École Polytechnique Fédérale de Lausanne のマッドロボットサイエンティストたちが、また一つ生物模倣メカノイドを作った ― これはサンショウウオのしなやかな動きに基づいている。”Pleurobot” は、多関節からなる独自の頚椎を使って、両生類の動きを真似、地上や水上を滑るように進むことができる。
「動物の動きは、体と脊髄と周辺環境との実に興味深い相互作用から成っている」と、プロジェクトのリーター、Auke Ijspeertがビデオで説明している。「このプロジェクトの特徴はわれわれのとったアプローチにあり、実際の身体構造にできる限り近づけることを目標にした [
チームは、Pleurodeles waltl、別名イベリアトゲイモリのX線ビデオを長時間観察した。
骨と肢の角度を注意深く追跡した ― サンショウウオは、這うのも歩く泳ぐのも、事実上同じ基本動作を速度を変えるだけど実現している。つまり、早足とギャロップで、動きを切り替える必要がない。
その結果がこの骨格の驚異だ。脊髄分節はわずか11組で本来の40組(29組は必須ではない)よりはるかに少なく、関節によって動きの自由度を著しく減らした。サンショウウオの滑るような動きを模倣する見事な仕事だ。それは、脊椎動物の進化における重要な瞬間でもある ― つまるところ、彼らはわれわれの遠い祖先なのだから。
これは興味のためだけではない。移動行為と脊髄と脳の複雑な相互作用は、様々な分野に役立つ。
「これを理解することは、例えば神経機能代替の分野で非常に重要だ」とIjspeertがビデオで説明する。「人体内でこうした回路を長期間再び刺激できることは非常に重要であり、脊髄のしくみを理解するためにも必要だ。」
チームは様々なタイプの動作や神経回路を研究するために、他の「バイオロボット」も作りたいと考えている。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)