「ごちクル」のスターフェスティバルが東急不動産、ハウス食品と資本業務提携

法人向け弁当配達サービス「ごちクル」などを提供するスターフェスティバルは2月4日、東急不動産ホールディングスおよびハウス食品グループ本社から出資を受け、それぞれと業務提携を行うことを明らかにした。出資金額は非公開だが、それぞれから数億円規模を資金調達したと見られる。

スターフェスティバルでは、レストラン向けに中食・デリバリー事業参入を支援する「スタートデリバリー」を展開。製造以外の「商品開発」「販路提供」「販売促進」「注文受付」「決済」「配達」機能をサポートすることで、飲食店が事前準備・投資をせずにECに参入しやすくするサービスを行っている。

レストランからの販路としては、お弁当やケータリングをオフィス向けに配達するごちクルのほか、オフィスワーカー向けにランチを提供する「シャショクル」を展開する。

今回、東急不動産HDからは、同社が運営するスタートアップ支援プログラム「TFHD Open Innovation Program」を通じて数億円規模の出資を受けた。今後、東急不動産が保有・管理するビルや入居テナントに対し、ごちクルやシャショクルなどのデリバリーサービスを展開するほか、「食」を通じた福利厚生・健康増進サービスを共同開発していく。

食による福利厚生サービスは、シャショクルとよく似たサービスの「オフィスおかん」も累計1500社へ導入実績を持つなど、注目が集まる分野でもある。スターフェスティバルは、企業からの問い合わせも増えているとして、福利厚生・健康増進分野への取り組みを、これを機に加速していくという。

またハウス食品グループからは、同社がSBIインベストメントと共同で2017年に設立したプライベートファンド「ハウス食品グループイノベーションファンド」を通じて、やはり数億円規模の出資を受ける。業務提携により、ごちクルなどで提供可能な新商品や新サービスを共同で開発していく予定だ。

ハウス食品グループは、2月4日の同日、メニュー単位での料理レビューサービス「SARAH」への出資も発表している。

スターフェスティバルは2009年7月の創業。これまでにもJR東日本との資本業務提携や、株主であるクレディセゾンとの連携を通じて新規事業を展開し、サービスの幅を広げてきている。

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TechCrunch Japan

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