先週私は、自宅のオーディオシステム選考にかなりの時間を費やした。いま唯一言えるのは、次のシステムはスマートではないということだ。
過去5年の間に、私のシステムはそこそこの有線2.1 ch スピーカーから、ネットにつながるスピーカーの複雑な寄せ集めへと変わった。Google Home Maxを含む少なくとも5種類のGoogleアシスタント搭載スピーカーを始め、ネット接続可能ないくつかSonosスピーカーにHomePodが3台、Facebook Portal+、Chromecast Audio経由でつながった非スマートスピーカー、さらにはその数は神のみぞ知るAlexa内蔵スピーカーを体験してきた。総括すると、近頃私は非常にまずいオーディオの選択をしてきたとはっきり言える。
現行のシステムには山ほどの不満があったが、実際にはそれは、スマートスピーカー市場全体の問題だ。
- 優れたオーディオ機器は永遠であるべきで、頻繁なファームウェアアップデートが必要で特定オペレーティングシステムを独自にサポートしていたり、統合のサポートがなくなるようなデバイスは論外
- この手のスピーカーと組み合わせたホームエンターテイメントはとにかくひどいもので、同じメーカーが作った製品同士であってもそうだ。私のステレオHomePodをApple TVに繰り返し接続していると頭がおかしくなる
- スマートアシスタントは1年前と比べてずっと野心がなくなっていて、イノベーションの天井は著しく下がってきた。サードパーティー製品との統合は期待には程遠く、果たしてこうしたボイスインターフェースに、テック企業がかつて願っていたような明るい未来あるのかどうか、かなり不安になってきた
- 一時期、このアシスタントたちは自宅のオペレーティングになるはずだったが、今のスマートホーム体験はほとんど失敗としか感がられず、「アイアンマン」に登場するジャービスのようにインターネットにつながるデバイスと仲良く遊ぶ人工知能システムの夢は、まったくの絵空事だった
つまるところ、今私はこの先何十年でもちゃんと使えるシステムに投資する決断を下す時のようだ。
さて私の本当に間違いは「1つのエコシステムに忠誠を誓わなかったことだ」と言いたい人もいるだろう。それは間違いなく正しいが、正確に私のほしいものを提供するメーカーがあるとは思えない。それは、ひどくバラバラなアプローチをとっているからだ。堅牢なSonosのシステムに資金を投入するのがおそらく最も賢い忠誠の尽くし方だったのだろうが、私の忠誠心には問題があり、おそらくその一部はこの目で見てみたいという欲求だ。
新型コロナウイルスによる隔離生活の中、私はホームオーディオシステムと過ごす時間がたっぷりあり、非互換ハードウェアには大いに悩まされた。スピーカーごとに独自のオペレーティングシステムを使っていたり、あるスピーカーが私のお気に入りの音楽ストリーミングはうまくいくのに、ほかでは動かないというのはやめてほしい。長続きするものがほしいのだ。
いくつかのエコシステムを中途半端に使ってみたあと私はもう十分だと感じ、今はちょっといいオールドファッションの有線サラウンドサウンドスピーカーを探していて、ややスマートなAVレシーバーにつなぐつもりだ。私は来年出てくるどんなクールなオーディオガジェットにも手を出さない強い心を持ち、今後も強くいられるよう願っている。よいシステムをつくるアドバイスがあれば教えていただきたい。
画像クレジット:Bryce Durbin
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )