安いスマホと、インターネットサービスによる収益増を図っていることで知られている中国企業Xiaomi(シャオミ)の第4四半期決算は、売上高ではアナリストの予想を下回ったが、営業利益は予想を上回るものだった。
香港の証券取引所に上場しているXiaomiは純利を18億5000万人民元(2億7600万ドル、約308億円)と3倍超に増やし、予想平均の17億人民元を上回った、と Refinitivのデータを引用しながらロイターは報じた。しかし売上高は、アナリスト予想の474億人民元に届かず、26.5%増の444億人民元(66億2000万ドル、約6387億円)にとどまった。
Xiaomiは同四半期の海外市場の数字を抜き出し、この分野の売上高全体に占める割合は前年同期は28%だったが、2018年四半期は118.1%成長し全体の売上高の40%を占めた。Xiaomiは特にインドで受け入れられていて、マーケット調査のCanalysによると、インドのスマホ出荷ではトップだ。また、西欧でも急成長中だ。
ハードウェアの販売に執着する型にはまったスマホメーカーと異なり、Xiaomiはハードウェア、ソフトウェア、小売で構成する「トライアスロン」ビジネスモデルを展開している。簡単な言葉で言うと、Xiaomiはオンラインネットワークとオフライン店舗を通じてハードウェアを販売している。そしてユーザーは、スマホやスマートウォッチ、スマート空気清浄機、そして何百もの接続デバイスに付属するアプリサービスやアプリ内広告を利用している。
Xiaomiは繰り返し自らを「インターネット」企業としているが、これまでのところスマホが主な稼ぎ頭で、第4四半期の売上高においては65.1%を占めた。2018年は世界中のスマホンブランドにとって不況の年だったが、Xiaomiのスマホ販売台数は昨年、30%増の1億1870万台だった。Xiaomiは昨年12月、同月には販売台数1億台を達成するだろうと予想していた。
Xiaomiの第4四半期の売上高の25.1%がスマートデバイス(スマホを除く)とライフスタイルアイテムによるもので、前年同期比87%増だった。ライフスタイルアイテム部門は傘やスーツケースなどから衣類、靴といったものまで含み、より女性ユーザーを引きつけることを目標としているXiaomiにとっては重要な部門だ。女性ユーザーを引きつけるためにXiaomiは自撮りアプリメーカーMeituともタイアップしている。
インターネットサービスはXiaomiにとって依然として小さな部門で、全売上高の9.1%、前年同期比61%増にとどまっている。しかし非常に高収益なこのビジネスは将来さらなる成長が見込まれ、その一方でXiaomiはスマホとハードウェアの利幅を5%以下に維持することを約束している。
インターネットサービスの粗利益は、高利幅の広告事業によって2017年の60.2%から2018年には64.4%に伸びた。この数字は、スマホの利幅6.2%を大きく上回っている。もし2億4210万人というアプリ月間ユーザーからの収益を向上させることができれば、Xiaomiはインターネットベースの収入をさらに増やすことができるはずだ。
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イメージクレジット: Xiaomi via Weibo
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(翻訳:Mizoguchi)