4月にサービスを開始したとき、Quibiはすぐに視聴できるようなショートビデオを提供するという明確な使命感を持っていた。サービスの狭い焦点は多くの潜在的な加入者を誤った方向に動かし、多くの人がシリーズ動画を見るためのより伝統的な方法を要求した。
最終的にQuibiの立ち上げは残念なものとなり、創業者のJeffrey Katzenberg(ジェフリー・カッツェンバーグ)氏はサービスの不調なスタートを新型コロナウイルスのせいにした。他のストリーミングサービスがロックダウンの中でどのように成功してきたかを考えると、それは奇妙な主張だ。インタビュー(ニューヨークタイムズ紙記事)の中で同氏は、テレビへのストリーミングのサポートの追加についても言及した。
新型コロナウイルスのパンデミックとQuibiの期待はずれのパフォーマンスが、この機能のローンチを加速させたのかもしれない。QuibiはApple(アップル)のAirPlayのサポートを追加するという約束を果たした。つまり、iOSユーザーはQuibiのイライラするほど短いコンテンツを、AirPlay対応システムに直接ストリーミングできる。
チーフプロダクトオフィサーのTom Conrad(トム・コンラッド)氏は、Twitterにて今回の機能追加に言及した。「我々はQuibiを外出先で利用するように設計したが、最近ではより屋内で使われるようになっている。そこで、Quibiのバージョン1.3にてiOS向けにAirPlayのサポートが追加された。さらに来月には、Chromecastへのストリーミングの対応が予定されている。
興味深いのは、HBOが待望のMaxサービスを開始する日にこのニュースが入ったことだ。しかし、期待外れと思われていたローンチ後もQuibiが確かに進化を続けているのは良いことだ。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)