イントラネットを構築するドイツのStaffbaseが約160億円調達

Staffbaseは、イントラネット方式の内部通信プラットフォームを企業に提供している。同社は、グロウスエクイティ投資企業のGeneral Atlanticがリードするラウンドで1億4500万ドル(約160億円)を調達した。これまでの投資家であるInsight Partnersとe.venturesもこのラウンドに参加している。

2014年にドイツのケムニッツで創業したStaffbaseはこれまでに1000社あまりのクライアントを抱え、その中には有名企業のAdidasやAudi、BHP、Deutsche Post DHL、Groupon、Hitachi、Ikea、Johns Hopkins University、McKesson、Paulaner、Suncor、Viessmann、Volvoなどもいる。

同社は2021年3月初めに、カナダの内部通信プロバイダーBananatagと合併した。

新型コロナウイルスのパンデミックはいうまでもなく企業のデジタルツール採用を加速させ、当然Staffbaseもその恩恵を受けた。同社の主な競合他社は、これまで1億1480万ドル(約127億円)を調達したDynamic Signalと、4700万ドル(約52億円)を調達したSocial Chorusとなる。イントラネットというカテゴリーの中では、2910万ドル(約32億円)を調達したSimpplrや6800万ドル(約75億円)を調達したUnilyとも競合している。

Staffbaseが主張する同社のアドバンテージは、社員たちのモバイルアプリとイントラネットを統一し、またMicrosoftのMicrosoft 365のエコシステムやSlackのメッセージングプラットフォームも統合していることだ。

Staffbaseの共同創業者でCEOのMartin Böhringer(マーティン・ベーリンガー)博士は、声明で次のように述べている。「私たちはエンタープライズ企業のマネージャーや通信のスペシャリストに確実に成功するトップクラスのデジタルプラットフォームを提供している。そのプラットフォームは極めて急速に拡大している。General Atlanticとのパートナーシップにより、弊社の成長は特に北米地区において加速されるでしょう」。

一方、General AtlanticのマネージングディレクターであるChristian Figge(クリスチャン・フィゲ)博士は次のように述べている。「Staffbaseはグローバルなパイオニアとして、特に企業の社員の体験の向上に的を絞ったソフトウェアを開発し、エンタープライズの内部通信とエンゲージメントの変化を支えています。Staffbaseは、高品質な起業家精神の好例であり、ドイツで生まれたグローバルな視野を持つ革新的な企業の一員でもあります」。

Staffbaseのワークフォースは現在450名で、ロンドン、ニューヨーク、バンクーバー、アムステルダム、ベルリンなど世界11カ所にオフィスがある。

 

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画像クレジット:Staffbase

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(文:Mike Butcher、翻訳:Hiroshi Iwatani)