「Cola」は開発者が地図やフライト確認などのアプリを自由に付け足せるメッセージアプリ

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チャットにアプリを埋め込めるメッセージングアプリのColaは誰でも新しいアプリケーションを組み込めるようにするための開発者キットを公開した。

本日更新されたバージョンには、メッセージングアプリの中で動作する12個の「バブル」と呼ばれる実質的なアプリケーションが含まれている。ユーザーは中で使われる個別のツールのアカウントを作ることなく、天候やフライト情報、GIF、その他の情報を共有することができる。同社が優先するのは他人と基本的なタスクを行う際の壁の高さを下げることである。メッセージアプリを離れることなく2人が共有ToDoリストをチェックする場合を考えてみると良いだろう。

Cola自身が提供する新しいバブルに加えて、開発者はバブル開発キットを用いてメッセンジャーのために新しい機能を作成することが可能だ。AppleのApp Storeと同様に、Colaはユーザーを保護するための承認プロセスを用意している。

10人のチームが、2014年以来Colaを開発していて、ユーザーは今年の3月からアプリケーションを使うことができるようになっている。昨年末に、Naval Ravikantは130万ドルのシードラウンドを主導した。この時はRavikantのAngelListシンジケートも参加しているが、その中にはAOLの創設者スティーブ・ケースも含まれている。

メッセージングクライアントのプラットフォーム化を決意した企業はColaが最初ではない。Heymarketはビルトインされたアプリのようなテンプレートを使用して中小企業が顧客と連携するためのメッセージングプラットフォームを開発しているし、AtlassianのHipChatは、Slackに類似したチームのためのメッセージング機能を提供していて、Dropbox、Github、Trello、BlueJeansそしてUberまでもが統合されている。

市場の空白を探す努力の結果、Colaは消費者をターゲットにしている。そのサービスはユニークではあるものの、それはまだ基本的にFacebookのメッセンジャー、AppleのiMessage、GroupMe、WeChatなどと競合するものだ。

Colaの制限の1つは、コンテンツを発見し送るためにはアプリの中から行わなければならないということだ。例えばGIF画像を送信したいときに、Giphyでそれを開くことはできない。Colaのユーザーがそれを送信するためにはGiphyバブルを使う必要がある。また、統合のメリットを最大限に活用するためには、送信者と受信者の両方がColaをダウンロードしておく必要がある。

アプリのUIは非常に基本的なものだ。とはいえ加えられたシンプルさは欠点を上回っている。私たちが馴染んでいるマテリアルデザインではないが、きちんと動作しわかりにくいものでもない。

エンジニアリングの観点から言えば、各バブルは独自のサンドボックス内で実行されるので、失敗したメッセージがアプリケーション全体を巻き込んでダウンさせてしまうことを心配する必要はない。Colaはそのサービスがスムースに運用されることを狙って、Facebookによって主導されているオープンソース技術のReact Nativeを活用している。開発者はネイティブ「バブル」アプリケーションをJavascriptを使って開発する。

Colaのバブル(泡)は便利だが、クリティカルマスに達するユーザーを引き込むには、何らかのキラーフィーチャーが必要だろう。開発を外部へ公開することによって、利用者が単に欲しいと思うだけではなく本当に必要とする機能をColaが提供できる可能性は高まるだろう。

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(翻訳:Sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

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