消費者が求めた結果という機能がある、単に意味があるからという機能もある。サムスンのノートPCのGalaxy Book FlexとGalaxe Book Ionが搭載する無線充電機能「Wireless PowerShare」の場合は「可能だから」的アプローチの製品デザインから生まれたものと思われる。
ワイヤレス充電は、多くのスマートフォンがサポートしている現代において特に頭を使わなくてもいい機能だ。しかし、サムスンのやり方には考えるべき点が多い。たしかに、Galaxy S10のワイヤレス充電の実装方法も理想的とはいえず、片方の端末を裏返しに置く必要があるが、それでも十分使い道があると思う。
しかし新発売のノートパソコンの場合、スマートフォンを充電するためには、トラックパッド全体を占有させなくてはならない。Flexの場合はタッチスクリーンを使うことはできるものの、トラックパッドに端末が置かれたまま重要な仕事をこなせるという状況が私には思いつかない。
さまざまな問題と昔ながらの方法を使ってノートパソコンでスマホを充電できるという事実を鑑みると、この機能がギミック以外の何かであるというシナリオは考えにくい。サムスンは「トラックパッドはこの技術を最も簡単に実装できる場所だった」と言っているが、私にはパームレストやパソコンの上部が思い当たる。構想段階のままにしておいたほうがよかったかもしれない機能の素晴らしい実装方法というものがあるのかどうか私は知らない。
これは、それ以外の点ではサムスンのノートパソコン製品ラインにとって素晴らし新製品である機種に付加された間抜けな機能だ。Flexは2機種のうち高級なバージョンで、タッチスクリーンと製品名のFlexを表す360度ヒンジがついている。アルミニウム製の本体は「ロイヤルブルー」仕上げで、S Penというタッチペンを納めるスロットを内蔵している。13インチと15インチのモデルがあり、第10世代のIntelプロセッサーと16GBのメモリー、最大1TBのストレージを搭載している。
Ionも13インチと15インチモデルがあり、タッチスクリーンと360度ヒンジはないが、超薄型軽量のデザインは変わらない。
同社の発表はフライング気味だった。両機種とも米国内では来年早くに販売予定で、価格は旧機種とほぼ変わらない。なぜCESまで発表を待たなかったのかと訪ねたところ「機種や市場によって発売時期はさまざまなので」と説明された。
過去の例にならうと、韓国で先に発売される可能性が高い。おそらく、ホリデーシーズンには間に合うだろう。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )