GoProの「Hero 8 Black」が約2.7万円のウェブカメラになる

アクションカメラのGoPro Hero 8が、ソフトウェアユーティリティのおかげでウェブカメラとして使用できるようになった(Engadget記事)。ソフトウェアはまだベータ版だが、ユーザーはHero 8カメラをUSB接続してウェブカメラとして使用できる。このユーティリティの登場以前は、コンピューターとカメラをドングルとHDMIケーブルで接続(未訳記事)しなければならなかった。

GoProアプリがリリースされたのは、ほとんどのカメラ会社が最新のデジタル一眼レフカメラ用に同様のユーティリティをリリースしているためだ。ソニーは顕著な例外だ。対応メーカーのリストは別の記事(未訳記事)で確認できる。

GoProのこの新しいソフトウェアを使えば、Hero 8カメラとその便利な広角レンズを使って、ZoomやMicrosoft Teams、Discord、その他多くのビデオチャットで使用できる。Chromeを介するとWebex、Skype、Slackなどでも動作する。

新型コロナウイルスの大流行により、在宅勤務への需要増からウェブカメラが不足していた。世界経済がホームオフィスにシフトしていく中、Logitech(日本名ではロジクール)やMicrosoft(マイクロソフト)のウェブカメラはすぐに売り切れた。DLSRをウェブカメラとして動作させることができる数少ないHDMIアダプタも完売していた。そしてカメラメーカーは急遽、HDMIではなくUSBを介してウェブカメラとして動作させるためのソフトウェアの改造を始めた。

GoProの対応はスマートだ。249ドル(約2万7000円)という新たな価格によりGoPro Hero 8 Blackは、ウェブカメラとして高画質なカメラを使用するための最も安価なルートの1つとなった。今のところソフトウェアはMacでしか動作しない。GoProによればWindows版も開発中だという。Hero 8をウェブカメラとして使用するには、GoProから最新のファームウェアをダウンロードし、GoProの新しいWebcam Desktop Utilityアプリを入手する必要がある。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

ロジテック、200ドルの4K対応ウェブカメラをリリース

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昨年9月に、ウェブカメラの取り扱いを再開したロジテックだが、このたび新たにBrioと名付けたニューモデルをリリースした。4Kに対応したモデルとなっている。HD画質で十分すぎるほどに感じることも多い中、ビデオ会議に4Kが必要なのかどうかはよくわからないところだが、ともかく技術は進化し続けているわけだ。値段も手頃な199ドルとなっている。

もちろん帯域幅による制限はある。4096 x 2160を30FPSで流すのはなかなか厳しい話だ。予定する用途もオフィスユースが主であるのかもしれない。超高画質なビデオ会議を必要とするような業態もあり得るのだろう。もちろんロジテックも「大切なビデオメッセージを送りたい人のために」とうたっているわけで、ビデオ会議用途以外の活用シーンをイメージしているようではある。

なお、このカメラはHDR(ハイダイナミックレンジ:High Dynamic Range)にも対応している。さまざまな照明状況に応じた、最適なビデオを流すことができるようになっているのだ。撮影の角度も65度から90度まで、3段階に設定できる。Brioは本日より提供開始となっている。

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(翻訳:Maeda, H