韓国SK Telecomアクセラレーターの注目企業、自力で経路計画を立てる配達ロボから複数スマホによるスタジオ構築まで

TechCrunchは通信技術系のスタートアップをあまり取り上げないが、その分野で起きていることを知るために、ときどきチェックしたほうがいいだろう。ここでは韓国最大のキャリアであるSK Telecomのアクセラレーターから近く巣立つ数社を見て、そのトレンドを確認しよう。

これらの参加スタートアップは、韓国のアクセラレータープロジェクトであるTelecom Infra Projectに加わる。それは通信企業のグローバルなスペシャリスト育成事業の一環で、今回はSK Telecomとのパートナーシップの下に行われる。

スタートアップの事業内容はさまざまで、船の停泊をモニターするシステム、複数のスマートフォンでテレビスタジオを構成するアプリ、AIによる屋内の位置システムで対話的なマップを作る、デリバリーロボットのための視覚システム、デジタルのスタジアムでリモートのオーディエンスがライブのイベントを「一緒に体験する」システムなどだ。

ここでは、その内の数社を紹介していこう。

Dabeeo

独自AIによる屋内の位置システムは、スマートフォンのカメラが作り出す視覚データを利用して対話的なマップを作る。ゲームやマーケティング、ロジスティクスなどに用途がある。

Neubility

配達のラストマイルを担当するロボットに、視覚に基づいて位置と経路を計画する能力を提供する。

Seadronix

AIとコンピュータービジョンの技術を利用して、船の停泊をモニターするシステムを開発しているスタートアップ。

39 degrees C

複数のスマートフォンのカメラで撮っている映像をリアルタイムでストリーミングする技術を開発。そのシステムは複数のスマートフォンのフィードを、WiFi-Directと呼ばれる技術でお互いに直接接続し、それらのカメラの集合をテレビスタジオに変える。

Kiswe

エンターテインメントをブロードキャストする技術を提供するスタートアップ。KisweのCloudCastと呼ばれる製品は、いわば「クラウド上の放送スタジオ」で、ユーザーはデジタルのフィードをクラウドに送ってライブ、またはノンライブのコンテンツを製作する。もう1つのHangtimeと呼ばれるプロダクトは、各地のリモートオーディエンスがライブのイベントを「一緒に」体験し、チャットルームのあるデジタルスタジアムを作り出す。各自が自分の見る角度をコントロールできる。

カテゴリー:ロボティクス
タグ:SK Telecom、アクセラレータープログラム

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa