アマゾンがスマートホームデバイスの消耗品が減ったら通知するツールを発表

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米国時間9月25日にAmazon(アマゾン)はAlexa(アレクサ)搭載の新しいコンシューマデバイスを発表したが、同時にAlexaに備品の再注文を頼むスマートホームデバイス向けスキルを作成するための新しいツールも公開した。プリンタのインク、洗剤、スマートサーモスタット用のエアフィルタといった消耗品に使えると考えられる。

これは、これまでAmazonDash Replenishment(ダッシュ・リプレニッシュメント)サービス(DRS)で取り組んできた分野だ。顧客がアカウントを設定し、消耗品が少なくなった時に配送してもらいたい製品を選択すれば、このサービスのAPIを利用するデバイスの消耗品を自動で再注文できる。

今回発表された新しいツールはこれまでのサービスを拡張するもので、デバイスメーカーはこの新しいツールを使ってAlexaのスキルから消耗品が減ってきたことを顧客に通知できる。

この機能は、AmazonのSmart Home Skill APIの一部として今後リリースされる残量センサーによって動作する。デバイスのニーズに応じて、3種類のセンサーからいずれかを選択する。

1つ目は年内にリリース予定のAlexa.InventoryLevelSensorだ。消耗品が内部に保管されるタイプのデバイスに対応する。例えばスマートカメラのバッテリーやプリンタのインクのようなものだ。

あと2つのセンサーは来年リリースされる予定だ。2つ目のAlexa.InventoryUsageSensorは、消耗品が内部には保管されないが一定量を使った時にデバイスが検知できる場合に使用する。例として、スマートコーヒーポットや洗濯機、食洗機などが挙げられる。

3つ目のAlexa.InventoryLevelUsageSensorは、消耗品が内部に保管され、デバイスが現在の状況ではなく使用状況を把握できる場合に使用する。例えばスマートサーモスタットは、ファンが回っていた時間によってエアフィルタの替え時を顧客に知らせる。掃除機のゴミパックの替え時も通知できるだろう。

これらのAPIを使うことにより、Alexaは消耗品が減ってきたことを顧客に知らせたり、Alexaアプリで自動再注文を設定するよう促したりすることができる。顧客がスマート再注文の設定を選択すると、Dash Replenishmentサービスが起動する。Amazonの定期おトク便サービスとは異なり、消耗品が減ってきた時のみ再注文が実行される。

Amazonからすれば、Alexaがリマインドするだけでスマートホームデバイスのユーザーに注文を促すことができるのがメリットだ。そして、顧客からすれば何らかの理由で自動再注文を設定しない場合にも便利だ。おそらく顧客は消耗品を地元で買ったり、オンラインで比較して買ったりするだろう。

Amazonによれば、すでにAugust、Blink、Ring、Schlage、Yaleがスキルからバッテリー残量を通知するセンサーに、Cowayはエアフィルタの使用状況の通知に取り組んでいるという。

顧客が消耗品を管理できるようになるだけではない。スマートホームのスキル開発者は、デバイスに関連する収益を何度も得られるようになる。顧客がDash Replenishmentサービスに申し込めば、Amazonからその1回分の紹介料が支払われる。その後、再注文があれば、開発者は注文があるたびに売上の一部を得られる。Alexaが通知した後に手動で注文された場合も対象となる。当然、デバイスメーカーが自社製の製品を販売した場合には売上が伸びる。

Amazonは、米国の開発者はまもなく新しい残量センサーを利用できるようになるとしている。

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(翻訳:Kaori Koyama)