マーケティング支援を手がけるアライドアーキテクツが、ネット上のイベント情報をキュレーションするiPhoneアプリ「watav」(ワタビ)をリリースした。IT・テクノロジーのほか、アート・デザイン、ファッション、キッズなど11種類のカテゴリーの中から、気になるイベントを探せる“イベント版スマートニュース”のようなサービスだ。イベント好きな意識の高い人や、急に時間が空いてしまって何をしようかと考えている人は使えるかもしれない。
独自のアルゴリズムでニュースを収集するスマートニュースと異なるのは、すべてを自動化していない点だ。watavでは自動収集したイベント情報を目視でチェックしてジャンル分けするとともに、注目度の高そうなイベントをピックアップ。自動取得できないコンテンツについても手動で集め、随時100件近くのイベントを掲載する。
スタート時には、編集やサブカル関連のイベントを毎日開いている東京・下北沢の本屋「B&B」、東京のおでかけコースを紹介する「デカケル.jp」、アウトドア・レジャーの口コミサイト「そとあそび」など5サイトと提携。これらに加えて、Facebookのイベントページなど一部のサイトからAPI経由でイベント情報を自動で取得している。
イベントの検索以外では、イベント当日にプッシュ通知する「リマインド機能」、気になるイベントを保存する「クリップ機能」、Facebook上で招待されたイベントを自動的にwatavに取り込む機能などがある。今後はユーザーが参加したイベントのジャンルや日時、場所を参考に、オススメのイベントを通知する機能も盛り込む予定だ。
ありそうでなかった、ジャンル横断のイベント探しアプリ
TechCrunchの読者が興味を持ちそうなIT・テクノロジー関連のイベントだと、国内ではconnpassやPeatixにも掲載されている。この点についてアライドアーキテクツの近藤俊太郎氏は、「watavはイベント参加者を対象にしているので、気になるイベントの検索や管理の機能が充実している」と話す。
IT・テクノロジー以外のジャンルでは、以前TechCrunchでも紹介した、“今夜のライブ情報”をキュレーションするアプリ「LIVE3」もあるが、watavのようにジャンル横断でイベントを探せるサービスは、日本ではありそうでなかった。(昨年4月に、国内初をうたうイベントキュレーションアプリ「Cocotte」がリリースされたが、現在は公開されていない。)
現時点では収益化は考えず、年内100万ユーザーを目標に掲げる。将来的には、イベント主催者がネイティブアド風に告知できる月額30万円のプラン、イベント主催者がアプリ上で参加者を管理できる月額3万円のプラン、有料ユーザー限定の月額300円のプランを考えているそうだ。