GoogleがSplunk, BMC, Tenableとパートナーしてハイブリッドクラウドのセキュリティをアップ

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IBM, Cisco, それにMicrosoftなどはこのところ、ハイブリッドクラウドを採用している企業向けのサービスを拡大しているが、そのバスに乗り遅れたくないGoogleは今日(米国時間3/23)、市場での地位を今よりも前進させるための、さまざまなパートナーシップを発表した。具体的には、GoogleのクラウドプラットホームとAWSの両方にまたがるITオペレーションを管理するためのプラットホームGoogle Stackdriverが、SplunkBMC、およびTenable統合して、IT opsなどの領域におけるセキュリティとコンプライアンスの向上を助ける。

ハイブリッドクラウドでは、エンドユーザーが複数の多様なコンピューティング環境をひとつにまとめて運用していることが多いから、サービスの拡張をサードパーティとのパートナーシップで行うのは、むしろ理にかなっている。

GoogleのクラウドプラットホームのプロダクトマネージャーDeepak TiwariとJoe Corkeryはこう語る: “サードパーティによるリッチなopsソリューションを統合することは顧客にとって重要であり、また顧客たちの多くがすでに、プライベートやパブリックなクラウドにおけるハイブリッドなオペレーションを管理するために、これらのツールを利用している”。

Splunkの統合は、それを使うためにユーザーがSplunk Enterpriseの登録ユーザーである必要がある。それらのユーザーにSplunkは、GCPのトラフィック上のインサイトを提供する。とくにそのセキュリティ情報機能とイベント管理機能(Security Information and Event Management(SIEM))がGoogleのPub/SubメッセージングAPIで統合され、データを複数のアプリケーション間でルーティングする。

同じくBMCの統合も、BMCのユーザーに、すべてのアプリケーションを管理する能力を一つのウィンドウで与え、セキュリティとコンプライアンスをモニタする。

Tenableの統合は、そのSecurityCenter Continuous Viewプロダクトが中心だ。GCPユーザーはそこで、どのアプリケーションやデバイス、あるいは人間が今このネットワークにアクセスして仕事をしているか、をモニタできる。SecurityCenter Continuous Viewは、オンプレミスとクラウドの両方の環境で使える。

一般的にこういうやり方は、サードパーティのプロダクトにとって、ビジネスを拡大する方法の一つでもある。ここではSecurityCenter CVをインストールしてGoogle Cloud Platformの中でサービスアカウントを作り、Tenableのサービスアカウントにパーミッションを割り当てる。あるいはPub/Subメッセージングを使ってもよい。


 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

クラウドからログ管理を提供するLogglyが$10.5Mを調達, 第二世代製品ではデータの‘意味’の視覚化を充実

【抄訳】

ログ管理をクラウドからのサービスとして行うLogglyが、新たな投資家であるCiscoとData Collectiveから1050万ドルを調達した。Trinity VenturesとTrue Ventures、およびMatrix Partnersもこのラウンドに加わり、このサンフランシスコの企業の総資金額は2090万ドルになった。

同社のSaaSはどんなデバイスからでもログデータを取り、そのリアルタイムのトレンドなどを視覚化して報告する。ログの出所(でどころ)は、サーバ、ルータ、ストレージデバイスなどさまざまだ。それらを分析すると、ユーザが動かしているサービスやWebサイトの健康状態が分かる。ユーザは、eコマースのサイト、ゲームプラットホーム、SaaSプロバイダ、そのほかのインターネット企業、などなどだ。

今日(米国時間9/3)Logglyは、同社のサービスの自称“第二世代、ジェネレーション2”をローンチした。ユーザインタフェイスを一新し、新たな分析ツールと大規模な分散アーキテクチャにより、より大きなワークロードに対応し、今後の顧客ベースの拡大に備える。ポイント&クリック方式のトレンドグラフや自動化イベントパーシングと検索などが、この第二世代の新しい機能だ。このほかに、フィルタリング機能や、スプレッドシートふうのグリッドビュー、アラート、カスタマイズできる新しいダッシュボードなども盛り込まれた。

Logglyはクラウド企業なので、顧客も基本的にはインターネット企業だ。各種のSaaSプロバイダやeコマース企業、ゲーム、モバイル、広告などなど多様な業態が、いずれも日々、大量のログデータを処理している。一社で一日に150億イベントを生成するところも、珍しくはない。

CEOのCharlie Oppenheimerによると、同社はここ数か月の努力によって、Splunkのようなログデータ検索サービスとの差別化を図ってきた。その必要性を悟ったのは、ある会議で顧客に、重要なのは検索ではなく、今何が起きているかを知ることだ、と言われたときだ。そこで第二世代製品ではデータの視覚化に力を入れ、異変への即時対応ができるようにした。

Logglyは視覚化のためのツールとして、LinkedInのKafkaやTwitterのStormといったオープンソースの製品も利用している。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))