ロックバンドの演奏にあなたのマウスカーソルが共演する(?)という不思議な音楽ビデオ

クラウドソースに依存しているインディーのバンドは昔からある。ツアーのバス代もKickstarterやIndiegogoに頼ったりする。でも、あなたのお金ではなくてマウスカーソルを求めるバンドは、これまでなかったと思うな。

オランダのロックバンドlightlightは、クラウドのパワーを利用するために、ちょっとおもしろいハックを使って、これまででもっとも巧妙†と言えるかもしれない音楽ビデオを作った。

そのビデオを視聴者がアクセスして再生するたびに、彼らのJavaScriptコードが動き出して視聴者のマウスカーソルの位置をリアルタイムで記録する。ビデオを見ている間中(あいだじゅう)、視聴者はコンテンツとの対話を奨励される。スマイリーを描いてもよいし、カーソルを一箇所にキープしてもよい。30ないし60分間隔でビデオは再リリースされ、それまでの視聴者たちの記録が再現される。

そのビデオはここでロードできる(職場では見ない方がよい: 肌の露出が多いが、それらは通常、何千ものマウスカーソルに覆われている。ビキニが解雇の理由になるなら、セーブしておいてあとで見よう)。

どうやらこのビデオと技術的工夫は、オランダのアーチストRoel Woutersと彼のスタジオMonikerの仕事らしい。

このビデオの‘放送’は昨日(米国時間4/15)始まったが、昨日は悲惨な事件があったので記事を載せることを控えた。それから20数時間後の今でも、ビデオはまだロックしている。だから、ここに記事をポストした。このビデオを見るのが二度目以降の人は、ブラウザのJavaScriptコンソールを開いたままにしてみよう。イースターエッグが見られる。

[†原注: “もっとも巧妙”は、“最良(ベスト)”という意味ではない。誰もが知ってるように、これまでのベストのビデオはJamiroquai作のVirtual Insanityに決まっている。]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ヒト型ロボットPETMANはBig Dogを散歩させられそう

PETMANはBoston Dynamicsが作ったヒト型ロボットだ。BDは四足歩行ロボットBig Dogも作った。そのロボット犬はレンガを投げるから、夢でうなされそうだ。

こちらのロボットは防災服を着てガスマスクを付けているが、犬型ロボットよりも怖い。いまのところケーブルで操作するようだが、自立したPETMANに汚染地域から追い払われることを想像すると、ほんとに怖い。まず、この服装ではあまりにも人間に似すぎている。第二に、人の願いなど聞き入れてくれそうもない。これぞまさに、誰かの言う未来社会だ。まだ、そこらにうじゃうじゃとはいないから、やや気は楽だが。

第三に、PETMANはダンスをする。

出典: Giz

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


気圧変化を読み取り天気予測にも使える15万ドルの機械式腕時計(405個の手造りパーツ)

気温や気圧、方位を測ることのできる電子センサーを内蔵した腕時計というのも、昨今ではかなり安価に手に入れることができる。カシオのちょっと格好良いものでも200ドルも出せば購入することができる。しかし、たとえばあなたがテック業界でIPOを成し遂げてかなりの資産を手にし、またフィリアス・フォッグのような気分を味わいたいと考えているのなら、15万ドルのBreva Génie 01を手に入れるべきだ。機械式腕時計でありながら登載したムーブメントの働きで、標高、温度を計測し、そして天気予報を行うことができるのだ。

なぜ機械式時計でそんな仕組みを実現しなくてはならないのだと思う人もいるだろう。その質問は野暮というものだ。作れるから作ったのであり、そしてそれを買う人もいるのだ。

Génie 01の外見は、ひとつで大衆車なら2台以上も買えるような、いかにも高級腕時計らしいものとなっている。ホワイトないしローズゴールドのケースに身を包み、気圧に反応するガス充填式のチェンバーを搭載している。これにより雨を予測することもできるわけだ。またメインスプリングの状態を示すパワーインジケーターも備えている。もちろん、腕時計であるので時分秒を読み取ることも出来る。

