AppleのiOSが一般公開された。iOS 11はiPadのユーザーには非常に大きなアップデートとなる。お気に入りのアプリを登録したドックがシステム全体で使えるようになり、全体に使い勝手がmacOSに近づく。ただしiPhoneユーザーの場合、改良はARKitによるAR〔拡張現実〕フレームワークのサポートなど主として目に見えない部分が中心になる。
一部のアプリはすでにこのAR機能を利用している。ロンドン生まれの乗換案内アプリ、Citymapperがそうだ。ただしユーザーはこの機能が「フラットな面がない地下鉄の中では表示できない。ギミックだ」と批判的だが…
すでに繰り返し紹介されているように新しい絵文字が追加され、コントロール・センターにはお気に入りのショートカットが追加できるようになった。
しかしiOS 11にアップデートするとデジタル歴史の忘却の彼方に消えてしまうアプリがある。すべての古い32ビット・アプリはiOS 11では動作しない。つまり多くのデータが袋小路に入りこんで出てこられないことになる。
お気に入りのiOSゲームが動かなくなった。Dungeon Raid、Flappy Bird、15 Coins、Puzzle Restorer、ASYNC Corp…
Flappy Birdといえばあまりの中毒性にゲーム開発者が公開を停止したので知られるゲームだ。しかし本当にデジタル世界から消えるときが来たらしい。
そこで新しいOSにアップデートする前に既存のアプリがiOS 11と互換性があるかどうかをチェックしておこう。Settings > General > About > Applications に互換性のないアプリが表示される〔日本版注〕。開発者が将来改修すれば別だが、そうでなければアウトだ。iOS 11は互換性のないアプリを削除するようなことはないが、起動しない。
iPadユーザーが多くのゲームが動かなくなったと報じている。
しかし、EufloriaのようにiOS 11で作動するようにアップデートされたアプリもある。
「卵を割らずにオムレツは作れない」ということわざもある。新しいものを手に入れるには多少の不便をしのぶ必要があるようだ。
〔日本版〕この部分は日本語版では「設定->一般->about->App」のようになるはずだが、訳者のiPadではabout->appが表示されない。ネットをチェックすると「32ビット・アプリをインストールしていない場合、この階層が表示されない。問題となるアプリをインストールしていないので作動には問題ない」という意味の情報があった。手元にiPhoneがないためiPadとの作動の差異は未確認。iPadのiOS 11へのアップデートは問題なく完了し、1つを除いてすべてのアプリが作動した。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)