DJIのドローンを「入門者向け」と考える人はほとんどいなかっただろう。しかしParrotを上回る人気を集め、非常に面白い機種を生み出していることには皆が賛成するところだろう。そのDJIだが、Phantom 3 Professionalは非常に簡単に操作でき、その意味では「入門者向け」とも言えるのではないかと思う。ホビー用ドローンに期待される機能はすべて備え、非常に美しい写真やビデオを撮影することができる。
このPhantom 3は、本来的に空撮用という位置づけだ。本体下部にはジンバル経由でカメラが接続されており、価格は1259ドルあたりとなっている。操縦にはプロポやスマートフォンから行う。スマートフォンから操作を行う場合、スマートフォン側からGPS情報などが送られるようになり、またドローンからの映像をリアルタイムで確認することができる。
コントロール面でもっとも新しいのは、クラッシュ・フリー化がいろいろと進化している点だ。木に衝突したりしても、十分なスペースさえあればソフトランディングを行うことができるのだ。操作的にはアイコン操作ひとつで離着陸を行うことができるのだ。たとえば離陸したい場合、スマートフォン側の離陸ボタンを押せばドローン側で離陸準備を行なって浮き上がる。着陸させたい場合にもホームボタンないし着陸ボタンを押して空から呼び戻すことができるようになっているのだ。ドローンはゆっくりとホーム指定位置に戻り、着陸動作を行うようになっている。ドローンが破損する最大の原因は着陸時の誤動作(誤操作)だ。しかし着陸時のミスは大幅に減ることになるだろう。
Professonalモデルのカメラは1200万画素で、いずれの高度においても4096x2160pのビデオを撮影することができるようになっている。ビデオ撮影時にもジンバルの働きにより、ほとんどぶれをなくした撮影が行える。強風下でも飛行可能で(実際的には飛行しない方が良いとは思う)、そのような中でもカメラは狙った被写体を安定して撮影することができる。これだけでも一度は試してみる価値があると思う。
オーバースペックだと感じる人もいるかもしれない。そういう人はPhantom 3 StandardやAdvancedを試してみてはどうだろう。こちらは価格が799ドルないし999ドルとなっている。撮影用のデバイスとしても、またフライトを楽しむためのプロダクトとしても、DJIのPhantom 3シリーズを大いに気に入っている。ドローンは短い間に急激な進化を遂げたが、中でもDJIの進化には目を見張る。安価なドローンもいろいろと出てきてはいる。しかしこれまで見てきた中で、もっとも容易に飛ばせるのがPhantom 3だと思う。機会があればぜひ試してみては如何だろうか。
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(翻訳:Maeda, H)