かくも高額なのはなぜかと腹立たしく思う人もいるかもしれない。しかし405個の部品がいずれもハンドメイドで、ひとつひとつがアートのようなものであると知れば納得できるのではなかろうか。限定生産であり、入手できる人も非常に限られている。カシオのように「落としても平気」というわけにはいかないが、周囲の男性や美しい女性たちが、下にも置かない扱いをしてくれるようになるのは間違いなかろう。

詳細についてはこちらのサイトをご覧頂きたい。生産台数は110台。馴染みの時計屋で触ってみるのも良いだろう(おそらくは入荷していないかとは思う)。

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(翻訳:Maeda, H)


画像の雄弁さはどんな言葉にも勝るかどうか。テキスト版InstagramのBoldomaticで試してみよう

boldomatic-start-3.jpg.html各自でさまざまな形のインターネットコンテンツを作ることのできる時代となっている。しかし、色のついた背景に記したテキストよりもシンプルで、際立ったコンテンツは存在しないのではなかろうか。もちろんこれに反対する人もいる。シンプル過ぎて退屈だという意見もある。Helveticaでもぐら色の背景に「i hate mondays」と書くよりも、木の枝に寝そべった猫の写真に文字を付けた方が、訴求力が高いと主張する人もいる。果たして真実はどうなのだろうか。Boldomaticを使って決着を付けることができそうだ。

サービスを作ったのはDan Krusi、Raphael Krastev、およびSteffen Schietingerというスイス人デザイナーたちだ。色付きの背景にボールド文字(太文字)で記したメッセージをシェアするサービスだ。作成したものは画像としてFacebookやTwitterで後悔することができ、またBoldomaticをソーシャルネットワークとして利用し、その中で友人を増やしていくこともできる。つまるところ、写真なしのInstagramといった感じのものだ。写真の代わりにテキストを使って交流する。

たとえば、こちらに掲載したのは、当方で投稿したものだ。

BDkBBa3CEAA3UWX.png-largeBoldomaticでのメッセージ(Boldと呼ぶ)を作成するには、背景の色を選択してメッセージを入力するだけでOKだ。あとは共有用のボタンが望みのことをしてくれる。ファウンダーたちは小さなデザインスタジオで仕事をしている。Steffenが2012年にBoldmaticの構想を得たそうだ。外部からの資金調達などは行なっておらず、アプリケーションも内製のものだ。

SteffenがBoldomaticのフィロソフィーを語ってくれた。「写真なし。言葉のみ。いろいろな飾りや他種類のフォントなどもなし。使えるフォントは一種類だけ(Suisse BP)で、利用者が選択できるのは背景の写真だけ。とてもシンプルで投稿に要する時間はツイートやステータスアップデートとほとんど変わらない。しかし投稿の内容は全く違ったものだし、大いに目立つものとなる」。ご存知かとは思うが、彼の第一言語は英語ではない。しかし言わんとするところは通じるだろう。

「太文字メッセージが好きな人たちがたくさんBoldomaticを利用しています」と、話は続く。1日に500件の投稿があるのだそうだ。生まれたばかりのサービスとして、なかなかのものだと言えそうだ。

Steffenは、数多くの写真共有サービスが登場するのを見て、Boldomaticの提供を決意したのだそうだ。「写真については多すぎるほどのサービスがあるのに、なぜテキストものはないだろう」と自問してみたそうだ。「写真もテキストも視覚に訴えかける点では変わりないはずなのに、テキストを扱うプラットフォームは存在しないようでした。そこで提供を決意したのです」と述べている。

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アプリケーションは、スイスのアプリケーションストアで首位になったようだ。また、他の国のアプリケーションストアでも人気を集めつつある。今後、さらに利用者を増やして行きたい考えだ。

「チューリッヒにはBoldmaticを楽しむカルト仲間のような集団が形成されつつあります」とのこと。「投稿者の人たちとは親しい関係にあります。投稿者こそがBoldomaticを共に作ってくれている人たちだからです。また、最近ウェブ版を立ちあげましたが、投稿者の方々が活躍する場がますます広がることとなりました。投稿者の人たちは本当に素晴らしい才能の持ち主ばかりで、スパイスのきいた発言、気の利いた宣伝文句風のもの、知性を感じる投稿をお楽しみ頂けるでしょう。ときにネット上のどこかから勝手に持ってきてしまった表現もありますが、もちろんオリジナルの発言もたくさんあります。別れ文句や神ないしJustin Bieberに宛てた手紙、絵文字、自作詩を宣伝する投稿などなど。見ていて飽きることはないと思います」と述べている。

