オンラインゲームのPUBGで、3Dリプレー機能のDeath Camが人気

昨年12月、オンラインゲームのPlayerUnknown’s Battlegrounds(PUBG)は韓国ソウル拠点のMinkonetと提携して新しい3Dリプレイ機能、Death Camを導入した。

PUBGをご存じない方のために説明すると、これはH1Z1やFortnite Battle Royaleに似た構成のゲームで、何もない巨大なマップ上に数百人のプレーヤーが集い、他人の装備を略奪し生き残りをかけて戦う。ゲームは人気を呼び、12月には同時プレーヤー300万人を記録した。

3Dリプレー機能の追加は小さなことに思えるかもしれないが、多くの支持を得ている。この機能を使うと、プレーヤーは自分が死んだ後にビデオをキャプチャーすることが可能で、スピードやカメラアングルを変えることもできる。Minkonetの技術を導入して以来、同機能は1日に900万回以上利用されており、1ゲームセッションあたり5分間のリプレーが視聴されている

PlayerUnknownによると、70~80%のプレーヤーがこのDeath Cam機能を利用しているという。

Engadgetのインタビューで、MinkonetのCOO・CFO、Gilbert Kimは、3Dリプレー機能はPUBGおよびゲーミング全般の抱える4つの課題、不正行為、学習、ビデオ編集、およびEスポーツに取り組むものだと語った。プレーヤーは自分がどうやって死んだのか、どのプレーヤーが生き延びたのかを知ることができる。同時にプレーヤー自身で迫力のある映像ハイライトを作ることが可能で、Eスポーツ会社が映像を作るためにも利用できる。

MinkonetはこのテクノロジーのAI応用バージョンを開発中で、ハイライト映像作成の自動化や不正行為防止のAIアルゴリズムなどに活用する。

PUBGはMinkonetにとって初の大型クライアントだが、ほかの人気タイトルにもこの技術が拡大されるであろうことは容易に想像できる。現在3Dリプレー機能はPUBGのPCバージョンでのみ利用できる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook