Operaの元CEO Jón von Tetzchnerは、Chromiumベースの新しいブラウザー、Vivaldiのテクニカルプレビューを1月に発表した。このたびセカンドプレビューが数多くの新機能と共に公開され、Chrome、Firefox、Safari、およびIEの価値ある代替品(特に旧Operaユーザーにとって)として急速に浮上してきた。
Vivaldiは、自らをパワーユーザー向けブラウザーであると公言してはばからない。これはOperaの元来の野望(ここ数年薄まってきたとvon Tetzchnerは言っている)の血を引いている。ファーストプレビューには、タブスタッキング、メモ取り、クイックコマンド(Spotlightライクなキーボードコマンド)等、いくつか気の利いた機能が導入された。当時私の決断を迷わせたのは、ブックマークバーがないことだった。今回セカンドプレビューにはそれが ― 山ほどの新機能と共に ― 追加され、Vivaldiは十分再考に値するブラウザーになった。
今回加わった機能に、オンデマンド画像読み込み(私にはさほど有用ではないが相当遅いWiFiの人には価値があるかもしれない)、早送り/巻き戻しがある。Vivaldiが記事や検索結果に2ページ目があるかどうかを自動的に判定し、サイトの下端までスクロールすることなく直接飛んで行ける。これはGoogle、Hacker News、さらにはTechCrunch等、明らかに次のページのあるサイトではうまく働いた。しかちNew York Times等の複雑なサイトでは、予想が怪しくなる(私は始めAsk Real Estateに飛ばされ、次はウケようとしたのかIE8サポートページだった)。もちろんOperaは、ベースをWebKitに切り替える前に同様の機能を提供していた。Chromeユーザーはこのアドオンを試してみればどんなものかわかるだろう。
他の大きな新機能に、スペーシャルナビゲーションがある。クイックコマンドと同じく、これはショートカットキー愛好家のための機能だ ― しかし、マウスを使えない人のためにも非常に有用であることがわかった。シフトキーを押しながら矢印キーを押すだけで、リンク間をナビゲートできる。
これまで私はかなりの時間を割いて代替ブラウザーを求め、OperaやMaxthon、FirefoxやChromeの様々なビルド(Pale MoonやWaterfox等)、を試してきた。私の標準ブラウザーであるChromeに代わるにはどれもほど遠かったが、Vivaldiにはチャンスがあると思う(しかも ― 非公式ながら ― 既存のChrome機能拡張の多くを使えるようになった)。
私はメールクライアントをブラウザーに組み込むことがマイナス要素になることも心配している。私はブラウザーにメールクライアントは必要ないが、多くの旧Operaユーザーが要求しており、前回von Tetzcherと話した時、彼自身もそのアイデアを支持していた。もちんろんチームはそのための何か良いアイデアも、技術力も持っている。
Vivaldiは、今すぐ試す価値があり、今から数ヵ月かけてさらに良くなっていくことは間違いない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)