GPS不要のドローン自律飛行システムを開発するSpiralが資金調達、建築・土木領域の活用目指す

ドローン自動飛行システムを開発するSpiralは4月14日、テックアクセル1号投資事業有限責任組合(テックアクセルベンチャーズ)、Miraise1号投資事業有限責任組合(MIRAISE)、静岡キャピタルを引受先とする第三者割当増資による資金調達を発表した。調達額は非公開。

土木現場での点検・監視ソリューションのイメージ図

同社は、屋内に特化したドローン自律飛行システム「MarkFlex Air」を開発する2016年10月設立のスタートアップ。GPSが届かない室内などの環境でも独自の特許技術によるマーカーを利用することでドローンの自律飛行を可能にする「MarkFlex Air:MFA」システムなど提供している。今回調達した資金は、エンジニア中心の人材採用と開発拠点の整備、システム開発の加速、開発体制の強化に使われるとのこと。

写真に向かって左から、テックアクセルベンチャーズでアソシエイトを務める萩沢 巧氏、同投資パートナーの大場正利氏、Spiral代表取締役兼CEOの石川知寛氏、同取締役兼COOの濱地健史氏、 ミレイズでパートナー兼CEOを務める岩田真一氏、 同CTOの布田隆介氏

具体的な開発強化ポイントは、建築・土木領域でGPSが使えない環境でのドローン自律飛行技術の開発、クライアント各社の現場における実証実験と共同開発の推進、システムインテグレーターやセンシング、および光学系などを中心としたソリューションパートナー企業の開拓とアライアンス構築などとなっている。人材採用については、シンガポール、ドバイ、ルクセンブルク、フランスなど海外展開も視野に入れ、国内外からエンジニアを積極的に採用する。