企業のWebサイトのための“救急医派遣サービス”Loremが$1.1Mを調達、問題への即対応が自慢

中小企業がWebサイトを作りたければ、Squarespaceなどの使いやすいツールを利用できる。でも、でも稼働時運用時に技術的な問題にぶつかったら、どこを頼ればよいのか?

ニューヨークのLorem Technologiesは、そんな空隙を填(う)めようとする。CEOのSam Wilcoxon(上図右)によると、企業はサイトの構築とカスタマイズと問題修復のための、技術と知識がないだけでなく、そんなときに相談できて、助けてくれる人を見つける方法を知らない。

Loremでは、ユーザーが“instant help”ボタンを押してニーズを説明すれば、1分以内に、その問題に適したフリーのデベロッパーやデザイナーを紹介してくれる。企業はチャットや音声でその人たちと話をし、見積もりを取り、自分のサイトへの一時的なアクセスを与える。そのために使用するLoremのプラグインは、目下WordPressとSquarespaceのWebサイトをサポートしている。

WilcoxonによるとLoremは、小さくて早く済む仕事専門で、単価は5ドルから500ドルぐらい、多くは100ドルにもならない仕事ばかりだ。いちばん多い仕事は、Webサイトの壊れた部分の修理や、CSSやJavaScriptによるサイトのカスタマイズ、そのほかのサービス(Google AnalyticsやMailChimpなどなど)の統合などだ。なお、Loremという名前は、穴埋めテキストの“lorem ipsum”に由来している〔日本語〕。

同社の目標は、企業がWebサイトの開発やデザインでヘルプが必要なとき、必ず訪れるサービスになることだ。今現在で、ユーザーの42%が二度以上利用するそうだから、幸先の良いスタートと言える。

協同ファウンダーのCharlie Fogarty(上図左)によると、Loremはユーザーに紹介するフリーの技術者やデザイナーを全員、厳格に検査している。だめな人を紹介すると、Loremの評価を落とし、自殺行為に等しいから。

“いい人にいい仕事をしてもらうと、気分もいいからね”、と彼は語る。

一方フリーの人たちから見ると、営業のようなことをしなくても仕事にありつく、というメリットがある。仕事が発生すると、Loremからの連絡がWeb上ですぐに来る。

Loremは最近、アクセラレーターTechstars Bostonを卒業した。110万ドルのシード資金を、Flybridgeがリードし、Founder Collectiveとエンジェル投資家たち(Constant ContactのファウンダーRandy ParkerやWordPressプラグインW3 Total Cacheの作者Frederick Townesなど)が参加するラウンドで調達した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Webサイトビルダーの老舗Weeblyがニューバージョンでeコマース機能を充実(メールマーケティングも可能)

Weebly Co-Founder and CEO David Rusenko.

今日(米国時間9/21)、Weeblyのニューバージョンがリリースされた。

同社は、使いやすいWebサイト作成編集ツールとしてスタートしたが(ぼくもこれで自分のWebサイトを作った)、CEOのDavid Rusenkoによると、今回のWeebly 4では、“初めてWebサイトビルダーを超えた、と感じている。かなり違うものになった、と思っている”、という。

Webサイトエディターは依然としてユーザー体験の中核だが、今回の最大の改良は、Rusenkoによると、eコマース関連だ。大きな改良点は、

・ショッピングカート保存機能(買われてない品物が残っているときは顧客にメッセージする)
・都市別国別の消費税/付加価値税計算機能
・推定ではなく配送企業のAPIから得た実値による送料計算

などだ。

Rusenkoによると、今のWeeblyなら、Shopifyのようなeコマースサイト専門のサイト作成サービスと十分に競合できるが、でもWeeblyの本当の強みは、

1.Webサイト
2.eコマース
3.最近加えたメールマーケティング機能

以上三者の統合にある。

ユーザーは本格的なWebサイトを作りながら、その作業と同じインタフェイスの上で、そこにeコマースを加えることができる。そうやってできたネットショップに新しい品目を加えると、自動的にその品物を宣伝するメールが送られ、その後そのメールの効果(実売率)も分かる。

Weebly abandoned carts

Weeblyの今の顧客は4000万、彼らのWebサイトを毎月3億の人びとが訪れている。今度のニューバージョンで、成長して本格的なビジネスをやるようになった顧客も、Weeblyを使い続けるだろう。

“Weeblyのeコマース機能は年間で数百万ドルの売上を達成している。それはとても嬉しいね”、とRusenkoは語る。“でもこれまでのeコマース機能は基本的な機能しかなかったから、顧客の多くは限界を感じている。Weebly 4は、その不満を取り除くだろう”。

今回の新しい機能は、モバイルでも使える。またWeebly App Centerが提供しているサードパーティの統合も、利用できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))