Windows、OS X、LinuxをカバーするMicrosoftのVisual Studio Codeエディタがついに1.0に

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今日(米国時間4/47Microsoftのクロスプラットフォーム戦略の中心となるデベロッパー向けテキスト・エディター、Visual Studio Code (VS Code)が、1年間のベータテストを終え、ついにバージョン1.0となった。Microsoftによれば毎月50万人以上のデベロッパーが現にこのエディタを利用しているという。

Microsoftが昨年のBuildデベロッパー・カンファレンスで、VS Codeを発表したのは驚きだった。Microsoftはそれまで OS XやLinuxをカバーするエディタなど一切出したことがなかったからだ。Visual Studioのブランドでとなると驚きは一層のものがあった。

ただしMicrosoftがリリースした当初、この製品は多くの重要な機能を欠いており、VS Codeエディタ自体はまだオープンソースではなかった。しかしその後Microsoftはこれらの欠点を修正した。

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エディタにとって必須のAPIも公開され、デベロッパーは現在エディタの機能を自由に拡張できるようになった。VS Codeのユーザー・コミュニティーは1000種類以上のエクステンションをすでに開発している(当然だが、ここでも大半のエクステンションは「ロングテール」に属する)。現在VS Codeは当初よりはるかに広い範囲の言語をカバーしている(当初のターゲットは主としてJavaScriptとTypeScriptだった)。各種の有用なエクステンションのおかげでVS Codeは今やNode.js、Go、C++、Python、PHPその他の言語でソフトを書くために利用できる。

昨年ベータ版を発表して数ヶ月後にVS Codeはオープンソース化され、ソースコードがGitHubから入手できるようになった。

今後の見通しについていえば、VS Codeチームは基本を重視した開発を続けるとしている。「パフォーマンス、安定性、アクセシビリティ、互換性がユーザーが最も重視するポイントであり、これはわれわれ自身の考えでもある」とMicrosoftは述べている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GitHubの各種言語対応コーディング用テキストエディタAtomが完全にオープンソース化

今年初めにGitHubは、拡張の容易なテキストエディタAtom非公開ベータでローンチした。そのとき同社は、そのエディタのライブラリとパッケージのうち80をオープンソースにしたが、エディタ本体はクローズドソースにされた。それから10週間後の今日(米国時間5/6)公開ベータに移行し、エディタのすべてのコードをMITオープンソースライセンスのもとにオープンソースにした。各種のプログラミング言語に対応するためのパッケージやライブラリもすべて含まれる。さらに、サードパーティの拡張をエディタにインストールするためのパッケージエディタや、ChromiumベースのデスクトップアプリケーションフレームワークAtom Shellも含まれる。

同社によると、このエディタはこれまでの10週間で25万回あまりダウンロードされた。その間に40以上のアップデートがリリースされ、Atomの機能を拡張するための、コミュニティによるパッケージは800以上ローンチされた。Atomの拡張機能はJavaScriptとCSSだけで書ける。

GitHubによれば、このアプリケーションは今後も開発を維持するつもりで、そのための専属チームも設けたが、しかし、“オープンソースコミュニティの創造性とサポートと熱意により”、さらに良いエディタになり、チームの開発努力が促進されることを期待する、とも言っている。

現状のAtomは、1.0に達していないバージョン、という扱いだ。今チームは、今可利用なOS Xバージョンに加えて、LinuxとWindows用バージョンのリリースおよびAPIの安定化に注力している。

 

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))