スタンフォード大学が新型コロナ懸念で教室での授業を中止

オースティンで開催されるはずだったSXSWカンファレンスSaaStrといったこの数日間における大型イベントのキャンセルに続き、カリフォルニア州パロアルトのシリコンバレー中心部に位置するスタンフォード大学は、米国時間3月6日の金曜日遅くに、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大していることをうけて、冬学期最後の2週間、対面での授業を中止すると発表した。

スタンフォード大学 の声明の中で、同大学の教務副教授であるPersis Drell(ペルシス・ドレル)氏は、スタンフォード大学は冬の学期試験に向けた2週間の授業を中止し、「実行可能な範囲で」オンライン形式の授業に移行すると発表した。

また、大学教授たちには政府から従来と同等のオンライン形式の教材を提供する方法の考えるように促されており、冬学期に行われるすべての試験はリモートで提供される予定だ。この方針は、3月9日月曜日の授業から直ちに実施される。

さらにスタンフォード大学は、毎年開催されていたAdmit Weekendを中止する。Admit Weekendでは、入学希望者が学部課程への進学先を最終的に決める前に、週末にヤシの木で囲まれたキャンパスを訪れて、学校についてさらに詳しく学ぶはずだった。また、キャンパスツアーも中止になっている。

スタオンフォード大学はまた別のメモで、2人の学生が新型コロナウイルスの「汚染環境に滞在した」ため、隔離されていることを認めた。同大学は、現時点においてどちらの学生も同ウイルス感染に対して陽性反応を示していないと強調した。

サンフランシスコのベイエリアでは、新型コロナウイルスにさらされる可能性のある人数が増えている。スタンフォード大学は世界的に大流行している新型コロナウイルス対応の先頭に立っており、今週にはこの感染症を検出する独自の検査法を開発したことを発表していた。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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