Googleの新しいスマートコンタクトレンズは、Microsoftにとっては古いニュース

Googleは今日(米国時間1/16)スマート・コンタクトレンズプロジェクトを発表したが、これは初めてでも何でもない。他の会社もずっと以前から取り組んでいた ― Microsoft Researchを含む。同社は2011年に類似のプロジェクトを、現在Google Xで働くある人物と共同研究していた

Babak Parvisは、かつてワシントン大学教授だった頃、Microsoft Researchと共同研究を行っていた。彼は初めてスマートコンタクトレンズに取り組んだ一人だ。現在はGoogleに所属して、Google Glassとスマートレンズのプロジェクトを担当している。

しかし、Microsoft Researchではよくあるように、このプロジェクトからは何も生まれていないようだ。

これはMicrosoftが2011年にこのプロジェクトを紹介するために作ったビデオだ。

もう一つ、すでに市場に出ているスマートコンタクトレンズがあることも言っておくべきだろう。グルロースの測定はしないが、例えばSensimed Triggerfishという使い捨てコンタクトレンズは、緑内症患者を個別治療するためにセンサーで目の変化を測定する。このテクノロジーはヨーロッパで2010年以来利用されているが、米国で販売するためのFDA認可は取得していない。

さらに、スウェーデンのマルモ大学のチームは、Googleと似たレンズを開発し、涙で動作する燃料電池を利用している。他にも米国内外で類似のプロジェクトが進められている。

もちろんこれが科学というものだ。様々なチームが互いのアイデアを共有して公表する。「もしエレクトロニクスを極小化できれば・・・涙液グルコースの謎を解き、高精度で測定する方法が見つかるかもしれない」と思ったのはGoogleが最初ではなかった。彼らの前に月に行った人間は他にいた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、スマート・コンタクトレンズを発表

期待した方は申し訳ない。これはGoogle Glassのコンタクトレンズ版というわけではない。しかしそこに向けた第一歩のプロダクトだと考えることができるだろう。GoogleのGoogle X Labがブログ上でスマート・コンタクトレンズについての記事を掲載したのだ。糖尿病患者がこのコンタクトレンズを装着すると、血糖値を測定してくれる。

現在はプロトタイプの実験中なのだそうだ。コンタクトレンズの中に小さなワイヤレスチップとグルコースセンサーを内蔵してている。レンズは2層からなっており、その間にチップを挟み込んだ形式になっている。

先のブログ記事の中でGoogleは、体液から血糖値を測定する方法について、多くの科学者が研究を続けてきたのだと記している。そうした研究の結果、涙が有効であるとの結論にたどり着いたのだそうだ。しかし俳優でもない人が自在に涙を流すのは難しい。そのため、涙を利用する方式は一気に実現には至らず、検討課題となっていたらしい。

そうした流れの中でコンタクトレンズ型の測定装置が生まれてきたわけだが、このセンサーは1秒毎に血糖値を測定するようになっている。そして一定の値を超えると警告を送ってくる。センサーは非常に小さく、ちょっとした光の反射程度にしか見えないほどである様子。

現在、このプロトタイプをプロダクトとして世に出すべくFDAに承認申請を行っているところだとのこと。また技術的な詰めもあわせて行っているところだ。「スマート・コンタクトレンズを使って、装着者および医者に測定内容を報告するためのアプリケーションを開発しているところです」とGoogleは述べている。

[image via recode]

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(翻訳:Maeda, H