「Boldmaticは可愛い可愛い子供のようなものです。ミルクたっぷりで多くの人に気に入ってもらえるでしょう」とも述べている。

きっと開発者たちも大いに楽しんでいるのだろう。iPhone版アプリケーションはこちらからダウンロードできる。Android版も開発中なのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H)

この日本製の拡張現実ロボットはまるで生きてるホログラム

このビデオを見ると、頭がおかしくなるかもしれないから、気をつけて。ここで紹介されているU-Tsu-Shi-O-Miと呼ばれるシステムは“仮想アシスタント”の一種だが、物理的な実体は全身緑色のヒト型ロボットだ。ユーザは仮想現実(バーチャルリアリティー)の映るゴーグルを身につけてこのロボットを対話的に操作するから、ロボットのちょっと不気味な姿を見ることはない。仮想画面中でユーザは、たとえば“美しいお嬢さん”の、体に触れたり、握手したりするのだ。

日本のDifferent Dimension Inc.が作ったこのロボットは、MMDAgentと呼ばれるプログラムを動かしてユーザと対話する。最初のプロトタイプは、パジャマを着た大きな仮面のようだったが、今の形は上半身があり、顔も小顔だ。受注生産で、お値段は5000ドル。

今のシステムは拡張現実のヘッドセット(ゴーグル)と、相当高性能なコンピュータが必要だ。でも全体はとてもコンパクトにできているから、拡張現実眼鏡をした状態でロボットと対話するのは、それほど難しくない。AR眼鏡をしてないふつうの第三者が、人間と小さな緑色のロボットが対話している様子を見ると、気持ち悪いかもしれないけど、もしもClarkeがこの技術とマジックを見たら、何と言っただろうか?

出典: Gizmag〔日本語サイトのリンクがこの記事にあります。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

最新のロボット触手は夢に出てきそうな気味の悪さ

地下室で密かにロボット触手を製造している科学者たちには掟がある。ロボット触手のことは語ってはならない。ところがこの掟が破られてしまった。Matthew Borgattiなるロボット・デザイナーが3Dプリンターから出てきたような本物そっくりの触手を開発し、ビデオを公開した。このロボット触手はArduinoボードを搭載し、ミニ・エアコンプレッサーを動力として悪夢のように不気味にうねる。

触手の外皮はシリコンゴム製で柔らかく、3個のソレノイドがバルブを開閉して内部に空気を送り込む。Borgatti はこのロボット・システムのソースコードも公開した。望めば誰でもこのロボットのインタフェースが開発できる。

私はイタリア料理に入っているイカは人並みに好きだが―これを見た後ではいささか気味が悪くなりそうだ。

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HPからもChromebook, 最大で最重で最高値

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HPさん、どういうつもりかな。

同社が今日(米国時間2/4)、同社初のChromebook、Pavilion 14 Chromebookを発売した。しかし以前からのHPの伝統に従って、でっかくて高い。その329ドルというお値段は、今出回っているChromebookの中ではいちばん高く、Samsungのより80ドル、Acer C7より130ドルも高い。

その高いお値段がもたらすものは、14インチの画面と、SamsungのようにARMではなくx86のチップセットだ。3タイプあり、いずれもRAMは2GB、1.1GHzのCeleron 847は、ARMのチップよりやや速いかもしれない。でも、これはChromebookだ。Chromeが動くのであって、Photoshopではない。安い価格で、シンプルにすっきりまとめたSamsung Chromebookの方が、正解ではないか?

