「カーク船長」ことウィリアム・シャトナー氏の宇宙旅行がAmazonプライムのドキュメンタリーに

2021年10月、William Shatner(ウィリアム・シャトナー)氏は、史上最高齢で宇宙に飛び立った人物となった。その彼の旅が、Amazonプライムのドキュメンタリー番組「Shatner in Space」になることが決まった。「スタートレック」の俳優として知られる同氏が、ポップカルチャーカンファレンス「CCXP Worlds」のバーチャルパネルで自らこのニュースを明らかにしたと、Deadlineが報じた。

「The Shat」というニックネームも持つ同氏は、Blue Origin(ブルーオリジン)の2回目の有人飛行ミッションであるNS-18の4人のクルーの1人で、New Shepard(ニューシェパード)に乗って高度66マイル(約106.22km)まで飛行し、いわゆるカルマンラインを越えて宇宙に到達した(ただし、地球を周回してはいない)。90歳の彼の参加は、その数カ月前に宇宙飛行の最高齢記録を樹立した82歳のWally Funk(ウォーリー・ファンク)氏を超える快挙だった。

このドキュメンタリーでは、旅行前、旅行中、旅行後に何が起こったか見ることができる。同フライトには、Blue Originの副社長であるAudrey Powers(オードリー・パワーズ)氏、Planet Labs(プラネット・ラボ)の共同設立者であるChris Boshuizen(クリス・ボシュイゼン)博士、臨床試験ソフトウェア企業Medidata Solutionsの共同設立者であった故Glen de Vries(グレン・デブリース)氏も参加した。これは、Blue Originが2021年に計画している3回の有人ミッションのうちの2回目で、3回目(NS-19)は12月9日に予定されている。そのフライトには、マーキュリー・セブンの1人として米国初の宇宙飛行に成功したAlan Shepard(アラン・シェパード)氏の娘にあたるLaura Shepard Churchley(ローラ・シェパード・チャーチリー)氏と報道・情報番組「グッド・モーニング・アメリカ(GMA)」の共同アンカーであるMichael Strahan(マイケル・ストレイハン)氏の他、4人の有料顧客が参加する予定だ。

シャトナー氏は、Deadlineに次のように語った。「私の宇宙滞在は、想像を絶するほどの最も忘れ難い経験でした。私の旅を記録したこの特別番組は、その経験をドラマチックに紹介しています。私の願いは、地球を救うためには宇宙に行かなければならないということを、世界に向けて発信することです」。このドキュメンタリーは、米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランドでは12月15日にAmazonプライムで放送され、その他の地域では2022年に放送される。

編集部注:本稿の初出はEngadget。著者Steve Dent(スティーブ・デント)氏はEngadgetのアソシエイトエディター。

画像クレジット:Blue Origin

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(文:Steve Dent、翻訳:Aya Nakazato)

ベゾス氏のBlue Originが最高齢記録90歳「カーク船長」を含む2度目の有人宇宙飛行に成功

Blue Origin(ブルーオリジン)は米国時間10月13日、俳優のWilliam Shatner(ウィリアム・シャトナー)氏を含む4名のクルーを、テキサス州西部にある同社の施設から宇宙へ送り出し、無事に帰還させた。これで同社は2回中2回、有人飛行に成功したことになる。

NS-18と名付けられたこのミッションは、Blue Originにとって2021年5回目のロケット打ち上げであり、ロケット全体では18回目の打ち上げとなる。

今回のクルーには「スタートレック」のジェームズ・T・カーク船長を演じたことで最もよく知られているシャトナー氏、Blue Originの社員で同社のNew Shepard(ニューシェパード)ミッション&フライトオペレーション担当副社長を務めるAudrey Powers(オードリー・パワーズ)氏、Planet Labs(プラネット・ラボ)の共同設立者で現在はベンチャーキャピタルDCVCのパートナーであるChris Boshuizen(クリス・ボシュイゼン)博士、臨床試験ソフトウェア企業Medidata Solutionsの共同設立者であるGlen de Vries(グレン・デフリース)氏が含まれていた。

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90歳のシャトナー氏は、これまで82歳のWally Funk(ウォーリー・ファンク)氏(7月に行われた同社の前回の打ち上げで搭乗)が持っていた、最高齢宇宙飛行記録を更新した。

打ち上げは米国東部時間午前10時50分頃に開始され、ロケットは国際的に宇宙の境界線として認められているカルマンラインを通過した。この頃、クルーは数分間の無重力状態を経験した。クルーカプセルは約11分後、パラシュートを使って自律的に発射施設に着地した。ブースターも自律的に発射台付近に着陸した。

この打ち上げの成功は、急成長中の宇宙旅行業界で主導的な地位を確立したいと考えているBlue Originにとって大きなニュースだ。しかし、ビリオネアのJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏が2000年に設立した同社にとって、この数週間は完全に順調と言えるものではなかった。9月末、21人の現役・元従業員が共同で、同社の職場はセクハラや安全への配慮が欠けていたと主張する書簡を公開したのである。

この文書は米連邦航空局(FAA)の目に留まったようで、FAAはTechCrunchに対し「FAAはあらゆる安全性に関する申し立てを真摯に受け止めており、現在情報を検討している」と述べた。

