アンディー・ルービン、Essentialを離れる――Google辞任は「不適切な女性関係」との情報も

アンディー・ルービンはファウンダー、CEOであるスマートフォン・メーカーのEssentialを離れるという。今朝、同社の広報担当はTechCrunchにアンディー・ルービンの休職を確認し、「個人的な事情によるもの」と説明した。

広報担当の発表によればルービンは今月初めに取締役会で離任の意向を述べたという。.「取締役会は同意し、プレジデントのNiccolo de MasiがEssentialの日常業務を今まで同様指揮する」ということだ。

Essentialからはこの声明以上の詳細は明かされていない。しかしルービンが離任の意向をスタッフに明らかにしたのはこの月曜で、Informationがルービンが2014年にGoogleから離れた事情を取材していることを同社に伝えた直後だったという。

Informationのサイトによれば、ルービンがGoogleから辞任したのはある女性が同社の人事部にルービンとの関係について詳しく説明した後だったという。この女性社員は、同社のAndroid事業部で働いており、ルービンが事業部の責任者だった。このような関係はGoogleの社内規則で禁じられている。

社内調査により、ルービンの女性との関係は「不適切であり判断を誤ったもの」と結論された。性的に不適切な行為についての批判がテクノロジー業界にあふれる中、この情報が浮上したことは業界に一層重大な影響を与えそうだ。 今日、NBCはニュースショーのTodayのアンカーの一人、Matt Lauerを解雇した。またミネソタ公共ラジオのGarrison Keillorも不適切な性的行動を理由に解雇されている。

CEOの広報担当を務めるMike SitrickはルービンのGoogle時代の女性関係についての噂を全面的には否定しなかったものの、Googleから譴責に類する処分を受けたことは一切ないとして次のように述べた。

「ルービン氏がGoogle時代に継続していた関係は同意のもとにあったものであり、しかもその相手は職務上直接の上下関係にあったわけではない。ルービン氏はGoogleから不適切な行為を指摘されたこともなく、その後もそのような関係は一切持っていない」という。

ルービンはAndroid事業部の責任者を外れた後、新設のロボティクス事業部の長に移った。しかしこの事業部は話題となった大型買収を繰り返したものの、結局成功を収めることができなかった。ルービンはGoogleを離れる際、メディアに対してインキュベーターを設立すると説明した。このインキュベーターがPlaygroundで、Essential自身、ここから生まれた。ルービンは「自分自身の手で何かを作りたかったのだ」と説明していた。

今回ルービンがEssentialを離れたのはGoogle時代の疑惑が新たに浮上したことが原因かどうかについて同社の広報担当者はコメントを避けた。Googleもコメントを拒否している。

画像: Brian Ach/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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