HPのは、高いだけでなく重い。Samsungの2.5ポンドに対して4ポンドもある。しかも電池寿命はSamsungの6.5時間に対し4.25時間と短い。

この新しいHPのChromebookに、何か良い点を見つけるのは難しい。待って…Ethernetポートがある! うーん…。

〔原文コメントより: Web上にもCPUパワーを必要とするゲームなどがある、ARMが低電力消費なのは当たり前、Acerもx86だ、Samsungにも450ドルのChromebookがある、LenovoのChromebookはもっと高い、EthernetポートはAcerなどにもある、子どもや高齢者は大型画面が必要、Samsungの安いChromebookは遅くて苦痛、…、…。(現時点(2/5午前)でコメントが33もあるので、かなりの人気記事。)〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

CNET、親会社CBSと係争中のテレビ配信サービスAereoのレビューを禁止される

[情報開示:CNETの親会社であるCBSは、現在Aereo社と同社サービスの違法性に関して係争中である。それに起因する利益相反により、CNETは今後同サービスのレビューを書くことができない。]

CBS傘下CNETのJohn P. Falconeは、Aereoに関する速報記事を書いた。Aereoはテレビ各局を困らせているインターネットでテレビ番組を配信するサービスだ。問題の記事は、Rokuというビデオデバイス上のAereoに関する短い記事にすぎなかったが、今やばかげた免責条項や、Aereoに対するテレビ局らの訴訟に関する議論で溢れかえっている。

要するに、CBSは今後CNETが係争中のサービスに関する記事を書くこと(正確には、レビューすること)を禁じた。CBSは自社のビジネスモデルを制御できないので、CNETのビジネスを制御しようとしている。Dish問題が起きた時、私は大して気に止めていなかった。しかし今度ばかりは、私のCBSへの信頼は失われ、CNETで意味のある変化が起きる希望もなくなった。

CNETについてこんな書き方はしたくなかった。CBS/CNET内部で何が起きているのか知らないが(現場にいる友人と話した後、確信を強くした)、これはテクノロジー系論評サイトの巨人を、全くのジョークにしてしまう出来事だ。これはAmazonのようなサイトに驚くべき社会的地位を与え、テク系報道ビジネス全体の信用を失墜させ、読者が手にする価値ある情報の量を減少させるものだ。全員にとって痛手だ。

Mike [Arrington]がCNETに関する〈別の〉記事にも書いているように、われわれの使命は真実を伝えることだ。はっきりさせておくと、CNETのスタッフは、プリンター複合機のレビューを書く時、東部戦線から送られてきた入電を記事にしているわけではない。カメラやタブレットをネットで調べたことのある人なら誰でも言うように、商品情報に関する安全で信頼できる情報源は、インターネットの宝だ。彼らは毎日クールな商品を探し、一定の基準と過去の経験に基づいて判定を下すことで給料をもらっている。CBSがこのような形で彼らを踏みにじることは全くの茶番だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)

LEGOでパンケーキ料理ロボットを作ってみた

週末で忙しいのだという人も、ぜひこのビデオだけは見ておいて欲しい。LEGOで作られたDIYパンケーキメーカーの映像だ。専門家としての意見するならば、これはフィヨルドを超えて、わざわざノルウェイからやってくる最高のプロダクトだ。作ったのは、向こうに住んでいるアメリカ人のMiguel Valenzuela。このプロジェクトに数年間とりかかっていたのだが、ついにこの動画によって詳細が明らかになった。このロボットパンケーキメーカーこそ、人類が待ち望んでいたニューウェイブであること間違いなしだ。

製作に用いられているのはLEGOとケチャップ容器だ。ケチャップ容器はパンケーキのもとを備え付けのグリドル(鉄板)に供給するのに使用する。確かに今のところはロボットアームを使った給仕まではできない。しかし現在のところは、LEGOに料理から給仕をオートマチックで任せてしまうという人はいないだろう。このシステムにはDIYによる完全オートメーションを実現する未来が感じられると思うのだ。

自分でも作ってみたいという人は、Miguelがこちらのページに詳細な説明を掲載している。上のビデオを何度も繰り返しみてみて、各部の機能などもしっかりと理解して挑戦してみて欲しい。二日酔いで迎えた週末の朝に、すばらしい朝ごはんを提供してくれるようになることだろう。

Miguelは、このパンケーキロボットを、サンフランシスコで行われる今年のMaker Faireに出品したいと考えているそうだ。ついては資金も必要で、こちらのページでは寄付も募集している。

via Make

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(翻訳:Maeda, H)