Blue Originは宇宙旅行市場において、今夏に独自の有人飛行を成功させたRichard Branson(リチャード・ブランソン)氏のVirgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)の他、9月にInspiration4のクルーを3日間の旅で宇宙に運んだSpaceX(スペースX)などの競合他社との競争に直面している。

打ち上げの様子はこちらからご覧いただける。

画像クレジット:Blue Origin

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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Aya Nakazato)

ブルーオリジンがカーク船長ら4人を宇宙に送り出す様子をライブで観よう、日本時間10月13日19時30分から

Blue Origin(ブルーオリジン)は、初の有人ロケットを軌道に乗せることに成功してからわずか3カ月、米国時間10月13日に再び打ち上げを行う準備を整えた。今回は、Blue Originの創業者兼CEOであるJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏の代わりに、最高齢での宇宙飛行を目指す90歳のWilliam Shatner(ウィリアム・シャトナー)氏が搭乗する予定だ。

NS-18ミッションは、テキサス州西部のバン・ホーン近郊にある同社の広大な発射施設「Launch Site One(ローンチ・サイト・ワン)」から離陸する予定だ。クルーは、同社のNew Shepardロケットに搭乗する。当初、打ち上げは米国時間10月12日に予定されていたが、米国時間10月10日、強風が予想されることからBlue Originのミッションオペレーションは、1日延期することを決定している。

NS-18ミッションのクルーを紹介しよう。

  • William Shatner(ウィリアム・シャトナー):「Star Trek(スタートレック)」のジェームズ・T・カーク船長を演じたことで知られる俳優
  • Audrey Powers(オードリー・パワーズ):New Shepardミッション&フライトオペレーション担当のBlue Origin副社長。2013年に入社し、同社の副顧問を務めた後、チームを離れていた
  • Chris Boshuize(クリス・ボシュウイズ):Planet Labsの共同設立者で、現在はベンチャーキャピタルDCVCのパートナー
  • Glen de Vries(グレン・デ・ヴリーズ):臨床試験ソフトウェア企業「Medidata Solutions」の共同創業者。2019年にMedidataを買収したフランスのソフトウェア会社「Dassault Systèmes」のライフサイエンスヘルスケア担当副会長でもある

打ち上げライブ配信は米国太平洋時間10月13日午前5時30分(日本時間10月13日午後19時30分)頃に始まり、その約1時間後に打ち上げが行われる予定だ。

クルーのボシュウイズ氏は、2020年のTCセッションにも参加してくれた。次のイベントは12月に開催されるので、ぜひご参加ください

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画像クレジット:Blue Origin

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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Katsuyuki Yasui)

「スタートレック」のカーク船長が10月12日にBlue Originの宇宙飛行に参加、史上最高齢90歳で

Blue Origin(ブルーオリジン)の次の搭乗者リストには、テレビや映画の中での宇宙探検のベテラン、William Shatner(ウィリアム・シャトナー)氏と、Blue OriginのNew Shepard(ニューシェパード)ミッション&フライトオペレーション担当副社長を務めるAudrey Powers(オードリー・パワーズ)氏が含まれる。すでに発表されていたChris Boshuizen(クリス・ボシュイゼン)博士とGlen de Vries(グレン・デフリース)氏にこの2人が加わることで、10月12日に予定されている打ち上げの4人のクルーが出そろった。

「スタートレック」でジェームズ・T・カーク船長を演じたことで知られるシャトナー氏は、このミッションが実現すれば、7月20日に行われたBlue Originの初の有人宇宙飛行にJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏とともに搭乗した、航空宇宙のパイオニアである現在の記録保持者Wally Funk(ウォーリー・ファンク)氏を僅差で追い抜き、史上最高齢の宇宙飛行経験者となる。シャトナー氏は90歳、一方のファンク氏は82歳だ。

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ベゾス氏自身を除けば、オードリー・パワーズ氏は、Blue Originの社員としては初めて同社の宇宙船でサブオービタル飛行の旅をすることになる。彼女は2013年からBlue Originのチームに参加しており、New Shepardミッション&フライトオペレーションチームを率いる前は、同社の副顧問兼法務・コンプライアンス担当副社長を務めていた。

すでに明らかになっていた他の搭乗者であるボシュイゼン博士とデフリース氏は、先週発表された。ボシュイゼン博士はPlanet Labs(プラネット・ラボ)の共同設立者で、現在はVCであるDCVCのパートナーを務めている。デフリース氏は、Dassault Systemsに買収された医療用ソフトウェアのスタートアップMedidata Solutions(メディデータ・ソリューションズ)の共同設立者だ。

Blue Originは、元社員のAlexandra Abrams(アレクサンドラ・エイブラムス)氏が他の現役・元社員20名と共著で、安全性への懸念やセクシャルハラスメントの歴史を告発する文書を公開したことで、現在、追及と批判にさらされている。この件による同社の打ち上げスケジュールへの影響はないようだが、FAA(連邦航空局)はエイブラムス氏の手紙で明らかになった安全上の懸念を検討していると言われている。

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画像クレジット:SOPA Images / Contributor / Getty Images

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Aya Nakazato)