AI旅行提案サービス「AVA Travel(アバトラベル)」を運営するAVA Intelligence(アバインテリジェンス)は12月26日、ホテル・航空券の予約サービス「エクスペディア」とシステムを連携し、AIによるホテルの個別提案を開始した。
2019年8月にベータ版としてリリースされたAVA Travelは、ユーザーへの質問をもとに、性格や旅行に求めることを判断。旅行先でのんびりしたいのか精力的に動きたいのか、計画的かそうでないか、旅行中は贅沢に過ごしたいのか安く済ませたいのか、行きたいのは買い物なのか博物館なのか、それともスポーツ観戦なのか、といった条件から、どの都市がおすすめかを提案する。
今回、エクスペディアとのシステム連携により、AVA Travelのサイト内で航空券やホテルの検索・閲覧が可能になった。また、エクスペディアが取り扱うホテルの中から、AIがユーザーごとのおすすめ順で一覧表示。ユーザーは自分に合ったホテルや航空券を、より短時間で、手間をかけずに見つけやすくなった。
実際にログインした状態で、ホテルの一覧表示を試してみたのだが、エクスペディアのサイトではホテルの数が多すぎて、予算やエリア、設備などの条件をかなり絞り込んで、ようやく選びやすくなるところが、AVA Travelでは都市を選び、宿泊日と宿泊人数だけ入力すれば、ほぼ「こういうところに泊まりたかった」という価格帯や雰囲気のホテルがリストアップされるので、かなり楽に選択できそうな印象を持った。毎回細かい条件まで自分で設定してホテルを選びたい人には、従来のエクスペディアのサイトの方が向いていると思うが、何となく自分に合った宿を手早く見つけたいなら、便利だと思えるのではないだろうか。
AVA Intelligence代表取締役の宮崎祐一氏は、今後、エクスペディア以外のサービスとの連携も順次進めていくと話している。海外の現地ツアーやテーマパークなどが申し込める、アクティビティ体験予約サイトとの連携も予定。また国内旅行の提案についても、来春以降展開できるよう、開発を進めているということだった。