは難しいです。

しかし、プロジェクトの進捗の確認や知識の共有など、こうしたチェックリストがあれば非常に便利ですね。

今回の記事に対し、不要な項目の削除や、独自の項目を追加するなどし、オリジナルのチェックリストの土台として利用する手もあります。ぜひ有効活用してみてはいかがでしょうか。

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投稿 2020年以降に必要なSEOの考え方をまとめたチェックリスト41項目SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。