ザ・ウィークエンドがNFTオークションで未発表曲とアート作品販売を予告

2021年のスーパーボウルでヘッドライナーを務めたミュージシャンのThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)ことAbel Tesfaye(エイベル・テスファイ)氏は、NFT(非代替性トークン)に注目している最新のアーティストの1人だ。

その具体的な行動として、Nifty Gatewayとの提携を発表した。Nifty Gatewayは、2021年2月にアーティストのBeeple(ビープル)と協力してデジタルアート作品を競売にかけ、660万ドル(約7億3000万円で販売したNFTのマーケットプレイスだ(これは非常に印象的な数字だったが、Christie’sでBeepleの別の作品が6900万ドル、約76億円で落札されると、すぐに影が薄くなってしまった)。

The WeekndとNifty Gatewayが4月3日土曜日(日本時間4月4日)に開催するセールは、主に2つの要素で構成されている。1つは今後も他のプラットフォームでは入手できない未発表の楽曲で、もう1つはStrange Loop Studios(ストレンジ・ループ・スタジオ)がThe Weekndと協力して開発したビジュアルアートだ。

今回のセールでは、3種類のアート作品にそれぞれ異なるフィルターをかけた楽曲のクリップを添えて販売される。これらの作品は、期間限定だが、販売数は限定されない。また、24時間限定のオークションでは、世界に1つだけの作品が、フィルターを通さないフルバージョンの楽曲とともに出品されるという。

「ブロックチェーンは、歴史的に門番たちによって閉ざされてきた産業を民主化しています」とThe Weekndは声明で述べている。「私はファンのために革新を起こし、この古臭い音楽業界を変える方法を常に探してきましたが、NFTによってクリエイターが自分の言葉でこれまで以上に見られ、聞かれるようになる状況を見て、心から興奮しています。私もこの動向に貢献したいと考えており、近い将来、これが音楽業界の仕組みに組み込まれていくことを期待しています」。

NFTは基本的に、画像や音声、動画などのデジタルアートと結びついたブロックチェーン上の資産だ。デジタルアート自体は通常、複製することが可能だが、NFTはその真の所有権を証明する。

NFTに対する関心は、この数カ月で爆発的に膨れ上がった。オークションで目を見張るような価格がつけられたり、デジタルの世界でアーティストに経済的な利益をもたらす技術として期待が高まっているためだ。その一方で、大量のエネルギーを使用することや、それによる気候変動への影響などから、批判の声も上がっている。

The WeekndとNifty Gatewayによるオークションは、4月3日土曜日の太平洋時間午前11時(日本時間4月4日午前3時)に開始される。

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カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:NFTオークション音楽The Weeknd

画像クレジット:Pari Dukovic

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(文:Anthony Ha、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

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TechCrunch Japan

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