ウォンテッドリーがポートフォリオサービス「CASE」を公開、まずは国内10社300作品を掲載

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ビジネスSNS「Wantedly」を展開するウォンテッドリー。これまでも主力事業であるWantedlyに加えて、ビジネスメッセンジャーの「Sync」など“仕事”に関わるサービスを複数提供している同社だが、また新たなサービスをリリースしたようだ。同社は4月18日、ポートフォリオサービス「CASE」の提供を開始した。

CASEは「Behance」や「Dribbble」などに代表されるクリエーター向けのポートフォリオサービス。さまざまな企業やクリエーターが制作したデザイン作品、アプリ、動画など様々なプロジェクトを閲覧し、「Like」の評価やコメントを付けることができる。サービス開始時点では、PARTYやバスキュールをはじめとして、10社300作品以上のポートフォリオを掲載している。サービスの利用は無料。ただしウォンテッドリーのサービスを利用するためのID取得が必要だ。

CASEの機能は——(1)プロジェクト一覧の閲覧(オススメ順、Like順、コメント数順などで並べ替えするほか、タグを使った検索などが可能)、(2)クレジットの閲覧(プロジェクトの関係者を「CREDITS」として掲載可能。デザイナーやクリエーターだけでなく、エンジニアなども登録できる。クレジットの情報はWantedlyと連携する)、(3)企業ページの閲覧(企業の投稿したプロジェクトを一覧表示可能)——の3つ。作品を見て直接企業やクリエーターへ連絡する機能は「現状だとサービス自体がどう使われるのかまだ分からない」(同社)ということから備えていないが、今後はこのあたりをマネタイズのポイントにも考えているという。

サービスは2015年新卒のエンジニアが中心となり、2ヶ月半・5人のチームで開発した。プロジェクトマネジメントを行ったエンジニアの南直氏は、「Behanceなど先行するサービスはあるが、国内の企業・クリエーターの作品が集まっている場所がなかった。初期に掲載する作品はリレーションがある国内の企業が中心だが、国内の著名クリエーターにも参加してもらっている」と開発の経緯を語る。

今後は創作機会の多いクリエイターをターゲットに利用者を拡大し、数カ月を目処に2000作品を集める予定だという。またWantedlyがインドネシアなど海外展開を進めているのにあわせて、海外ユーザーへ日本の作品を紹介したり、海外ユーザーの作品も投稿したりといった利用を検討していく。

投稿者:

TechCrunch Japan

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