フランスのクラウド・ホスティング会社Scalewayは、Nvidia Tesla P100 GPUを使用した新しいインスタンスを公開した。同社はシンプルな価格体系を採用し、料金は1時間あたり1ユーロとした。
今や多くの会社がGPUインスタンスを使って機械学習ベースのアプリやサービスのモデルを訓練している。こうしたインスタンスを活用して3Dモデルを作ったり、その他のGPU主導タスクを実行している会社もある。高価なGPUを山ほど買わなくても、気に入ったクラウドホスティング会社でGPUをオンデマンドで使うことができる。終わったらそのインスタンスを閉じる。
ScalewayのRENDER-SインスタンスはNvidia Tesla P100に16 GBのHBM2メモリーを付けて使っている。RAM 45 GBと400 GBのストレージ(ローカルNVMe SSDなのでビデオ処理は超高速のはず)を備え10コアのIntel Xeon Gold 6148をAVX-512命令セットで使用している。ある程度長い期間使う予定があれば、料金は1時間1ユーロまたは月間500ユーロ(567ドル)のどちらか安い方になる。
Google Cloudでは、Nvidia P100のオンデマンド・インスタンスを1時間あたりアジア・ヨーロッパでは1.60ドル、米国では1.46ドルで使える。MicrosoftもP100 GPUのクラウド・インスタンスを1時間2.07ドルで提供している。Scalewayは、これらのサービスを主なライバルと見ているのだろう。
AmazonものAmazon Web ServiceにもGPUインスタンスがある。Nvidia Tesla V100というもっと強力な GPUを使うインスタンスもある。価格も高く1時間当たり3ドルだ(価格はデータセンターによって異なる)。古いGPUを使うAWSインスタンスもあるが、性能は落ちる。
OVHもTesla V100 GPUを使った インスタンスを1時間当たり2.30ユーロ(2.61ドル)で提供している。DigitalOceanとLinodeではGPUインスタンスを見つけることができなかった。
おそらく殆どの人にとってGPUインスタンスは必要ない。しかし、次のクラウドプロバイダーを探している会社にとっては、重要な要素になりうる。支払先を一箇所にまとめたければ、幅広いオプションのある会社を選ぶ必要がある。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )