GoogleがTimefulを買収してGoogle Appsにお利口なスケジューリングを

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Googleが、複雑なスケジューリングが簡単にできるアプリTimefulを買収した。ユーザ自身は大きな目標だけわかっていればよくて、細部で悩む必要がない。Timeful自身がユーザのスケジュールを分析して、ユーザの目標に当てはまる日時を見つける。Timefulが作った機能は今後Google Appsに統合され、アプリ自身は今後も入手可能だが、チームはGoogleのプロジェクトに専念するので、サポートの継続はないかもしれない。

Timefulはステルスでスタートし、KPCBやData Collective、Khosla Ventures、Ashton KutcherのA-Grade Venturesなどから資金を得ていたが、昨年3月にステルスを脱し、7月にはアプリを一般公開した。このアプリはユーザのやるべきことと、その時間要件を優先度の高い順に並べ、iCalやMicrosoft Exchange、Google Calendarなど既存のカレンダーアプリ上に配置する。ユーザがすでに決まっているスケジュールを入力し、その後新しい用件を加えようとすると、その重要度を勘案して妥当な日時を決めるのだ。

Timefulの中核的な技術は、機械学習を利用して、スケジューリングとGDT的なタスク管理を結びつける面倒な作業を、楽にしてくれる。多くの点でこのアプリは、Inboxがメールに対してやってくれることを、カレンダーに対してやってくれる、と言えるだろう。だからGoogleが買収したことも、理にかなっている。GoogleはAppsの能力を高めて、コミュニケーションと時間管理の大部分をオンライン化しようとしているからだ。

GoogleのGmail担当プロマネAlex Gawleyが、Timeful買収の意義をブログに書いている:

Timefulは、ユーザのスケジュールや習慣やニーズを理解して生活を組織化する、という感動的なシステムだ。ユーザがTimefulに、週に3回エクササイズをしたい、とか、来週の火曜日には銀行に電話しなければならない、などと伝えると、システムはユーザの既存のスケジュールや、やるべきことの優先度に基づいて、それらをカレンダー上に配置する。Timefulの技術はInboxのようなプロダクトにも応用できるから、そのこともすばらしい。単なるカレンダーを超えて、ユーザの生活と仕事と人間関係をクリエイティブに楽しく支えるサービスを、Timefulをベースに作っていきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa