P.T. バーナムの言葉を借りるなら、「Bluetoothスピーカーは1分ごとに生まれてくる」。今のラスベガス CESほどそれが真実である時はない。信じられない数が見つかる。しかし、その中でコンクリートでできているものはごくわずかだ——私は1つしか見つけていない。しかもフランス製!
そのスピーカーが即座に私の注意を引いたのは、シンプルさと、もちろん材質のためだ。概して私は、昨今のスピーカーが作られているプラスチックとシリコンには(水のように)弾かれる。家の中で見えるところに置くのなら、木かセラミックか鉄でできているべきではないだろうか?(私がジョーイ・ロスの製品を大好きなのはそれが理由だ)。
もちろんコンクリートも。耐久性があり、クールな外観で、感触もよい——そして、磁器と同じく、オーディオ目的で使用するうえで高い品質をもっている。少なくとも、Le Pavé Parisienの誠実な人たちはそう言っていた。
スピーカー本体はシングル・チャンネル、すなわち音楽はモノラルに変換される。しかし、もう1台つなげば簡単にステレオになり、展示されていたように、たくさんつないでコンクリート壁を作ることもできる。
音質に関しては憶測しない(会場はものすごくうるさかった)が、会社はハイエンド機器として売っていたのできっと悪くないだろう。60~2万 Hz ということなので低音はある程度カットされるが、小さなスピーカーでは予想されたことだ。
同社のエンジニアAurelien Bertiniの説明によると、コンクリートは実はエコフレンドリーで、壊して粉にして固め直すことでリサイクルできるという。労働集約的にも思えるが、リサイクルとはそういうものだ。
Bertiniは、コンクリートはカスタマイズも簡単だと言った——レーザー彫刻、染色など。前面のグリルはマグネット式で簡単に交換できる。また、見た目ほどには重くない。約1.3 kg。中は殆どが空気だ。
もっと重要なこと。このスピーカーは修理できるように作られている。グリルを外すと中味はわずか4本のネジで止められている。取り出して、部品を交換して、元に戻す。そうやって修理できる。
Le Pavé Parisienの価格は400ドルで、一般的Bluetoothスピーカーよりも少々高いので修理できるのはありがたい。最近クラウドファンディングのキャンペーンに成功したところで現在は一般販売されており、出荷は来月の予定。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )