2013年にApple(アップル)は、同社のハイエンドのデスクトップを米国で組み立てると発表した。当時製造はほとんど国外で行われていたので、同社はテキサス州の工場におけるMac Proの生産を大きなPR機会として利用した。
そして今月初めのWWDCでは、待望のその話の続編が発表され、多くの人がAppleはオースチンに戻るのかといぶかった。そのとき具体的な計画は発表されなかったが、米国時間6月28日のThe Wall Street Journalによると、そのデスクトップはQuanta Computer(クアンタ・コンピュータ)の上海郊外のプラントで製造される。
そのいわゆる「近い筋」からの情報をAppleは否定しなかった。コメントを求めると、スポークスパーソンは製造工程のほかの部分に話をずらした。「弊社のすべての製品と同様、新しいMac Proは米国カリフォルニアで企画設計され、米国を含む複数の国の部品を使っている。弊社の製造施設が米国の30の州にあることは弊社の誇りであり、昨年はアメリカの9000社以上のサプライヤーに600億ドルあまりを支払った。弊社の投資とイノベーションは200万のアメリカの雇用を支えている。最終組み立て工程は製造工程のごく一部にすぎない」。
この記事が登場したタイミングは、トランプが貿易戦争をますますあおり、米国と中国の関係がとりわけ厳しくなっている時期と一致する。Appleはずいぶん前から、部品と国際的な売上に対するに対する関税がもたらす将来的インパクトを気にしていた。昨年CEOのTim Cook(ティム・クック)氏は、大統領に会って関税は「間違っている」と諭したという。
[原文へ]
(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)