アップルのディスプレイスタンドはウォール街を喜ばせる秘密兵器

ここ数年Apple(アップル)はビジネス戦略をシフトして、上級顧客からの売上をさらに伸ばそうとしている。しかし、もしあなたが999ドル(約10万8000円)というiPhone XSの価格が大胆だと思ったなら、Appleが新型Mac Pro用に今日発表したこのどうかと思うディスプレイスタンドも999ドルだ。

WWDC基調講演の終了間近にスタンドの価格がさりげなく発表され、客席で堰を切ったようにささやき声が漏れはじめたとき、発表者は明らかに不意をつかれたようで話す内容を忘れてしまった。

同社のMac Proは5999ドル(約65万円)からというとんでもない価格だが、結局のところこれはアップルのパワーユーザー長年の望みを山ほど盛り込んだマシンだ。4999ドル(約54万円)のPro Display XDRもその価格には驚かされものの見どころは満載だが、このスタンドは何ひとつ特別なものがないのに999ドルだ。

もちろん、この種の値段の商品には、ディスプレイを支える以外の何かがあるものだ!確かにそれはあってディスプレイを90度回転できる。89ドルのViewSonicにもあるが。

アップルはプロフェッショナル市場を金銭価格の欠如したドル箱だと思っている。デバイスの販売が停滞する今、何として掴んでおきたい素晴らしい市場ではあるが、いくらなんでもプロフェッショナルユーザーを馬鹿にしている。多くの点(全部ではない)でPro Display XDRに匹敵するディスプレイは、このスタンドだけの値段よりも安く買うことができる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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