インフォグラフィックが嫌いな人には凶報だ。インフォグラフィックのマーケットプレースだと思われているVisuallyがこのほど、シリーズAで810万ドルを調達した。
でも最初インフォグラフィックを作るツールを提供していた同社は、その後マーケットプレースに変わり、インフォグラフィックがほしい企業と、それを有料で作る人を結びつけるようになった。
それとともにVisuallyは、インフォグラフィック専門ではなくなり、今では“ヴィジュアルコンテンツの世界的マーケットプレース”を自称している。このサイトのおすすめページを見ると、圧倒的に多いのはインフォグラフィックだが、ほかに対話的グラフィクスやビデオもある。協同ファウンダでCEOのStew Langille(前はMint.comのマーケティング部長)によると、今後はモバイルアプリも扱っていくそうだ。
“プラットホームを限定しないものを提供していきたい”、と彼は言うが、Visuallyが扱わないコンテンツもあるのだろうか? “うちが売るのは、ストーリー性のあるコンテンツだね。企業のロゴのデザインなんかは、ストーリー性がないから、やりたくないね”、だと。
Visuallyのマーケットプレースをこれまで利用した企業の中には、AOL(本誌TechCrunchのオーナー)、Red Bull、Twitter、NBC、P&Gなどがいる。一般のクリエイティブエージェンシーに比べると、納期は1/3、料金は半値以下だそうだ。だから、彼らとの商戦には勝つことが多い。クリエイティブエージェンシーもそれなりの存在価値はあるけど、企業のコンテンツやキャンペーンでは最近ますますVisuallyが利用されることが多くなっている、とLangilleは曰(のたま)う。
“エージェンシーの仕事は効率が悪いから、仕事がうちに来ることが多くなってるんだよ”、だそうである。
今回の投資ラウンドを仕切ったのはCrosslink Venturesで、Correlation Ventures、SoftTechVC、500 Startups、Giza Ventures、Quest Ventures、Kapor Capitalらも参加した。CrosslinkのEric Chinが、Visuallyの取締役会に入る。
810万ドルのうち、VCからの投資は610万ドル、残る200万は転換社債だ(昨年発表)。2011年にはシード資金200万ドルを獲得している。
今後は、コンテンツの種類を増やすとともに、カスタム化の充実、制作の自動化、制作後のコンテンツの流通のためのツールの充実を図りたい、とLangilleは言っている。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))