2021年もこの時期がきた。
9月になると、2つのことが起こる。Earth, Wind, &Fireを繰り返し聴くことと、Appleが新しいiPhone(4台)を発表することだ。
予定どおり、Appleは本日、バーチャルイベントを開催し、クパチーノのキャンパスからちょっとしたライブストリーミングを行った。1時間のストリーミングを全部見る時間がなかった人も、ハイライトだけを知りたい人も、いつものようにそのすべてをそれぞれポイントにまとめてご紹介しよう。
新しい2台のiPad
エントリーモデルのiPadとiPad miniの両方がアップデートされた。それぞれの新機能は次のとおりだ。
新しいiPad
- Appleが2019年に「iPhone 11」で初めて導入した「A13 Bionic」チップを搭載。同社によると、前世代と比べて全体的に20%高速化しているとのこと
- フロントカメラは800万画素から1200万画素の超広角レンズにアップグレード
- また、iPad Proにも搭載されたセンターフレーム機能により、部屋の中を移動するときに顔が中央に来るように映像を自動的にリフレーミングすることができる
- 価格は329ドル(日本では税込3万9800円)から。9月24日発売で、すでに予約可能
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新しいiPad mini
- スリムなベゼルと丸みを帯びたエッジでデザインを一新
- ディスプレイは7.9インチから8.3インチへと大型化したが、本体サイズは変わらない
- CPUは40%、GPUは80%高速化
- USB-Cを採用
- 5Gモデルも登場
- 背面カメラには、大幅に改良された12MPカメラとTrue Toneフラッシュが搭載。また標準的なiPadと同様に、フロントカメラにも12MP超広角レンズとセンターフレームを採用
- 第2世代のApple Pencilにも対応
- 価格は499ドル(日本では税込5万9800円)。9月24日発売で、すでに予約可能
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Apple Watch
AppleはWatch紹介の最初に、iOS 8に搭載されるいくつかの新機能(自転車での転倒検知や、電気自転車での消費カロリー検知のアルゴリズム改善など)を紹介した後、新しいWatch Series 7を発表した。
Apple Watch Series 7
- ベゼルを狭くしたことで20%の大きさのディスプレイを搭載
- その大きなディスプレイを活かすために、UI全体でボタンが大きくなる
- スワイプ式の予測キーボードを搭載し、外出先での文字入力が簡単に
- Appleによれば、今回のモデルは、史上最強(最も割れにくい)のディスプレイを搭載しており、Apple Watchとして初めて防塵性能のIP6X認証を取得
- また「最新の充電アーキテクチャ」と「新しいUSB-C充電器」で充電速度が33%向上
- Series 7の価格は399ドル(日本での価格は未発表)で「2021年の秋の終わり」に出荷を開始する予定
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新しいiPhone
iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Maxと、1台でも2台でもなく、4台の新しいiPhoneが登場した。より高速なチップ、より優れたカメラ、より優れたバッテリー駆動時間を搭載、実現している。
iPhone 13とiPhone 13 mini
- どちらもAppleの新しいA15 Bionicチップを搭載。6コアのCPU(2つの高性能コアと4つの高効率コア)と4コアのGPUを搭載し、Appleがデバイス上の機械学習に採用しているニューラルエンジンも大きく進化している
- 「Ceramic Shield」は他のどのスマートフォンのガラスよりも頑丈だと、Appleはいう
- IP68の防水性能
- 28%明るくなったディスプレイ
- iPhone 13は6.1インチ、iPhone 13 miniは5.4インチ
- スクリーン上のスピーカーが後ろの人を見たときにカメラのフォーカスを自動的に移動させるなど、機械学習を利用したワイルドな新モード「シネマティック」。
- 64GBモデルはついに引退。ベースモデルのストレージは128GB
- Appleによると、iPhone 13 miniのバッテリー駆動時間は1時間半改善され、ほとんどのiPhone 13ユーザーは1回の充電で2時間半長く使えるようになるという
- iPhone 13は799ドル(日本では税込9万8800円)から、iPhone 13 miniは699ドル(日本では税込8万6800円)から
関連記事:iPhone 13バッテリー性能だけでなくはカメラ機能も向上、税込9万8800円から
iPhone 13 Pro and Pro Max
- 「Ceramic Shield」の採用に加え、A15にアップグレードし、5コアのGPUを搭載
- ウワサどおり、リフレッシュレートを最大120Hzまで調整できるディスプレイを搭載。動きやスクロールが非常に滑らかになる
- 背面には光学3倍ズームの望遠レンズ、超広角レンズ、広角レンズの3つのカメラを搭載。ナイトモードは、3つのカメラ(従来は対応していなかった望遠レンズを含む)に対応している
- サイズは2種類。Proは6.1インチ、Pro Maxは6.7インチ
- ストレージ容量が足りないという人のために、1TBモデルも登場
- Proは999ドル(日本では税込12万2800円)から、Pro Maxは1099ドル(日本では税込13万4800円)から。9月17日に予約開始、9月24日出荷予定。
関連記事:iPhone 13 ProとPro Maxは120Hz画面、3倍光学ズームを加えた3眼カメラでより「Pro」に
その他の情報
- iOS 15は9月20日に配信される
- AppleのFitness+サービスが、オーストリア、ブラジル、コロンビア、フランス、ドイツ、メキシコ、ロシアを含む15の新しい国で展開される。ワークアウトは英語で行われ、6カ国語で字幕が表示される。また、iMessageやFaceTimeから起動できるグループワークアウトも開始され、ハングアウトとワークアウトをマルチタスクで行うことができるようになる
- AppleのMagSafeウォレットは、ウォレットが携帯電話から外れてしまった場合、「探す」アプリを通じて最後に確認した位置を表示できるようになる
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・次期iOS 15のアップデートは9月21日から
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・アップルの新MagSafeウォレットは紛失時に「探す」アプリと連動
画像クレジット:Apple
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(文:Greg Kumparak、翻訳:Katsuyuki Yasui)