スマートフォンアプリを通じてエアコンや家電のリモコンをコントロールできるNatureのIoTプロダクト「Nature Remo(ネイチャー リモ)」。これまでクラウドファンディングサイトなどに限定して提供されていたこのプロダクトが、いよいよ一般向けに提供されることになった。
Natureの日本法人であるNature Japanは8月29日、Nature Remoの予約受付を開始した。定価は1万3000円。10月からの正式発売を予定しているが、現在は特別価格として9980円で予約中だ。特別価格は限定数を達成したら終了するとしている。
Nature Remoは、専用のスマホアプリを使って、戸外からエアコンをはじめとした家電のリモコン操作ができるIoT製品。WiFiや赤外線の送受信機能に加えて、人感、温度、湿度、照度などのセンサーを備える。
電源を入れ、アプリとのペアリングやWiFi、リモコンの送受信(リモコンをNature Remoに向けて信号を送って認識させる)といった設定を行えば使用の準備は完了。帰宅前に室内の温度を確認してエアコンをONにしたり、外出時に消し忘れた家電の電源を戸外からOFFにしたりといった操作が可能になる。また、GPSを使って、特定エリアに入った、もしくは特定エリアから出たタイミングで家電の電源をON・OFFするといった「ルール」の設定も可能だ。
IFTTTにも対応しており、IFTTT経由でGoogleアシスタントやAmazon Echoなどと連携することもできる。APIも近日公開予定だという。ダイキンやパナソニックをはじめ、三菱電機、日立、東芝、富士通、シャープなど各社のエアコンに対応するのも特徴だ。
Natureは、ハーバード大学発のスタートアップ。Nature Japanの代表取締役も務めるファウンダーでCEOの塩出晴海氏がハーバード大学のMBA課程在籍中に、同じくファウンダーでCTOの大塚雅和氏と立ち上げた。2017年5月にはNature Remoをクラウドファンディングサイトの「Kickstarter」で発表。MakuakeやIndiegogoといったクラウドファンディングサイトとあわせて、総額2000万円以上の資金を集めた。