アップルがサブスクリプションのパッケージを計画しているらしいという報道はどうやら正しかったようだ。同社のAndroid(アンドロイド)デバイス向けMusicアプリの最新リリース(ver. 3.4.0 beta)のコードには、「Apple One」と呼ばれる新サービスへの参照があることがわかった。このコードを見つけたのは9to5Googleで、Apple Oneの一括サブスクリプションにはApple Musicも入るらしいことも報告されている。
これは曖昧なコードの参照に基づく単なる推測ではない。コードの中で同社は、Apple OneおよびApple Musicとの関わりについて非常に明確な表現を使っている。
コードには以下のように書かれている。
<string name=”aristotle_main_more_info”>Your Apple Music subscription will be included in Apple One starting %s. You will not be charged for both subscriptions.</string>
<string name=”aristotle_renewaloption_subtext”>You can manage your Apple One subscription using your iPhone, iPad, Apple TV or Mac.</string>
[<string name=”aristotle_main_more_info”>%sからApple OneにはApple Musicのサブスクリプションが含まれます。両方のサブスクリプション料金を課金されることはありません。</string>
<string name=”aristotle_main_more_info”>Apple OneのサブスクリプションはiPhone、iPad、Apple TV、あるいはMacで管理できます</string>
「aristotle」の文字列は新製品につけられたアップルの内部コードだろう。
もうひとつの重要なコード部分が以外だ。
<string name=”applemusic_with_aristotle_subtext”>Included in Apple One %s</string>
<string name=”aristotle_main_subtext”>Subscription Bundle %s</string>
<string name=”applemusic_with_aristotle_subtext”>Apple One %s に包含されます
[<string name=”aristotle_main_subtext”>サブスクリプション・バンドル %s
この発見は、アップルがこの秋におそらくiPhone 12と同時にApple OneサブスクリプションバンドルをスタートするつもりだというBloombergの8月の記事を事実上裏付けるものだ。新たなバンドル製品の狙いは、ユーザーにさまざまなサービスの組み合わせでディスカウントを提供することで、複数サービスのサブスクリプションを推奨することだ。
Bloombergは、基本パッケージにはApple MusicとApple TV+が入り、上位バージョンにはApple ArcadeやApple News+、もしかしたらiCloudのサブスクリプションも加わるかもしれないと書いていた。
残念ながら今回見つかったコードに、バンドルの価格や何が入っているかは書かれていない。
厳重な取締りでよく知られているアップルだが、このところ何度か自身でリークの出典になっているのはちょっと面白い。今回のApple Oneの件以外に、同社は4月にも自社のYouTubeアカウントにアップロードしたサポートビデオを通じて未発表製品である「AirTags」の存在を認めてしまった。
実はアップルがコードの中でサービスパッケージのヒントを出したのもこれが初めてではない。以前9to5Macは、iOS 13.5.5の内部ファイルの中に、それまでのiOSバージョンにはなかった「bundle offer」と「bundle subscription」への言及部分を発見した。
しかし今回のリークは、アップルがバンドル製品に「Apple One」という名前を受けたことを裏付けている。
おそらく来週同社が開催するiPadとApple Watchが発表されるであろうイベントで詳細がわかるだろう。あるいは、iPhone 12の発表が予想される10月のイベントまでApple Oneについて聞くことはないかもしれない。
画像クレジット:Apple
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )