カスタマイズ可能なリワードプログラムを提供するTap Networkが4.1億円を調達

Tap Networkが提供するのは、「サービスとしてのリワード 」と称する、ポイントプログラムへの新しいアプローチだ。

1日1杯ドリンクの定期購買サービスとして始まり、幅広いリワードサービスに移行したHooch から、Tap Networkの名前と、その共同設立者でありCEOであるLin Dai(リン・ダイ)氏を覚えている方も多いかもしれない。ダイ氏は「Hoochの経験から多くのことを学んだ」が、最終的には「Tapはもっと大きなチャンスだと判断し、一般的なリワードに注目しています」と話してくれた。

Tap Networkは新しいスタートアップで、最近では、Revelis Capital、Nima Capital、Forbesファミリーオフィス、ワーナー・ミュージック・グループ、Access Industries、Bill Tai(ビル・タイ)氏、Bob Hurst(ボブ・ハースト)氏、Edward Devlin(エドワード・デヴリン)氏などの投資家から、400万ドル(4.1億円)の資金を調達した。

ダイ氏は、通常のリワードプログラムは、企業の顧客のトップ10%か20%しか利用できないと言う。それゆえに、彼の見解では、企業には 「40年前には重要な顧客と見なされなかったかもしれないが、今日では、忠誠心のある行動パターンを構築しているかもしれない平均的な顧客にスーパーサービスを提供する機会がある 」というのだ。

Image Credits: Tap Network

リワードプログラムをより多くの顧客が利用できるようにすることは、多くの企業にとって付加的なメリットがあると彼は付け加える。「大手銀行であろうが大手旅行会社であろうが、これらの(平均的な顧客の)財布の中には、 何十億ドルに相当する金額が使われずに貯め込まれているのだから。」これらのポイントは決して交換されないかもしれないが、会計上は債務とみなされる。

Tap Networkはこの問題を解決することを目的としており、顧客はより幅広いリワードネットワークを通じて、通常より低いポイントレベルで、ポイントを交換・使用することができる。既存のリワードプログラムにホワイトラベルサービスとして追加提供され、各プログラムは自らの顧客に最適と思われるリワードを選択する仕組みだ。

例えば、Uberは最近、Tap Networkと協力してUber Rewardsプログラムを拡大し、Apple MusicやHBO Maxの無料視聴や、World Central Kitchenのような慈善団体に寄付するオプションなど、Tap Networkを利用した新しい特典を提供し始めた。また、リワードを獲得するのに必要な最低ポイント数は500ポイントから100ポイントに減った。
Tap Networkを利用している他の企業は、ワーナー・ミュージック・グループ(前述の通り投資者でもある)や、プライバシーに特化したブラウザ企業のBraveなどが挙げられる。

ダイ氏は、将来的には、Tapを使って消費者が異なるプログラムのリワード・ポイントを組み合わせることさえ可能になるかもしれないと述べている。「例えば僕が何かとポイントを交換したい場合、Uberのポイントを少しだけ、ワーナーのポイントを少しだけ、また別のプログラムからポイントを少しだけ使って」それらを組み合わせることができるようになるかもしれない、と。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:資金調達

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(翻訳:Nakazato)

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TechCrunch Japan

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