それはまさしく、時間の問題だった。自社のスマートアシスタントをありとあらゆるハードウェアに載せるというAmazonの妄執は今や、AcerのSpin 3と5に始まるWindows 10ラップトップも飲み込もうとしている。Alexaをサポートする両機種は、すでに店頭に並んでいる。
Acerはこのアシスタントを、全面的に導入するつもりのようだ。Alexaは同社のほかの機種にも載るらしく、数週間後にはゲーム用ラップトップNitro 5 Spinとそのオールインワンたちにやってくる。既存の機種に対しては、今週後半以降に始まるソフトウェアのアップデートが、Alexa導入の機会となる。
Alexa担当VP Steve Rabichinはプレスリリースで、Acerと協働できて嬉しい、と言っている。もちろんだろう。PCは、AmazonにとってもAlexaの次の攻略対象だったはずだ。PCはどの家庭にもあるし、Amazonにとってスマートホーム進出の足がかりになる。そしてモバイルは、サードパーティとのパートナーシップにより、じわりじわりと行くのだろう。
しかしPC上ではもちろん、MicrosoftのCortanともろに激突する。M社は、Windows 10国におけるCortanaの強力な地位を奪われたくない。AppleはSiriをMacOSに持ち込んだし、GoogleはPixelbookなどの上で支配権を強めようとしている。
しかしAlexa on Windows 10の基本機能は、Echoスピーカーとあまり変わらず、天気予報やスマートホームのコントロールが主になるもようだ。でもAlexaがPC上で本当に地歩を固めるためには、PCならではのユニークな機能を必要とするだろう。