ブラウザ画面で選択した言葉を探すSearchlet、画像および音楽も対象に加えて新版をリリース

Searchletをご存じだろうか。ブラウズ中に出てきた言葉を簡単に調べることができるようにするツールで、3ヵ月前にリリースされた。ブラウズ中の画面から離れずに検索することができるので、検索しているうちに何を調べていたのかわからなくなるような状況(Google amnesia)を防ぐこともできる。このSearchletが新しくなり、Google Imagesや、あるいは音楽ストリーミングサイトの検索もできるようになった。

開発したのはMark FazziniとSpencer Simonsenだ。ページ上で選択した語のさまざまなサイトでの検索結果をサイドバーに表示してくれるブックマークレットとして提供されている。

これまでは検索結果の詳細を見るにはクリックして別タブに表示させる形式だったが、今回のバージョンよりサイドバー内に検索結果を表示したり、あるいは音楽のストリーミングをさせることができるようになった。元々のページから離れる必要がなくなったのだ。
また、今回のバージョンからアカウント登録を行ってSearchletのカスタマイズもできるようになった。カスタマイズできるのは検索対象の選定で、Google ImagesTwitterUrban Dictionary、そしてGroovesharkなどの音楽ストリーミングサイトを指定できるようになった。

もちろん従来通りGoogleWikipediaGoogle News、およびオープンコンテンツ辞書のWiktionaryの検索も行える。検索対象として指定できるのは4つまでで、ここに記した4つが標準となっている。

個人的にはGoogle Imagesとの連携が嬉しい。たとえば中国語のサイトで出会う、セレブの名前やスラングなどはあまり一般の辞書には載っていない。しかしそうした言葉がGoogle Imagesの検索で引っかかってくれたりするのだ。

今回のアップデートに引き続き、SearchletはSearchlet for Businessという新サービスの立ち上げも計画しているのだとのこと。これはサイトにSearchletサイドバーを埋め込むサービスで、閲覧者がブックマークレットをインストールすることなしに、Searchletの機能を使うことができるようになるのだ。これにより、サイトの滞留時間を長くして、さらにページビューを高め、直帰率を低下させることに繋がる可能性もある。モバイル版も開発中だとのことだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


調べたい語を4つの検索サイトで一瞬で調べてくれる検索便利屋Searchlet

【抄訳】

仕事をしているときはいつも、ブラウザにメール、FeedlyTechCrunchWordPressConvoTwitterGoogle CalendarRedditPinterest、そしてFacebookのタグがある。このほかに検索で開いたサイトや、あとで見るつもりのサイトがあり、またSkypeSpotifyのようなデスクトップアプリケーションも画面上にある。タブの過剰と、脳細胞の慢性的減少傾向のため、頻繁にGoogle健忘症と呼ばれる症状になる。しかし、ここでご紹介するSearchletは、私の失われた脳細胞を取り戻してはくれないけれど、検索をやりやすくして仕事の生産性を上げてくれそうだ。

まず、Searchletをブックマークバーに載せて日常的に使えるようにする(ページ上のボタンをブックマークバーにドラッグ&ドロップする)。今読んでるテキストの中の言葉をセレクトしてブックマークバーからSearchletを開くと、ブラウザのウィンドウの左側にサイドバーが出て、そこにGoogleWikipediaGoogle NewsWiktionary辞書、計4つの検索結果が表示される。Searchletを終了せず、次々とほかの用語をセレクトしてもよい。サイドバーは、出るときも消えるときも素早いから、あまり邪魔にならない。

作者のMark FazziniとSpencer Simonsenはフロリダ大学の学部学生だったときに出会い、在学中にモバイルのお買い得アプリやオンラインの音楽コミュニティなど、いくつかのプロジェクトを共作した。卒業後Fazziniはテクノロジ企業の営業をやったり、金融企業に勤めたりした。SimonsenはLinkedInの社員でプログラマ/Webデベロッパだ。二人は最近、企業と消費者のための画期的なWebプロダクトを作る、を目標とするSpin Labsという会社を作り、同社の最初の製品がSearchletだ。

【中略】

Searchletの次のバージョン(来春1月)では、そのサイドバーにGoogle Images(画像検索)、YouTubeTwitter and LinkedInなどの結果も加わる。私にとっては、中国語を調べるとき、画像があるととても便利だ。

同社のテスト結果によると、Serchletは検索に要する時間を最高でそれまでの1/8 ぐらいに減らしてくれる。平均では、これら4つのサイトで用語を調べるのに要する時間は、従来のタブを次々開く方法では50秒、それがSearchletを使うと6秒ですむようになる。

【後略】

〔訳注: 現状では、利用したい検索サイトをユーザが指定~構成することはできない。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))