betaworksは設立から10年近くが過ぎ、スタートアップスタジオの代表的存在となっている。
数年前、私はbetaworksのファウンダー、John Borthwickに、彼がbetaworksをどう定義するかを尋ねた。彼は気に入った言葉を見つけるのに苦労していた ― つまるところ、betaworksはシードファンドであり、統括会社であり、私がこれを言うと彼は嫌がるだろうが、インキュベーターである(育成するスタートアップに場所と学習環境を提供する)。
しかし、現在そのスタートアップスタジオモデルを、Expa、Science、さらに最近ではHuman Venturesといった数多くの会社が追従している。また一部の伝統的投資家は、スタートアップスタジオモデルは資金を薄く広げすぎると指摘するが、Giphy、Dots、bit.ly、Chartbeat等の大成功や、betaworksによるDiggやInstapaperの買収を見れば、結果は明らかだ。
betaworksの成功要因の一つは、Borthwitck自身がスタジオに目を配り、各スタートアップの成長を四半期あるいは年単位で測定し、チームとアイデアを話し合い、常駐ハッカーの選抜プロセスにも参加していることにある。
さらにBorthwickは、毎冬数ヵ月をかけて自分の心を捉えるトレンドを探している。
この一年に、Borthwickはエッセーを2本書いており、betaworksの書籍、BetaBookに掲載された。ここにアプリの形で公開されている。一つはメディアハッキング(betaworksにとってメディアは重要な分野)、もう一つはAIの未来について書かれており、将来betaworksがこの分野に力を入れていくかもしれないことが示唆されている。
本誌はbetaworksのあらゆる部署の人々から話を聞き、このスタートアップ・スタジオ・モデルが過去10年間成長してきた秘密を探った。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)