荷物一時預かりサービス「ecbo cloak」(エクボクローク)や宅配物受け取りサービス「ecbo pickup」(エクボピックアップ)を手掛けるecboは12月8日、クリアックスが運営する「カラオケルーム歌広場」とサービス提携。同日から歌広場の東京都内全55店舗で宅配物の受け取りが可能になっている。荷物お預かり料は無料で、受け渡し時間は各店舗によって異なる。現在はAmazonなどのECサイトの荷物を歌広場に直送できる。
コロナ禍の中、カラオケボックスの複数人利用は敬遠されがちだが、歌広場ではテレワークプランなどを導入しており、リモートオフィスや会議室のとしての利用を推進している。今回のecboとの提携は、利用者に歌広場に足を向けてもらう施策の一環だ。
ecbo pickupとコンビニエンスストアでの荷物受け取りの違いは、ecbo pickupでは事前に受け取ったQRコードを歌広場で提示し、店舗スタッフがスキャナーなどで読み取るだけでやり取りが完了する点と、受け取り荷物の大きなに制限がない点だ。コンビニ店内の専用端末でQRコードを発行したり、レジ前でサインしたりする必要はない。また、ecbo pickupではコンビニでは対応していない80サイズ以上の大きな荷物を受け取ることができる。
歌広場のカラオケボックスは専用マイクの用意はもちろん、消毒や換気を徹底するなど、新型コロナ対策に力を入れている。なお、カラオケ=クラスター感染というイメージがあるが、実際にクラスターが発生しているのはカラオケボックスではなくカラオケを伴う飲食店、いわゆるカラオケスナックだ。
ecboが手掛ける荷物の一時預かりサービスであるecbo cloakは、コロナ禍により海外からの観光客の受け入れが難しい状態ある。同社は5月に飲食業支援を目的にサービスを開始したレストランキット宅配サービス「ecbo kitchen」を開始したが、大手の参入や社内リソースの分散を避けるためサービスを中止。当面はecbo pickupの事業に力を入れていく。